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《ダウラギリ山》攻略戦 Ⅳ
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ダウラギリ山の《ハイヴ》は、確かに他の《ハイヴ》とは違っている。
石神さんは最初に妖魔があまりいないことを言っていたが、後からより詳細なデータが揃った。
この作戦が立案されたのもそのデータに則ったもので、俺たちが登山隊のカバーで向かったのもデータ解析の結果だ。
まず、《ハイヴ》の周辺に妖魔の防衛ラインが無かった。
これまでの《ハイヴ》では、必ず周囲数キロを妖魔やライカンスロープが警備のために徘徊している。
しかし、ダウラギリ山では、一切の防衛ラインが無かった。
《ハイヴ》の入り口は、岩盤の亀裂のようなものが開いているだけなことは分かっていた。
その周辺にさえ、警備の何者もいなかった。
それは通常の《ハイヴ》ではあり得ないものだった。
「業」の側には俺たちのような「霊素観測レーダー」もないので、敵の接近は通常のレーダーや、監視衛星などに頼るしかない。
しかし、「業」たちはそれをあちこちの《ハイヴ》に設置する余裕が無い。
資金的にはともかく、レーダーを運搬し設置することは結構な労力と時間が掛かる。
監視衛星の打ち上げなどはもっと桁違いだ。
その上、「虎」の軍でロシアの衛星は密かに破壊している。
前に、石神さんがイリスという妖魔と一緒に、デートを兼ねてやったのだと聞いて驚いた。
宇宙ステーションを破壊してから、デートのたびにロシアの軍事衛星を壊して行ったそうだ。
だから、《ハイヴ》の周囲には妖魔やライカンスロープを配備して警戒しているのだ。
もしかすると、通常のレーダーよりも優秀かもしれない。
しかし、ダウラギリ山の《ハイヴ》には、その防衛ラインが無い。
どういうことかは分からない。
その上に、内部にもほとんど妖魔の反応が無いそうだ。
そのことも分からない。
まさか、こんな辺鄙な場所で人間が働いているとも思えない。
それに、「霊素観測レーダー」は人間の反応も感知する。
それも無いのだ。
「霊素観測レーダー」を使って、更に詳細なデータも解析したのだが、それも通常の《ハイヴ》とは異なるものだった。
まず、《ハイヴ》は垂直に掘られていることが常なのだが、ここではほぼ水平だった。
通路が何度か曲がりながら緩やかに下降する横方向のものであること、まあトンネルのようなものだ。
そして何よりも大きなことは、《ハイヴ》の奥にいる存在が、巨大な山脈に阻まれて観測出来ないということだった。
むしろ、奥底の奴を隠すために、内部に若干の妖魔が配置されている可能性が指摘されていた。
ただ、妖魔を奥に隠すために存在しているのか。
このデータはまだ不明な点が多いが、石神さんは気にされていた。
だから俺と羽入が選ばれ、この作戦が遂行されているのだ。
岸壁を登りながら、空中でテントを張り休む。
本来は「飛行」ですぐなのだが、敵に察知されるので登山家のフリをしてきた。
「飛行」を断続的に繰り返しながらの登攀。
体力と気力を削がれる苦行だった。
紅が打ち込むハーケンはちゃんと俺たちの体重を支えることの出来る強度があり、万一の場合も安心出来た。
同行するハオユーとズハンもずっと俺のことを気にしてくれていた。
二人は鮮やかな技術で登攀しているが、時々俺を助けながら一緒に登ってくれた。
ハオユーたちが作戦で必要な「装備」を抱えてくれている。
紅の荷物はほとんど俺のための食糧とテントだ。
ザイルの重量も半端ではないが。
俺としては登攀に集中でき、大変有難かった。
「花岡」を使っているので、壁面の登攀としては驚異的なスピードで進んで来てはいる。
毎日数百メートルも進んだのだ。
「そろそろ最後のビバーク地点だ」
「ああ、頑張るぜ」
紅には疲労は無い。
紅と結ばれているザイルがあるために安心感はあるのだが、それでも滑落の恐怖は消えない。
俺が眠りこけている時に落下する恐怖だ。
真似事の登山だが、プロの登山家の精神力の強靭さを感じる。
「飛行」の出来る俺たちと違って、彼らは落ちればそれまでなのだ。
幸いにも登山家のフリはここまでは順調だ。
紅がすぐにビバークの準備をしてくれ、テントを張ってくれる。
ハオユーとズハンも慣れた手つきで準備を終えていた。
紅は俺のために食事を準備してくれる。
流石に煮炊きは出来ないのだが、紅は「虎」の軍のレーションを持って来てくれていた。
石神さんが美味い物を喰いたがるせいなのか、レーションといえども「虎」の軍のものは大変に美味い。
もちろん栄養面でも優秀だ。
しかもレーションの容器に温める機能まであり、俺は食事面で不満はまったく無かった。
その上紅が、他にも新鮮な野菜や果物まで用意してくれる。
「ありがとうな」
「すまない、こんなもので」
「いや、美味いよ」
「戻ったらちゃんと作るからな」
「ああ、楽しみだ」
ビバークのテントでは、標高が高いために気温はマイナス25度。
真夏にしてこの寒さだ。
酸素濃度は地上の3分の1。
俺は特殊な酸素マスクを外せないでいる。
蓮花研究所のジェシカさんが急遽作ってくれたもので、お陰で助かっている。
通常の酸素ボンベを使ったものではなく、周囲の空気を取り込んで酸素を圧縮する優れものだ。
お陰で酸素ボンベの運搬の必要が無くなった。
食事を終えてコーヒーを俺に渡した紅が言った。
「最後のビバークだ。ここから先は「花岡」は使えないぞ」
「ああ、敵に感知されるからな。あと少しだけどな」
「私が引き上げるが、羽入もそれなりに動いてくれ」
「分かってる。正念場だな」
「そうだ。今日はゆっくり休め」
「そうするよ。世話を掛けるな」
「何を言う。私はお前を護るだけだ」
「頼むぜ」
紅は心配そうに俺を見ている。
体力の劣る俺が迷惑を掛けているばかりなのだが、紅は心底から俺を思ってくれている。
紅が俺をそっと抱き締めた。
「苦労ももう少しだ。明日には帰れるだろう」
「お前の料理が本当に楽しみだぜ。明日は頑張ろうな」
「ああ」
「本当に楽しみだぁ!」
二人で笑った。
紅は疲労を感じないが、俺は知っている。
機械の身体である紅だが、俺とは違った疲労があるのだ。
超高性能の紅の量子コンピューターは、人間とは違ったストレスを感じるのだ。
紅は超高度な量子AIとセンサーなどで事象を解析し、対応する。
だから、自分でどうにもならない事態に直面すると、高性能AIがそれをストレスに感ずるのだ。
今は俺への心配だ。
俺への愛が、紅を疲弊させている。
いくら俺が大丈夫だと言っても、紅は心配し、不安に思っている。
人間であれば切り捨てられることも、紅は思いを抱き続ける。
純粋なのだ。
俺にもどうしようもないが、俺も紅を愛し続けるしかない。
「紅もゆっくり休めよ」
「私は大丈夫だ。羽入が心配なだけだ」
「それがお前の疲れになるんだろう? 俺もお前が心配だ」
「分かった、一緒に寝よう」
紅が嬉しそうな顔をした。
ああ、こいつも少しは疲れが取れたか。
俺は深い眠りに落ちた。
明日は正念場だ。
石神さんは最初に妖魔があまりいないことを言っていたが、後からより詳細なデータが揃った。
この作戦が立案されたのもそのデータに則ったもので、俺たちが登山隊のカバーで向かったのもデータ解析の結果だ。
まず、《ハイヴ》の周辺に妖魔の防衛ラインが無かった。
これまでの《ハイヴ》では、必ず周囲数キロを妖魔やライカンスロープが警備のために徘徊している。
しかし、ダウラギリ山では、一切の防衛ラインが無かった。
《ハイヴ》の入り口は、岩盤の亀裂のようなものが開いているだけなことは分かっていた。
その周辺にさえ、警備の何者もいなかった。
それは通常の《ハイヴ》ではあり得ないものだった。
「業」の側には俺たちのような「霊素観測レーダー」もないので、敵の接近は通常のレーダーや、監視衛星などに頼るしかない。
しかし、「業」たちはそれをあちこちの《ハイヴ》に設置する余裕が無い。
資金的にはともかく、レーダーを運搬し設置することは結構な労力と時間が掛かる。
監視衛星の打ち上げなどはもっと桁違いだ。
その上、「虎」の軍でロシアの衛星は密かに破壊している。
前に、石神さんがイリスという妖魔と一緒に、デートを兼ねてやったのだと聞いて驚いた。
宇宙ステーションを破壊してから、デートのたびにロシアの軍事衛星を壊して行ったそうだ。
だから、《ハイヴ》の周囲には妖魔やライカンスロープを配備して警戒しているのだ。
もしかすると、通常のレーダーよりも優秀かもしれない。
しかし、ダウラギリ山の《ハイヴ》には、その防衛ラインが無い。
どういうことかは分からない。
その上に、内部にもほとんど妖魔の反応が無いそうだ。
そのことも分からない。
まさか、こんな辺鄙な場所で人間が働いているとも思えない。
それに、「霊素観測レーダー」は人間の反応も感知する。
それも無いのだ。
「霊素観測レーダー」を使って、更に詳細なデータも解析したのだが、それも通常の《ハイヴ》とは異なるものだった。
まず、《ハイヴ》は垂直に掘られていることが常なのだが、ここではほぼ水平だった。
通路が何度か曲がりながら緩やかに下降する横方向のものであること、まあトンネルのようなものだ。
そして何よりも大きなことは、《ハイヴ》の奥にいる存在が、巨大な山脈に阻まれて観測出来ないということだった。
むしろ、奥底の奴を隠すために、内部に若干の妖魔が配置されている可能性が指摘されていた。
ただ、妖魔を奥に隠すために存在しているのか。
このデータはまだ不明な点が多いが、石神さんは気にされていた。
だから俺と羽入が選ばれ、この作戦が遂行されているのだ。
岸壁を登りながら、空中でテントを張り休む。
本来は「飛行」ですぐなのだが、敵に察知されるので登山家のフリをしてきた。
「飛行」を断続的に繰り返しながらの登攀。
体力と気力を削がれる苦行だった。
紅が打ち込むハーケンはちゃんと俺たちの体重を支えることの出来る強度があり、万一の場合も安心出来た。
同行するハオユーとズハンもずっと俺のことを気にしてくれていた。
二人は鮮やかな技術で登攀しているが、時々俺を助けながら一緒に登ってくれた。
ハオユーたちが作戦で必要な「装備」を抱えてくれている。
紅の荷物はほとんど俺のための食糧とテントだ。
ザイルの重量も半端ではないが。
俺としては登攀に集中でき、大変有難かった。
「花岡」を使っているので、壁面の登攀としては驚異的なスピードで進んで来てはいる。
毎日数百メートルも進んだのだ。
「そろそろ最後のビバーク地点だ」
「ああ、頑張るぜ」
紅には疲労は無い。
紅と結ばれているザイルがあるために安心感はあるのだが、それでも滑落の恐怖は消えない。
俺が眠りこけている時に落下する恐怖だ。
真似事の登山だが、プロの登山家の精神力の強靭さを感じる。
「飛行」の出来る俺たちと違って、彼らは落ちればそれまでなのだ。
幸いにも登山家のフリはここまでは順調だ。
紅がすぐにビバークの準備をしてくれ、テントを張ってくれる。
ハオユーとズハンも慣れた手つきで準備を終えていた。
紅は俺のために食事を準備してくれる。
流石に煮炊きは出来ないのだが、紅は「虎」の軍のレーションを持って来てくれていた。
石神さんが美味い物を喰いたがるせいなのか、レーションといえども「虎」の軍のものは大変に美味い。
もちろん栄養面でも優秀だ。
しかもレーションの容器に温める機能まであり、俺は食事面で不満はまったく無かった。
その上紅が、他にも新鮮な野菜や果物まで用意してくれる。
「ありがとうな」
「すまない、こんなもので」
「いや、美味いよ」
「戻ったらちゃんと作るからな」
「ああ、楽しみだ」
ビバークのテントでは、標高が高いために気温はマイナス25度。
真夏にしてこの寒さだ。
酸素濃度は地上の3分の1。
俺は特殊な酸素マスクを外せないでいる。
蓮花研究所のジェシカさんが急遽作ってくれたもので、お陰で助かっている。
通常の酸素ボンベを使ったものではなく、周囲の空気を取り込んで酸素を圧縮する優れものだ。
お陰で酸素ボンベの運搬の必要が無くなった。
食事を終えてコーヒーを俺に渡した紅が言った。
「最後のビバークだ。ここから先は「花岡」は使えないぞ」
「ああ、敵に感知されるからな。あと少しだけどな」
「私が引き上げるが、羽入もそれなりに動いてくれ」
「分かってる。正念場だな」
「そうだ。今日はゆっくり休め」
「そうするよ。世話を掛けるな」
「何を言う。私はお前を護るだけだ」
「頼むぜ」
紅は心配そうに俺を見ている。
体力の劣る俺が迷惑を掛けているばかりなのだが、紅は心底から俺を思ってくれている。
紅が俺をそっと抱き締めた。
「苦労ももう少しだ。明日には帰れるだろう」
「お前の料理が本当に楽しみだぜ。明日は頑張ろうな」
「ああ」
「本当に楽しみだぁ!」
二人で笑った。
紅は疲労を感じないが、俺は知っている。
機械の身体である紅だが、俺とは違った疲労があるのだ。
超高性能の紅の量子コンピューターは、人間とは違ったストレスを感じるのだ。
紅は超高度な量子AIとセンサーなどで事象を解析し、対応する。
だから、自分でどうにもならない事態に直面すると、高性能AIがそれをストレスに感ずるのだ。
今は俺への心配だ。
俺への愛が、紅を疲弊させている。
いくら俺が大丈夫だと言っても、紅は心配し、不安に思っている。
人間であれば切り捨てられることも、紅は思いを抱き続ける。
純粋なのだ。
俺にもどうしようもないが、俺も紅を愛し続けるしかない。
「紅もゆっくり休めよ」
「私は大丈夫だ。羽入が心配なだけだ」
「それがお前の疲れになるんだろう? 俺もお前が心配だ」
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明日は正念場だ。
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