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第四章:「大陸統一戦争」
第68話:終結の旗
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⸻陽が昇る。
朝霧を割って、廃都メルディナの中央塔に“新しい旗”が掲げられた。
白地に金の環、その中央には《再生》の紋章――
《リサイクル連合》の旗だ。
その瞬間、各地に散っていた同盟国から一斉に報が入る。
砂の帝国サルバード、北方帝国ヴァルヘイム、エルフ領エルフェリア――
全てが、篠原蓮の名の下に集結した。
⸻
会議室。
中央の円卓に、四人の影があった。
蓮、リア、セリナ、玲奈。
彼らを中心に、将軍や参謀たちが整列している。
蓮が静かに口を開いた。
「これで、大陸の三分の二を掌握した。
残るは――女神教会のみ。」
重い沈黙が流れる。
やがてリアが腕を組んだまま言った。
「ようやく、ここまで来たんだね。」
「長かったわ。」セリナが息を吐く。
「でも……これが終われば、全てが終わる。
“壊す戦い”は、これで最後にしましょう。」
玲奈が小さく頷く。
「うん……そうだね。あの教会が、全ての元凶だった。」
蓮は一度、目を閉じる。
「けど、あそこにいるのは“人間”だ。
俺たちが倒すべきは人じゃない。“神のシステム”だ。」
リアが顎を上げる。
「それでも、教会の兵は戦うよ。あいつら、信仰で目が曇ってる。」
「わかってる。」蓮の声は静かだ。
「だからこそ、俺たちは“破壊”ではなく、“再生”で示す。」
彼は立ち上がり、地図の中心を指差した。
「目的地は――《聖都ルミナ》。
女神教会の本拠、そしてスキルシステムの中枢。」
セリナが問いかける。
「作戦の骨子は?」
「三段階だ。」
蓮が指を動かし、光の線を描く。
「まずは聖都周辺の防衛線を突破。
次に、教会の塔《ルミナス・スパイア》への道を確保。
そして最後に、女神アリアの本体――システム中枢を破壊する。」
リアが眉をしかめる。
「破壊って言ったじゃん。再生じゃないの?」
蓮が薄く笑った。
「“破壊して再構成する”。
システムを壊すんじゃない、“組み直す”んだ。」
セリナが静かに呟く。
「……あなたらしい発想ですね。」
⸻
会議が終わり、兵たちは出陣の準備を始めた。
外では、風に翻る新しい旗。
玲奈はそれを見上げながら、小さく微笑んだ。
「……あの旗、いいね。」
リアが隣で尻尾を揺らす。
「金の輪に、あたしらの“再生”の紋章。
蓮がデザインしたんだよ。」
「へえ、意外とセンスあるじゃん。」
蓮が後ろから近づく。
「聞こえてるぞ。」
玲奈が少し照れたように笑う。
「でも、本当に綺麗だと思う。
“終わり”じゃなくて、“始まり”を感じる旗だね。」
蓮が頷く。
「再生は終わりじゃない。
終わりから、新しい始まりを作ることだ。」
セリナが静かに言葉を添える。
「それこそが、あなたのスキル《リサイクル》の本質。」
リアが笑った。
「でもさ、これで終わりってわけじゃないでしょ?」
「もちろん。」
蓮は空を見上げた。
「ここからが、本当の意味での“最終局面”だ。」
⸻
その夜。
蓮は一人、塔の頂上にいた。
旗が風に鳴る。
リアが後ろから現れる。
「まだ起きてたの?」
「明日から、全軍を動かす。」
「緊張してる?」
「……いや。」蓮は微笑む。
「不思議と落ち着いてる。
俺たちがやってきたことは、間違っていなかったから。」
リアが隣に立ち、空を見上げる。
「本気で思ってる?」
「思ってる。」
「なら、信じるよ。」
風が二人の髪を揺らした。
沈黙の中で、リアがぽつりと呟く。
「ねえ、蓮。
もし、あんたがいなくなったら……どうしたらいい?」
蓮が少しだけ視線を落とす。
「その時は、俺の“再生”を受け継げ。」
リアの目が揺れた。
「そんなの……冗談でも言うなよ。」
蓮が笑う。
「冗談じゃない。
“再生”ってのは、命の連鎖だ。俺一人で終わるもんじゃない。」
「……バカ。」リアが小さく呟いた。
「絶対、死なせないから。」
蓮はその言葉に、わずかに微笑んだ。
⸻
翌朝。
メルディナの大広場には、数万の兵が並んでいた。
種族も出身も異なるが、皆、同じ旗のもとに立っている。
蓮が壇上に立ち、声を上げた。
「皆、よくここまでついてきてくれた!」
兵たちの視線が、一斉に彼へと注がれる。
「俺たちは、王国に捨てられ、教会に裁かれ、神に否定された!
だが、それでも立ち上がった!」
その声は風を裂き、空に響いた。
「今こそ――“終結”の時だ!
この旗の下、再生の光を掲げろ!!」
⸻
兵たちが一斉に剣を掲げる。
「おおおおおおっ!!」
声が大地を揺らす。
旗が、空高く翻った。
金の環が太陽を映し、世界を照らす。
セリナがその光を見上げ、微笑む。
「これが、あなたの“旗”なのですね、蓮。」
玲奈が息を吐いた。
「……やっと、ここまで来たんだね。」
リアが拳を握る。
「あとは――終わらせるだけだ。」
蓮は剣を腰に収め、静かに告げた。
「ここに、“リサイクル連合”は全軍進軍を宣言する。
目指すは聖都ルミナ。
――この戦争を、終わらせる。」
⸻
その時、遠く空の彼方で光が瞬いた。
聖都ルミナ。
女神教会の本拠地で、“神の声”が再び大地に降り注いだ。
《スキル保持者たちよ。粛清の時、来たれ。》
天から響くその声に、兵たちの背筋が凍る。
蓮は空を睨みつけ、静かに呟いた。
「来たか……。
女神アリア、俺たちはもう――“壊されない”。」
朝霧を割って、廃都メルディナの中央塔に“新しい旗”が掲げられた。
白地に金の環、その中央には《再生》の紋章――
《リサイクル連合》の旗だ。
その瞬間、各地に散っていた同盟国から一斉に報が入る。
砂の帝国サルバード、北方帝国ヴァルヘイム、エルフ領エルフェリア――
全てが、篠原蓮の名の下に集結した。
⸻
会議室。
中央の円卓に、四人の影があった。
蓮、リア、セリナ、玲奈。
彼らを中心に、将軍や参謀たちが整列している。
蓮が静かに口を開いた。
「これで、大陸の三分の二を掌握した。
残るは――女神教会のみ。」
重い沈黙が流れる。
やがてリアが腕を組んだまま言った。
「ようやく、ここまで来たんだね。」
「長かったわ。」セリナが息を吐く。
「でも……これが終われば、全てが終わる。
“壊す戦い”は、これで最後にしましょう。」
玲奈が小さく頷く。
「うん……そうだね。あの教会が、全ての元凶だった。」
蓮は一度、目を閉じる。
「けど、あそこにいるのは“人間”だ。
俺たちが倒すべきは人じゃない。“神のシステム”だ。」
リアが顎を上げる。
「それでも、教会の兵は戦うよ。あいつら、信仰で目が曇ってる。」
「わかってる。」蓮の声は静かだ。
「だからこそ、俺たちは“破壊”ではなく、“再生”で示す。」
彼は立ち上がり、地図の中心を指差した。
「目的地は――《聖都ルミナ》。
女神教会の本拠、そしてスキルシステムの中枢。」
セリナが問いかける。
「作戦の骨子は?」
「三段階だ。」
蓮が指を動かし、光の線を描く。
「まずは聖都周辺の防衛線を突破。
次に、教会の塔《ルミナス・スパイア》への道を確保。
そして最後に、女神アリアの本体――システム中枢を破壊する。」
リアが眉をしかめる。
「破壊って言ったじゃん。再生じゃないの?」
蓮が薄く笑った。
「“破壊して再構成する”。
システムを壊すんじゃない、“組み直す”んだ。」
セリナが静かに呟く。
「……あなたらしい発想ですね。」
⸻
会議が終わり、兵たちは出陣の準備を始めた。
外では、風に翻る新しい旗。
玲奈はそれを見上げながら、小さく微笑んだ。
「……あの旗、いいね。」
リアが隣で尻尾を揺らす。
「金の輪に、あたしらの“再生”の紋章。
蓮がデザインしたんだよ。」
「へえ、意外とセンスあるじゃん。」
蓮が後ろから近づく。
「聞こえてるぞ。」
玲奈が少し照れたように笑う。
「でも、本当に綺麗だと思う。
“終わり”じゃなくて、“始まり”を感じる旗だね。」
蓮が頷く。
「再生は終わりじゃない。
終わりから、新しい始まりを作ることだ。」
セリナが静かに言葉を添える。
「それこそが、あなたのスキル《リサイクル》の本質。」
リアが笑った。
「でもさ、これで終わりってわけじゃないでしょ?」
「もちろん。」
蓮は空を見上げた。
「ここからが、本当の意味での“最終局面”だ。」
⸻
その夜。
蓮は一人、塔の頂上にいた。
旗が風に鳴る。
リアが後ろから現れる。
「まだ起きてたの?」
「明日から、全軍を動かす。」
「緊張してる?」
「……いや。」蓮は微笑む。
「不思議と落ち着いてる。
俺たちがやってきたことは、間違っていなかったから。」
リアが隣に立ち、空を見上げる。
「本気で思ってる?」
「思ってる。」
「なら、信じるよ。」
風が二人の髪を揺らした。
沈黙の中で、リアがぽつりと呟く。
「ねえ、蓮。
もし、あんたがいなくなったら……どうしたらいい?」
蓮が少しだけ視線を落とす。
「その時は、俺の“再生”を受け継げ。」
リアの目が揺れた。
「そんなの……冗談でも言うなよ。」
蓮が笑う。
「冗談じゃない。
“再生”ってのは、命の連鎖だ。俺一人で終わるもんじゃない。」
「……バカ。」リアが小さく呟いた。
「絶対、死なせないから。」
蓮はその言葉に、わずかに微笑んだ。
⸻
翌朝。
メルディナの大広場には、数万の兵が並んでいた。
種族も出身も異なるが、皆、同じ旗のもとに立っている。
蓮が壇上に立ち、声を上げた。
「皆、よくここまでついてきてくれた!」
兵たちの視線が、一斉に彼へと注がれる。
「俺たちは、王国に捨てられ、教会に裁かれ、神に否定された!
だが、それでも立ち上がった!」
その声は風を裂き、空に響いた。
「今こそ――“終結”の時だ!
この旗の下、再生の光を掲げろ!!」
⸻
兵たちが一斉に剣を掲げる。
「おおおおおおっ!!」
声が大地を揺らす。
旗が、空高く翻った。
金の環が太陽を映し、世界を照らす。
セリナがその光を見上げ、微笑む。
「これが、あなたの“旗”なのですね、蓮。」
玲奈が息を吐いた。
「……やっと、ここまで来たんだね。」
リアが拳を握る。
「あとは――終わらせるだけだ。」
蓮は剣を腰に収め、静かに告げた。
「ここに、“リサイクル連合”は全軍進軍を宣言する。
目指すは聖都ルミナ。
――この戦争を、終わらせる。」
⸻
その時、遠く空の彼方で光が瞬いた。
聖都ルミナ。
女神教会の本拠地で、“神の声”が再び大地に降り注いだ。
《スキル保持者たちよ。粛清の時、来たれ。》
天から響くその声に、兵たちの背筋が凍る。
蓮は空を睨みつけ、静かに呟いた。
「来たか……。
女神アリア、俺たちはもう――“壊されない”。」
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