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再び、皇紀と風花
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俺が御堂の家に泊っていた頃。
皇紀は大阪へ行った。
風花のための防衛システム構築のためだ。
金曜の晩に夜行バスに乗った。
俺は新幹線で行けと言ったのだが、「一度乗ってみたくて」と言った。
まあ、若いからいいだろう。
亜紀ちゃんと双子が、深夜の新宿のターミナルまで見送りに行った。
「男になって来い!」
「帰って来なくていいぞ!」
「ゴムな!」
酷いことを言っていたらしい。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
皇紀は土曜の朝7時過ぎに大阪に着いた。
結構車内でもよく眠れた。
ただ、長い間座っていたので、身体のあちこちが痛い。
バスを降りて、大きく伸びをした。
「さて、まずは朝食かな」
皇紀は石神に買ってもらったグローブトロッターの大きなキャリーケースを引きながら、大阪の街を歩いた。
ファミレスを見つけ、中に入る。
ハンバーグとピラフとモーニングセットを頼む。
店員は意味が分からないと笑って去った。
今回はホテルを取っていない。
風花が是非家に泊って欲しいと言ったためだ。
最初は断っていたが、石神から世話になれと言われ、承諾した。
急いで食事をし、タクシーで風花のマンションへ向かう。
風花は8時半に部屋を出ると聞いた。
その前に寄って、荷物を置かせてもらうつもりだ。
「あ、皇紀さん!」
風花が明るい表情で迎えてくれた。
挨拶をし、皇紀は中に入る。
皇紀が靴を揃えるのを見て、風花が微笑んだ。
「この部屋を使って下さい」
「ありがとうございます」
皇紀はキャリーケースを引きずらずに、手で持って移動した。
床を傷つけないようにだ。
「じゃあ、私は仕事に行くので、適当に寛いでいて下さいね」
「いえ、僕も出掛けます。女の人の部屋にいるなんて」
風花が笑った。
「全然構いませんのに」
「いえいえ」
皇紀は風花と一緒にマンションを出た。
「じゃあ、夕方に会社の方へ迎えに行きますね」
「はい。あ、そうだこれを」
風花からマンションの合鍵を渡された。
「遠慮なく入って下さいね?」
「あ、ありがとうございます」
会社まで風花を送った。
石神から持たされた土産を風花に頼んだ。
風花は綺麗になった。
少し、化粧をしているようだった。
皇紀は眩しいものを見るようで、あまり風花を見れなかった。
「さて、じゃあ行きますか!」
独りで気合を入れるように言い、皇紀は歩き出した。
「皇紀くん!」
井上に出迎えられた。
御堂家の工事を終え、井上たちは、大阪に来ていた。
「井上さん、お久しぶりです!」
二人は握手を交わした。
皇紀は石神からの土産を井上に渡した。
「トラやみんなは元気かな?」
「はい! とても元気ですよ!」
井上は皇紀を現場に入れた。
現場は高い囲いをしてあり、上にも天幕を張っている。
外部から見られないようにだ。
「他の現場も後で案内するけど、どこも順調だよ」
「ありがとうございます」
井上は車を出し、幾つもの現場を見せてくれた。
「ありがとうございます!」
「いや、トラに助けてもらった恩に比べたら。トラに伝えてくれ、俺は精一杯に頑張ってるって」
「はい、必ず!」
昼時になったので、食事をということになった。
「どこにしようかな」
「あ、良ければいいお店が」
「なんだ、皇紀くん、この辺知ってるの?」
「前に来た時に、美味しいお店を案内してもらって」
「そうだったのか」
丁度、風花がよく使う定食屋が近かった。
一緒に入る。
「あ! 風花ちゃんの彼氏!」
「いえ、違いますって!」
店主にからかわれ、皇紀は顔を赤くした。
「ここは何でも美味しいんですよ!」
「そうかぁ」
「僕は唐揚げ定食を」
「じゃあ、俺も一緒で」
井上は、本当に美味しいと言った。
午後も井上の案内であちこちを見た。
皇紀は写真を撮り、進捗が順調なのを井上に感謝した。
「タカさんは今、御堂さんのお宅へ行っているんです」
「そうなのかぁ」
「井上さんたちが立派な工事をしてくれて助かったって言ってました」
「いやぁ」
「あと、危ない目に遭わせてしまって申し訳なかったって」
「そんなことないよ。ちゃんと安全な場所まで用意してくれてたからな」
「御堂家のみなさんも、井上さんたちに感謝してましたよ」
「こっちこそ! よく現場に差し入れに来てくれて、本当に親切な方々だったよ」
全ての現場を見せてもらい、礼を言って別れた。
「ここも、トラの大事な人間がいるんだな」
「はい!」
「じゃあ、俺たちも頑張って作るからね!」
「お願いします!」
まだ風花を迎えに行くのは早い。
皇紀は考えた。
「あ、あそこへ行こう!」
皇紀はゲームセンターに向かった。
石神が六花と来た時に暴れた店だ。
真面目そうな皇紀は、入るなり絡まれた。
「ちょっと面かせ!」
掴まれた肩をそのままに、皇紀は顎にアッパーを打った。
男の身体が一瞬宙に浮き、派手に転がった。
皇紀に、微塵も恐怖は無かった。
姉や妹たちとは格が違うと思った。
特に姉。
数人に囲まれたが、一瞬で全員を宙に飛ばした。
拍手が沸く。
皇紀は照れて店を出た。
喫茶店に入り、時間を潰した。
しかし、コーヒーを飲み終わると、店にいるのが申し訳なくなった。
お替りをし、また少しの時間を潰す。
それで限界だった。
店を出て、なんとなく「梅田精肉店」の方へ向かった。
まだ風花の終業まで二時間以上ある。
「そうだ!」
皇紀は会社へ走って行き、社長さんがいるか尋ねた。
「石神皇紀です。あの、ちょっと時間が余っちゃって。僕に何かお手伝いさせてもらえませんか?」
受付の人に大笑いされた。
社長室へ案内される。
「皇紀さん、ようこそ!」
塩野社長が笑って迎えてくれた。
「すみません、時間を持て余してしまって。あの、ここで何でもいいんで、手伝わせてもらえませんか?」
「え? アハハハハハ!」
塩野社長は笑って、まずは座って下さいと言った。
「石神さんのお子さんを働かせるなんて、バチが当たりますわ!」
「いえ、僕はタカさんと違って、時間を上手く使えなくて」
「アハハハ! ちょっと待っとって下さい。風花を呼びますから」
皇紀はお茶をいただき、ソファで座って待った。
「皇紀さん!」
風花が作業着で来た。
「風花、今日はもう上がりぃ。皇紀さんと出掛けなさい」
「え、社長」
「社長さん、そんな、風花さんの仕事の邪魔になるわけには」
「ええよ、ええよ。折角なんだから」
塩野社長はそう言った。
「いえ! タカさんに叱られます! あ、そうだ! 掃除をさせて下さい」
皇紀は塩野社長が止めるのを待たず、部屋を出た。
すれ違った人に、掃除用具の場所を聞く。
「社長、皇紀さんは言ったら絶対にやる方ですので」
「しゃーないなぁ」
塩野社長は笑ってそう言った。
皇紀は雑巾を借り、水のスプレーを持って廊下の掃除を始めた。
普段のモップでは取れない汚れを磨いていく。
風花が迎えに来るまで、皇紀はやっていた。
「こりゃ、見違えるわ!」
塩野社長が喜んだ。
「はい、じゃあアルバイト代」
そう言って、皇紀に5万円を渡した。
「こんなのいただけませんよ!」
「皇紀はんは、私が止めるのを聞かんとやられた。私も聞かんわ」
「そんなぁ」
風花が笑っていた。
「風花になんぞ、美味しいもん食べさせて」
「ええーと」
皇紀は押し切られた。
風花と一緒に会社を出た。
風花が自然に皇紀の手を握り、皇紀は顔を赤くした。
皇紀は大阪へ行った。
風花のための防衛システム構築のためだ。
金曜の晩に夜行バスに乗った。
俺は新幹線で行けと言ったのだが、「一度乗ってみたくて」と言った。
まあ、若いからいいだろう。
亜紀ちゃんと双子が、深夜の新宿のターミナルまで見送りに行った。
「男になって来い!」
「帰って来なくていいぞ!」
「ゴムな!」
酷いことを言っていたらしい。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
皇紀は土曜の朝7時過ぎに大阪に着いた。
結構車内でもよく眠れた。
ただ、長い間座っていたので、身体のあちこちが痛い。
バスを降りて、大きく伸びをした。
「さて、まずは朝食かな」
皇紀は石神に買ってもらったグローブトロッターの大きなキャリーケースを引きながら、大阪の街を歩いた。
ファミレスを見つけ、中に入る。
ハンバーグとピラフとモーニングセットを頼む。
店員は意味が分からないと笑って去った。
今回はホテルを取っていない。
風花が是非家に泊って欲しいと言ったためだ。
最初は断っていたが、石神から世話になれと言われ、承諾した。
急いで食事をし、タクシーで風花のマンションへ向かう。
風花は8時半に部屋を出ると聞いた。
その前に寄って、荷物を置かせてもらうつもりだ。
「あ、皇紀さん!」
風花が明るい表情で迎えてくれた。
挨拶をし、皇紀は中に入る。
皇紀が靴を揃えるのを見て、風花が微笑んだ。
「この部屋を使って下さい」
「ありがとうございます」
皇紀はキャリーケースを引きずらずに、手で持って移動した。
床を傷つけないようにだ。
「じゃあ、私は仕事に行くので、適当に寛いでいて下さいね」
「いえ、僕も出掛けます。女の人の部屋にいるなんて」
風花が笑った。
「全然構いませんのに」
「いえいえ」
皇紀は風花と一緒にマンションを出た。
「じゃあ、夕方に会社の方へ迎えに行きますね」
「はい。あ、そうだこれを」
風花からマンションの合鍵を渡された。
「遠慮なく入って下さいね?」
「あ、ありがとうございます」
会社まで風花を送った。
石神から持たされた土産を風花に頼んだ。
風花は綺麗になった。
少し、化粧をしているようだった。
皇紀は眩しいものを見るようで、あまり風花を見れなかった。
「さて、じゃあ行きますか!」
独りで気合を入れるように言い、皇紀は歩き出した。
「皇紀くん!」
井上に出迎えられた。
御堂家の工事を終え、井上たちは、大阪に来ていた。
「井上さん、お久しぶりです!」
二人は握手を交わした。
皇紀は石神からの土産を井上に渡した。
「トラやみんなは元気かな?」
「はい! とても元気ですよ!」
井上は皇紀を現場に入れた。
現場は高い囲いをしてあり、上にも天幕を張っている。
外部から見られないようにだ。
「他の現場も後で案内するけど、どこも順調だよ」
「ありがとうございます」
井上は車を出し、幾つもの現場を見せてくれた。
「ありがとうございます!」
「いや、トラに助けてもらった恩に比べたら。トラに伝えてくれ、俺は精一杯に頑張ってるって」
「はい、必ず!」
昼時になったので、食事をということになった。
「どこにしようかな」
「あ、良ければいいお店が」
「なんだ、皇紀くん、この辺知ってるの?」
「前に来た時に、美味しいお店を案内してもらって」
「そうだったのか」
丁度、風花がよく使う定食屋が近かった。
一緒に入る。
「あ! 風花ちゃんの彼氏!」
「いえ、違いますって!」
店主にからかわれ、皇紀は顔を赤くした。
「ここは何でも美味しいんですよ!」
「そうかぁ」
「僕は唐揚げ定食を」
「じゃあ、俺も一緒で」
井上は、本当に美味しいと言った。
午後も井上の案内であちこちを見た。
皇紀は写真を撮り、進捗が順調なのを井上に感謝した。
「タカさんは今、御堂さんのお宅へ行っているんです」
「そうなのかぁ」
「井上さんたちが立派な工事をしてくれて助かったって言ってました」
「いやぁ」
「あと、危ない目に遭わせてしまって申し訳なかったって」
「そんなことないよ。ちゃんと安全な場所まで用意してくれてたからな」
「御堂家のみなさんも、井上さんたちに感謝してましたよ」
「こっちこそ! よく現場に差し入れに来てくれて、本当に親切な方々だったよ」
全ての現場を見せてもらい、礼を言って別れた。
「ここも、トラの大事な人間がいるんだな」
「はい!」
「じゃあ、俺たちも頑張って作るからね!」
「お願いします!」
まだ風花を迎えに行くのは早い。
皇紀は考えた。
「あ、あそこへ行こう!」
皇紀はゲームセンターに向かった。
石神が六花と来た時に暴れた店だ。
真面目そうな皇紀は、入るなり絡まれた。
「ちょっと面かせ!」
掴まれた肩をそのままに、皇紀は顎にアッパーを打った。
男の身体が一瞬宙に浮き、派手に転がった。
皇紀に、微塵も恐怖は無かった。
姉や妹たちとは格が違うと思った。
特に姉。
数人に囲まれたが、一瞬で全員を宙に飛ばした。
拍手が沸く。
皇紀は照れて店を出た。
喫茶店に入り、時間を潰した。
しかし、コーヒーを飲み終わると、店にいるのが申し訳なくなった。
お替りをし、また少しの時間を潰す。
それで限界だった。
店を出て、なんとなく「梅田精肉店」の方へ向かった。
まだ風花の終業まで二時間以上ある。
「そうだ!」
皇紀は会社へ走って行き、社長さんがいるか尋ねた。
「石神皇紀です。あの、ちょっと時間が余っちゃって。僕に何かお手伝いさせてもらえませんか?」
受付の人に大笑いされた。
社長室へ案内される。
「皇紀さん、ようこそ!」
塩野社長が笑って迎えてくれた。
「すみません、時間を持て余してしまって。あの、ここで何でもいいんで、手伝わせてもらえませんか?」
「え? アハハハハハ!」
塩野社長は笑って、まずは座って下さいと言った。
「石神さんのお子さんを働かせるなんて、バチが当たりますわ!」
「いえ、僕はタカさんと違って、時間を上手く使えなくて」
「アハハハ! ちょっと待っとって下さい。風花を呼びますから」
皇紀はお茶をいただき、ソファで座って待った。
「皇紀さん!」
風花が作業着で来た。
「風花、今日はもう上がりぃ。皇紀さんと出掛けなさい」
「え、社長」
「社長さん、そんな、風花さんの仕事の邪魔になるわけには」
「ええよ、ええよ。折角なんだから」
塩野社長はそう言った。
「いえ! タカさんに叱られます! あ、そうだ! 掃除をさせて下さい」
皇紀は塩野社長が止めるのを待たず、部屋を出た。
すれ違った人に、掃除用具の場所を聞く。
「社長、皇紀さんは言ったら絶対にやる方ですので」
「しゃーないなぁ」
塩野社長は笑ってそう言った。
皇紀は雑巾を借り、水のスプレーを持って廊下の掃除を始めた。
普段のモップでは取れない汚れを磨いていく。
風花が迎えに来るまで、皇紀はやっていた。
「こりゃ、見違えるわ!」
塩野社長が喜んだ。
「はい、じゃあアルバイト代」
そう言って、皇紀に5万円を渡した。
「こんなのいただけませんよ!」
「皇紀はんは、私が止めるのを聞かんとやられた。私も聞かんわ」
「そんなぁ」
風花が笑っていた。
「風花になんぞ、美味しいもん食べさせて」
「ええーと」
皇紀は押し切られた。
風花と一緒に会社を出た。
風花が自然に皇紀の手を握り、皇紀は顔を赤くした。
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