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6.SIDE:SELT《サイド:セルト》
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SIDE:SELT《サイド:セルト》
昔から女が嫌いだった。
いや、女が嫌いということにしておく方が都合が良かった。
権力目当てに寄ってくる女も、上辺だけで近づいてくる女も、噂を広げれば寄ってくる数が大幅に減った。
確かに女性と接するのが得意というわけではなかったが、話すときに緊張するほど慣れていないわけでもなかった。
そんな時に両家の関係を強化にするために結ばれた結婚。
相手は気の強い女性だと聞いていた。
私たちは一度も会ったことがないのだから、相手もこの結婚を望んでいるはずがないことは分かっていた。
所詮家同士の結婚、上辺だけの情で関係を作るより、突き放して好きに過ごさせた方が両方にとって良いと思った。
だからこそ初めに「私も愛していないから、この家で好きに過ごしてほしい。我慢する必要はない」と伝えたかった。
しかし私は思ったよりも口下手だったようで、飛び出したのは衝撃的な言葉だった。
「君を愛する気はない」
そう述べた後に後悔しても遅く……何よりどうせ会わないのなら誤解されたままの方が都合が良いと思った。
その方が相手の令嬢も気を遣わなくて済むだろう、と。
私は誤解されるように振る舞うことにした。
しかし、相手の令嬢の気の強さは噂以上だった。
「逃げるのですね?」
「だってそうでしょう? 結婚した相手から逃げるなんて、ただのクズ夫ですわ」
「可愛い妻がなびくかもしれませんわよ?」
そんな気の強い令嬢……レシールに不思議と怒りは沸かなかった。
それでも怒っているように表情を強張らせても、レシールは怯えもしなかった。
むしろ私に突っ込んでくような令嬢だった。
「目を合わせて、逃げずに、私と向き合って下さいませ。私は良好な夫婦生活を望んでいる。それだけですわ」
結婚して望むことがそれだけの妻を可愛くないと思う夫などいるのだろうか。
それが可愛いお願いだとも気づかずに、自慢げな顔で強気に話している令嬢を愛おしいと思って何が悪いのだろうか。
だから恥ずかしくてすぐにディナーに誘うことも出来なかったし、自室に招くことも緊張した。
それでもレシールは変わらずに私に向き合い続けてくれた。
そして仕掛けられた勝負の勝ちは私だった。
「わざと負けて差し上げるんですから!!!」
相変わらず彼女は自分の可愛さを理解していないようだった。
ならば、私が教えてあげれば良い。
覚悟していろ、レシール・リディーア。
昔から女が嫌いだった。
いや、女が嫌いということにしておく方が都合が良かった。
権力目当てに寄ってくる女も、上辺だけで近づいてくる女も、噂を広げれば寄ってくる数が大幅に減った。
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そんな時に両家の関係を強化にするために結ばれた結婚。
相手は気の強い女性だと聞いていた。
私たちは一度も会ったことがないのだから、相手もこの結婚を望んでいるはずがないことは分かっていた。
所詮家同士の結婚、上辺だけの情で関係を作るより、突き放して好きに過ごさせた方が両方にとって良いと思った。
だからこそ初めに「私も愛していないから、この家で好きに過ごしてほしい。我慢する必要はない」と伝えたかった。
しかし私は思ったよりも口下手だったようで、飛び出したのは衝撃的な言葉だった。
「君を愛する気はない」
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その方が相手の令嬢も気を遣わなくて済むだろう、と。
私は誤解されるように振る舞うことにした。
しかし、相手の令嬢の気の強さは噂以上だった。
「逃げるのですね?」
「だってそうでしょう? 結婚した相手から逃げるなんて、ただのクズ夫ですわ」
「可愛い妻がなびくかもしれませんわよ?」
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だから恥ずかしくてすぐにディナーに誘うことも出来なかったし、自室に招くことも緊張した。
それでもレシールは変わらずに私に向き合い続けてくれた。
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相変わらず彼女は自分の可愛さを理解していないようだった。
ならば、私が教えてあげれば良い。
覚悟していろ、レシール・リディーア。
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