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第4話
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「今夜は特に噂を追う必要はないから、とにかく見回りだけして解散にしよう」
「はい!」
姉がやり始めたという、夜仕事という名の見回り。
この町は怪異たちにとって棲みやすい場所らしい。
そもそも怪異というのは噂がなくなれば力を失うか消える場合が多いが、この町はほぼ毎日様々な噂が飛び交っている。
「穂乃は白露とまわってくれるか?」
「うん。いってきます」
古い建物から新しい建物へ移動し、何か異常はないか見渡す。
《これが楽しいのか?》
「うん。お姉ちゃんたちと一緒にいられるし、誰かが怖い思いをしなくてよくなるならやりがいがあるよ」
《…そうか》
無言であたりの調査を続けていると、後ろから声をかけられる。
「ふたりだけで新校舎をまわるのは時間がかかるだろう」
「あ、室星先生…」
主は迷う素振りを見せたが、真っ直ぐ教師を見つめ問いかける。
「あの…私、もっとコントロールできるようになりたいんです。霊力のことならきっと力になってくれるだろうからって、桜良先輩に教えてもらって…」
「それは使える技を増やしたいということか?それとも、霊力そのものを制御したいということか?」
「まずは制御できるようになりたいです」
主はずっと悩んでいた。
まだひと月ほど近くで過ごしただけだが、それはよく知っている。
一歩間違えれば制御しきれず暴走する…姉からそう聞かされ、かなり気をつけているようだ。
「今は白露に預けている分で問題なさそうに見える」
「そうなんですか?」
「ああ。…だがまあ、満月に一気に放出してしまう場合もあるか」
「それなら僕の出番じゃない?」
瞬と呼ばれた死霊の体を教師が抱える。
「おまえとは若干力のベクトルが違う」
「あ、そっか。僕のはちょっと穢れてるから…」
「瞬君はどうやってコントロールしてるの?」
「うーん…息をするみたいなイメージでやってる。先生が分かりやすいからって教えてくれたんだ」
たしかにこの死霊からは微かに妖力じみたものを感じる。
《少し席を外す》
「あ……」
なんとなくそうした方がいい気がして、つい離れてしまった。
それに、ずっと心に燻っているものがある。
《…妖力か》
俺にもっと力があれば救えただろうか。
それに、あの妖を止められたかもしれない。
「…その格好では風邪をひいてしまうかもしれない」
肩にかけられたものを受け取り、そのままぼんやり月を眺める。
放送少女はこちらを一瞥して声をかけてきた。
「あなたにも大切な誰かがいるのね」
《…少し思い出していただけだ》
「そう。…今の生活には慣れた?」
《何故おまえたちは俺を人扱いする?》
「……?人でしょう?それ以外の何者でもない」
この少女も不思議だ。
何故揃いも揃って人扱いするのか。
何か言葉をかけようとしたが、主の危機を察知した。
「はい!」
姉がやり始めたという、夜仕事という名の見回り。
この町は怪異たちにとって棲みやすい場所らしい。
そもそも怪異というのは噂がなくなれば力を失うか消える場合が多いが、この町はほぼ毎日様々な噂が飛び交っている。
「穂乃は白露とまわってくれるか?」
「うん。いってきます」
古い建物から新しい建物へ移動し、何か異常はないか見渡す。
《これが楽しいのか?》
「うん。お姉ちゃんたちと一緒にいられるし、誰かが怖い思いをしなくてよくなるならやりがいがあるよ」
《…そうか》
無言であたりの調査を続けていると、後ろから声をかけられる。
「ふたりだけで新校舎をまわるのは時間がかかるだろう」
「あ、室星先生…」
主は迷う素振りを見せたが、真っ直ぐ教師を見つめ問いかける。
「あの…私、もっとコントロールできるようになりたいんです。霊力のことならきっと力になってくれるだろうからって、桜良先輩に教えてもらって…」
「それは使える技を増やしたいということか?それとも、霊力そのものを制御したいということか?」
「まずは制御できるようになりたいです」
主はずっと悩んでいた。
まだひと月ほど近くで過ごしただけだが、それはよく知っている。
一歩間違えれば制御しきれず暴走する…姉からそう聞かされ、かなり気をつけているようだ。
「今は白露に預けている分で問題なさそうに見える」
「そうなんですか?」
「ああ。…だがまあ、満月に一気に放出してしまう場合もあるか」
「それなら僕の出番じゃない?」
瞬と呼ばれた死霊の体を教師が抱える。
「おまえとは若干力のベクトルが違う」
「あ、そっか。僕のはちょっと穢れてるから…」
「瞬君はどうやってコントロールしてるの?」
「うーん…息をするみたいなイメージでやってる。先生が分かりやすいからって教えてくれたんだ」
たしかにこの死霊からは微かに妖力じみたものを感じる。
《少し席を外す》
「あ……」
なんとなくそうした方がいい気がして、つい離れてしまった。
それに、ずっと心に燻っているものがある。
《…妖力か》
俺にもっと力があれば救えただろうか。
それに、あの妖を止められたかもしれない。
「…その格好では風邪をひいてしまうかもしれない」
肩にかけられたものを受け取り、そのままぼんやり月を眺める。
放送少女はこちらを一瞥して声をかけてきた。
「あなたにも大切な誰かがいるのね」
《…少し思い出していただけだ》
「そう。…今の生活には慣れた?」
《何故おまえたちは俺を人扱いする?》
「……?人でしょう?それ以外の何者でもない」
この少女も不思議だ。
何故揃いも揃って人扱いするのか。
何か言葉をかけようとしたが、主の危機を察知した。
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