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橘弥生の訪問 Ⅱ
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一階の応接室へ通した。
すぐに亜紀ちゃんがコーヒーを運んでくる。
「トラ、立派になったのね」
「いえ、そんなことは」
「外見だけはね」
「アハハハハ」
怖い。
世界的なピアニストということに加え、性格が恐ろしくきつい。
門土の十三回忌では親しく話したが、あれは橘弥生がそういう雰囲気で接してくれたからだ。
俺はこんなに怖い人を、あと何人も知らない。
自分にも他人にも非常に厳しい人だ。
出したクッキーはもちろん、コーヒーにも口を付けない。
いきなり俺に紙を渡して来た。
「私が何曲か見繕ったわ」
「はい?」
拝見する。
バッハ『シャコンヌ』
タレガ『アルハンブラの思い出』
ベートーヴェン ピアノソナタ『月光』
ラフマニノフ『ヴォカリーズ』
その他三曲。
「これは?」
「あなたの好きな曲なんでしょう?」
「そうですけど、どうして橘さんが知ってるんです?」
「門土の日記にあったの」
「あいつ、そんなもの残してたんですか!」
「ああ、知らなかったのね? 私も適当にしか読んでないけど」
嘘だ。
何度も繰り返し読んでいるに違いない。
だから、こんなにも俺の好きな曲も選べたのだ。
「そうですか」
「さあ、選びなさい」
「あのですね! 俺はCDなんて出しませんよ!」
「トラ。もうその話はやめて。決定しているのよ」
「ちょっと待ってくださいよー!」
苦手だ。
他人の話なんぞ、聞く耳を持たない。
「俺は医者なんです!」
「あら、医者がCDを出しちゃいけない法律でも出来たの?」
「急いで作ります!」
橘弥生がコーヒーを飲んだ。
「あら、美味しいわね」
「あのですね!」
亜紀ちゃんがケーキを持って入って来た。
ちょっとホッとした。
「亜紀ちゃんも言ってやってくれよ。俺はCDなんてとんでもないって」
「え? 私がそう言うとでも?」
「てめぇ!」
橘弥生が笑った。
「あなたの味方はいないわね」
「おい! お前は俺のために戦うって言ってたろ!」
「えー、嫌です」
「このやろう!」
俺たちの遣り取りを、橘弥生は笑って見ていた。
「トラ、ギターを見せなさい」
「えー!」
「早くなさい」
どうしても逆らえない俺は、仕方なく橘弥生を地下へ案内した。
亜紀ちゃんがコーヒーとケーキを盆に乗せて一緒に来た。
「いい部屋ね!」
橘弥生が感動して言った。
それを聞いて俺も心ならずも感激した。
「トラ! あなた随分と分かってるのね!」
「そうですか!」
俺のオーディオ機器やスピーカーを見て回る。
「本当に素晴らしいわ。あなたはやはり、音楽の申し子ね」
「そんなことは」
俺はソファを勧め、掛けてもらった。
亜紀ちゃんがサイドテーブルを移動し、橘弥生の横にコーヒーを置く。
俺は何本かギターを出した。
「これがいいわ」
橘弥生がマヌエル・ラミレスのギターを指さした。
「いいわって言われてもですね」
「弾きなさい。『月光』」
「はい」
有無を言わさない。
俺は調弦して弾き始めた。
亜紀ちゃんが戻らずに、ちゃっかり座って聴いている。
「いいわね。ここは音の反響もいいわ。ここで録音できるでしょう」
「あの!」
橘弥生が俺の方へ歩いて来て、両手で俺の顔をはさんだ。
「お願い、トラ」
「……」
俺はその目を見てしまった。
あの、世界的ピアニスト・橘弥生が俺に懇願していた。
涙を湛えて。
音楽に生涯を捧げた聖人が、俺なんかに必死に頼もうとしている。
誰の下にも付かず、誰をも乗り越えて来た人間だ。
それが俺を見降ろしながら、頼み込んでいる。
「俺なんかが……」
「あなただからよ」
亜紀ちゃんも俺を見詰めている。
「分かりましたよ。でも、どうなっても知りませんよ?」
そう言った俺の頭に、橘弥生がそっと手を置いた。
「ありがとう、トラ」
こんなに優しい目をする女だったか、と俺は思った。
「橘弥生に命令されちゃ、誰も逆らえないでしょう」
「そうね」
橘弥生はソファに座り、コーヒーを飲んだ。
「私ね、門土を生んで二年間子育てをしたの」
「はぁ」
「ピアノももちろん練習は欠かさなかった。でもね、私の音を取り戻すのに、10年かかった」
「……」
橘弥生が門土から離れた理由だ。
「私は後悔した。ひどい女と言われようと、本当に後悔した」
「本当は後悔してないですよね?」
「え?」
「門土は本当にあなたのことが大好きで尊敬してましたもん。あいつがあんなに一生懸命にピアノに取り組んだのだって、あなたへの憧れがあったからだ」
「トラ……」
「あなたが自分を捨てて、門土のために二年間を捧げてくれた。それが門土の誇りだったんです」
「でも、私は後悔したわ」
「当たり前ですよ。でもあなたはやった。そうでしょ?」
橘弥生が笑った。
「そうね。またそうなったら迷うでしょうけど」
「それで十分ですよ。だから後悔じゃなく、そう言わなきゃならないだけなんですって」
「トラ、生意気になったわね」
「昔からですよ。そのせいで貢さんには散々殴られた」
「ウフフフ」
「ケーキをどうぞ。折角買って来たんです」
「でも、ちょっと形がヘンね」
よく見ると、角が潰れクリームが削れていた。
ハーが走って帰って来たのだろう。
でも、橘弥生は口を付けてくれた。
「美味しいわ」
俺は橘弥生が用意したリストの曲を次々に弾いていった。
全曲ではなく、さわり程度だ。
一緒に曲目を決めていった。
後日、橘弥生が自ら録音機(ソニーのなんたらだ)を持って来て、プロの人間がセッティングした。
俺は一曲ずつ録音していった。
バッハ『シャコンヌ』
ベートーヴェン『月光』
ラフマニノフ『ヴォカリーズ』
タレガ『アルハンブラの思い出』
橘門土『Amici Eterni(永遠の友)』
そして俺のオリジナル曲『Para mi Madre(母へ)』
門土と俺の曲は、橘弥生が嗚咽し、録音を停止した。
橘弥生は謝って部屋を出て行った。
俺はプロの人間の前でもう一度弾いた。
廊下にいた橘弥生を呼んだ。
うちのピアノで申し訳ないが、二人で門土の『Amici Eterni(永遠の友)』をセッションした。
門土の譜面を用意したが、橘弥生はちゃんと暗譜していた。
橘弥生は俺を抱き締め、泣いた。
すぐに亜紀ちゃんがコーヒーを運んでくる。
「トラ、立派になったのね」
「いえ、そんなことは」
「外見だけはね」
「アハハハハ」
怖い。
世界的なピアニストということに加え、性格が恐ろしくきつい。
門土の十三回忌では親しく話したが、あれは橘弥生がそういう雰囲気で接してくれたからだ。
俺はこんなに怖い人を、あと何人も知らない。
自分にも他人にも非常に厳しい人だ。
出したクッキーはもちろん、コーヒーにも口を付けない。
いきなり俺に紙を渡して来た。
「私が何曲か見繕ったわ」
「はい?」
拝見する。
バッハ『シャコンヌ』
タレガ『アルハンブラの思い出』
ベートーヴェン ピアノソナタ『月光』
ラフマニノフ『ヴォカリーズ』
その他三曲。
「これは?」
「あなたの好きな曲なんでしょう?」
「そうですけど、どうして橘さんが知ってるんです?」
「門土の日記にあったの」
「あいつ、そんなもの残してたんですか!」
「ああ、知らなかったのね? 私も適当にしか読んでないけど」
嘘だ。
何度も繰り返し読んでいるに違いない。
だから、こんなにも俺の好きな曲も選べたのだ。
「そうですか」
「さあ、選びなさい」
「あのですね! 俺はCDなんて出しませんよ!」
「トラ。もうその話はやめて。決定しているのよ」
「ちょっと待ってくださいよー!」
苦手だ。
他人の話なんぞ、聞く耳を持たない。
「俺は医者なんです!」
「あら、医者がCDを出しちゃいけない法律でも出来たの?」
「急いで作ります!」
橘弥生がコーヒーを飲んだ。
「あら、美味しいわね」
「あのですね!」
亜紀ちゃんがケーキを持って入って来た。
ちょっとホッとした。
「亜紀ちゃんも言ってやってくれよ。俺はCDなんてとんでもないって」
「え? 私がそう言うとでも?」
「てめぇ!」
橘弥生が笑った。
「あなたの味方はいないわね」
「おい! お前は俺のために戦うって言ってたろ!」
「えー、嫌です」
「このやろう!」
俺たちの遣り取りを、橘弥生は笑って見ていた。
「トラ、ギターを見せなさい」
「えー!」
「早くなさい」
どうしても逆らえない俺は、仕方なく橘弥生を地下へ案内した。
亜紀ちゃんがコーヒーとケーキを盆に乗せて一緒に来た。
「いい部屋ね!」
橘弥生が感動して言った。
それを聞いて俺も心ならずも感激した。
「トラ! あなた随分と分かってるのね!」
「そうですか!」
俺のオーディオ機器やスピーカーを見て回る。
「本当に素晴らしいわ。あなたはやはり、音楽の申し子ね」
「そんなことは」
俺はソファを勧め、掛けてもらった。
亜紀ちゃんがサイドテーブルを移動し、橘弥生の横にコーヒーを置く。
俺は何本かギターを出した。
「これがいいわ」
橘弥生がマヌエル・ラミレスのギターを指さした。
「いいわって言われてもですね」
「弾きなさい。『月光』」
「はい」
有無を言わさない。
俺は調弦して弾き始めた。
亜紀ちゃんが戻らずに、ちゃっかり座って聴いている。
「いいわね。ここは音の反響もいいわ。ここで録音できるでしょう」
「あの!」
橘弥生が俺の方へ歩いて来て、両手で俺の顔をはさんだ。
「お願い、トラ」
「……」
俺はその目を見てしまった。
あの、世界的ピアニスト・橘弥生が俺に懇願していた。
涙を湛えて。
音楽に生涯を捧げた聖人が、俺なんかに必死に頼もうとしている。
誰の下にも付かず、誰をも乗り越えて来た人間だ。
それが俺を見降ろしながら、頼み込んでいる。
「俺なんかが……」
「あなただからよ」
亜紀ちゃんも俺を見詰めている。
「分かりましたよ。でも、どうなっても知りませんよ?」
そう言った俺の頭に、橘弥生がそっと手を置いた。
「ありがとう、トラ」
こんなに優しい目をする女だったか、と俺は思った。
「橘弥生に命令されちゃ、誰も逆らえないでしょう」
「そうね」
橘弥生はソファに座り、コーヒーを飲んだ。
「私ね、門土を生んで二年間子育てをしたの」
「はぁ」
「ピアノももちろん練習は欠かさなかった。でもね、私の音を取り戻すのに、10年かかった」
「……」
橘弥生が門土から離れた理由だ。
「私は後悔した。ひどい女と言われようと、本当に後悔した」
「本当は後悔してないですよね?」
「え?」
「門土は本当にあなたのことが大好きで尊敬してましたもん。あいつがあんなに一生懸命にピアノに取り組んだのだって、あなたへの憧れがあったからだ」
「トラ……」
「あなたが自分を捨てて、門土のために二年間を捧げてくれた。それが門土の誇りだったんです」
「でも、私は後悔したわ」
「当たり前ですよ。でもあなたはやった。そうでしょ?」
橘弥生が笑った。
「そうね。またそうなったら迷うでしょうけど」
「それで十分ですよ。だから後悔じゃなく、そう言わなきゃならないだけなんですって」
「トラ、生意気になったわね」
「昔からですよ。そのせいで貢さんには散々殴られた」
「ウフフフ」
「ケーキをどうぞ。折角買って来たんです」
「でも、ちょっと形がヘンね」
よく見ると、角が潰れクリームが削れていた。
ハーが走って帰って来たのだろう。
でも、橘弥生は口を付けてくれた。
「美味しいわ」
俺は橘弥生が用意したリストの曲を次々に弾いていった。
全曲ではなく、さわり程度だ。
一緒に曲目を決めていった。
後日、橘弥生が自ら録音機(ソニーのなんたらだ)を持って来て、プロの人間がセッティングした。
俺は一曲ずつ録音していった。
バッハ『シャコンヌ』
ベートーヴェン『月光』
ラフマニノフ『ヴォカリーズ』
タレガ『アルハンブラの思い出』
橘門土『Amici Eterni(永遠の友)』
そして俺のオリジナル曲『Para mi Madre(母へ)』
門土と俺の曲は、橘弥生が嗚咽し、録音を停止した。
橘弥生は謝って部屋を出て行った。
俺はプロの人間の前でもう一度弾いた。
廊下にいた橘弥生を呼んだ。
うちのピアノで申し訳ないが、二人で門土の『Amici Eterni(永遠の友)』をセッションした。
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橘弥生は俺を抱き締め、泣いた。
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