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ヴァリエンテ領・大規模氾濫掃討戦編~万死一生~
父:『?の神』 母:『?神』 息子:『鬼神』
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~繭の周囲に展開している残存モンスター群~
アント・マンディブラ(大顎)×300
アント・フレネジ(狂暴)×200
アント・アルタ(高速)×200
ドラゴネウラ×100
ドラゴネウラ・テンタクル(触手)×100
パラサイトバーサークタイタン×5
鎧蜂×100
苦万蜂×200
鬼苦万蜂×50
滅殺蜂球密蜂×1000
砲蜂×500
砲放宝蜂×45
鎧王富嶽蟲×1
~2日目深夜・最前線~
「時間があまりありません!
作戦の概要を説明したら即行動を起こします。」
「「「「「「「おぅ!」」」」」」」
アリッサからの情報を基に、ノアは大博打を打つ為最前線へと舞い戻る。
何とも不確定要素が多分に含まれた本作戦(作戦と言えるのかも定かではない)ではあるが、この状況を打開出来る・大氾濫の早期終結を見込めるのではとの打算から、街から追加で援軍がやって来たのであった。
最前線に到着したノアはグリードやエルとアール、待機組と合流した所で、作戦の概要を説明するのであった。
「はい!作戦の概要は今話した通りです!
早速行動を開始しますので皆さん警戒を!」
「ちょ、今のが作戦!?無茶苦茶じゃ…(スカーレット)」
「時間があまり無いって言ったでしょ!
無茶苦茶な状況下を打開するのに滅茶苦茶な事言って何が悪い!
否定するならそれに代わる案を提示しろ!」
「…っ……(スカーレット)」
「無いな!はい、決行!」
ノアの言う通り、大氾濫という無茶苦茶な状況下を打開出来るかもしれない、との想いで着いてきたアリッサの学友のスカーレットであったが、ノアから聞かされた作戦の概要に戦慄を覚える。
概要の内容からすればスカーレットは、作戦の要を整える為の時間稼ぎの一端を担う役目に過ぎないが、それでも無茶苦茶な内容であった。
それに対して声を上げたスカーレットであったが、否定だけして代案等考えておらず、そのまま決行となるのであった。
「防御陣形を敷け!支援魔法もたっぷり用意しとけ!(冒険者1)」
「円陣防御を築け!隙間を造るな!数で圧されたらあっという間に瓦解するぞ!(戦闘職1)」
「前方に整列!壁を形成するんだ!
1匹たりとも通さないつもりでいけ!(ダッカード)」
「「「「おおっ!([弾丸戦車(タンク・ディバラ)]達)」」」」
「数分!数分″地獄″を凌ぐ事だけ集中しましょ!それさえ凌げばノア君が決めてくれるわ!(アリッサ)」
「最前線に向かうのだから大体こうなる事は分かっていただろう覚悟しろ!(ゼーヴィス)」
「うきーっ!分かったわよ!
女は度胸!アリッサの陰に隠れるモブじゃないって分からせてやるわ!(スカーレット)」
『『『ファッサァ…』』』(粉塵)
「あそーれ『獅子粉塵の胞子』ですぞ~。(クリストフ)」
「エル!アール!装着開始だ!完了後直ぐに繭へ向かうぞ!」
[[はい!]]
ノアの音頭と共に各所で準備を開始。
何処も共通しているのは防御に重きを置いている所である。
そんな中でノアとその他数人は攻撃の準備を進めていた。
『『ガショガショ…』』(エルとアール装着中)
「ノア。(レドリック)」
「あ、父さん…それに母さんも…
さっきの話だけど…本当に″アレ″任せて良いの?」
その中の他数人(両親)がノアの下に。
「ふふ、言ったでしょノアちゃん。
私達には″神様の恩恵″があるって。(アミスティア)」
「…2人って信心深かったっけ?」
「そういう意味合いじゃないぞノア。
この世界じゃ日頃の行いを宜しくしていると神様が力を貸してくれるんだぞ。(レドリック)」
「実力派の父さん母さんが神頼みか…
グリード、2人を看てやってくれな。」
《はい。》
「「オイコラ。」」
当初ノアは両親を最前線へと随伴させる事を渋っていた。
自分を強者へと鍛え上げてくれた2人が致命傷といかないまでも手傷を負わされたという事実に、少なからず動揺しての事だ。
その上″神様が付いてるから大丈夫″と宣って来たものだから気が気でない。
普通ならば。
心当たりが多分にあるノアは『やっぱり面識あったか…』と内心しっくり来ていた。
「か、″神の力″があるからって油断しないでよ?」
「「もち。」」
「な、何か代償とか払ったりしてない?
1回使う度に記憶を失くすとか…。」
「「無い無い。」」
どっちが親か分からない問答を幾つかした後
「…″力″を使ってみて、性格とか変わったりしなかった…?」
「ノアは『鬼神』の力を得て何か大きく変わったか?(レドリック)」
「…戦闘が思いの外楽しくなった…様な…」
「それは血筋だ、心配するな。
つまりはそういう事だ、納得したか?(レドリック)」
「ち、血筋…
…うん、まぁ…ちょっとは…
『『ガションッ!』』
[[ノア様装着完了しました!]]
あ…と、取り敢えず状況が状況だから2人共油断しないでね!僕達行くから。」
「「はいはい。」」
『『バシュゥウッ!』』(発進)
エルとアールの装着が完了した為、話の途中ではあったが行動を開始するノア。
そんなノアを2人は温かい目で見送っていた。
「…ノアちゃんも″神様″に会ったみたいね。(アミスティア)」
「流石俺達の息子だな。だがまだ″力″は使ってない様だ。
どんな″神様″に会ったか楽しみだ。(レドリック)」
「そうね…さ、私達も準備しましょ。
ノアちゃんから油断するなと念押しされちゃったのだし、私達には″大役″があるのだし。(アミスティア)」
「あぁ、そうだな。(レドリック)」
やはりと言うべきか、ノアと神様の邂逅は既に察しており、いつか″恩恵″を授かる事を楽しみに思う。
一先ずはこれからの事を考え、ノアに言われた通り準備を開始するのであった。
~巨大な繭まで300メル~
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』
「両手をガトリングモードへ移行!
引っ張れるだけ引っ張った後高高度へ向かう!」
[[はい!]]
『『ガショガショ!ギュルルルルッ!』』(ガトリングモードへ移行)
スラスターとブースターを駆使して一直線に巨大な繭を目指すノアは、両腕を銃器に変形指示を出し眼前に構える。
『『『ピクッ!』』』
『ピクッ!』『『ピクッ!』』
ピクッ!『『『ピクッ!』』』(待機モードの各虫、前列から順に行動開始)
ギガ『『ゴガガガガガガガガガガガッ!』』
ギャガァアッ!『ギュンッ!』ゴガガガガガガッ!(アント・アルタの飛び付きを避けつつ魔力弾発射)
『『『『『ブゥウウウウウウウウンッ!』』』』』(滅殺蜂球密蜂大挙)
「ちぃっ!」
『『ゴガガガガガガガガガガガンッ!ゴガガガガガガガガガガガッ!』』
『バッ!『バシュッ!』』(スラスター移動+ブースター移動)
ゴッ!(足蹴)
「退けぇえっ!」
『『ゴガガガガガガガガガガガッ!ガガガガガガガガッ!』』
一直線に飛行しつつも手当たり次第、広範囲の虫に向かって魔力弾を撃ちまくるノア。
この段階で待機モードであった殆んどの虫達が再起動していた。
この虫達も
『『『『『ゴゥンゴゥンゴゥン』』』』』(砲放宝蜂×45飛翔)
『『『ズンッ!』』』『『『ズズゥンッ!』』』(鎧王富嶽蟲侵攻)
割と早い段階で倒しはしたが、砲放宝蜂から繰り出される無数の砲撃は脅威でしか無い。
鎧王富嶽蟲は言わずもがな、だった一度の攻撃で大地を幾つもの意味で震わした跳躍は脅威以外の何物でもない。
それ故
『『ドシュゥッ!』』(ブースター↑)
変に接近しては鎧王富嶽蟲の跳躍を促してしまう為、引き付けつつも攻撃の届かない上空へ移動。
すると砲放宝蜂の群れに近付く事になるが、寧ろそっちの方が都合が良い。
『『『『『『『『『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!』』』』』』』』』』』』(無数の『メテオボール』の砲火)
『ババッ!『バシュッ!』シュシュンッ!』バシュッ!(スラスター移動+ブースター移動)
ヒュンッ!『『ヒュヒュッ!』』ゴォッ!(砲撃の雨を掻い潜る)
ズドンッ!『『ドドンッ!』』ズドンッ!『『『ドガァンッ!』』』(回避された砲撃の雨が地上の虫達を焼く)
ブースターで急上昇したノアに砲放宝蜂からの砲撃の雨が降り注ぐも、ノアはこれらを次々に回避。
流れ弾となった『メテオボール』は地上を跋扈する虫モンスターに次々と着弾し撃破していった。
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!「ぬぅっ!」ゴガガガガガガガガガガガッ!(左右に魔力弾発射)
『『『ゴァアアアアッ!』』』
ゴガギガガッ!
『『グァアアッ!』』
『『『ギシャァアアアッ!』』』(全方位の虫達の鳴き声)
「っし!引き付けるだけ引き付けた!
このまま一気に急上昇だ!」
[[はい!]]
『『バシュゥウウウウゥッ!!』』
『『『『『『『『『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!ドドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!』』』』』』』』』』』』(無数の『メテオボール』の砲火)
推進機構をフルに稼働して上空を目指すノア。
追跡する無数の虫モンスター、『メテオボール』で狙撃する砲放宝蜂。
だが、ノアの姿が分厚い雲の中へと消えていった所で追跡は緩み、次第に繭の周りへと戻っていく。
だが再び待機モードへ移行する事は無い。
再起動し、体に熱を帯びた虫達は再び敵を探す。
となれば一番近くに居るであろう敵と言えば
「ノア殿を見失った様です!
奴等はここにやって来る!皆気を引き締めて下され!(クリストフ)」
《数分攻撃を凌ぐ事だけ考えるのよっ!》
「「「「「「「「おおっ!」」」」」」」」
防御陣形を張っていた有志の者達が虫達の敵視を引き受ける役割を担う。
彼等がいなければ、そのまま街に侵攻してしまうからである。
ゴガガギガガガガッ!(鎧王富嶽蟲の咆哮)
ズドンッ!『『『ゴガンッ!』』』ズゴンッ!(大地を踏み砕く)
『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』(砲放宝蜂×45の砲門が一斉に向けられる)
『『『『『『コォオオオオオオ…』』』』』』(『メテオボール』のチャージ開始)
『『『『『『ズズズズズズズ…』』』』』』(迫るモンスター群)
「ひぃぃ…(スカーレット)」
「これが最前線…こんなのをノア君は経験してたの…?(アリッサ)」
「…本当に大丈夫なのか…?(ゴーラ)」
「…私だって逃げ出したい!(スクワ)」
「俺達の役目は″壁役の討ち漏らしを叩く事″それと″自身の身の安全を確保する事″だ!
ノア殿の言葉を信じろ!(ダッカード)」
ノア達が経験していた最前線の景色を身を以て体験中の者達の多くは士気がだだ下がりである。
幾ら大氾濫だ、大規模戦闘だと躍起になっても、頭が追い付いてこないのだろう。
そんな一行の前に
『『ズズズ…』』(闇を持った双眸)
『さて、息子が戻ってくるまでの時間稼ぎだ!俺達の前に出るんじゃないぞ?
″目が見えなくなっても知らねぇからな″!(レドリック)』
『『『『『『『バツン!』』』』』』』(遮断)
『『『『『『『『『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!ドドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!』』』』』』』』』』』』(無数の『メテオボール』の砲火)
上空から狙いを定めていた砲放宝蜂から無数の『メテオボール』が放たれた。
だが地上の一団に向かって放たれたのは全体の2割程度。しかも狙いは定まっておらず、一団に到達したのは1割に留まった。
殆んどは何も無い空中に放たれたり、隣に居る仲間に撃ち込んだり、中には守るべき対象の巨大な繭に撃ち込むモノも居た。
だがその砲放宝蜂を繭に当てた自覚は無く、自身の状況を理解するのに時間が掛かってしまうのだった。
~地上~
ドドォン…ズゴォンッ!…ドォン…(『メテオボール』の着弾音)
「…は、外した…?(ダッカード)」
「操った…という訳では無い様ですな…(バルク)」
「…というか、俺達の事が″見えてない″様だな…(ザラット)」
ゴガンッ!ギガガッ!
ガツッ!ギャガッ!
ドカッ!(砲放宝蜂同士が衝突)
ズズンッ!(墜落)
『メテオボール』を外しまくった砲放宝蜂共は、次に仲間同士がぶつかり、巨体の持つ重量故バランスを崩して墜落してしまう個体が居たりもした。
有志としてこの場に集まったザラットの言う様に、砲放宝蜂は。
と言うかレドリックの前に居る″全て″の虫モンスター群は、現在視界が″闇″に染まり目が見えなくなっているのである。
ガシャッ!
『相変わらずレドの″恩恵″は地味だけど強力ね。(アミスティア)』
『地味で結構、弓持ちが派手だったら敵にバレやすくなるだろ?
派手なのはアミだけで十分だろ。
それよりもさっさとあの″鎧王富嶽蟲″っつーデカブツを処理しちまおうぜ。(レドリック)』
『了解。(アミスティア)』
『闇の神』の恩恵を持ち、『視潰(シカイ)』を使ってモンスター群の視界を潰したレドリックと、『死神』の恩恵である真っ赤なドレスを身に纏い、専用武器『乂魔(カルマ)』と言う巨大な鎌を肩に担いだアミスティアは、モンスター群へと駆けて行った。
アント・マンディブラ(大顎)×300
アント・フレネジ(狂暴)×200
アント・アルタ(高速)×200
ドラゴネウラ×100
ドラゴネウラ・テンタクル(触手)×100
パラサイトバーサークタイタン×5
鎧蜂×100
苦万蜂×200
鬼苦万蜂×50
滅殺蜂球密蜂×1000
砲蜂×500
砲放宝蜂×45
鎧王富嶽蟲×1
~2日目深夜・最前線~
「時間があまりありません!
作戦の概要を説明したら即行動を起こします。」
「「「「「「「おぅ!」」」」」」」
アリッサからの情報を基に、ノアは大博打を打つ為最前線へと舞い戻る。
何とも不確定要素が多分に含まれた本作戦(作戦と言えるのかも定かではない)ではあるが、この状況を打開出来る・大氾濫の早期終結を見込めるのではとの打算から、街から追加で援軍がやって来たのであった。
最前線に到着したノアはグリードやエルとアール、待機組と合流した所で、作戦の概要を説明するのであった。
「はい!作戦の概要は今話した通りです!
早速行動を開始しますので皆さん警戒を!」
「ちょ、今のが作戦!?無茶苦茶じゃ…(スカーレット)」
「時間があまり無いって言ったでしょ!
無茶苦茶な状況下を打開するのに滅茶苦茶な事言って何が悪い!
否定するならそれに代わる案を提示しろ!」
「…っ……(スカーレット)」
「無いな!はい、決行!」
ノアの言う通り、大氾濫という無茶苦茶な状況下を打開出来るかもしれない、との想いで着いてきたアリッサの学友のスカーレットであったが、ノアから聞かされた作戦の概要に戦慄を覚える。
概要の内容からすればスカーレットは、作戦の要を整える為の時間稼ぎの一端を担う役目に過ぎないが、それでも無茶苦茶な内容であった。
それに対して声を上げたスカーレットであったが、否定だけして代案等考えておらず、そのまま決行となるのであった。
「防御陣形を敷け!支援魔法もたっぷり用意しとけ!(冒険者1)」
「円陣防御を築け!隙間を造るな!数で圧されたらあっという間に瓦解するぞ!(戦闘職1)」
「前方に整列!壁を形成するんだ!
1匹たりとも通さないつもりでいけ!(ダッカード)」
「「「「おおっ!([弾丸戦車(タンク・ディバラ)]達)」」」」
「数分!数分″地獄″を凌ぐ事だけ集中しましょ!それさえ凌げばノア君が決めてくれるわ!(アリッサ)」
「最前線に向かうのだから大体こうなる事は分かっていただろう覚悟しろ!(ゼーヴィス)」
「うきーっ!分かったわよ!
女は度胸!アリッサの陰に隠れるモブじゃないって分からせてやるわ!(スカーレット)」
『『『ファッサァ…』』』(粉塵)
「あそーれ『獅子粉塵の胞子』ですぞ~。(クリストフ)」
「エル!アール!装着開始だ!完了後直ぐに繭へ向かうぞ!」
[[はい!]]
ノアの音頭と共に各所で準備を開始。
何処も共通しているのは防御に重きを置いている所である。
そんな中でノアとその他数人は攻撃の準備を進めていた。
『『ガショガショ…』』(エルとアール装着中)
「ノア。(レドリック)」
「あ、父さん…それに母さんも…
さっきの話だけど…本当に″アレ″任せて良いの?」
その中の他数人(両親)がノアの下に。
「ふふ、言ったでしょノアちゃん。
私達には″神様の恩恵″があるって。(アミスティア)」
「…2人って信心深かったっけ?」
「そういう意味合いじゃないぞノア。
この世界じゃ日頃の行いを宜しくしていると神様が力を貸してくれるんだぞ。(レドリック)」
「実力派の父さん母さんが神頼みか…
グリード、2人を看てやってくれな。」
《はい。》
「「オイコラ。」」
当初ノアは両親を最前線へと随伴させる事を渋っていた。
自分を強者へと鍛え上げてくれた2人が致命傷といかないまでも手傷を負わされたという事実に、少なからず動揺しての事だ。
その上″神様が付いてるから大丈夫″と宣って来たものだから気が気でない。
普通ならば。
心当たりが多分にあるノアは『やっぱり面識あったか…』と内心しっくり来ていた。
「か、″神の力″があるからって油断しないでよ?」
「「もち。」」
「な、何か代償とか払ったりしてない?
1回使う度に記憶を失くすとか…。」
「「無い無い。」」
どっちが親か分からない問答を幾つかした後
「…″力″を使ってみて、性格とか変わったりしなかった…?」
「ノアは『鬼神』の力を得て何か大きく変わったか?(レドリック)」
「…戦闘が思いの外楽しくなった…様な…」
「それは血筋だ、心配するな。
つまりはそういう事だ、納得したか?(レドリック)」
「ち、血筋…
…うん、まぁ…ちょっとは…
『『ガションッ!』』
[[ノア様装着完了しました!]]
あ…と、取り敢えず状況が状況だから2人共油断しないでね!僕達行くから。」
「「はいはい。」」
『『バシュゥウッ!』』(発進)
エルとアールの装着が完了した為、話の途中ではあったが行動を開始するノア。
そんなノアを2人は温かい目で見送っていた。
「…ノアちゃんも″神様″に会ったみたいね。(アミスティア)」
「流石俺達の息子だな。だがまだ″力″は使ってない様だ。
どんな″神様″に会ったか楽しみだ。(レドリック)」
「そうね…さ、私達も準備しましょ。
ノアちゃんから油断するなと念押しされちゃったのだし、私達には″大役″があるのだし。(アミスティア)」
「あぁ、そうだな。(レドリック)」
やはりと言うべきか、ノアと神様の邂逅は既に察しており、いつか″恩恵″を授かる事を楽しみに思う。
一先ずはこれからの事を考え、ノアに言われた通り準備を開始するのであった。
~巨大な繭まで300メル~
『『ゴォオオオオオオオオオッ!』』
「両手をガトリングモードへ移行!
引っ張れるだけ引っ張った後高高度へ向かう!」
[[はい!]]
『『ガショガショ!ギュルルルルッ!』』(ガトリングモードへ移行)
スラスターとブースターを駆使して一直線に巨大な繭を目指すノアは、両腕を銃器に変形指示を出し眼前に構える。
『『『ピクッ!』』』
『ピクッ!』『『ピクッ!』』
ピクッ!『『『ピクッ!』』』(待機モードの各虫、前列から順に行動開始)
ギガ『『ゴガガガガガガガガガガガッ!』』
ギャガァアッ!『ギュンッ!』ゴガガガガガガッ!(アント・アルタの飛び付きを避けつつ魔力弾発射)
『『『『『ブゥウウウウウウウウンッ!』』』』』(滅殺蜂球密蜂大挙)
「ちぃっ!」
『『ゴガガガガガガガガガガガンッ!ゴガガガガガガガガガガガッ!』』
『バッ!『バシュッ!』』(スラスター移動+ブースター移動)
ゴッ!(足蹴)
「退けぇえっ!」
『『ゴガガガガガガガガガガガッ!ガガガガガガガガッ!』』
一直線に飛行しつつも手当たり次第、広範囲の虫に向かって魔力弾を撃ちまくるノア。
この段階で待機モードであった殆んどの虫達が再起動していた。
この虫達も
『『『『『ゴゥンゴゥンゴゥン』』』』』(砲放宝蜂×45飛翔)
『『『ズンッ!』』』『『『ズズゥンッ!』』』(鎧王富嶽蟲侵攻)
割と早い段階で倒しはしたが、砲放宝蜂から繰り出される無数の砲撃は脅威でしか無い。
鎧王富嶽蟲は言わずもがな、だった一度の攻撃で大地を幾つもの意味で震わした跳躍は脅威以外の何物でもない。
それ故
『『ドシュゥッ!』』(ブースター↑)
変に接近しては鎧王富嶽蟲の跳躍を促してしまう為、引き付けつつも攻撃の届かない上空へ移動。
すると砲放宝蜂の群れに近付く事になるが、寧ろそっちの方が都合が良い。
『『『『『『『『『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドドッ!!!』』』』』』』』』』』』(無数の『メテオボール』の砲火)
『ババッ!『バシュッ!』シュシュンッ!』バシュッ!(スラスター移動+ブースター移動)
ヒュンッ!『『ヒュヒュッ!』』ゴォッ!(砲撃の雨を掻い潜る)
ズドンッ!『『ドドンッ!』』ズドンッ!『『『ドガァンッ!』』』(回避された砲撃の雨が地上の虫達を焼く)
ブースターで急上昇したノアに砲放宝蜂からの砲撃の雨が降り注ぐも、ノアはこれらを次々に回避。
流れ弾となった『メテオボール』は地上を跋扈する虫モンスターに次々と着弾し撃破していった。
ドゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴッ!「ぬぅっ!」ゴガガガガガガガガガガガッ!(左右に魔力弾発射)
『『『ゴァアアアアッ!』』』
ゴガギガガッ!
『『グァアアッ!』』
『『『ギシャァアアアッ!』』』(全方位の虫達の鳴き声)
「っし!引き付けるだけ引き付けた!
このまま一気に急上昇だ!」
[[はい!]]
『『バシュゥウウウウゥッ!!』』
『『『『『『『『『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!ドドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!』』』』』』』』』』』』(無数の『メテオボール』の砲火)
推進機構をフルに稼働して上空を目指すノア。
追跡する無数の虫モンスター、『メテオボール』で狙撃する砲放宝蜂。
だが、ノアの姿が分厚い雲の中へと消えていった所で追跡は緩み、次第に繭の周りへと戻っていく。
だが再び待機モードへ移行する事は無い。
再起動し、体に熱を帯びた虫達は再び敵を探す。
となれば一番近くに居るであろう敵と言えば
「ノア殿を見失った様です!
奴等はここにやって来る!皆気を引き締めて下され!(クリストフ)」
《数分攻撃を凌ぐ事だけ考えるのよっ!》
「「「「「「「「おおっ!」」」」」」」」
防御陣形を張っていた有志の者達が虫達の敵視を引き受ける役割を担う。
彼等がいなければ、そのまま街に侵攻してしまうからである。
ゴガガギガガガガッ!(鎧王富嶽蟲の咆哮)
ズドンッ!『『『ゴガンッ!』』』ズゴンッ!(大地を踏み砕く)
『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』『ギュン!』(砲放宝蜂×45の砲門が一斉に向けられる)
『『『『『『コォオオオオオオ…』』』』』』(『メテオボール』のチャージ開始)
『『『『『『ズズズズズズズ…』』』』』』(迫るモンスター群)
「ひぃぃ…(スカーレット)」
「これが最前線…こんなのをノア君は経験してたの…?(アリッサ)」
「…本当に大丈夫なのか…?(ゴーラ)」
「…私だって逃げ出したい!(スクワ)」
「俺達の役目は″壁役の討ち漏らしを叩く事″それと″自身の身の安全を確保する事″だ!
ノア殿の言葉を信じろ!(ダッカード)」
ノア達が経験していた最前線の景色を身を以て体験中の者達の多くは士気がだだ下がりである。
幾ら大氾濫だ、大規模戦闘だと躍起になっても、頭が追い付いてこないのだろう。
そんな一行の前に
『『ズズズ…』』(闇を持った双眸)
『さて、息子が戻ってくるまでの時間稼ぎだ!俺達の前に出るんじゃないぞ?
″目が見えなくなっても知らねぇからな″!(レドリック)』
『『『『『『『バツン!』』』』』』』(遮断)
『『『『『『『『『『『『ズドドドドドドドドドドドドドドドッ!ドドドドドドドドドドドドドドドドンッ!!!』』』』』』』』』』』』(無数の『メテオボール』の砲火)
上空から狙いを定めていた砲放宝蜂から無数の『メテオボール』が放たれた。
だが地上の一団に向かって放たれたのは全体の2割程度。しかも狙いは定まっておらず、一団に到達したのは1割に留まった。
殆んどは何も無い空中に放たれたり、隣に居る仲間に撃ち込んだり、中には守るべき対象の巨大な繭に撃ち込むモノも居た。
だがその砲放宝蜂を繭に当てた自覚は無く、自身の状況を理解するのに時間が掛かってしまうのだった。
~地上~
ドドォン…ズゴォンッ!…ドォン…(『メテオボール』の着弾音)
「…は、外した…?(ダッカード)」
「操った…という訳では無い様ですな…(バルク)」
「…というか、俺達の事が″見えてない″様だな…(ザラット)」
ゴガンッ!ギガガッ!
ガツッ!ギャガッ!
ドカッ!(砲放宝蜂同士が衝突)
ズズンッ!(墜落)
『メテオボール』を外しまくった砲放宝蜂共は、次に仲間同士がぶつかり、巨体の持つ重量故バランスを崩して墜落してしまう個体が居たりもした。
有志としてこの場に集まったザラットの言う様に、砲放宝蜂は。
と言うかレドリックの前に居る″全て″の虫モンスター群は、現在視界が″闇″に染まり目が見えなくなっているのである。
ガシャッ!
『相変わらずレドの″恩恵″は地味だけど強力ね。(アミスティア)』
『地味で結構、弓持ちが派手だったら敵にバレやすくなるだろ?
派手なのはアミだけで十分だろ。
それよりもさっさとあの″鎧王富嶽蟲″っつーデカブツを処理しちまおうぜ。(レドリック)』
『了解。(アミスティア)』
『闇の神』の恩恵を持ち、『視潰(シカイ)』を使ってモンスター群の視界を潰したレドリックと、『死神』の恩恵である真っ赤なドレスを身に纏い、専用武器『乂魔(カルマ)』と言う巨大な鎌を肩に担いだアミスティアは、モンスター群へと駆けて行った。
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