最強のアラサー魔導師はかつての弟子達に迫られる~ただ冒険者を始めようとしただけなのに弟子達がそれを許してくれない~

おやっつ

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第2.5章:いきなり始まるダンジョン生活

第37話:ボスと鬼ごっこ?

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───ギイィィィ
そんな軽く鉄が擦れる音を鳴らしながら、俺はエクストラボスのいる部屋へと続く扉を開ける。

「こいつは………フュシラか!?」

フュシラ………中級ダンジョンの最終ボスにもなるほど強い馬型の魔物だ。それが最初のボスだと!?

「ミラ!火属性の最大魔法を用意しろ!その間は俺が守る!」
「わかった!」

フュシラは水属性の派生系の魔術………氷属性を使用してくるのが特徴だ。水属性に火属性は悪手だが、氷属性ならそれがひっくり返る。

ミラが詠唱を唱えているあいだ、俺はなるべくフュシラからの注意を引き付け逃げ回るしかない。

───バシュッ
たまに俺から縮小(レダクション)で攻撃しつつ、縮小で固めた魔力の上を渡って地上にいるミラからの意識を遠ざける。

「………くそ、流石にスピードではこっちが劣勢か。」

馬型という見た目通り、フュシラは俺が本気で走ったとしても易々と追いつける。それにこいつはどんな原理かも分からないけど当たり前のように空中を駆け抜けてくる。

「なんで空中を走れんだよ!」

今は悪態をついている暇ではないが、そうでもないとやってられない。そろそろ俺も体力尽きてきたぞ……?

「師匠!魔法陣組み立て終わった!」
「よし!俺に構わず撃ってくれ!」
「わかった!………火の源(エクスプローション)!」

その瞬間辺りは炎の明かりに包まれた。………そして炎の煙が消えてきたあと、フュシラの魔石であろう魔石がボス部屋の中心に落ちているのを見た。

「………勝ったんだな。」
「………うん。」

今日は3,4階層を攻略した後に5階層のエクストラボスであるフュシラと戦ったから、さすがに2人とも疲れ果てていた。
 
「今日はここでもう休もう。」
「わかった。」

フュシラ………手強くはあったが、あのミノタウロスほどの強さを感じなかった。やはり魔石の進化はその魔物の個体に大きな影響を与えていることがわかった。

とりあえず今日はもう休もう。この調子だとあと4日間では終わらない、そろそろペースアップしていかないとな………。

ここから更に魔物が強くなっていくことを考えると難しいかもしれないが、それでもやらないといけない………さすがに命優先だからもしものことがあればサラに土下座しよう。

「師匠、難しい顔してる。」
「ん?あぁ、少し考え事をしていたんだ。もう解決したから寝るか。」
「………うん。」

そうして今日もまた1日が終わる。明日はとりあえず10階層目のボスを倒すことを目標にしておこう。隠密魔術を使ってから効率も上がっているし、イレギュラーが起きなければ問題は無いだろう。

そんなことを考えていると、次第に意識が薄くなってきてミラと一緒に眠りについた………。
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