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最悪の敵
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翌日の土曜日。
子どもたちはブランと戦闘訓練をする。
俺は一江と大森に、また研究所を案内し、戦闘訓練も見学した。
「大森もやって来るか?」
「はい!」
大森がコンバットスーツに着替えて、訓練に参加した。
戦闘力に差があるが、みんながそれに合わせる。
大森が楽しそうに笑っていた。
「お前もやって来るか?」
「御冗談を!」
「ワハハハハハ!」
蓮花がお茶を持って来てくれた。
三人で眺めた。
「大森はまだまだですね」
「あいつはお前の護衛だ。撃破する必要はない。俺たちが到着するまで、お前を守れればいいんだ」
「そうですか」
「それにな、昨日も言ったけど、大森にも指揮官になってもらいたい。お前の補佐になるだろうが、あいつも指揮をして軍を動かしてもらう」
「はい」
「マリーンも来てくれたし、優秀な軍人もいるんだがな。でも量子コンピューターを扱ったり、「花岡」の運用やさらに妖魔との戦闘は、特殊な人間が必要だ。お前や大森が必要なんだよ」
「分かっています」
「まあ、終わったら、また医者としてやって行けよ」
「はい、また部長の下で働きたいです」
「そうだな」
俺は曖昧に笑った。
俺も、そう出来たらどんなに良いかと思う。
昼食の準備を子どもたちが始め、俺と一江、大森、そして蓮花は、栞の出迎えに向かった。
「武神」のハンガーの前に、時間通りに「タイガー・ファング」が降りる。
垂直離着陸が出来るので、滑走路はいらない。
ハンガーから、「武神建御雷」が外に出ている。
「タイガー・ファング」の護衛のためだ。
「あなたー! 陽子! カナー!」
栞が士王を抱き上げて手を振っていた。
桜花たちと青嵐と紫嵐も降りて来る。
俺に挨拶する。
一江と大森は、栞に駆け寄って抱き合っていた。
「青嵐、紫嵐、お前たちもここは久しぶりだろう」
「はい!」
「明日までゆっくりしろよ。自由時間にする。みんなと会って来い」
「「ありがとうございます!」」
「桜花たちにも時間を取るからな」
「「「はい!」」」
青嵐と紫嵐は嬉しそうに笑って、機体を閉じて駆けて行った。
栞たちはまだ固まっている。
士王を一江と大森が見て喜んでいる。
桜花たちとは初めて会うが、士王を中心に仲良くしている。
「おい! 腹が減ってるんだ! 行くぞ!」
「なによ!」
栞が文句を言ったが、笑って俺に士王を預けて俺の腕を絡めた。
「士王が落っこちるだろう!」
「あなたは絶対にしないわ」
一江たちが笑って見ていた。
俺はティーグフを呼んで、みんなで乗って行った。
食事の準備はもう出来ていた。
今日は栞と桜花たちのために、純和風の膳になっていた。
アラスカでは手に入りにくい、旬の日本の魚の刺身。
根菜の煮物。
味噌田楽。
高野豆腐。
天ぷら。
それに蕎麦だ。
夜はまた違ったものを蓮花は考えているだろう。
桜花たちは士王の食事を別途作り、蓮花がロボの刺身を用意した。
ロボは蓮花に甘えた。
食事をしながら一江と大森が栞と楽しく話していた。
ほとんど一年ぶりの再会だ。
アラスカでの話題がほとんど無い栞に、一江と大森が近況や他の人間のことを話している。
「あー! 私、毎日何も無いんだけどー!」
「あってたまるか!」
「隕石が降って来るとかさー!」
なんか、最近そういう映画を観たらしい。
「ああ、それな。二度ほどあったけどな」
「「「えぇ!」」」
子どもたちは知っているが、栞や一江たちは知らない。
俺はここだけの話だと言って、最初はクロピョンが、二度目はロボが防いだ話をした。
給仕している蓮花や桜花たちも驚く。
「それでこないだ宇宙人が来たんですかぁ!」
一江が叫ぶ。
「そう言えば、理由を言って無かったな」
「そうですよ!」
「宇宙人!」
また栞が驚く。
「最初にうちに来たんだって話したらよ、誰も信じねぇの。響子なんか「ごめんなさいって言いなさい!」って怒っちゃってさ。俺も思わず謝ったもんな」
子どもたちが笑う。
亜紀ちゃんが、地下鉄で宇宙人がいたと大騒ぎになったのだと言った。
「ああ、俺が地下鉄で帰したからなぁ。あいつ、無事に着いたか?」
「はい。ちゃんとうちに戻って来て、みんな母船に帰りましたよ」
「そっか」
子どもたち以外が驚いていた。
「あの、地球征服とか」
「ねぇよ! こっちは「業」だけで手一杯なんだ。宇宙戦争は他の奴がやれって」
「タカさんに服従を誓いましたもんね!」
「ああ、そうだ。ロボがしっかり締めたもんな」
「あの、ロボって一体……」
「かわいいネコ」
「はぁ」
一江が呆然としていた。
俺もよく分からん。
食事が終わり、一休みした後で、栞は斬の家に行くことにした。
「じゃあ、亜紀ちゃん。送ってってくれよ」
「え? タカさんは?」
「俺が行くと、あいつがヘンな気を回すんだよ。栞と士王とのんびりと会って欲しいからな」
「分かりましたー! じゃあ、ハマーで行っていいですか?」
「ああ、頼んだ」
「はい!」
栞はアラスカ名物「トラちゃん饅頭」を土産に持った。
桜花、椿姫、睡蓮も同行する。
三人は常に栞と士王の護衛だ。
まあ、亜紀ちゃんがいるから何の心配も無い。
皇紀以外の子どもたちと大森はまたブランたちと戦闘訓練。
一江は少し休むと言って、部屋に入った。
俺は蓮花と皇紀とで打ち合わせをした。
二時間後。
桜花から緊急連絡が入った。
「石神様! 亜紀様が!」
「なんだ!」
「襲撃です! 亜紀様が斃されました! 瀕死の重傷です!」
「すぐに行く!」
俺は「虎王」を二本持ち、すぐに飛んだ。
蓮花は子どもたちを集め、後から増援に行くと言った。
亜紀ちゃんがやられる敵。
俺は非常に嫌な予感がしていた。
子どもたちはブランと戦闘訓練をする。
俺は一江と大森に、また研究所を案内し、戦闘訓練も見学した。
「大森もやって来るか?」
「はい!」
大森がコンバットスーツに着替えて、訓練に参加した。
戦闘力に差があるが、みんながそれに合わせる。
大森が楽しそうに笑っていた。
「お前もやって来るか?」
「御冗談を!」
「ワハハハハハ!」
蓮花がお茶を持って来てくれた。
三人で眺めた。
「大森はまだまだですね」
「あいつはお前の護衛だ。撃破する必要はない。俺たちが到着するまで、お前を守れればいいんだ」
「そうですか」
「それにな、昨日も言ったけど、大森にも指揮官になってもらいたい。お前の補佐になるだろうが、あいつも指揮をして軍を動かしてもらう」
「はい」
「マリーンも来てくれたし、優秀な軍人もいるんだがな。でも量子コンピューターを扱ったり、「花岡」の運用やさらに妖魔との戦闘は、特殊な人間が必要だ。お前や大森が必要なんだよ」
「分かっています」
「まあ、終わったら、また医者としてやって行けよ」
「はい、また部長の下で働きたいです」
「そうだな」
俺は曖昧に笑った。
俺も、そう出来たらどんなに良いかと思う。
昼食の準備を子どもたちが始め、俺と一江、大森、そして蓮花は、栞の出迎えに向かった。
「武神」のハンガーの前に、時間通りに「タイガー・ファング」が降りる。
垂直離着陸が出来るので、滑走路はいらない。
ハンガーから、「武神建御雷」が外に出ている。
「タイガー・ファング」の護衛のためだ。
「あなたー! 陽子! カナー!」
栞が士王を抱き上げて手を振っていた。
桜花たちと青嵐と紫嵐も降りて来る。
俺に挨拶する。
一江と大森は、栞に駆け寄って抱き合っていた。
「青嵐、紫嵐、お前たちもここは久しぶりだろう」
「はい!」
「明日までゆっくりしろよ。自由時間にする。みんなと会って来い」
「「ありがとうございます!」」
「桜花たちにも時間を取るからな」
「「「はい!」」」
青嵐と紫嵐は嬉しそうに笑って、機体を閉じて駆けて行った。
栞たちはまだ固まっている。
士王を一江と大森が見て喜んでいる。
桜花たちとは初めて会うが、士王を中心に仲良くしている。
「おい! 腹が減ってるんだ! 行くぞ!」
「なによ!」
栞が文句を言ったが、笑って俺に士王を預けて俺の腕を絡めた。
「士王が落っこちるだろう!」
「あなたは絶対にしないわ」
一江たちが笑って見ていた。
俺はティーグフを呼んで、みんなで乗って行った。
食事の準備はもう出来ていた。
今日は栞と桜花たちのために、純和風の膳になっていた。
アラスカでは手に入りにくい、旬の日本の魚の刺身。
根菜の煮物。
味噌田楽。
高野豆腐。
天ぷら。
それに蕎麦だ。
夜はまた違ったものを蓮花は考えているだろう。
桜花たちは士王の食事を別途作り、蓮花がロボの刺身を用意した。
ロボは蓮花に甘えた。
食事をしながら一江と大森が栞と楽しく話していた。
ほとんど一年ぶりの再会だ。
アラスカでの話題がほとんど無い栞に、一江と大森が近況や他の人間のことを話している。
「あー! 私、毎日何も無いんだけどー!」
「あってたまるか!」
「隕石が降って来るとかさー!」
なんか、最近そういう映画を観たらしい。
「ああ、それな。二度ほどあったけどな」
「「「えぇ!」」」
子どもたちは知っているが、栞や一江たちは知らない。
俺はここだけの話だと言って、最初はクロピョンが、二度目はロボが防いだ話をした。
給仕している蓮花や桜花たちも驚く。
「それでこないだ宇宙人が来たんですかぁ!」
一江が叫ぶ。
「そう言えば、理由を言って無かったな」
「そうですよ!」
「宇宙人!」
また栞が驚く。
「最初にうちに来たんだって話したらよ、誰も信じねぇの。響子なんか「ごめんなさいって言いなさい!」って怒っちゃってさ。俺も思わず謝ったもんな」
子どもたちが笑う。
亜紀ちゃんが、地下鉄で宇宙人がいたと大騒ぎになったのだと言った。
「ああ、俺が地下鉄で帰したからなぁ。あいつ、無事に着いたか?」
「はい。ちゃんとうちに戻って来て、みんな母船に帰りましたよ」
「そっか」
子どもたち以外が驚いていた。
「あの、地球征服とか」
「ねぇよ! こっちは「業」だけで手一杯なんだ。宇宙戦争は他の奴がやれって」
「タカさんに服従を誓いましたもんね!」
「ああ、そうだ。ロボがしっかり締めたもんな」
「あの、ロボって一体……」
「かわいいネコ」
「はぁ」
一江が呆然としていた。
俺もよく分からん。
食事が終わり、一休みした後で、栞は斬の家に行くことにした。
「じゃあ、亜紀ちゃん。送ってってくれよ」
「え? タカさんは?」
「俺が行くと、あいつがヘンな気を回すんだよ。栞と士王とのんびりと会って欲しいからな」
「分かりましたー! じゃあ、ハマーで行っていいですか?」
「ああ、頼んだ」
「はい!」
栞はアラスカ名物「トラちゃん饅頭」を土産に持った。
桜花、椿姫、睡蓮も同行する。
三人は常に栞と士王の護衛だ。
まあ、亜紀ちゃんがいるから何の心配も無い。
皇紀以外の子どもたちと大森はまたブランたちと戦闘訓練。
一江は少し休むと言って、部屋に入った。
俺は蓮花と皇紀とで打ち合わせをした。
二時間後。
桜花から緊急連絡が入った。
「石神様! 亜紀様が!」
「なんだ!」
「襲撃です! 亜紀様が斃されました! 瀕死の重傷です!」
「すぐに行く!」
俺は「虎王」を二本持ち、すぐに飛んだ。
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亜紀ちゃんがやられる敵。
俺は非常に嫌な予感がしていた。
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