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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~万死一生~
天地乱戦
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『…ザラットさん、シンプソンさん…
『ドゴゴンッ!』っぉ『ゴォッ!』!
っりゃあっ!』
バシュンッ!(転移)
ガィンッ!『バシュンッ!』(砲放宝蜂の体表に弾かれる&転移)
ガッ!『っと!意外と堅いなコイツ!』
眼下に居た有志の対応に僅かながら感傷に浸るノアだが、そんな事知った事かとばかりに滞空しているノアに中火力魔法の『メテオボール』を連発する砲放宝蜂。
何とか荒鬼神ノ化身をぶん投げて接敵するも、砲放宝蜂が次なる一手を繰り出してきた。
『『『『『『『ドドンッ!ドンッ!ドォンッ!』』』』』』』(腹部の方から全方位に何かを発射)
『なに闇雲に攻撃をしてるんだ…?』
(『いや、どうやら手下を呼んだみてぇだ。』)
今まで『メテオボール』を複数発射していた砲門から節の多い松ぼっくりの様な形状の物体が次々に出現。
それらは空中で分裂したかと思うと1つ1つが下級モンスター『砲蜂(ホウホウ)』へと変態。
一瞬の内に100を超える群れとなって砲放宝蜂に取り付くノアへと向かってきたのである。
『『『『『ブゥウウウウウウウウウウウウウンッ!!』』』』』
『『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』』(腹部の砲門が一斉にノアへと向く)
『くそッたれ!』
『『『『『ドドドドドドンッ!ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!』』』』』(砲放宝蜂諸とも『ファイアボール』の一斉発射)
『ぐぬぬぬぬぬぬっ!威力が低いとはいえ数がこうも多くちゃ…!』
『砲蜂(ホウホウ)』から断続的に放たれているのは小火力の『ファイアボール』で、威力としては先程の『メテオボール』に比べて大分低い。
<熱耐性>持ちのノアならば【鬼鎧殻】を纏わずとも凌げるが、それが100匹以上から断続的に放たれ続けているので流石に堪ったものではない。
地上とは違い戦い辛い場所である為縦横無尽に駆け巡って撃破するのも難しく、飛び道具も少ない。
『…なら反対側に『『ドゴゴッ!』』『ズドドッ!』
だよね!くそったれが!』
猛攻から一時退避しようと反対側に移ろうとしても、もう1体の砲放宝蜂が『砲蜂(ホウホウ)』を放ち、一斉砲撃を繰り出してきていた。
つまり現在のノアは1体の砲放宝蜂に張り付いた状態で2体の砲放宝蜂と200を超える『砲蜂(ホウホウ)』に挟撃を受けている所であった。
と
『『『シュン!』』』(閃光)
『お?』
(『お?』)
『『『ズドドドドドドドッ!』』』(大爆発)
『『ドンッ!』』『『『ズゴゴゴゴゴンッ!』』』(反対側でも大爆発)
『うぉおおおおっ!?』
両側に展開している『砲蜂(ホウホウ)』の群れに幾つもの閃光が一瞬の内に走り、大爆発が発生。
その余波に煽られ、ノアは張り付いている砲放宝蜂から吹き飛ばされてしまったのだった。
~地上~
ゥゥゥ…シュン!』』(プラズマレーザー終了)
《…群れを狙ったものじゃないから大丈夫なはず。》
今の攻撃は地上のグリードが放ったもので、砲放宝蜂本体を狙わず、周囲に展開した『砲蜂(ホウホウ)』に向ける事で協力関係と取られない様に仕向けたものである。
遥か上空に居る為、全てでは無いものの8割方の『砲蜂(ホウホウ)』を屠る事に成功。
それだけ屠れれば、主ならどうにかするだろうとの算段である。
『オラァアアッ!』
『ドズッ!』(砲放宝蜂の複眼に剣を突き立てる)
ギガガガギガッ!!
プラズマレーザーの余波に煽られ吹き飛ばされたノアは砲放宝蜂の頭部へ移動。
片方の複眼に荒鬼神ノ化身を突き立てた。
ギィイイイイ『『『ズバァアンッ!』』』((頭部水蒸気爆発))
ゴガ…ゴギガガガ…
即座に剣に魔力を流して白熱化させると砲放宝蜂の複眼が瞬間的に沸騰。
頭部内部で水蒸気爆発を起こり、半分以上が吹き飛んだ事で砲放宝蜂が絶命。
ゆっくりと墜落し始めたのであった。
『っしゃ!一丁上がりぃっ!
助かったぜグリー『『ドゴゴンッ!』』『『『ドドドドドッ!』』』『『『ズドドドドドドドッ!』』』っぶぁっ!
まだ2体残ってるんだったな!』
(『蜂共の数が少ない今が好機!
この隙に残りも殺っちまえ!』)
『勿論だ!』
1体の砲放宝蜂を沈め喜ぶノアに、2体の砲放宝蜂と残党の『砲蜂(ホウホウ)』からの砲撃が飛ぶ。
だが爆煙から覗くノアの顔には笑みが浮かび、沈み行く砲放宝蜂の巨体から飛翔するのだった。
~地上~
オォオオオオ…(墜落する砲放宝蜂)
「【鬼神】が仕留めたぞ!(冒険者8)」
「デカいのが落ちてくるぞーっ!潰されるなよっ!(冒険者1)」
「「了解ぃっ!」」
『『『ズシャァアッ!』』』
「丁度良い!そのデカブツを壁とし陣を張れ!
弓持ちは登ってそっから撃ちまくれ!(冒険者2)」
「「「「おおっ!(【弓】達)」」」」
「誰か解体出来る奴居るか!?
このデカブツの体内に大きな魔石がある!
切り出して【魔法使い】等の供給源としたい!(戦闘職1)」
「請け負った!その代わり時間と人員を寄越してくれ!
なるべく短時間で済ませるからな!(冒険者3)」
「7、8、9(事前に決めたパーティ番号)!
亡骸の周囲に防壁を築け!
戦闘職も10人位来て展開して軍勢に備えろ!(シンプソン)」
「「「「「「おおおっ!」」」」」」
地上では、ノアが落とした砲放宝蜂に街から来た約300を超える冒険者や戦闘職、ノアの知り合いが展開。
戦場では何もかもが利用出来る為、死骸内の魔石を利用し迫り来る軍勢に対処していた。
「駄目だ!戦力が足りない!
あの巨人(パラサイトバーサークタイタン)の足を止められないぞ!(冒険者4)」
「大技を使って止めるしか無い!(冒険者5)」
「待て!アイツの酸は厄介だ!作戦を練って…(戦闘職3)」
〔〔〔いや、我等が行こう。〕〕〕
「「「「「「え?」」」」」」
のそりのそりと、だが着実に街の方角に向かって歩を進めるパラサイトバーサークタイタン。
内包されている虫の数もさる事ながら、1体1体が強化され、司令塔となる本体のムカデも一筋縄ではいかない程生命力が向上していた。
更には攻撃を加えた際に周囲に放たれる酸も厄介な事に拡散性が増し、より広範囲に放たれる為、遠距離攻撃や魔法等でじわじわと弱らせる事しか出来なかった。
とはいえ、その巨体が50体も街の方を目指している為、チンタラやってられないのである。
そこに立ち上がったのは、海洋種からの援軍″肺魚人族達″であった。
『『『ヒュゥン…』』』(地面から浮かび上がり)
『『『ゴッ!』』』(空中を高速で泳ぐ)
徐に地面から足を離したかと思えばそのまま宙に舞い、ピラニアの様に高速で地面と平行に泳ぐ。
そのまま真っ直ぐにパラサイトバーサークタイタンの足目掛けて突っ込んでいった肺魚人族の3人は
ゾッ!『ゾリッ!』ゾリンッ!(切断)
『『『ブシャァアアアアッ!』』』(切断面から大量の酸)
ゥボォオオオオオオオオッ!ズズンッ!
人間で言う脛の辺りに突っ込んだ肺魚人によりパラサイトバーサークタイタンの右足首が切断、左足首は半分抉られ自重で圧壊に至り、崩れ落ちる事となった。
〔ふぅ。〕
ジュ…ジュゥウ…『ポタポタ…』ジュゥウ…(酸で地面が溶ける)
「お、おお!よくやってくれた!
大丈夫か、体に酸が…(冒険者6)」
「早く洗い流さないと!(戦闘職5)」
「生活魔法で洗い流そう!(冒険者7)」
〔いえ大丈夫。
この程度なら自然と流れ落ちます。(肺魚人族1)〕
「「「え?」」」
〔我等の体からは常時鱗の保湿を目的とした分泌物が出ておりましてな。(肺魚人族2)〕
〔それによってこれ位の酸なら問題なく流れ落ちるのですよ。
それよりも…(肺魚人族3)〕
パラサイトバーサークタイタンの足を破壊した肺魚人族達の体からは、大量の酸が滴り地面からは白煙と強烈な臭いが発せられていた。
だが肺魚人族達は気にする事無く警戒に当たっていた。
と
『『『ガバァッ! 』』』
ゥボォオオオオオッ!
〔トドメを…あぁ、起きてしまいましたな。(肺魚人族3)〕
足を切り落とされたパラサイトバーサークタイタンが手を支えにして起き上がろうとする。
這い這いの体勢だが巨体である為脅威である事に変わりは無い。
しかも足からはバチャバチャと酸を垂れ流していたので尚更である。
肺魚人族はトドメを刺そうと再び構えを取る。
だがその僅か数瞬前に
タァン…(遠くから乾いた音)
ゥボォオオ『バガァッ!』オオオン…
『『『ズズンッ!』』』(頭部全損の為絶命)
〔〔〔…え?〕〕〕
「「「「えええ!?」」」」
遥か後方から何やら音がしたかと思えば、這い這いのパラサイトバーサークタイタンの頭部が内包している司令塔(ムカデ)ごと爆ぜ、そのまま絶命。
地面に俯せの状態で倒れ伏したのであった。
周りに居た肺魚人族達や冒険者、戦闘職らは何が起こったのか分からず、少しの間呆然としてしまったのだった。
~一団の後方300メル~
「お見事。(エル)」
「対象の頭部消失を確認、絶命した様です。(アール)」
ガションッ!(次弾装填)
「ふっふっふ、元女王の嗜みと言う奴です。
私はこのままここで狙撃を続け、あのでっかいの(パラサイトバーサークタイタン)の侵攻を阻止するよ。(ラインハード)」
自身が作成し、最近は専ら遠距離狙撃用に改造した魔装鉄甲を装着したラインハードが、長い砲身から発射した魔力弾によってパラサイトバーサークタイタンの頭を吹き飛ばしていた。
そんな彼女の周りでは、護衛兼観測手として自立式高精度機兵:ランドール(R&L)のエルとアールが佇んでいた。
するとラインハードは
「2人はノア君の所に行って″力になってあげて″。この日の為に2人を作り上げたんだからね。(ラインハード)」
「はい。(エル)」
「行ってきます。(アール)」
2人にそう声を掛け、エルとアールはラインハードに応えるのだった。
~再び上空~
ギィイイ『『『ドガァンッ!』』』(砲放宝蜂の頭部付近大爆発)
ギガガガ…ギガ…(半死半生砲放宝蜂墜落)
『っしゃ!後1ぴき…『ブフッ!』』
(『っ!どうした、主。』)
『…いや、戦いの最中に良いのを貰っただけかも知れない。
それよりも飛んでるデカい蜂は後1匹だ、気を引き締めて行く。』
墜ち行く砲放宝蜂上で吐き出した血を拭うノアは、現状巨大な繭から飛び立っている残りの砲放宝蜂を見上げ気合いを入れる。
ギガガガガガガッ!
『『ズドドンッ!』』『『『ドゴゴゴッ!』』』ズドドッ!(大火力魔法『メテオキャノン』連続発射)
『『『ドゴゴゴゴゴゴンッ!ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!』』』(着弾)
墜ち行く砲放宝蜂上のノア目掛け火力の高い『メテオキャノン』と言う炎属性魔法を放つ砲放宝蜂。
あまりの火力に、半死半生状態だった砲放宝蜂は流れ弾だけで木っ端微塵となり焼失してしまった。
が
『『『『シュンッ!』』』』(5本の閃光)
『『『『『ザシュッ!』』』』』(砲放宝蜂の翅が切断)
ギガガ!?
『幾ら高火力な魔法を撃とうが、俺の荒鬼神ノ化身には良い″餌″だ。
ありがとうな『貪欲(グリーディ)』、また頼むよ。』
キュルル♪(【召喚獣:一刀】『貪欲(グリーディ)』)
ノアは放たれた『メテオキャノン』を避ける事無く荒鬼神ノ化身で殆どを魔力変換して吸収し、【召喚獣:一刀】『貪欲(グリーディ)』を喚び出して砲放宝蜂の翅を落とす事にしたのだ。
翅さえ落とせば自重によって落下するだけなので処理は簡単である。
後は翅を落としても何かの手段を用いて復帰するのかどうかの確認の意味もあった。
だが砲放宝蜂にはその策は無かった様だ。
ゴォオオオオオッ!(落下)
ギガガガガガガ!ギガ…ギゴガガギガガガッ!
翅を焼き落とされた砲放宝蜂は悲鳴にも似た鳴き声を上げて落下していく。
だがそれを見届けるノアに、砲放宝蜂は最後の悪足掻きを見せる。
『『グゴゴゴゴッ!ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!』』
『『ドドンッ!ドドドドッ!ズドドドドドッ!』』ドドンッ!『『ズゴゴッ!』』(腹部の砲身全てから多数の物体を発射)
『げっ!?
アレ蜂を無数に出してくるヤツじゃん!』
(『…ンの野郎、最後に面倒臭ぇ事を…』)
砲放宝蜂の叫びと共に砲蜂を生み出す砲弾を無数に発射。
それは直ぐ様孵化しノアの眼下を埋め尽くす事になる。
『『『『ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!』』』』(無数の砲蜂)
『…どうするか…』
(『…またグリードに撃って貰…ん?
何か近付いてくるぞ?』)
『えっ!?もしかして新手!?』
砲放宝蜂同様地面に向かって落下中のノアは生み出された無数の砲蜂に思わず呆然となる。
だがそんな中、ノアの中の鬼神が″急速接近する2つの反応″を感知した。
『『ゴォオオオオオッ!』』(背部の噴射機構による飛行)
「お待たせしましたノア様。(エル)」シュォオ…
「貴方の剣となり、羽となりましょう。(アール)」シュォオ…
『…え?…何…え?』
文字通り″飛んできた″エルとアールの2人が落ちていくノアの前で滞空。
″剣となり、羽となる″と伝えたが、ノアはピンと来ないのであった。
『ドゴゴンッ!』っぉ『ゴォッ!』!
っりゃあっ!』
バシュンッ!(転移)
ガィンッ!『バシュンッ!』(砲放宝蜂の体表に弾かれる&転移)
ガッ!『っと!意外と堅いなコイツ!』
眼下に居た有志の対応に僅かながら感傷に浸るノアだが、そんな事知った事かとばかりに滞空しているノアに中火力魔法の『メテオボール』を連発する砲放宝蜂。
何とか荒鬼神ノ化身をぶん投げて接敵するも、砲放宝蜂が次なる一手を繰り出してきた。
『『『『『『『ドドンッ!ドンッ!ドォンッ!』』』』』』』(腹部の方から全方位に何かを発射)
『なに闇雲に攻撃をしてるんだ…?』
(『いや、どうやら手下を呼んだみてぇだ。』)
今まで『メテオボール』を複数発射していた砲門から節の多い松ぼっくりの様な形状の物体が次々に出現。
それらは空中で分裂したかと思うと1つ1つが下級モンスター『砲蜂(ホウホウ)』へと変態。
一瞬の内に100を超える群れとなって砲放宝蜂に取り付くノアへと向かってきたのである。
『『『『『ブゥウウウウウウウウウウウウウンッ!!』』』』』
『『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』』(腹部の砲門が一斉にノアへと向く)
『くそッたれ!』
『『『『『ドドドドドドンッ!ドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!』』』』』(砲放宝蜂諸とも『ファイアボール』の一斉発射)
『ぐぬぬぬぬぬぬっ!威力が低いとはいえ数がこうも多くちゃ…!』
『砲蜂(ホウホウ)』から断続的に放たれているのは小火力の『ファイアボール』で、威力としては先程の『メテオボール』に比べて大分低い。
<熱耐性>持ちのノアならば【鬼鎧殻】を纏わずとも凌げるが、それが100匹以上から断続的に放たれ続けているので流石に堪ったものではない。
地上とは違い戦い辛い場所である為縦横無尽に駆け巡って撃破するのも難しく、飛び道具も少ない。
『…なら反対側に『『ドゴゴッ!』』『ズドドッ!』
だよね!くそったれが!』
猛攻から一時退避しようと反対側に移ろうとしても、もう1体の砲放宝蜂が『砲蜂(ホウホウ)』を放ち、一斉砲撃を繰り出してきていた。
つまり現在のノアは1体の砲放宝蜂に張り付いた状態で2体の砲放宝蜂と200を超える『砲蜂(ホウホウ)』に挟撃を受けている所であった。
と
『『『シュン!』』』(閃光)
『お?』
(『お?』)
『『『ズドドドドドドドッ!』』』(大爆発)
『『ドンッ!』』『『『ズゴゴゴゴゴンッ!』』』(反対側でも大爆発)
『うぉおおおおっ!?』
両側に展開している『砲蜂(ホウホウ)』の群れに幾つもの閃光が一瞬の内に走り、大爆発が発生。
その余波に煽られ、ノアは張り付いている砲放宝蜂から吹き飛ばされてしまったのだった。
~地上~
ゥゥゥ…シュン!』』(プラズマレーザー終了)
《…群れを狙ったものじゃないから大丈夫なはず。》
今の攻撃は地上のグリードが放ったもので、砲放宝蜂本体を狙わず、周囲に展開した『砲蜂(ホウホウ)』に向ける事で協力関係と取られない様に仕向けたものである。
遥か上空に居る為、全てでは無いものの8割方の『砲蜂(ホウホウ)』を屠る事に成功。
それだけ屠れれば、主ならどうにかするだろうとの算段である。
『オラァアアッ!』
『ドズッ!』(砲放宝蜂の複眼に剣を突き立てる)
ギガガガギガッ!!
プラズマレーザーの余波に煽られ吹き飛ばされたノアは砲放宝蜂の頭部へ移動。
片方の複眼に荒鬼神ノ化身を突き立てた。
ギィイイイイ『『『ズバァアンッ!』』』((頭部水蒸気爆発))
ゴガ…ゴギガガガ…
即座に剣に魔力を流して白熱化させると砲放宝蜂の複眼が瞬間的に沸騰。
頭部内部で水蒸気爆発を起こり、半分以上が吹き飛んだ事で砲放宝蜂が絶命。
ゆっくりと墜落し始めたのであった。
『っしゃ!一丁上がりぃっ!
助かったぜグリー『『ドゴゴンッ!』』『『『ドドドドドッ!』』』『『『ズドドドドドドドッ!』』』っぶぁっ!
まだ2体残ってるんだったな!』
(『蜂共の数が少ない今が好機!
この隙に残りも殺っちまえ!』)
『勿論だ!』
1体の砲放宝蜂を沈め喜ぶノアに、2体の砲放宝蜂と残党の『砲蜂(ホウホウ)』からの砲撃が飛ぶ。
だが爆煙から覗くノアの顔には笑みが浮かび、沈み行く砲放宝蜂の巨体から飛翔するのだった。
~地上~
オォオオオオ…(墜落する砲放宝蜂)
「【鬼神】が仕留めたぞ!(冒険者8)」
「デカいのが落ちてくるぞーっ!潰されるなよっ!(冒険者1)」
「「了解ぃっ!」」
『『『ズシャァアッ!』』』
「丁度良い!そのデカブツを壁とし陣を張れ!
弓持ちは登ってそっから撃ちまくれ!(冒険者2)」
「「「「おおっ!(【弓】達)」」」」
「誰か解体出来る奴居るか!?
このデカブツの体内に大きな魔石がある!
切り出して【魔法使い】等の供給源としたい!(戦闘職1)」
「請け負った!その代わり時間と人員を寄越してくれ!
なるべく短時間で済ませるからな!(冒険者3)」
「7、8、9(事前に決めたパーティ番号)!
亡骸の周囲に防壁を築け!
戦闘職も10人位来て展開して軍勢に備えろ!(シンプソン)」
「「「「「「おおおっ!」」」」」」
地上では、ノアが落とした砲放宝蜂に街から来た約300を超える冒険者や戦闘職、ノアの知り合いが展開。
戦場では何もかもが利用出来る為、死骸内の魔石を利用し迫り来る軍勢に対処していた。
「駄目だ!戦力が足りない!
あの巨人(パラサイトバーサークタイタン)の足を止められないぞ!(冒険者4)」
「大技を使って止めるしか無い!(冒険者5)」
「待て!アイツの酸は厄介だ!作戦を練って…(戦闘職3)」
〔〔〔いや、我等が行こう。〕〕〕
「「「「「「え?」」」」」」
のそりのそりと、だが着実に街の方角に向かって歩を進めるパラサイトバーサークタイタン。
内包されている虫の数もさる事ながら、1体1体が強化され、司令塔となる本体のムカデも一筋縄ではいかない程生命力が向上していた。
更には攻撃を加えた際に周囲に放たれる酸も厄介な事に拡散性が増し、より広範囲に放たれる為、遠距離攻撃や魔法等でじわじわと弱らせる事しか出来なかった。
とはいえ、その巨体が50体も街の方を目指している為、チンタラやってられないのである。
そこに立ち上がったのは、海洋種からの援軍″肺魚人族達″であった。
『『『ヒュゥン…』』』(地面から浮かび上がり)
『『『ゴッ!』』』(空中を高速で泳ぐ)
徐に地面から足を離したかと思えばそのまま宙に舞い、ピラニアの様に高速で地面と平行に泳ぐ。
そのまま真っ直ぐにパラサイトバーサークタイタンの足目掛けて突っ込んでいった肺魚人族の3人は
ゾッ!『ゾリッ!』ゾリンッ!(切断)
『『『ブシャァアアアアッ!』』』(切断面から大量の酸)
ゥボォオオオオオオオオッ!ズズンッ!
人間で言う脛の辺りに突っ込んだ肺魚人によりパラサイトバーサークタイタンの右足首が切断、左足首は半分抉られ自重で圧壊に至り、崩れ落ちる事となった。
〔ふぅ。〕
ジュ…ジュゥウ…『ポタポタ…』ジュゥウ…(酸で地面が溶ける)
「お、おお!よくやってくれた!
大丈夫か、体に酸が…(冒険者6)」
「早く洗い流さないと!(戦闘職5)」
「生活魔法で洗い流そう!(冒険者7)」
〔いえ大丈夫。
この程度なら自然と流れ落ちます。(肺魚人族1)〕
「「「え?」」」
〔我等の体からは常時鱗の保湿を目的とした分泌物が出ておりましてな。(肺魚人族2)〕
〔それによってこれ位の酸なら問題なく流れ落ちるのですよ。
それよりも…(肺魚人族3)〕
パラサイトバーサークタイタンの足を破壊した肺魚人族達の体からは、大量の酸が滴り地面からは白煙と強烈な臭いが発せられていた。
だが肺魚人族達は気にする事無く警戒に当たっていた。
と
『『『ガバァッ! 』』』
ゥボォオオオオオッ!
〔トドメを…あぁ、起きてしまいましたな。(肺魚人族3)〕
足を切り落とされたパラサイトバーサークタイタンが手を支えにして起き上がろうとする。
這い這いの体勢だが巨体である為脅威である事に変わりは無い。
しかも足からはバチャバチャと酸を垂れ流していたので尚更である。
肺魚人族はトドメを刺そうと再び構えを取る。
だがその僅か数瞬前に
タァン…(遠くから乾いた音)
ゥボォオオ『バガァッ!』オオオン…
『『『ズズンッ!』』』(頭部全損の為絶命)
〔〔〔…え?〕〕〕
「「「「えええ!?」」」」
遥か後方から何やら音がしたかと思えば、這い這いのパラサイトバーサークタイタンの頭部が内包している司令塔(ムカデ)ごと爆ぜ、そのまま絶命。
地面に俯せの状態で倒れ伏したのであった。
周りに居た肺魚人族達や冒険者、戦闘職らは何が起こったのか分からず、少しの間呆然としてしまったのだった。
~一団の後方300メル~
「お見事。(エル)」
「対象の頭部消失を確認、絶命した様です。(アール)」
ガションッ!(次弾装填)
「ふっふっふ、元女王の嗜みと言う奴です。
私はこのままここで狙撃を続け、あのでっかいの(パラサイトバーサークタイタン)の侵攻を阻止するよ。(ラインハード)」
自身が作成し、最近は専ら遠距離狙撃用に改造した魔装鉄甲を装着したラインハードが、長い砲身から発射した魔力弾によってパラサイトバーサークタイタンの頭を吹き飛ばしていた。
そんな彼女の周りでは、護衛兼観測手として自立式高精度機兵:ランドール(R&L)のエルとアールが佇んでいた。
するとラインハードは
「2人はノア君の所に行って″力になってあげて″。この日の為に2人を作り上げたんだからね。(ラインハード)」
「はい。(エル)」
「行ってきます。(アール)」
2人にそう声を掛け、エルとアールはラインハードに応えるのだった。
~再び上空~
ギィイイ『『『ドガァンッ!』』』(砲放宝蜂の頭部付近大爆発)
ギガガガ…ギガ…(半死半生砲放宝蜂墜落)
『っしゃ!後1ぴき…『ブフッ!』』
(『っ!どうした、主。』)
『…いや、戦いの最中に良いのを貰っただけかも知れない。
それよりも飛んでるデカい蜂は後1匹だ、気を引き締めて行く。』
墜ち行く砲放宝蜂上で吐き出した血を拭うノアは、現状巨大な繭から飛び立っている残りの砲放宝蜂を見上げ気合いを入れる。
ギガガガガガガッ!
『『ズドドンッ!』』『『『ドゴゴゴッ!』』』ズドドッ!(大火力魔法『メテオキャノン』連続発射)
『『『ドゴゴゴゴゴゴンッ!ズゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!』』』(着弾)
墜ち行く砲放宝蜂上のノア目掛け火力の高い『メテオキャノン』と言う炎属性魔法を放つ砲放宝蜂。
あまりの火力に、半死半生状態だった砲放宝蜂は流れ弾だけで木っ端微塵となり焼失してしまった。
が
『『『『シュンッ!』』』』(5本の閃光)
『『『『『ザシュッ!』』』』』(砲放宝蜂の翅が切断)
ギガガ!?
『幾ら高火力な魔法を撃とうが、俺の荒鬼神ノ化身には良い″餌″だ。
ありがとうな『貪欲(グリーディ)』、また頼むよ。』
キュルル♪(【召喚獣:一刀】『貪欲(グリーディ)』)
ノアは放たれた『メテオキャノン』を避ける事無く荒鬼神ノ化身で殆どを魔力変換して吸収し、【召喚獣:一刀】『貪欲(グリーディ)』を喚び出して砲放宝蜂の翅を落とす事にしたのだ。
翅さえ落とせば自重によって落下するだけなので処理は簡単である。
後は翅を落としても何かの手段を用いて復帰するのかどうかの確認の意味もあった。
だが砲放宝蜂にはその策は無かった様だ。
ゴォオオオオオッ!(落下)
ギガガガガガガ!ギガ…ギゴガガギガガガッ!
翅を焼き落とされた砲放宝蜂は悲鳴にも似た鳴き声を上げて落下していく。
だがそれを見届けるノアに、砲放宝蜂は最後の悪足掻きを見せる。
『『グゴゴゴゴッ!ゴゴゴゴゴゴゴゴッ!』』
『『ドドンッ!ドドドドッ!ズドドドドドッ!』』ドドンッ!『『ズゴゴッ!』』(腹部の砲身全てから多数の物体を発射)
『げっ!?
アレ蜂を無数に出してくるヤツじゃん!』
(『…ンの野郎、最後に面倒臭ぇ事を…』)
砲放宝蜂の叫びと共に砲蜂を生み出す砲弾を無数に発射。
それは直ぐ様孵化しノアの眼下を埋め尽くす事になる。
『『『『ブゥウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウンッ!!』』』』(無数の砲蜂)
『…どうするか…』
(『…またグリードに撃って貰…ん?
何か近付いてくるぞ?』)
『えっ!?もしかして新手!?』
砲放宝蜂同様地面に向かって落下中のノアは生み出された無数の砲蜂に思わず呆然となる。
だがそんな中、ノアの中の鬼神が″急速接近する2つの反応″を感知した。
『『ゴォオオオオオッ!』』(背部の噴射機構による飛行)
「お待たせしましたノア様。(エル)」シュォオ…
「貴方の剣となり、羽となりましょう。(アール)」シュォオ…
『…え?…何…え?』
文字通り″飛んできた″エルとアールの2人が落ちていくノアの前で滞空。
″剣となり、羽となる″と伝えたが、ノアはピンと来ないのであった。
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