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怒貪虎(ドドンコ)さん
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8時頃に家に戻った。
双子が虎温泉の用意をする。
亜紀ちゃんと柳はその後の飲み会のつまみを作った。
俺はロボと遊ぼうとしていた。
「タカさん! 留守電が入ってますよ!」
家の固定電話だった。
メッセージがあることを知らせるランプの点滅に亜紀ちゃんが気付いた。
メッセージを聞いて、慌てて電話を掛けた。
虎白さんからだったためだ。
「おう!」
「虎白さん! すいません、出掛けてまして!」
「いいよ、みんな元気か!」
「はい! お陰様で!」
「じゃー、お前、来週の金曜に来いな!」
「え?」
「なんだよ! お前元気なんだろう!」
「え、まあ」
「じゃーな!」
「はい! 元気な当主の高虎でしたぁ!」
いつもながらに唐突で説明がねぇ。
「タカさん、どなたからでした?」
「虎白さんだよ! まったく毎回説明なしに呼びつけやがってよ!」
電話が鳴った。
「てめぇ、今俺の悪口言ってただろう?」
「とんでもありません!」
直立不動で応えた。
なんであの人は分かるんだろう。
「あー、去年よ」
「はい!」
「お前が大堕乱我をぶっ殺しやがったじゃんか」
「すみませんでしたぁー!」
「だからよ、こっそり俺らであの山に牛鬼とかを撒いておいたんだ」
「はい?」
「だけどよー、なんか堕乱我の死骸を喰ってハイブリッドになっちゃってな。どうにもこうにもちょっとばかし強すぎなんだよー」
「はぁ」
「だからいつも以上に鍛錬をしてから出掛けることにしたのな」
「そうですか」
何やってんだ、あの人ら。
「その鍛錬にお前も来いってこった」
「まあ、すげぇ嫌ですけど理屈は分かりました」
「あんだと、てめぇ!」
「冗談です!」
なんか電話の向こうでガンガン音が聴こえる。
今も鍛錬中のようだ。
「週末によ、しょうがねぇから怒貪虎(ドドンコ)さんを呼んだからよ」
「ドドンコさん?」
「お前、死ぬ覚悟で来いよな」
「え!」
「俺たちももちろんそのつもりだからよ。でも生き残りゃ、どえらく強くなっからよ」
「嫌です!」
「来い!」
「だって! 前だって俺、死に掛けましたよ!」
「今度はあれ以上だ」
「だから嫌ですって!」
「来ねぇとよ、怒貪虎さんとみんなで押し掛けるからな」
「!」
「分かったな」
「は、はい!」
全然分からないが、相当ヤバいことと逃げられないことだけは分かった。
電話が切れた。
「ルー! ハー!」
「「はい!」」
「来週出掛けるぞ!」
「どこに?」
「石神家だぁ!」
「「わーい!」」
喜んでる。
虎白さんたちが大好きだからだ。
俺は蓮花に連絡して、大至急「エグリゴリΩ」30キロと「オロチ」の粉末を10キロずつ頼んだ。
「死にたくねー」
「タカさん! どうしたんですか!」
亜紀ちゃんが俺の呟きを聞いた。
「死にたくねー」
「何があったんです?」
「死にたくねー」
「石神さんがボットになってるよ」
柳。
「死にたくねー」
まあ、行くしかねぇ。
暗い気持ちで翌週を過ごし、また一江に頼んで金曜と翌週の月曜を休むと言った。
「お前の顔もこれで見納めかもな」
「なんですよ」
「そんな顔でも懐かしさを感じるぜ」
「怒りますよ!」
金曜日の早朝4時、俺は双子を乗せてハマーで出掛けた。
「タカさん、私たちで絶対に守るからね!」
「任せてね!」
「おう」
「なんか暗いね!」
「歌でも歌う?」
「おう」
歌ったが盛り上がらなかった。
「怒貪虎さんってどんな人なんだろうね」
「俺も知らねぇ。虎白さんもちょっとビビってた感じだけどな」
「そんな人がいるんだー」
「そうだよな。あの人らよりも強い奴なんて、想像も出来ねぇよ」
「そうだよねー」
途中のサービスエリアで出来るだけ美味いものを喰い、何とか気持ちを潰さずに岩手まで走った。
カーナビに「地獄」と登録した石神家本家に到着する。
約束の昼前に着いた。
「おう! ちゃんと来たな!」
「「こんにちはー!」」
「ルーちゃん、ハーちゃん! よく来たな!」
「「はーい!」」
双子を見て虎白さんが目じりを下げて喜んだ。
「高虎! さっさと降りて来い!」
「こんにちはー」
「あんだ、その挨拶は!」
怒鳴られた。
俺たちは荷物を降ろし、母屋に運んだ。
「飯食ったらすぐに行くからな!」
「はい!」
「ルーちゃんとハーちゃんは一杯食べてくれな!」
「「はーい!」」
「高虎は喰い過ぎるな。どうせ吐くんだしよ」
「……」
昼食は天ぷら蕎麦だった。
珍しい山菜も多く、虎白さんが双子のために精一杯用意してくれたことが分かった。
「虎白さん」
「あんだよ」
「ところで、怒貪虎さんって、どういう人なんですか?」
「見りゃすぐに分かるよ」
「そうですか」
「とにかく、怒らせるなよな。俺らまでとばっちりが来るからよ」
「分かりましたー」
全然分からん。
昼食を食べて、他の剣士の人たちと一緒に裏山に上がった。
みんな背負子に幾つもの段ボール箱を背負っていた。
俺も「Ω」「オロチ」の粉末をリュックで背負う。
双子は自分たちの「おやつ」だ。
「また剣士が増えましたね」
「おう! お前のあの粉末を飲むとよ、結構強くなんだよな」
「まあ、そういうためのものじゃないんですけどね」
「文句あんのかぁ!」
尻を蹴られた。
剣士は30人にもなっていた。
若い連中も多い。
当然紹介はしてもらえなかった。
俺、当主なんですけど?
結構なスピードで走って、5キロ近い山道を10分も掛からずに上った。
「おい、虎白! もう怒貪虎さんが来てるぞ!」
「まじぃ!」
全員がダッシュして広場に入る。
着物姿の奴が立っていた。
「あいつが怒貪虎……」
どう見てもカエルだった。
二本足で立っているが、顔も着物から出ている手足も、カエルだ。
黄緑色の。
「カエル……」
突然俺の頭が後ろに吹っ飛んだ。
地面にぶつかって二度も跳ねる。
額に強烈なパンチを貰ったのが何とか分かった。
この俺が、全く視認出来なかった。
そして呼吸が出来ず、身体も動かなかった。
「おーる……」
何とか声を振り絞り、双子が慌てて「Ω」「オロチ」「手かざし」をしてくれる。
「頸椎が折れちゃってますよー!」
「すぐに呼吸出来ますよー」
10秒で楽になった。
虎白さんが来る。
「高虎、お前絶対にそれは口にするなって言っただろう!」
「……」
聞いてねぇ。
何とか立ち上がる。
「虎白さん、あの人が怒貪虎さんなんですね」
「そうだよ! 絶対に怒らせるなって言っただろう!」
「すみませんでした」
もう分かった。
謝罪と挨拶に行く。
「すみませんでした! 石神高虎です! 一応石神家の当主をやらせていただいてます!」
「ケロケロ」
「カエル!」
胸に物凄い衝撃が来て、後方40メートルをぶっ飛んだ。
アバラが全壊だ。
「お、お……」
呼吸が出来ねぇ。
すぐに双子が飛んできて、また「Ω」「オロチ」「手かざし」をしてくれる。
「高虎ぁー!」
虎白さんに頬をはたかれた。
「怒貪虎さん! 申し訳ない! こいつ、ほんとにバカで!」
「ケロケロ」
「はい! そうなんです! しっかり言い聞かせますんで!」
「ケロケロ」
「はい! ありがとうございます!」
なんか会話が成立していた。
なんだ、あいつ……
双子が虎温泉の用意をする。
亜紀ちゃんと柳はその後の飲み会のつまみを作った。
俺はロボと遊ぼうとしていた。
「タカさん! 留守電が入ってますよ!」
家の固定電話だった。
メッセージがあることを知らせるランプの点滅に亜紀ちゃんが気付いた。
メッセージを聞いて、慌てて電話を掛けた。
虎白さんからだったためだ。
「おう!」
「虎白さん! すいません、出掛けてまして!」
「いいよ、みんな元気か!」
「はい! お陰様で!」
「じゃー、お前、来週の金曜に来いな!」
「え?」
「なんだよ! お前元気なんだろう!」
「え、まあ」
「じゃーな!」
「はい! 元気な当主の高虎でしたぁ!」
いつもながらに唐突で説明がねぇ。
「タカさん、どなたからでした?」
「虎白さんだよ! まったく毎回説明なしに呼びつけやがってよ!」
電話が鳴った。
「てめぇ、今俺の悪口言ってただろう?」
「とんでもありません!」
直立不動で応えた。
なんであの人は分かるんだろう。
「あー、去年よ」
「はい!」
「お前が大堕乱我をぶっ殺しやがったじゃんか」
「すみませんでしたぁー!」
「だからよ、こっそり俺らであの山に牛鬼とかを撒いておいたんだ」
「はい?」
「だけどよー、なんか堕乱我の死骸を喰ってハイブリッドになっちゃってな。どうにもこうにもちょっとばかし強すぎなんだよー」
「はぁ」
「だからいつも以上に鍛錬をしてから出掛けることにしたのな」
「そうですか」
何やってんだ、あの人ら。
「その鍛錬にお前も来いってこった」
「まあ、すげぇ嫌ですけど理屈は分かりました」
「あんだと、てめぇ!」
「冗談です!」
なんか電話の向こうでガンガン音が聴こえる。
今も鍛錬中のようだ。
「週末によ、しょうがねぇから怒貪虎(ドドンコ)さんを呼んだからよ」
「ドドンコさん?」
「お前、死ぬ覚悟で来いよな」
「え!」
「俺たちももちろんそのつもりだからよ。でも生き残りゃ、どえらく強くなっからよ」
「嫌です!」
「来い!」
「だって! 前だって俺、死に掛けましたよ!」
「今度はあれ以上だ」
「だから嫌ですって!」
「来ねぇとよ、怒貪虎さんとみんなで押し掛けるからな」
「!」
「分かったな」
「は、はい!」
全然分からないが、相当ヤバいことと逃げられないことだけは分かった。
電話が切れた。
「ルー! ハー!」
「「はい!」」
「来週出掛けるぞ!」
「どこに?」
「石神家だぁ!」
「「わーい!」」
喜んでる。
虎白さんたちが大好きだからだ。
俺は蓮花に連絡して、大至急「エグリゴリΩ」30キロと「オロチ」の粉末を10キロずつ頼んだ。
「死にたくねー」
「タカさん! どうしたんですか!」
亜紀ちゃんが俺の呟きを聞いた。
「死にたくねー」
「何があったんです?」
「死にたくねー」
「石神さんがボットになってるよ」
柳。
「死にたくねー」
まあ、行くしかねぇ。
暗い気持ちで翌週を過ごし、また一江に頼んで金曜と翌週の月曜を休むと言った。
「お前の顔もこれで見納めかもな」
「なんですよ」
「そんな顔でも懐かしさを感じるぜ」
「怒りますよ!」
金曜日の早朝4時、俺は双子を乗せてハマーで出掛けた。
「タカさん、私たちで絶対に守るからね!」
「任せてね!」
「おう」
「なんか暗いね!」
「歌でも歌う?」
「おう」
歌ったが盛り上がらなかった。
「怒貪虎さんってどんな人なんだろうね」
「俺も知らねぇ。虎白さんもちょっとビビってた感じだけどな」
「そんな人がいるんだー」
「そうだよな。あの人らよりも強い奴なんて、想像も出来ねぇよ」
「そうだよねー」
途中のサービスエリアで出来るだけ美味いものを喰い、何とか気持ちを潰さずに岩手まで走った。
カーナビに「地獄」と登録した石神家本家に到着する。
約束の昼前に着いた。
「おう! ちゃんと来たな!」
「「こんにちはー!」」
「ルーちゃん、ハーちゃん! よく来たな!」
「「はーい!」」
双子を見て虎白さんが目じりを下げて喜んだ。
「高虎! さっさと降りて来い!」
「こんにちはー」
「あんだ、その挨拶は!」
怒鳴られた。
俺たちは荷物を降ろし、母屋に運んだ。
「飯食ったらすぐに行くからな!」
「はい!」
「ルーちゃんとハーちゃんは一杯食べてくれな!」
「「はーい!」」
「高虎は喰い過ぎるな。どうせ吐くんだしよ」
「……」
昼食は天ぷら蕎麦だった。
珍しい山菜も多く、虎白さんが双子のために精一杯用意してくれたことが分かった。
「虎白さん」
「あんだよ」
「ところで、怒貪虎さんって、どういう人なんですか?」
「見りゃすぐに分かるよ」
「そうですか」
「とにかく、怒らせるなよな。俺らまでとばっちりが来るからよ」
「分かりましたー」
全然分からん。
昼食を食べて、他の剣士の人たちと一緒に裏山に上がった。
みんな背負子に幾つもの段ボール箱を背負っていた。
俺も「Ω」「オロチ」の粉末をリュックで背負う。
双子は自分たちの「おやつ」だ。
「また剣士が増えましたね」
「おう! お前のあの粉末を飲むとよ、結構強くなんだよな」
「まあ、そういうためのものじゃないんですけどね」
「文句あんのかぁ!」
尻を蹴られた。
剣士は30人にもなっていた。
若い連中も多い。
当然紹介はしてもらえなかった。
俺、当主なんですけど?
結構なスピードで走って、5キロ近い山道を10分も掛からずに上った。
「おい、虎白! もう怒貪虎さんが来てるぞ!」
「まじぃ!」
全員がダッシュして広場に入る。
着物姿の奴が立っていた。
「あいつが怒貪虎……」
どう見てもカエルだった。
二本足で立っているが、顔も着物から出ている手足も、カエルだ。
黄緑色の。
「カエル……」
突然俺の頭が後ろに吹っ飛んだ。
地面にぶつかって二度も跳ねる。
額に強烈なパンチを貰ったのが何とか分かった。
この俺が、全く視認出来なかった。
そして呼吸が出来ず、身体も動かなかった。
「おーる……」
何とか声を振り絞り、双子が慌てて「Ω」「オロチ」「手かざし」をしてくれる。
「頸椎が折れちゃってますよー!」
「すぐに呼吸出来ますよー」
10秒で楽になった。
虎白さんが来る。
「高虎、お前絶対にそれは口にするなって言っただろう!」
「……」
聞いてねぇ。
何とか立ち上がる。
「虎白さん、あの人が怒貪虎さんなんですね」
「そうだよ! 絶対に怒らせるなって言っただろう!」
「すみませんでした」
もう分かった。
謝罪と挨拶に行く。
「すみませんでした! 石神高虎です! 一応石神家の当主をやらせていただいてます!」
「ケロケロ」
「カエル!」
胸に物凄い衝撃が来て、後方40メートルをぶっ飛んだ。
アバラが全壊だ。
「お、お……」
呼吸が出来ねぇ。
すぐに双子が飛んできて、また「Ω」「オロチ」「手かざし」をしてくれる。
「高虎ぁー!」
虎白さんに頬をはたかれた。
「怒貪虎さん! 申し訳ない! こいつ、ほんとにバカで!」
「ケロケロ」
「はい! そうなんです! しっかり言い聞かせますんで!」
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「はい! ありがとうございます!」
なんか会話が成立していた。
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