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不死者の軍「グレイプニル」 Ⅴ
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地上の妖魔やライカンスロープの掃討をたちまちに終わり、「グレイプニル」がいよいよ《ハイヴ》内部へ侵入していく。
先ほど活躍した前衛が《ハイヴ》の端に突入口を築き、警戒と突入準備を始めた。
中衛と後衛もそれぞれ準備をしている。
200体のデュールゲリエたちも撮影や調査機器を整えていく。
鷹揚に構えているルイーサに俺が声を掛けた。
「ここからが作戦の本番だな」
「何も心配するな。美獣は内部の記録に専念すれば良い」
「頼もしいな!」
「当然だ」
平静を装ってはいるが、俺はルイーサが高揚していることを感じていた。
やはりこの女も戦闘好きだ。
そして何よりも、俺に眷族の力を示したがっている。
いよいよ《ハイヴ》に突入していく。
表層は盛り上がった硬質の土砂のようなものが積み上げられ、そこへ穴を空けての侵入だ。
「グレイプニル」の未知の技で直径5メートルの穴を空けていた。
穴の先は5メートル下に拡がる構造体があり、そこから先はまた穴を空けながらの侵入になる。
もちろんここからは妖魔や敵の防衛機構の反撃がある。
その気配を感知しながらの攻防になる。
指揮官のヴェンダーがルイーサの前に来て、恭しく頭を下げた。
戦場といえども、ルイーサには常に最上の礼を尽くす。
「下に《モーロック)がいるようです」
「そうか」
聞かない名称だったので、ヴェンダーに確認した。
「なんだ、それは?」
「美獣様が呼ぶ《地獄の悪魔》の一体です。4対の腕を持ち防御と攻撃を仕掛ける者ですが」
「ああ、あいつか。2度遭遇したな」
「さようでございますか。初見ではなかなか厄介な相手ですが、流石は美獣様です」
「いや、何のこともなかったぜ」
最初の時には、聖と一緒に死に掛けた。
しかし、こんな浅い階層であいつが出て来るのか。
「レジーナ様、丁度良い機会ですので、新兵にやらせたいのですが、宜しいでしょうか」
「構わぬ。存分にやらせよ」
「ハッ!」
また丁寧に頭を下げてヴェンダーは兵士たちに指示を出しに行った。
「おい、《地獄の悪魔》相手に新兵で大丈夫なのか?」
「他愛ない。我が覚醒した今、我が軍は大いに猛っている。神々に負けた程度で委縮した連中など、下の連中で十分だ」
「そうなのかよ!」
「まあ見ていろ、美獣」
「ああ、分かったぜ」
10人程の兵士が中央近くに陣取った。
あいつらが新兵か。
動きを見ても、不足はないように見える。
「新兵」というのがどういう連中かは知らないが、俺たちのそれとは概念が違うのかもしれない。
新兵たちは異様な動きをして3人が床に足を振り下ろした。
片足を頭頂部まで持ち上げて、真直ぐに床に撃ち下ろす。
その瞬間、10メートルに渡って床が崩れた。
一気に攻め込むようだ。
妖魔を練り込んだ構造体は、亜紀ちゃんの全力ならば破壊出来るが、尋常な硬さではないはずだ。
それを、足を振り下ろしただけで破壊していた。
驚くべき破壊力だ。
恐らくは亜紀ちゃんの方が最高レベルの破壊力としては上だろうが。
新兵たちの技は、この構造体に対する効率的な攻撃なのだろう。
ルイーサの軍「グレイプニル」は、長い年月の中で、妖魔や怪物のことを熟知しその対処について膨大な技術を積み上げているのだと思われる。
その時、床面全体が大きく崩れた。
「グレイプニル」の全員が空中に浮き上がった。
「花岡」の「鷹閃花」と同じ能力があるのか。
ルイーサが命じた。
「早く片付けろ!」
『ハッ』
新兵たちが高速機動で崩壊した下階に突入した。
10名の身体に光の矢が飛んで来るが、全員が余裕をもって回避していった。
見ていたルイーサの顔が少々曇った。
それを見てヴェンダーが叫んだ。
「急げ! レジーナ様が御不快だ!」
ヴェンダーの顔が険しい。
新兵たちが中心にいる《地獄の悪魔》に向かって行く。
激しい白光が輝き、2分後に沈黙した。
俺たちは下の階に降りた。
ヴェンダーが新兵たちを叱責していた。
整列した新兵たちが片膝をついて顔を下に向けていた。
すぐにルイーサの前に来て、ヴェンダーが片膝をつく。
「レジーナ様、大変に申し訳なく」
「われが今日、美獣を連れていることを忘れたか?」
「と、とんでもございません!」
ヴェンダーが更に頭を下げ、ほとんど床に額を押し付けるようになった。
背中が細かに震えている。
「お前はわれに美獣の前で恥を掻かせたいのか!」
「申し訳ございません! これから必ず挽回を!」
「見せよ。美獣、無様なものを見せたな」
「おう、気にするな」
すごかったよー!
「ヴェンダー!」
「はい!」
「直下孔を開け。われと美獣を待たせるな」
「ハッ!」
ヴェンダーが30人を集め、床の中心に並ばせた。
俺が連れて来たデュールゲリエは階の全体を記録し、調査を始めている。
《地獄の悪魔》だけを破壊したため、この階には多くの手掛かりが残っている。
「石神様」
デュールゲリエの一人が俺に近づいて来た。
「どうした?」
「既に片付けられていますが、ここで以前に何らかの実験施設があったようです」
「なんだと!」
それは!
「床や壁の痕跡からの推論です。以前はここで何らかの実験・研究を行なっていたと思われます。機材の移動の痕がありますので」
「どのような実験か分かるか?」
「63%の推論になります」
「話してくれ」
「何らかの培養と思われます。シーケンサーや遺伝子を組み替える装置の痕跡と推論します。それに未知の機材のような痕もございます」
「そうか」
ならば、やはりここで《ニルヴァーナ》の開発が行われている可能性が高い。
今回連れて来たデュールゲリエたちは、遺伝子組み換えに使われる機材の資料が膨大に入っている。
また実験設備全般の資料も持っている。
「業」が既存の実験装置を使うであろうことは予測していた。
あいつは学が無い。
だから協力者を使うわけだが、そいつらは必ず自分が知っている装置を使う。
俺たちはそこからどんな実験と研究をするのかを掴み取れるはずだった。
恐らく他の階層にはコンピューターもあると思われる。
実験結果の膨大なデータはコンピューターを使う以外には無いからだ。
ただ、この《ハイヴ》にまだどれだけのそれが残っているのかどうかはわからない。
俺が高度に発展したレベル7の《ハイヴ》を「グレイプニル」に襲わせたのは、ここにはまだ実験結果が残っているのではないかと考えたためだ。
ロシア国内のもので開発している可能性が高いが、もしかしたら、という思いがあった。
B兵器の開発は多くの危険を伴う。
自国内で行なえば万一の場合に重大な危険を及ぼす。
まあ、人類絶滅が「業」の目的なので、事故で膨大な死者が出てもいいのかもしれないが。
しかし、研究の頓挫が起こることは避けたいだろう。
だから必ず複数個所で研究をしている。
それが俺の考えた推論だ。
ヴェンダーが指揮を執り、下層の破壊と侵入を始めた。
強引に床面に大穴を空け、そこから前衛が飛び込み下層の敵を殲滅していく。
出来るだけ設備の破壊は控えているのでそれほどの速さではないが、約10分で一層を攻略するスピードは十分なものだ。
俺は何らかの成果が得られる可能性に興奮してきた。
先ほど活躍した前衛が《ハイヴ》の端に突入口を築き、警戒と突入準備を始めた。
中衛と後衛もそれぞれ準備をしている。
200体のデュールゲリエたちも撮影や調査機器を整えていく。
鷹揚に構えているルイーサに俺が声を掛けた。
「ここからが作戦の本番だな」
「何も心配するな。美獣は内部の記録に専念すれば良い」
「頼もしいな!」
「当然だ」
平静を装ってはいるが、俺はルイーサが高揚していることを感じていた。
やはりこの女も戦闘好きだ。
そして何よりも、俺に眷族の力を示したがっている。
いよいよ《ハイヴ》に突入していく。
表層は盛り上がった硬質の土砂のようなものが積み上げられ、そこへ穴を空けての侵入だ。
「グレイプニル」の未知の技で直径5メートルの穴を空けていた。
穴の先は5メートル下に拡がる構造体があり、そこから先はまた穴を空けながらの侵入になる。
もちろんここからは妖魔や敵の防衛機構の反撃がある。
その気配を感知しながらの攻防になる。
指揮官のヴェンダーがルイーサの前に来て、恭しく頭を下げた。
戦場といえども、ルイーサには常に最上の礼を尽くす。
「下に《モーロック)がいるようです」
「そうか」
聞かない名称だったので、ヴェンダーに確認した。
「なんだ、それは?」
「美獣様が呼ぶ《地獄の悪魔》の一体です。4対の腕を持ち防御と攻撃を仕掛ける者ですが」
「ああ、あいつか。2度遭遇したな」
「さようでございますか。初見ではなかなか厄介な相手ですが、流石は美獣様です」
「いや、何のこともなかったぜ」
最初の時には、聖と一緒に死に掛けた。
しかし、こんな浅い階層であいつが出て来るのか。
「レジーナ様、丁度良い機会ですので、新兵にやらせたいのですが、宜しいでしょうか」
「構わぬ。存分にやらせよ」
「ハッ!」
また丁寧に頭を下げてヴェンダーは兵士たちに指示を出しに行った。
「おい、《地獄の悪魔》相手に新兵で大丈夫なのか?」
「他愛ない。我が覚醒した今、我が軍は大いに猛っている。神々に負けた程度で委縮した連中など、下の連中で十分だ」
「そうなのかよ!」
「まあ見ていろ、美獣」
「ああ、分かったぜ」
10人程の兵士が中央近くに陣取った。
あいつらが新兵か。
動きを見ても、不足はないように見える。
「新兵」というのがどういう連中かは知らないが、俺たちのそれとは概念が違うのかもしれない。
新兵たちは異様な動きをして3人が床に足を振り下ろした。
片足を頭頂部まで持ち上げて、真直ぐに床に撃ち下ろす。
その瞬間、10メートルに渡って床が崩れた。
一気に攻め込むようだ。
妖魔を練り込んだ構造体は、亜紀ちゃんの全力ならば破壊出来るが、尋常な硬さではないはずだ。
それを、足を振り下ろしただけで破壊していた。
驚くべき破壊力だ。
恐らくは亜紀ちゃんの方が最高レベルの破壊力としては上だろうが。
新兵たちの技は、この構造体に対する効率的な攻撃なのだろう。
ルイーサの軍「グレイプニル」は、長い年月の中で、妖魔や怪物のことを熟知しその対処について膨大な技術を積み上げているのだと思われる。
その時、床面全体が大きく崩れた。
「グレイプニル」の全員が空中に浮き上がった。
「花岡」の「鷹閃花」と同じ能力があるのか。
ルイーサが命じた。
「早く片付けろ!」
『ハッ』
新兵たちが高速機動で崩壊した下階に突入した。
10名の身体に光の矢が飛んで来るが、全員が余裕をもって回避していった。
見ていたルイーサの顔が少々曇った。
それを見てヴェンダーが叫んだ。
「急げ! レジーナ様が御不快だ!」
ヴェンダーの顔が険しい。
新兵たちが中心にいる《地獄の悪魔》に向かって行く。
激しい白光が輝き、2分後に沈黙した。
俺たちは下の階に降りた。
ヴェンダーが新兵たちを叱責していた。
整列した新兵たちが片膝をついて顔を下に向けていた。
すぐにルイーサの前に来て、ヴェンダーが片膝をつく。
「レジーナ様、大変に申し訳なく」
「われが今日、美獣を連れていることを忘れたか?」
「と、とんでもございません!」
ヴェンダーが更に頭を下げ、ほとんど床に額を押し付けるようになった。
背中が細かに震えている。
「お前はわれに美獣の前で恥を掻かせたいのか!」
「申し訳ございません! これから必ず挽回を!」
「見せよ。美獣、無様なものを見せたな」
「おう、気にするな」
すごかったよー!
「ヴェンダー!」
「はい!」
「直下孔を開け。われと美獣を待たせるな」
「ハッ!」
ヴェンダーが30人を集め、床の中心に並ばせた。
俺が連れて来たデュールゲリエは階の全体を記録し、調査を始めている。
《地獄の悪魔》だけを破壊したため、この階には多くの手掛かりが残っている。
「石神様」
デュールゲリエの一人が俺に近づいて来た。
「どうした?」
「既に片付けられていますが、ここで以前に何らかの実験施設があったようです」
「なんだと!」
それは!
「床や壁の痕跡からの推論です。以前はここで何らかの実験・研究を行なっていたと思われます。機材の移動の痕がありますので」
「どのような実験か分かるか?」
「63%の推論になります」
「話してくれ」
「何らかの培養と思われます。シーケンサーや遺伝子を組み替える装置の痕跡と推論します。それに未知の機材のような痕もございます」
「そうか」
ならば、やはりここで《ニルヴァーナ》の開発が行われている可能性が高い。
今回連れて来たデュールゲリエたちは、遺伝子組み換えに使われる機材の資料が膨大に入っている。
また実験設備全般の資料も持っている。
「業」が既存の実験装置を使うであろうことは予測していた。
あいつは学が無い。
だから協力者を使うわけだが、そいつらは必ず自分が知っている装置を使う。
俺たちはそこからどんな実験と研究をするのかを掴み取れるはずだった。
恐らく他の階層にはコンピューターもあると思われる。
実験結果の膨大なデータはコンピューターを使う以外には無いからだ。
ただ、この《ハイヴ》にまだどれだけのそれが残っているのかどうかはわからない。
俺が高度に発展したレベル7の《ハイヴ》を「グレイプニル」に襲わせたのは、ここにはまだ実験結果が残っているのではないかと考えたためだ。
ロシア国内のもので開発している可能性が高いが、もしかしたら、という思いがあった。
B兵器の開発は多くの危険を伴う。
自国内で行なえば万一の場合に重大な危険を及ぼす。
まあ、人類絶滅が「業」の目的なので、事故で膨大な死者が出てもいいのかもしれないが。
しかし、研究の頓挫が起こることは避けたいだろう。
だから必ず複数個所で研究をしている。
それが俺の考えた推論だ。
ヴェンダーが指揮を執り、下層の破壊と侵入を始めた。
強引に床面に大穴を空け、そこから前衛が飛び込み下層の敵を殲滅していく。
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