2,552 / 3,215
皇紀&風花 結婚式 外伝: 竹流
しおりを挟む
皇紀さんの結婚式ということで、「紅六花」のみなさんと一緒に、僕まで呼んでいただけた。
「紅六花」も幹部の方々だけで、他の人たちや「暁園」の園長の亜蘭さんなどもいるのに、神様は僕に必ず来るようにと呼んで下さった。
他にも行きたい方々もいるのに申し訳なかったけど、本当に嬉しかった。
「紅六花」のみなさんも亜蘭さんも、僕は当然行くべきだと言ってくれた。
そのことも嬉しかった。
アラスカの「虎」の軍の基地は、本当に感動した。
広大な敷地に、異様な《ヘッジホッグ》が聳え立っている。
「タイガーファング」のパイロットの紫嵐さんが、わざわざ基地上空を何度も旋回して下さり、僕たちに見せて下さった。
「石神様が「業」に必ず勝つために、そして大事な方々を護るために、この基地を作られたのです」
紫嵐さんがそう言った。
僕には、そのことがよく分かった。
これほど巨大な、そして強力な基地を作った神様の、絶対に勝つという決意が伝わって来た。
紫嵐さんは、この基地は人類史上最大最強の基地なのだと話された。
巨大なジェヴォーダンも、強力な妖魔も、「業」が召喚する神ですらも撃退する。
そんな最強の基地を神様は作ったんだ。
それは神様が大事に思う人々のため。
必ず護り、勝利するために、こんな偉大な事業を成し遂げられた。
「竹流、泣いているの?」
キッチさんが僕を後ろから抱き締めてくれた。
「はい。神様がどれほど偉大なのかが、この基地を見て分かりました」
「うん、石神さんは凄いよね」
「はい!」
他の皆さんも感動されていた。
基地の発着場に降りて、僕たちは迎えに来た電動移送車に乗り込んだ。
運転手は誰もいなくて、びっくりした。
紫嵐さんが、ここではすべて量子コンピューター《ウラノス》が電動移送車や他の都市機能を管理しているのだと教えてくれた。
「行き先は分かっているから、自動で送ってもらえますよ」
「そうなんですか!」
僕たち20人はそれぞれの荷物を持って、電動移送車へ乗り込んだ。
全員が乗り込んでも余裕があった。
走っている中で他の電動移送車を見ていたけど、いろいろな大きさがあった。
つまり、ちゃんと僕たちの人数と荷物を把握して、この電動移送車が回されて来たことが分かった。
本当に凄い技術だ。
みんなで楽しく車窓から基地内の景色を眺めていた。
商店や食堂なども多い、
時々、見るべき施設などが近づくと、電動移送車がアナウンスでそれを案内してくれたのでまた驚いた。
それは、ここに初めて来る僕たちのための《ウラノス》の「親切」だと知り、ますます感動した。
僕たちは基地内を走って、隣接する「アヴァロン」に入った。
基地内とは全く違う、美しい都市だった。
ここも広大なことは、先ほど上空で説明してもらって分かっている。
大体東京の23区くらいの広さらしい。
それも、今も拡大しているそうだ。
美しいなどという言葉では言い表せない都市だった。
高いビルもあれば、それほどでもない高さのビルもある。
低層住宅や巨大マンションと一戸建ての邸宅。
ガラス張りだったり、金属を多用した建物も、木造と漆喰のものもある。
気が付いたのは、公園やちょっとした広場があちこちにある。
東京はびっしりとビルがひしめき合っているけど、ここは物凄く空間に余裕が持たされている。
僕の隣でキッチさんが感動していた。
「キッチさん、窓側へどうぞ」
「ううん。竹流と景色が同時に見えるから」
「はい?」
振り向くとキッチさんが優しく笑っていた。
僕たちは、広いペンションのような建物に着いた。
この建物は、木組みで漆喰のものだった。
よしこさんが鍵を預かっていて、僕たちは中へ入った。
少し高い場所にあって、街を一望できるようだった。
「こりゃいいな。景色が最高だ!」
「そうだな。虎の旦那は随分といい場所を取ってくれた」
「建物も随分とお洒落じゃないか!」
「何でも、フランスのコルマールの建物を意識しているらしいよ」
「コルマールってなんだよ?」
「あたしに聞くなよ! 知ってるわけないだろう!」
みんなで笑った。
みんなで荷物を置く前に、2階のリヴィングから見える景色を見ていた。
よしこさんが部屋割りを決め、大体2人ずつの組み合わせでそれぞれの部屋へ荷物を置いた。
僕は小鉄さんと同じ部屋だった。
「小鉄! 私と替わって!」
「キッチさん、勘弁して下さい」
キッチさんはよしこさんに耳を引っ張られていなくなった。
荷物をほどいて、小鉄さんと一緒に先ほどのリヴィングへ行った。
ミカさんたちが紅茶を淹れてくれ、みんなで飲んだ。
よしこさんがこれからのスケジュールを説明してくれる。
「時差が違うから、まず体調が悪い奴は言ってくれ」
誰も手を挙げない、
みんな大丈夫そうだ。
今は現地時間で朝の11時。
結婚式は明日の9時からだ。
「大丈夫だな? じゃあ、これからのスケジュールを発表する、昼食は虎の旦那が近くのレストランを予約してくれている。気に入ったら毎回そこでもいいそうだ。もちろん他の店に行ってもいい。それに、デュールゲリエがその後で街を案内してくれる。まあ、広大な都市なんで、一部だけな。あたしたちがいる間に使うような店や、あとは観光地なども案内してくれるらしい」
みんなが日本でもらった観光ガイドを見ながら説明を聞いている。
「ガイドに載っている場所で行きたいところがあれば、電動移動車に言えば連れて行ってくれるらしい」
「英語ですか!」
「いや日本語で大丈夫だ。良かったな、ミカ」
みんなで笑った。
「食後の案内は3時間程度だ。その後でみんなで夕飯。夜は自由だが、11時前には必ずここへ戻れ」
『オス!』
「明日は皇紀さんと風花さんの大事な結婚式だ。絶対に飲み過ぎて体調を崩すなよ!」
『オス!』
デュールゲリエが迎えに来た。
『……』
クモ子さんだった。
前にニューヨークの神様のコンサートの時にお会いしている。
でも、知らない人も多くて、みんな無言になった。
ニューヨークに行った幹部の人たちはクモ子さんに挨拶し、他の皆さんにも紹介された。
「恐ろしくお強い方だ。失礼の無いようにしろ!」
『オス!』
クモ子さんがニッコリと笑った。
確か、ニューヨークでは真夜さんと真昼さんを護衛していて、激しい銃撃戦を繰り広げたと聞いている。
「ではご案内します。歩いて行ける場所ですので、徒歩で参りましょう」
みんなでレストランへ移動した。
《アヴァロン》の街を歩くのは、本当に楽しかった。
ちょっとの距離でも、あちこちに立ち寄りたい場所が沢山あった。
ちょっとした広場がまた素敵なのだ。
みんなでワイワイと騒ぎながら、10分ほどで着いた。
イタリアンレストランのお店で、僕たちはすぐに予約のテーブルに案内された。
幾つかのテーブルが繋げられ、10名ずつが向かい合わせに座る。
料理が運ばれてきて、みんなが喜んだ。
「イタリアンなんて、初めてだぜ!」
「こら! 騒ぐんじゃないよ!」
「ウッメェー! なんだこりゃ!」
「静かにしろ!」
ウェイトレスの人たちが笑っていた。
本当にどれも美味しい料理だった。
神様が手配してくれたのだろう。
食事の後でクモ子さんが電動移動車で案内してくれた。
またみんなで感動した。
夕食も同じイタリアン・レストランで頂き、その後で僕はミカさんとキッチさんに誘われて、街を散策した。
どこも素敵な風景で、お洒落なカフェでコーヒーを飲んだ。
「竹流、こんな街に住みたいね」
キッチさんが言った。
「そうですね、平和な時代になったらそうしたいですね」
僕がそう言うと、二人とも僕のことをジッと見ていた。
「お前は住めよ。あたしたちが平和な時代にするからさ」
「いいえ、僕は神様と一緒に戦います。神様が戦う限り、僕も戦います」
「竹流……」
それが僕の夢だ。
神様はみんなのために戦うんだ。
だったら僕も戦う。
ペンションに戻って、お風呂に入って休んだ。
明日の皇紀さんの結婚式が楽しみだった。
「紅六花」も幹部の方々だけで、他の人たちや「暁園」の園長の亜蘭さんなどもいるのに、神様は僕に必ず来るようにと呼んで下さった。
他にも行きたい方々もいるのに申し訳なかったけど、本当に嬉しかった。
「紅六花」のみなさんも亜蘭さんも、僕は当然行くべきだと言ってくれた。
そのことも嬉しかった。
アラスカの「虎」の軍の基地は、本当に感動した。
広大な敷地に、異様な《ヘッジホッグ》が聳え立っている。
「タイガーファング」のパイロットの紫嵐さんが、わざわざ基地上空を何度も旋回して下さり、僕たちに見せて下さった。
「石神様が「業」に必ず勝つために、そして大事な方々を護るために、この基地を作られたのです」
紫嵐さんがそう言った。
僕には、そのことがよく分かった。
これほど巨大な、そして強力な基地を作った神様の、絶対に勝つという決意が伝わって来た。
紫嵐さんは、この基地は人類史上最大最強の基地なのだと話された。
巨大なジェヴォーダンも、強力な妖魔も、「業」が召喚する神ですらも撃退する。
そんな最強の基地を神様は作ったんだ。
それは神様が大事に思う人々のため。
必ず護り、勝利するために、こんな偉大な事業を成し遂げられた。
「竹流、泣いているの?」
キッチさんが僕を後ろから抱き締めてくれた。
「はい。神様がどれほど偉大なのかが、この基地を見て分かりました」
「うん、石神さんは凄いよね」
「はい!」
他の皆さんも感動されていた。
基地の発着場に降りて、僕たちは迎えに来た電動移送車に乗り込んだ。
運転手は誰もいなくて、びっくりした。
紫嵐さんが、ここではすべて量子コンピューター《ウラノス》が電動移送車や他の都市機能を管理しているのだと教えてくれた。
「行き先は分かっているから、自動で送ってもらえますよ」
「そうなんですか!」
僕たち20人はそれぞれの荷物を持って、電動移送車へ乗り込んだ。
全員が乗り込んでも余裕があった。
走っている中で他の電動移送車を見ていたけど、いろいろな大きさがあった。
つまり、ちゃんと僕たちの人数と荷物を把握して、この電動移送車が回されて来たことが分かった。
本当に凄い技術だ。
みんなで楽しく車窓から基地内の景色を眺めていた。
商店や食堂なども多い、
時々、見るべき施設などが近づくと、電動移送車がアナウンスでそれを案内してくれたのでまた驚いた。
それは、ここに初めて来る僕たちのための《ウラノス》の「親切」だと知り、ますます感動した。
僕たちは基地内を走って、隣接する「アヴァロン」に入った。
基地内とは全く違う、美しい都市だった。
ここも広大なことは、先ほど上空で説明してもらって分かっている。
大体東京の23区くらいの広さらしい。
それも、今も拡大しているそうだ。
美しいなどという言葉では言い表せない都市だった。
高いビルもあれば、それほどでもない高さのビルもある。
低層住宅や巨大マンションと一戸建ての邸宅。
ガラス張りだったり、金属を多用した建物も、木造と漆喰のものもある。
気が付いたのは、公園やちょっとした広場があちこちにある。
東京はびっしりとビルがひしめき合っているけど、ここは物凄く空間に余裕が持たされている。
僕の隣でキッチさんが感動していた。
「キッチさん、窓側へどうぞ」
「ううん。竹流と景色が同時に見えるから」
「はい?」
振り向くとキッチさんが優しく笑っていた。
僕たちは、広いペンションのような建物に着いた。
この建物は、木組みで漆喰のものだった。
よしこさんが鍵を預かっていて、僕たちは中へ入った。
少し高い場所にあって、街を一望できるようだった。
「こりゃいいな。景色が最高だ!」
「そうだな。虎の旦那は随分といい場所を取ってくれた」
「建物も随分とお洒落じゃないか!」
「何でも、フランスのコルマールの建物を意識しているらしいよ」
「コルマールってなんだよ?」
「あたしに聞くなよ! 知ってるわけないだろう!」
みんなで笑った。
みんなで荷物を置く前に、2階のリヴィングから見える景色を見ていた。
よしこさんが部屋割りを決め、大体2人ずつの組み合わせでそれぞれの部屋へ荷物を置いた。
僕は小鉄さんと同じ部屋だった。
「小鉄! 私と替わって!」
「キッチさん、勘弁して下さい」
キッチさんはよしこさんに耳を引っ張られていなくなった。
荷物をほどいて、小鉄さんと一緒に先ほどのリヴィングへ行った。
ミカさんたちが紅茶を淹れてくれ、みんなで飲んだ。
よしこさんがこれからのスケジュールを説明してくれる。
「時差が違うから、まず体調が悪い奴は言ってくれ」
誰も手を挙げない、
みんな大丈夫そうだ。
今は現地時間で朝の11時。
結婚式は明日の9時からだ。
「大丈夫だな? じゃあ、これからのスケジュールを発表する、昼食は虎の旦那が近くのレストランを予約してくれている。気に入ったら毎回そこでもいいそうだ。もちろん他の店に行ってもいい。それに、デュールゲリエがその後で街を案内してくれる。まあ、広大な都市なんで、一部だけな。あたしたちがいる間に使うような店や、あとは観光地なども案内してくれるらしい」
みんなが日本でもらった観光ガイドを見ながら説明を聞いている。
「ガイドに載っている場所で行きたいところがあれば、電動移動車に言えば連れて行ってくれるらしい」
「英語ですか!」
「いや日本語で大丈夫だ。良かったな、ミカ」
みんなで笑った。
「食後の案内は3時間程度だ。その後でみんなで夕飯。夜は自由だが、11時前には必ずここへ戻れ」
『オス!』
「明日は皇紀さんと風花さんの大事な結婚式だ。絶対に飲み過ぎて体調を崩すなよ!」
『オス!』
デュールゲリエが迎えに来た。
『……』
クモ子さんだった。
前にニューヨークの神様のコンサートの時にお会いしている。
でも、知らない人も多くて、みんな無言になった。
ニューヨークに行った幹部の人たちはクモ子さんに挨拶し、他の皆さんにも紹介された。
「恐ろしくお強い方だ。失礼の無いようにしろ!」
『オス!』
クモ子さんがニッコリと笑った。
確か、ニューヨークでは真夜さんと真昼さんを護衛していて、激しい銃撃戦を繰り広げたと聞いている。
「ではご案内します。歩いて行ける場所ですので、徒歩で参りましょう」
みんなでレストランへ移動した。
《アヴァロン》の街を歩くのは、本当に楽しかった。
ちょっとの距離でも、あちこちに立ち寄りたい場所が沢山あった。
ちょっとした広場がまた素敵なのだ。
みんなでワイワイと騒ぎながら、10分ほどで着いた。
イタリアンレストランのお店で、僕たちはすぐに予約のテーブルに案内された。
幾つかのテーブルが繋げられ、10名ずつが向かい合わせに座る。
料理が運ばれてきて、みんなが喜んだ。
「イタリアンなんて、初めてだぜ!」
「こら! 騒ぐんじゃないよ!」
「ウッメェー! なんだこりゃ!」
「静かにしろ!」
ウェイトレスの人たちが笑っていた。
本当にどれも美味しい料理だった。
神様が手配してくれたのだろう。
食事の後でクモ子さんが電動移動車で案内してくれた。
またみんなで感動した。
夕食も同じイタリアン・レストランで頂き、その後で僕はミカさんとキッチさんに誘われて、街を散策した。
どこも素敵な風景で、お洒落なカフェでコーヒーを飲んだ。
「竹流、こんな街に住みたいね」
キッチさんが言った。
「そうですね、平和な時代になったらそうしたいですね」
僕がそう言うと、二人とも僕のことをジッと見ていた。
「お前は住めよ。あたしたちが平和な時代にするからさ」
「いいえ、僕は神様と一緒に戦います。神様が戦う限り、僕も戦います」
「竹流……」
それが僕の夢だ。
神様はみんなのために戦うんだ。
だったら僕も戦う。
ペンションに戻って、お風呂に入って休んだ。
明日の皇紀さんの結婚式が楽しみだった。
1
あなたにおすすめの小説
付喪神狩
やまだごんた
キャラ文芸
古い道具には年月と共に人の情念が蓄積され、それが意思を持ったものが付喪神と呼ばれる。
容姿端麗だが口も性格も女癖も悪い大和御門は日本で唯一の付喪神狩として、付喪神を祓う能力者。
自分に取り憑いた大口真神を引き連れ、同居中の相方・棚橋亨と繰り広げる現代異能バトル
月弥総合病院
御月様(旧名 僕君☽☽︎)
キャラ文芸
月弥総合病院。極度の病院嫌いや完治が難しい疾患、診察、検査などの医療行為を拒否したり中々治療が進められない子を治療していく。
また、ここは凄腕の医師達が集まる病院。特にその中の計5人が圧倒的に遥か上回る実力を持ち、「白鳥」と呼ばれている。
(小児科のストーリー)医療に全然詳しく無いのでそれっぽく書いてます...!!
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
Lucia(ルシア)変容者たち
おまつり
恋愛
人は、ときに自分の中に「もう一人の自分」を抱えて生きている。
それがもし、感情の揺らぎや、誰かとの触れ合いによって、男女の姿を入れ替える存在だったとしたら――。
カフェ『リベラ』を営むリアと、雑誌編集者の蓮。
二人は、特定の感情を抱くと性別が変わる「性別変容者」だった。
誰にも明かせない秘密を抱えながら生きてきた彼らは、互いの存在に出会い、初めて“同類”として心を通わせていく。
愛が深まるほど、境界は曖昧になる。
身体と心の輪郭は揺らぎ、「自分とは何者なのか」という問いが、静かに迫ってくる。
一方、過去に囚われ、自分自身を強く否定し続けてきたウェディングプランナー・景子と、まっすぐすぎるほど不器用な看護学生・ユウ。
彼らもまた、変容者として「変わること」と「失うこと」の狭間で、避けられない選択を迫られていく。
これは、誰の記憶にも残らないかもしれない“もう一人の自分”と共に生きながら、
それでも確かに残る愛を探し続けた人々の、静かなヒューマンドラマ。
※毎日20時に1章ずつ更新していく予定です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる