324 / 3,215
「じょう、じょーじ」。ダメだった。
しおりを挟む
ゴールデンウィーク最終日。
今日は俺も何もせずにのんびりするつもりだ。
絶対するぞー。
栞が遊びに来ている。
いつものことだ。
昼食を一緒に食べて、しばらくすれば帰るだろう。
亜紀ちゃんは栞と一緒に昼食を作っている。
栞が来ると、時々二人で仲良く作る。
皇紀や双子は、手伝いを外され、自由にしている。
何かおかしい。
具体的なことは分からない。
皇紀と双子がおかしい。
「生ごみを片付けてくる」と、袋を持って出て行った。
この二ヶ月ほど、そんな光景をよく見る。
猛獣の館だ。
それなりに生ゴミは多い。
俺も気を付けながら、なるべくとは思うが、仕方のない部分もある。
子どもたちに任せているので、俺は管理していない。
主に皇紀と双子がゴミ出しをしている。
怠って問題になったこともない。
よくやっている。
ちゃんとよくやっている。
しかし、俺が見ている生ゴミを出す量と、ゴミとして集荷に出す量。
なんとなく違う気がする。
気のせいかもしれない。
喰ってるのか?
一度、ゴミに出す野菜くずなどをオーブンで乾燥させたり、燻製にしたりして、ブイヨンなどを作ったことがある。
メイラード反応による、香気の生成だ。
それなりに子どもたちは食べたが、結局めんどくさくてやめた。
あいつらが、生ゴミを必要とするほど空腹なことは考えられない。
まあ、あいつらの異常は分かっているから、確信ではないが。
皇紀は問題ないだろう。
問題は双子だ。
あいつらが隠れて何かをすると、とんでもない結果を生む。
皇紀は「善」だ。
だから俺に何でも報告してくるし、ほとんど問題はない。
俺に報告が漏れた部分でだけ、何かが起こる。
それは大したことがない。
双子は「悪」だ。
だから、想像外の、物凄い創意工夫がある。
隠れてやらなければならない分、熱意も情熱も恐ろしいほどに注がれる。
「花岡」の習得、しかり。
小学校の統率、しかり。
小遣いの超絶運用、しかり。
俺が知った時点で、凄まじいことになっている。
「石神くんと二人で温泉に行ったの?」
「そうなんですよ! 楽しかったです!」
「へぇー、良かったじゃない。どこの温泉?」
「軽井沢なんです。アンシェントホテルという所で」
「え、最高級ホテルじゃない! 私も行ってみたいなぁ」
「エヘヘヘ」
「私も行ってみたいなぁー」
「綺麗なところでしたよ」
「私も行ってみたいなぁーーーー!!!」
俺は振り返らずに手を曖昧に振った。
ゴミ袋の行方を追う。
庭の隅に、物置がある。
一時的にゴミなどを保管するものだ。
その他の雑多なものもある。
便利屋の道具など。
通用口が近くにあり、その左手の塀の一部が敷地にへこみ、ゴミ置き場になっていた。
皇紀と双子は物置に入っていく。
正常な動きだ。
でかいポリバケツを外に出した。
おかしい。
今日はゴールデンウィークで、ゴミの収集はない。
俺は見えない位置で、集中した。
「まずいよ、これ。どうすんだよ」(こ)
「「はなおかバスター」でやっちゃう?」(は)
「絶対ダメだよ。「花岡」を使ったら、私たちタカさんに怒られるなんてもんじゃ済まないよ!」(る)
「殺虫剤は?」(こ)
「無理。生育過程で徹底的に耐性をつけさせたからね」(る)
「フェニルピラゾール系は?」(こ)
「そんなもん、とっくに無駄よ」(は)
「燃やすとか」(こ)
「どこでよ! タカさんにバレないわけないじゃない」(る)
何か育てていたらしい。
ネコかなんかか?
だったら叱った後で、うちで育ててもいい。
俺はそんなことを考えていた。
「石神くーん!」
栞と亜紀ちゃんが1階のベランダに出てきた。
「何やってるのー?」
俺が戻らないので、様子を見に来たらしい。
皇紀たちが驚いて見ている。
俺は三人に近づいた。
双子が、ブルブルと震えている。
皇紀は蒼白になっている。
「おい、お前ら何を隠してる!」
ハーが動こうとした。
「動くな! 「花岡」を使ったら、どうなるか分かってるだろうなぁ!」
「ひぃ!」
俺はポリバケツの蓋を開けた。
瞬間に察した。
大量のゴキブリだった。
俺が蓋を戻そうとした時、一斉に飛び立った。
それだけではない。
奥から信じられないほど巨大なモノが蓋をぶち破って飛び出す。
皇紀と双子は、呆然としていた。
それを見たのも一瞬だ。
俺は飛び出していったものたちが、栞と亜紀ちゃんに向かうのを見た。
「家に入れ! 戸を閉めて二階に上がれ!」
二人は聞こえてはいただろうが、反応が遅れた。
黒い集団は、ようやく動き出した二人に迫る。
俺は縮地で集団の横に回り、「虚震花」を放った。
黒い集団は消滅した。
しかし、最後に飛び出した巨大なモノは家の中に飛び込む。
「!」
栞が気絶した。
亜紀ちゃんが抱きかかえ、戦闘態勢を取る。
俺は三階の自分の部屋に駆け上がり、クザン・オダのナイフとブリガディアを持ち出した。
壁に張り付いていた「モノ」が、俺が駆け降りると高速で飛翔した。
俺に向かってくる。
右手のナイフで薙いだ。
金属音のような響きがして、「モノ」がはじけ飛ぶ。
切れてはいない。
床に転がった「モノ」の上から、渾身の力でナイフを突き刺す。
青黒い液体が広がり、「モノ」は動かなくなった。
俺は栞と亜紀ちゃんの無事を確認し、皇紀と双子に向かって走った。
「お前らも無事か!」
三人は声も出ずに、何度もうなずいた。
「あ、あ、あの、あのね」
ルーが何とか話そうとしている。
「もう大丈夫だぞ。心配するな」
栞も気が付き、亜紀ちゃんと一緒に近づいて来る。
「あ、あの」
俺は三人を抱きしめた。
怖かっただろう。
「あの、あのね」
栞と亜紀ちゃんも子どもたちの頭を撫でて落ち着かせようとした。
「あのね、あのね」
「だから大丈夫だって。あいつはやっつけたぞ」
「あと三匹いるの!」
「「「!」」」
バケツの中を覗くと、30センチ級が2匹。50センチ級が1匹うごめいていた。
よく見ると、虹色に反射する金属のような体だった。
「ジョウ、ジョージ」
「石神くん、何言ってるの!」
「いや、意思疎通できるかもって」
栞が「虚震花」を放つ。
バケツが消失し、中の「モノ」だけが残った。
「なんなの、あれ!」
「みんな逃げろ! 皇紀、お前の作業小屋の道具箱を持ってこい!」
「はい!」
皇紀は作業小屋に向かい、金属製の大型の箱を抱えてくる。
女性たちは家の中に逃げた。
栞の悲鳴が聞こえる。
俺が殺した「モノ」を見たのだろう。
皇紀も家の中に避難させる。
「モノ」はあまり動いていない。
俺はブリガディアを上から撃ち込んだ。
貫通しない。
しかし動きは鈍った。
衝撃は有効なようだ。
俺は三匹を箱に入れ、蓋をした。
後から双子に聞いたところでは、「花壇」の土を敷いて、ゴキブリを育成していたようだ。
様々な殺虫剤を少量ずつ吹き、徐々に耐性をつけた。
そうしたところ、大半は死んだが、生き残った連中がアレだったようだ。
問題は、最下層の土に触れていた個体で、硬質の外骨格と羽をもち、あり得ないほどに巨大化していた。
ブリガディアのマグナム弾を跳ね返す。
そして、「花岡」が効かない。
俺はすぐにドライアイスを大量に買い、箱に詰めた。
栞は虫、特にゴキブリが大の苦手だったらしい。
俺は三人の子どもたちの尻を、5発ずつ叩いた。
夕飯は、A5ランクの牛肉を買い、皇紀と双子は正座して俺たちが喰うのを見させた。
三人とも泣いた。
肉汁をかけたご飯だけ与えた。
一層泣いた。
「モノ」の一匹は、大きな煎餅の缶に入れ、そこにドライアイスを詰め込み、冷凍便で送った。
「どこに送ったの? 何かの研究施設?」
「いえ、斬ちゃんに」
「え?」
「面白そうじゃないですか!」
「……」
楽しんでくれ、斬。
倒したら、火星旅行をプレゼントだ。
今日は俺も何もせずにのんびりするつもりだ。
絶対するぞー。
栞が遊びに来ている。
いつものことだ。
昼食を一緒に食べて、しばらくすれば帰るだろう。
亜紀ちゃんは栞と一緒に昼食を作っている。
栞が来ると、時々二人で仲良く作る。
皇紀や双子は、手伝いを外され、自由にしている。
何かおかしい。
具体的なことは分からない。
皇紀と双子がおかしい。
「生ごみを片付けてくる」と、袋を持って出て行った。
この二ヶ月ほど、そんな光景をよく見る。
猛獣の館だ。
それなりに生ゴミは多い。
俺も気を付けながら、なるべくとは思うが、仕方のない部分もある。
子どもたちに任せているので、俺は管理していない。
主に皇紀と双子がゴミ出しをしている。
怠って問題になったこともない。
よくやっている。
ちゃんとよくやっている。
しかし、俺が見ている生ゴミを出す量と、ゴミとして集荷に出す量。
なんとなく違う気がする。
気のせいかもしれない。
喰ってるのか?
一度、ゴミに出す野菜くずなどをオーブンで乾燥させたり、燻製にしたりして、ブイヨンなどを作ったことがある。
メイラード反応による、香気の生成だ。
それなりに子どもたちは食べたが、結局めんどくさくてやめた。
あいつらが、生ゴミを必要とするほど空腹なことは考えられない。
まあ、あいつらの異常は分かっているから、確信ではないが。
皇紀は問題ないだろう。
問題は双子だ。
あいつらが隠れて何かをすると、とんでもない結果を生む。
皇紀は「善」だ。
だから俺に何でも報告してくるし、ほとんど問題はない。
俺に報告が漏れた部分でだけ、何かが起こる。
それは大したことがない。
双子は「悪」だ。
だから、想像外の、物凄い創意工夫がある。
隠れてやらなければならない分、熱意も情熱も恐ろしいほどに注がれる。
「花岡」の習得、しかり。
小学校の統率、しかり。
小遣いの超絶運用、しかり。
俺が知った時点で、凄まじいことになっている。
「石神くんと二人で温泉に行ったの?」
「そうなんですよ! 楽しかったです!」
「へぇー、良かったじゃない。どこの温泉?」
「軽井沢なんです。アンシェントホテルという所で」
「え、最高級ホテルじゃない! 私も行ってみたいなぁ」
「エヘヘヘ」
「私も行ってみたいなぁー」
「綺麗なところでしたよ」
「私も行ってみたいなぁーーーー!!!」
俺は振り返らずに手を曖昧に振った。
ゴミ袋の行方を追う。
庭の隅に、物置がある。
一時的にゴミなどを保管するものだ。
その他の雑多なものもある。
便利屋の道具など。
通用口が近くにあり、その左手の塀の一部が敷地にへこみ、ゴミ置き場になっていた。
皇紀と双子は物置に入っていく。
正常な動きだ。
でかいポリバケツを外に出した。
おかしい。
今日はゴールデンウィークで、ゴミの収集はない。
俺は見えない位置で、集中した。
「まずいよ、これ。どうすんだよ」(こ)
「「はなおかバスター」でやっちゃう?」(は)
「絶対ダメだよ。「花岡」を使ったら、私たちタカさんに怒られるなんてもんじゃ済まないよ!」(る)
「殺虫剤は?」(こ)
「無理。生育過程で徹底的に耐性をつけさせたからね」(る)
「フェニルピラゾール系は?」(こ)
「そんなもん、とっくに無駄よ」(は)
「燃やすとか」(こ)
「どこでよ! タカさんにバレないわけないじゃない」(る)
何か育てていたらしい。
ネコかなんかか?
だったら叱った後で、うちで育ててもいい。
俺はそんなことを考えていた。
「石神くーん!」
栞と亜紀ちゃんが1階のベランダに出てきた。
「何やってるのー?」
俺が戻らないので、様子を見に来たらしい。
皇紀たちが驚いて見ている。
俺は三人に近づいた。
双子が、ブルブルと震えている。
皇紀は蒼白になっている。
「おい、お前ら何を隠してる!」
ハーが動こうとした。
「動くな! 「花岡」を使ったら、どうなるか分かってるだろうなぁ!」
「ひぃ!」
俺はポリバケツの蓋を開けた。
瞬間に察した。
大量のゴキブリだった。
俺が蓋を戻そうとした時、一斉に飛び立った。
それだけではない。
奥から信じられないほど巨大なモノが蓋をぶち破って飛び出す。
皇紀と双子は、呆然としていた。
それを見たのも一瞬だ。
俺は飛び出していったものたちが、栞と亜紀ちゃんに向かうのを見た。
「家に入れ! 戸を閉めて二階に上がれ!」
二人は聞こえてはいただろうが、反応が遅れた。
黒い集団は、ようやく動き出した二人に迫る。
俺は縮地で集団の横に回り、「虚震花」を放った。
黒い集団は消滅した。
しかし、最後に飛び出した巨大なモノは家の中に飛び込む。
「!」
栞が気絶した。
亜紀ちゃんが抱きかかえ、戦闘態勢を取る。
俺は三階の自分の部屋に駆け上がり、クザン・オダのナイフとブリガディアを持ち出した。
壁に張り付いていた「モノ」が、俺が駆け降りると高速で飛翔した。
俺に向かってくる。
右手のナイフで薙いだ。
金属音のような響きがして、「モノ」がはじけ飛ぶ。
切れてはいない。
床に転がった「モノ」の上から、渾身の力でナイフを突き刺す。
青黒い液体が広がり、「モノ」は動かなくなった。
俺は栞と亜紀ちゃんの無事を確認し、皇紀と双子に向かって走った。
「お前らも無事か!」
三人は声も出ずに、何度もうなずいた。
「あ、あ、あの、あのね」
ルーが何とか話そうとしている。
「もう大丈夫だぞ。心配するな」
栞も気が付き、亜紀ちゃんと一緒に近づいて来る。
「あ、あの」
俺は三人を抱きしめた。
怖かっただろう。
「あの、あのね」
栞と亜紀ちゃんも子どもたちの頭を撫でて落ち着かせようとした。
「あのね、あのね」
「だから大丈夫だって。あいつはやっつけたぞ」
「あと三匹いるの!」
「「「!」」」
バケツの中を覗くと、30センチ級が2匹。50センチ級が1匹うごめいていた。
よく見ると、虹色に反射する金属のような体だった。
「ジョウ、ジョージ」
「石神くん、何言ってるの!」
「いや、意思疎通できるかもって」
栞が「虚震花」を放つ。
バケツが消失し、中の「モノ」だけが残った。
「なんなの、あれ!」
「みんな逃げろ! 皇紀、お前の作業小屋の道具箱を持ってこい!」
「はい!」
皇紀は作業小屋に向かい、金属製の大型の箱を抱えてくる。
女性たちは家の中に逃げた。
栞の悲鳴が聞こえる。
俺が殺した「モノ」を見たのだろう。
皇紀も家の中に避難させる。
「モノ」はあまり動いていない。
俺はブリガディアを上から撃ち込んだ。
貫通しない。
しかし動きは鈍った。
衝撃は有効なようだ。
俺は三匹を箱に入れ、蓋をした。
後から双子に聞いたところでは、「花壇」の土を敷いて、ゴキブリを育成していたようだ。
様々な殺虫剤を少量ずつ吹き、徐々に耐性をつけた。
そうしたところ、大半は死んだが、生き残った連中がアレだったようだ。
問題は、最下層の土に触れていた個体で、硬質の外骨格と羽をもち、あり得ないほどに巨大化していた。
ブリガディアのマグナム弾を跳ね返す。
そして、「花岡」が効かない。
俺はすぐにドライアイスを大量に買い、箱に詰めた。
栞は虫、特にゴキブリが大の苦手だったらしい。
俺は三人の子どもたちの尻を、5発ずつ叩いた。
夕飯は、A5ランクの牛肉を買い、皇紀と双子は正座して俺たちが喰うのを見させた。
三人とも泣いた。
肉汁をかけたご飯だけ与えた。
一層泣いた。
「モノ」の一匹は、大きな煎餅の缶に入れ、そこにドライアイスを詰め込み、冷凍便で送った。
「どこに送ったの? 何かの研究施設?」
「いえ、斬ちゃんに」
「え?」
「面白そうじゃないですか!」
「……」
楽しんでくれ、斬。
倒したら、火星旅行をプレゼントだ。
3
あなたにおすすめの小説
付喪神狩
やまだごんた
キャラ文芸
古い道具には年月と共に人の情念が蓄積され、それが意思を持ったものが付喪神と呼ばれる。
容姿端麗だが口も性格も女癖も悪い大和御門は日本で唯一の付喪神狩として、付喪神を祓う能力者。
自分に取り憑いた大口真神を引き連れ、同居中の相方・棚橋亨と繰り広げる現代異能バトル
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる