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16 魔力を戻す方法
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シャルリンテは、クースリューの言葉を理解できずにいた。
「ジャナル様は、サシュナから見返りに大金をもらって一人で逃げる算段ができているの…。さっきそうおっしゃっていた…。王宮から連れ出した時からの計画では…?」
クースリューは、木から枝をボキッと折ると、シャラリと振った。
すると、半透明の、王冠を冠った金髪の紳士と、どこかスーリの面影のある貴婦人がシャルリンテの目の前に現れる…。
「スーリのご両親のアーシュ王とセーラー妃よ…。お二人ともお優しい方だったのに。カルダンテ王のせいで…」
クースリューは木の枝をボッと燃やし、一瞬で灰にする。
すると、二人は悲鳴を上げ、引き裂かれるように消えた…。
「…サシュナは拷問で有名な国。サシュナは新カリストとの交渉のカードに、あなたを使うのでしょうね。一度捕まれば、長く苦しむわ…。ジャナル様はあなたを焼き殺すだけでは飽き足らず、信頼させて…あなたを地獄に突き落とす計画を立てているの……カルダンテ王への憎しみが、あなたに飛び火したのね」
シャルリンテは、そんな衝撃的な話を聞かされても、妙に納得している自分が頭の片隅にいた。
「そうそう…その茶色い瞳もカルダンテ王を思い出すから、嫌だとおっしゃっていたわ…」
そう言われ、シャルリンテはクースリューをじっと見ていた瞳をすぐに地面に向けた…。
スーリがなぜ自分と逃げてくれるのか常に不思議だったから、謎が解けた気がした。
「…それに、1000回あなたを抱けば、あなたに魔力を戻せる事も、魔力を奪った相手をあなたが殺せば魔力が戻る事も…教えてないんでしょう?」
「…1000回…?」
シャルリンテは、初めて聞かされた内容に思わず顔を上げた。
「当のご本人がご存知ないなんて…とんだ箱入り娘ね。カリストの王族の女は魔力を奪った相手に1000回抱かれれば、再び魔力が戻るのよ…。まぁ、避妊魔法を掛けたり…手間でしょうし大変な事は確かね…。仲の良い夫婦にでもならなきゃ、ほとんど不可能な話よね」
遠い記憶を辿れば、王族の年を取った女性の中に、結婚をしているはずなのに、魔術を使える者がいた。
いつも、不思議に思っていたが…。
「あと、もう一つの方法は…相手を殺せばいいだけなんだけど…これは相手があなたを愛していないと効き目がないの。だから、これもあなたは無理ね…ジャナル様はあなたを愛していないもの…」
クースリューは自分の長い髪をもてあそび、空を見ながら続けた…。
「私、段々とあなたに同情してきてしまった。あまりにおかわいそうで…」
そして、赤いショールと赤い口紅を魔術で手元にシュッと出す。
「これは…せめてものはなむけです」
「──?」
「ジャナル様は、サシュナから見返りに大金をもらって一人で逃げる算段ができているの…。さっきそうおっしゃっていた…。王宮から連れ出した時からの計画では…?」
クースリューは、木から枝をボキッと折ると、シャラリと振った。
すると、半透明の、王冠を冠った金髪の紳士と、どこかスーリの面影のある貴婦人がシャルリンテの目の前に現れる…。
「スーリのご両親のアーシュ王とセーラー妃よ…。お二人ともお優しい方だったのに。カルダンテ王のせいで…」
クースリューは木の枝をボッと燃やし、一瞬で灰にする。
すると、二人は悲鳴を上げ、引き裂かれるように消えた…。
「…サシュナは拷問で有名な国。サシュナは新カリストとの交渉のカードに、あなたを使うのでしょうね。一度捕まれば、長く苦しむわ…。ジャナル様はあなたを焼き殺すだけでは飽き足らず、信頼させて…あなたを地獄に突き落とす計画を立てているの……カルダンテ王への憎しみが、あなたに飛び火したのね」
シャルリンテは、そんな衝撃的な話を聞かされても、妙に納得している自分が頭の片隅にいた。
「そうそう…その茶色い瞳もカルダンテ王を思い出すから、嫌だとおっしゃっていたわ…」
そう言われ、シャルリンテはクースリューをじっと見ていた瞳をすぐに地面に向けた…。
スーリがなぜ自分と逃げてくれるのか常に不思議だったから、謎が解けた気がした。
「…それに、1000回あなたを抱けば、あなたに魔力を戻せる事も、魔力を奪った相手をあなたが殺せば魔力が戻る事も…教えてないんでしょう?」
「…1000回…?」
シャルリンテは、初めて聞かされた内容に思わず顔を上げた。
「当のご本人がご存知ないなんて…とんだ箱入り娘ね。カリストの王族の女は魔力を奪った相手に1000回抱かれれば、再び魔力が戻るのよ…。まぁ、避妊魔法を掛けたり…手間でしょうし大変な事は確かね…。仲の良い夫婦にでもならなきゃ、ほとんど不可能な話よね」
遠い記憶を辿れば、王族の年を取った女性の中に、結婚をしているはずなのに、魔術を使える者がいた。
いつも、不思議に思っていたが…。
「あと、もう一つの方法は…相手を殺せばいいだけなんだけど…これは相手があなたを愛していないと効き目がないの。だから、これもあなたは無理ね…ジャナル様はあなたを愛していないもの…」
クースリューは自分の長い髪をもてあそび、空を見ながら続けた…。
「私、段々とあなたに同情してきてしまった。あまりにおかわいそうで…」
そして、赤いショールと赤い口紅を魔術で手元にシュッと出す。
「これは…せめてものはなむけです」
「──?」
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