64 / 75
第四章:「大陸統一戦争」
第64話:黒き嵐の将軍
しおりを挟む
⸻雪原を抜け、吹き荒れる黒雲の中へ。
北方帝国との同盟から数日後――蓮たちは、再び戦場へ向かっていた。
「……嫌な風だ。」
リアが耳を伏せ、低く唸った。
冷たい風に混じる、鉄と血の匂い。
「間違いない。魔王軍の気配です。」
セリナが杖を握りしめる。
その横顔は、いつもより硬い。
蓮は黙って前を見つめた。
黒い雲が渦巻き、地平線を覆っている。
「四天将《ヴァルグ》――“黒嵐”と呼ばれる魔導将だ。
戦場そのものを呑み込む魔法を使うらしい。」
リアが舌打ちする。
「戦場ごとって……やりすぎだろ。」
「それだけ、この戦いは“大陸の命運”に関わってる。」
蓮は静かに言った。
「ここで止めなければ、教会との決戦どころじゃなくなる。」
⸻
戦場は、廃墟と化した山間の谷だった。
かつて鉱山都市だった場所が、今は黒煙と雷光に包まれている。
瓦礫の上に立つ黒い鎧の巨躯――それが、“黒嵐の将軍”ヴァルグ。
その背からは黒い魔力が風のように溢れ、空を裂いていた。
「やっと来たか、《再生の王》!」
ヴァルグの声は雷鳴のように響く。
「人間も魔族も、神も関係ねぇ!
俺は破壊そのもの! 嵐に呑まれて消えろ!」
蓮が前に出た。
「破壊はいつか止まる。だが――再生は止まらない。」
「ほざけぇぇぇ!!」
黒嵐が吹き荒れた。
空から黒い稲妻が落ち、大地が裂ける。
リアが素早く跳躍し、蓮を庇った。
「蓮! 下がれ!」
「大丈夫だ。セリナ、いけるか?」
セリナは静かに頷く。
「はい……この時のために、準備してきました。」
彼女は杖を高く掲げた。
「《魔導封印・第六階層――解錠》」
空間が軋み、周囲の空気が変わる。
ヴァルグが眉をひそめた。
「……ほう、エルフの術か。懐かしい匂いだ。」
セリナの瞳が金色に光る。
「あなたの魔力、自然を歪めすぎています。
その嵐、私が“浄化”します。」
「浄化だと? 愚か者が……!」
ヴァルグが両腕を広げる。
黒い風が渦を巻き、竜の形を成した。
それは生き物のように咆哮し、空を飲み込む。
蓮が叫ぶ。
「リア、周囲の避難を頼む!」
「了解!」
リアが狼化し、仲間の兵たちを退避させる。
蓮は立ち上がり、セリナの背に手を添えた。
「セリナ、出し惜しみするな。お前の“本当の魔導”を見せてやれ。」
セリナはわずかに微笑む。
「……命令、ですね。」
「頼んだ。」
⸻
セリナの杖が輝き、風が逆流した。
「《エルフ秘儀・風精霊結界――アエテルナ》!」
蒼い光が広がり、黒嵐を押し返す。
黒と蒼、ふたつの嵐がぶつかり、天を裂いた。
ヴァルグが怒号を上げる。
「小娘がぁッ! エルフごときがこの力に抗えると思うなッ!!」
「思いません。」セリナの声は冷静だった。
「でも――“再生”は一人じゃない。」
その瞬間、蓮が光の陣を展開する。
「《リサイクル・ドライブ》――魔力循環接続。」
セリナの術式が蓮の力と繋がり、魔力が倍増する。
蒼い風が白く変わり、天へと昇る光の柱になる。
リアが遠くから叫んだ。
「すげぇ……!」
ヴァルグが後退する。
「この力……まさか、古代魔導融合か!?」
セリナの表情が変わる。
「あなたが破壊したのは、エルフの森だけじゃない。
私の……故郷です。」
「……なんだと?」
「森を焼いた黒嵐の名――私は忘れていません!」
彼女の魔力が爆発した。
風が嵐を裂き、黒い雲を押しのける。
空が、一瞬だけ晴れた。
ヴァルグの鎧が軋み、ひびが走る。
「バカな……この俺が……!」
蓮が前に出る。
「終わりだ、ヴァルグ。
壊すだけの力なら、もう必要ない。」
ヴァルグが吠えた。
「再生だと……!? 破壊があるから再生できるんだろうがぁッ!」
蓮の瞳が光を宿す。
「なら、お前の破壊も“再利用”してやる。」
掌を突き出す。
《リサイクル・ドライブ》――“崩壊転化”。
ヴァルグの黒い魔力が吸収され、光に変わった。
嵐が消え、静寂が戻る。
ヴァルグの膝が地につく。
「……これが、お前の……再生……か。」
蓮は頷く。
「お前の力、無駄にはしない。」
ヴァルグはかすかに笑った。
「なら……好きにしろ。《再生の王》。」
そのまま、黒き将軍の体は風に溶けるように消えた。
⸻
戦場に残ったのは、白い雪と、透き通る風。
セリナは杖を下ろし、膝をついた。
「……終わりました。」
蓮がそっと手を差し出す。
「よくやったな、セリナ。」
「いいえ……まだ贖いきれていません。」
リアが駆け寄り、笑顔で彼女の背を叩く。
「十分だよ! 森の仇、取ったじゃん!」
セリナの目がわずかに潤んだ。
「……ありがとう。」
蓮は空を見上げる。
「嵐が晴れた。次は――戦場の中心へ行く。」
リアが頷く。
「王国も魔王軍も、教会も……全部終わらせるんだね。」
「そうだ。」蓮は拳を握った。
「“再生連合”の旗を、もう一度掲げる。」
北方帝国との同盟から数日後――蓮たちは、再び戦場へ向かっていた。
「……嫌な風だ。」
リアが耳を伏せ、低く唸った。
冷たい風に混じる、鉄と血の匂い。
「間違いない。魔王軍の気配です。」
セリナが杖を握りしめる。
その横顔は、いつもより硬い。
蓮は黙って前を見つめた。
黒い雲が渦巻き、地平線を覆っている。
「四天将《ヴァルグ》――“黒嵐”と呼ばれる魔導将だ。
戦場そのものを呑み込む魔法を使うらしい。」
リアが舌打ちする。
「戦場ごとって……やりすぎだろ。」
「それだけ、この戦いは“大陸の命運”に関わってる。」
蓮は静かに言った。
「ここで止めなければ、教会との決戦どころじゃなくなる。」
⸻
戦場は、廃墟と化した山間の谷だった。
かつて鉱山都市だった場所が、今は黒煙と雷光に包まれている。
瓦礫の上に立つ黒い鎧の巨躯――それが、“黒嵐の将軍”ヴァルグ。
その背からは黒い魔力が風のように溢れ、空を裂いていた。
「やっと来たか、《再生の王》!」
ヴァルグの声は雷鳴のように響く。
「人間も魔族も、神も関係ねぇ!
俺は破壊そのもの! 嵐に呑まれて消えろ!」
蓮が前に出た。
「破壊はいつか止まる。だが――再生は止まらない。」
「ほざけぇぇぇ!!」
黒嵐が吹き荒れた。
空から黒い稲妻が落ち、大地が裂ける。
リアが素早く跳躍し、蓮を庇った。
「蓮! 下がれ!」
「大丈夫だ。セリナ、いけるか?」
セリナは静かに頷く。
「はい……この時のために、準備してきました。」
彼女は杖を高く掲げた。
「《魔導封印・第六階層――解錠》」
空間が軋み、周囲の空気が変わる。
ヴァルグが眉をひそめた。
「……ほう、エルフの術か。懐かしい匂いだ。」
セリナの瞳が金色に光る。
「あなたの魔力、自然を歪めすぎています。
その嵐、私が“浄化”します。」
「浄化だと? 愚か者が……!」
ヴァルグが両腕を広げる。
黒い風が渦を巻き、竜の形を成した。
それは生き物のように咆哮し、空を飲み込む。
蓮が叫ぶ。
「リア、周囲の避難を頼む!」
「了解!」
リアが狼化し、仲間の兵たちを退避させる。
蓮は立ち上がり、セリナの背に手を添えた。
「セリナ、出し惜しみするな。お前の“本当の魔導”を見せてやれ。」
セリナはわずかに微笑む。
「……命令、ですね。」
「頼んだ。」
⸻
セリナの杖が輝き、風が逆流した。
「《エルフ秘儀・風精霊結界――アエテルナ》!」
蒼い光が広がり、黒嵐を押し返す。
黒と蒼、ふたつの嵐がぶつかり、天を裂いた。
ヴァルグが怒号を上げる。
「小娘がぁッ! エルフごときがこの力に抗えると思うなッ!!」
「思いません。」セリナの声は冷静だった。
「でも――“再生”は一人じゃない。」
その瞬間、蓮が光の陣を展開する。
「《リサイクル・ドライブ》――魔力循環接続。」
セリナの術式が蓮の力と繋がり、魔力が倍増する。
蒼い風が白く変わり、天へと昇る光の柱になる。
リアが遠くから叫んだ。
「すげぇ……!」
ヴァルグが後退する。
「この力……まさか、古代魔導融合か!?」
セリナの表情が変わる。
「あなたが破壊したのは、エルフの森だけじゃない。
私の……故郷です。」
「……なんだと?」
「森を焼いた黒嵐の名――私は忘れていません!」
彼女の魔力が爆発した。
風が嵐を裂き、黒い雲を押しのける。
空が、一瞬だけ晴れた。
ヴァルグの鎧が軋み、ひびが走る。
「バカな……この俺が……!」
蓮が前に出る。
「終わりだ、ヴァルグ。
壊すだけの力なら、もう必要ない。」
ヴァルグが吠えた。
「再生だと……!? 破壊があるから再生できるんだろうがぁッ!」
蓮の瞳が光を宿す。
「なら、お前の破壊も“再利用”してやる。」
掌を突き出す。
《リサイクル・ドライブ》――“崩壊転化”。
ヴァルグの黒い魔力が吸収され、光に変わった。
嵐が消え、静寂が戻る。
ヴァルグの膝が地につく。
「……これが、お前の……再生……か。」
蓮は頷く。
「お前の力、無駄にはしない。」
ヴァルグはかすかに笑った。
「なら……好きにしろ。《再生の王》。」
そのまま、黒き将軍の体は風に溶けるように消えた。
⸻
戦場に残ったのは、白い雪と、透き通る風。
セリナは杖を下ろし、膝をついた。
「……終わりました。」
蓮がそっと手を差し出す。
「よくやったな、セリナ。」
「いいえ……まだ贖いきれていません。」
リアが駆け寄り、笑顔で彼女の背を叩く。
「十分だよ! 森の仇、取ったじゃん!」
セリナの目がわずかに潤んだ。
「……ありがとう。」
蓮は空を見上げる。
「嵐が晴れた。次は――戦場の中心へ行く。」
リアが頷く。
「王国も魔王軍も、教会も……全部終わらせるんだね。」
「そうだ。」蓮は拳を握った。
「“再生連合”の旗を、もう一度掲げる。」
11
あなたにおすすめの小説
チートスキル【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得&スローライフ!?
桜井正宗
ファンタジー
「アウルム・キルクルスお前は勇者ではない、追放だ!!」
その後、第二勇者・セクンドスが召喚され、彼が魔王を倒した。俺はその日に聖女フルクと出会い、レベル0ながらも【レベル投げ】を習得した。レベル0だから投げても魔力(MP)が減らないし、無限なのだ。
影響するステータスは『運』。
聖女フルクさえいれば運が向上され、俺は幸運に恵まれ、スキルの威力も倍増した。
第二勇者が魔王を倒すとエンディングと共に『EXダンジョン』が出現する。その隙を狙い、フルクと共にダンジョンの所有権をゲット、独占する。ダンジョンのレアアイテムを入手しまくり売却、やがて莫大な富を手に入れ、最強にもなる。
すると、第二勇者がEXダンジョンを返せとやって来る。しかし、先に侵入した者が所有権を持つため譲渡は不可能。第二勇者を拒絶する。
より強くなった俺は元ギルドメンバーや世界の国中から戻ってこいとせがまれるが、もう遅い!!
真の仲間と共にダンジョン攻略スローライフを送る。
【簡単な流れ】
勇者がボコボコにされます→元勇者として活動→聖女と出会います→レベル投げを習得→EXダンジョンゲット→レア装備ゲットしまくり→元パーティざまぁ
【原題】
『お前は勇者ではないとギルドを追放され、第二勇者が魔王を倒しエンディングの最中レベル0の俺は出現したEXダンジョンを独占~【レベル投げ】でレアアイテム大量獲得~戻って来いと言われても、もう遅いんだが』
魔力ゼロで出来損ないと追放された俺、前世の物理学知識を魔法代わりに使ったら、天才ドワーフや魔王に懐かれて最強になっていた
黒崎隼人
ファンタジー
「お前は我が家の恥だ」――。
名門貴族の三男アレンは、魔力を持たずに生まれたというだけで家族に虐げられ、18歳の誕生日にすべてを奪われ追放された。
絶望の中、彼が死の淵で思い出したのは、物理学者として生きた前世の記憶。そして覚醒したのは、魔法とは全く異なる、世界の理そのものを操る力――【概念置換(コンセプト・シフト)】。
運動エネルギーの法則【E = 1/2mv²】で、小石は音速の弾丸と化す。
熱力学第二法則で、敵軍は絶対零度の世界に沈む。
そして、相対性理論【E = mc²】は、神をも打ち砕く一撃となる。
これは、魔力ゼロの少年が、科学という名の「本当の魔法」で理不尽な運命を覆し、心優しき仲間たちと共に、偽りの正義に支配された世界の真実を解き明かす物語。
「君の信じる常識は、本当に正しいのか?」
知的好奇心が、あなたの胸を熱くする。新時代のサイエンス・ファンタジーが、今、幕を開ける。
スキルで最強神を召喚して、無双してしまうんだが〜パーティーを追放された勇者は、召喚した神達と共に無双する。神達が強すぎて困ってます〜
東雲ハヤブサ
ファンタジー
勇者に選ばれたライ・サーベルズは、他にも選ばれた五人の勇者とパーティーを組んでいた。
ところが、勇者達の実略は凄まじく、ライでは到底敵う相手ではなかった。
「おい雑魚、これを持っていけ」
ライがそう言われるのは日常茶飯事であり、荷物持ちや雑用などをさせられる始末だ。
ある日、洞窟に六人でいると、ライがきっかけで他の勇者の怒りを買ってしまう。
怒りが頂点に達した他の勇者は、胸ぐらを掴まれた後壁に投げつけた。
いつものことだと、流して終わりにしようと思っていた。
だがなんと、邪魔なライを始末してしまおうと話が進んでしまい、次々に攻撃を仕掛けられることとなった。
ハーシュはライを守ろうとするが、他の勇者に気絶させられてしまう。
勇者達は、ただ痛ぶるように攻撃を加えていき、瀕死の状態で洞窟に置いていってしまった。
自分の弱さを呪い、本当に死を覚悟した瞬間、視界に突如文字が現れてスキル《神族召喚》と書かれていた。
今頃そんなスキル手を入れてどうするんだと、心の中でつぶやくライ。
だが、死ぬ記念に使ってやろうじゃないかと考え、スキルを発動した。
その時だった。
目の前が眩く光り出し、気付けば一人の女が立っていた。
その女は、瀕死状態のライを最も簡単に回復させ、ライの命を救って。
ライはそのあと、その女が神達を統一する三大神の一人であることを知った。
そして、このスキルを発動すれば神を自由に召喚出来るらしく、他の三大神も召喚するがうまく進むわけもなく......。
これは、雑魚と呼ばれ続けた勇者が、強き勇者へとなる物語である。
※小説家になろうにて掲載中
隠して忘れていたギフト『ステータスカスタム』で能力を魔改造 〜自由自在にカスタマイズしたら有り得ないほど最強になった俺〜
桜井正宗
ファンタジー
能力(スキル)を隠して、その事を忘れていた帝国出身の錬金術師スローンは、無能扱いで大手ギルド『クレセントムーン』を追放された。追放後、隠していた能力を思い出しスキルを習得すると『ステータスカスタム』が発現する。これは、自身や相手のステータスを魔改造【カスタム】できる最強の能力だった。
スローンは、偶然出会った『大聖女フィラ』と共にステータスをいじりまくって最強のステータスを手に入れる。その後、超高難易度のクエストを難なくクリア、無双しまくっていく。その噂が広がると元ギルドから戻って来いと頭を下げられるが、もう遅い。
真の仲間と共にスローンは、各地で暴れ回る。究極のスローライフを手に入れる為に。
スキル【土いじり】でパーティを追放された俺、開墾した畑からダンジョンが生えてきた。
夏見ナイ
ファンタジー
「役立たず」の烙印を押され、パーティを追放されたアルフォンス。彼のスキルは戦闘に不向きな【土いじり】。失意の彼は都会を離れ、辺境の地で静かに農業を営むことを決意する。
しかし、彼が畑を耕すと、そこから不思議なダンジョンが生えてきた!
ダンジョン内では、高級ポーションになる薬草や伝説の金属『オリハルコン』が野菜のように収穫できる。地味だと思われた【土いじり】は、実はこの『農園ダンジョン』を育てる唯一無二のチートスキルだったのだ。
噂を聞きつけ集まる仲間たち。エルフの美少女、ドワーフの天才鍛冶師……。気づけば彼の農園は豊かな村へ、そして難攻不落の要塞国家へと発展していく。
一方、彼を追放したパーティは没落の一途を辿り……。
これは、追放された男が最強の生産職として仲間と共に理想郷を築き上げる、農業スローライフ&建国ファンタジー!
防御力ゼロと追放された盾使い、実は受けたダメージを100倍で反射する最強スキルを持ってました
黒崎隼人
ファンタジー
どんな攻撃も防げない【盾使い】のアッシュは、仲間から「歩く的」と罵られ、理不尽の限りを尽くされてパーティーを追放される。長年想いを寄せた少女にも裏切られ、全てを失った彼が死の淵で目覚めたのは、受けたダメージを百倍にして反射する攻防一体の最強スキルだった!
これは、無能と蔑まれた心優しき盾使いが、真の力に目覚め、最高の仲間と出会い、自分を虐げた者たちに鮮やかな鉄槌を下す、痛快な成り上がり英雄譚! 「もうお前たちの壁にはならない」――絶望の底から這い上がった男の、爽快な逆転劇が今、始まる。
ハズレスキル【地図化(マッピング)】で追放された俺、実は未踏破ダンジョンの隠し通路やギミックを全て見通せる世界で唯一の『攻略神』でした
夏見ナイ
ファンタジー
勇者パーティの荷物持ちだったユキナガは、戦闘に役立たない【地図化】スキルを理由に「無能」と罵られ、追放された。
しかし、孤独の中で己のスキルと向き合った彼は、その真価に覚醒する。彼の脳内に広がるのは、モンスター、トラップ、隠し通路に至るまで、ダンジョンの全てを完璧に映し出す三次元マップだった。これは最強の『攻略神』の眼だ――。
彼はその圧倒的な情報力を武器に、同じく不遇なスキルを持つ仲間たちの才能を見出し、不可能と言われたダンジョンを次々と制覇していく。知略と分析で全てを先読みし、完璧な指示で仲間を導く『指揮官』の成り上がり譚。
一方、彼を失った勇者パーティは迷走を始める……。爽快なダンジョン攻略とカタルシス溢れる英雄譚が、今、始まる!
どうも、命中率0%の最弱村人です 〜隠しダンジョンを周回してたらレベル∞になったので、種族進化して『半神』目指そうと思います〜
サイダーボウイ
ファンタジー
この世界では15歳になって成人を迎えると『天恵の儀式』でジョブを授かる。
〈村人〉のジョブを授かったティムは、勇者一行が訪れるのを待つ村で妹とともに仲良く暮らしていた。
だがちょっとした出来事をきっかけにティムは村から追放を言い渡され、モンスターが棲息する森へと放り出されてしまう。
〈村人〉の固有スキルは【命中率0%】というデメリットしかない最弱スキルのため、ティムはスライムすらまともに倒せない。
危うく死にかけたティムは森の中をさまよっているうちにある隠しダンジョンを発見する。
『【煌世主の意志】を感知しました。EXスキル【オートスキップ】が覚醒します』
いきなり現れたウィンドウに驚きつつもティムは試しに【オートスキップ】を使ってみることに。
すると、いつの間にか自分のレベルが∞になって……。
これは、やがて【種族の支配者(キング・オブ・オーバーロード)】と呼ばれる男が、最弱の村人から最強種族の『半神』へと至り、世界を救ってしまうお話である。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる