2,816 / 3,215
《マルドゥック》 Ⅲ
しおりを挟む
「飛行」で《マルドゥック》たちと共に防衛線まで飛び、地上へ降りた。
聖や皇紀はもちろん、スージーも「飛行:鷹閃花」を習得しているので自分で飛んでいる。
俺は蓮花を抱えて飛んだ。
蓮花が初めての「飛行」に興奮していた。
大事そうに端末を握りしめ、何度も俺に顔を向け、嬉しそうに微笑んでいる。
まあ、カワイイ。
防衛線の端に降り、「エクスタームドタイプ」はそのまままだ空中にいて、ライカンスロープや妖魔の掃討を始めた。
内蔵の「霊素観測レーダー」で敵を捕捉し、一撃で砲棘によって斃して行く。
「アサルトタイプ」はまだ俺たちの傍にいる。
敵がどう出るかと思っていたが、俺たちが新型を投入したことは分かったはずだ。
それに少人数で来たことも。
だから俺の予想通りに、数での制圧を決めたようだ。
《ハイヴ》から無数の妖魔が出て来る。
これまでは《ハイヴ》攻略の最初に「シャンゴ」を使っていたので、内部の妖魔ごと破砕してきた。
今回も二体の《マルドゥック》で同様のことは出来るのだが、敢えて妖魔の出撃を待った。
20体のデュールゲリエが空中へ上がり、記録データを取っていく。
そのデュールゲリエたちが時々移動していた。
端末を見ている蓮花が《マルドゥック》からの指示を受けていると言った。
《マルドゥック》はデュールゲリエと連携し、最適解で行動させているのが分かる。
デュールゲリエたちの安全を考慮しながら、記録データに必要な内容を指示しているのだ。
俺と蓮花が「仲間を護って欲しい」と言ったことが実現していた。
上空の哨戒機「ウラール」から霊素観測レーダーの情報が来た。
「妖魔の数はおよそ4億です」
「多いな」
「「シャンゴ」が今までやっつけてくれてたんだな」
「まあ、穴に閉じこもってるうちに全部死んじゃうもんな」
俺と聖が暢気に話しているので、スージーが笑った。
蓮花は持って来た端末を熱心に見ている。
「エクスタームドタイプ」が出て来た妖魔を破砕していく。
撃破速度が恐ろしく速い。
膨大な数の敵に対し、砲棘の攻撃は全く撃ち漏らしが無い。
砲棘の一撃で妖魔が確実に粉砕される。
それを連射で同時に数千の砲撃で行なっている。
途轍もない正確な攻撃だった。
亜紀ちゃんであれば強力な技の一撃で多くの妖魔を斃せる。
しかし破壊力がでかいために、攻撃された場所は破壊される。
「エクスタームドタイプ」の攻撃は、妖魔一体ずつを狙うために、仲間が混戦状態でも使えるメリットが大きいことが証明された。
「凄いですね!」
スージーが驚いている。
数百万の妖魔が数秒で続々と駆逐されていく様は、壮観だった。
強い個体もいるのだろうが、一様に斃されて行く。
「エクスタームドタイプ」の対妖魔兵器は実に有効であることが分かった。
蓮花と同じく端末を見ている皇紀が目を輝かせて見ている。
「タカさん! これで数の問題は解決しそうですね!」
「まだ安心するな。今は数億だから楽勝だけどな。その千倍も来たらどうなるか分からん」
「あ、はい!」
まあ、千倍は無理でもある程度の規模までは対応出来ると考えてはいるが。
でも、「業」が今後戦場に投入して来る妖魔は、もっと桁が違う可能性もある。
あいつもまた強くなって行くのだ。
「エクスタームドタイプ」は俺たちの近くの妖魔から駆逐しているので、俺たちは安全に観測していた。
4億の妖魔は空中に上がり、密集して黒い山のようになっている。
それに対して「エクスタームドタイプ」は身体の前面の砲棘だけを使って攻撃している。
一撃で数十万だが、連射していくので、どんどん削り取って行く。
妖魔の数が半減した頃。
「《地獄の悪魔》4体が出現」
「ウラール」からまた連絡が来た。
直後に《地獄の悪魔》たちが出現する。
その前に「アサルトタイプ」が空中に上がっていた。
「トラ、いよいよか」
「ああ」
何度か見ている腕が4対のタイプが2体。
それにドームタイプと鹿角タイプ。
「アサルトタイプ」の攻撃が始まった。
「アサルトタイプ」は全身をプラズマのような輝くエネルギーで覆い、「アサルトタイプ」の周囲に8個の光の珠が浮かぶ。
「百目鬼家の「聖光輪」みたいだな」
「そうなのか」
聖はまだ百目鬼家の技を見ていない。
俺はマンロー千鶴の技を見たことがある。
それらから光が発され、3体の《地獄の悪魔》に当たった瞬間、3体が爆散した。
「「「「おぉー!」」」」
一撃だった。
「魔法陣」を使わずに、また俺の「虎王」や聖の「華山」の武器ではなく《地獄の悪魔》を圧倒出来る攻撃は殆ど無い。
「アサルトタイプ」が背中の《ズル=カルナイン》を抜いて、残ったドームタイプを斬り下ろした。
ドームタイプから激しい電撃が飛んだが、「アサルトタイプ」は一切影響を受けなかった。
ドームタイプが激しく切断面を燃やしながら、更に高熱が拡がりながら全身を焼失させた。
「アサルトタイプ」は最初の攻撃で4体を同時に殲滅出来ただろうが、俺たちに《ズル=カルナイン》の威力と自身の防御性能を見せるためにドームタイプを残したのだろう。
「エクスタームドタイプ」も殲滅を終えていた。
どちらの《マルドゥック》も一切のダメージが無いことを、蓮花と皇紀が報告した。
聖が笑いながら言った。
「おい、もう終わりかよ!」
「そうだなー」
「とんでもねぇな!」
「そうだなー」
実際にこの目で確認し、《マルドゥック》の凄まじさを実感した。
蓮花が頬を紅潮させて立っていた。
「蓮花、大丈夫か?」
「はい、皆様はいつもこのような凄まじい戦場にいらっしゃるのですね」
「まあな。でも今日は楽勝だったぞ」
「いえ、わたくしにも分かります。あのような怪物たちに満ちた瞬間は、恐ろしゅうございました」
「そうだな、俺たちだって恐ろしいよ。敵は本気で俺たちを殺そうと来るんだからよ。でもな、お前や護りたい人間がいると思えば、どうにかしようとも思うぜ」
「はい、有難いことでございます」
聖とスージーが話し合っていた。
戦場で自分たちと共闘する場合のことを話しているようだ。
「トラ、こいつらは単独で運用するのか?」
「そういう場合もあるだろうけどな。一応最初は拠点防衛に配備するつもりだ。でも作戦行動で一緒になる場合もあると思うぞ。未知の戦場ではなるべく連れて行きたい。「業」の反撃は膨大な妖魔と《地獄の悪魔》だ。それに対抗出来るだろうからな」
「俺たちは必要ないんじゃないのか?」
「それはない。《ハイヴ》の調査が必要な場合もあるし、単なる殲滅作戦だけではなく、救出作戦もある。それは《マルドゥック》には担えない。俺たちはぶっ殺しぶっ壊すだけじゃないんだ。それにお前も知っているように、戦場は千変万化だ。人間は必要だよ」
「そうだな」
聖は納得したようだ。
「皇紀はどう見た?」
「はい、戦力的には十二分だと思います。でも、「業」の方もいつまでもやられるばかりではないでしょう。きっと対抗手段を嵩じて来ると思います」
「その通りだな。「業」は絶対に舐めて掛かってはいけない。俺たちは今後も進んで行かなければならん」
「はい!」
その後、アラスカから調査団を呼び、《ハイヴ》の調査をさせた。
内部構造を解析出来る機会はあまりないので、今回はその意味でも有用な作戦となった。
俺たちは後を任せて「タイガーファング」に乗って、アラスカへ飛んだ。
聖や皇紀はもちろん、スージーも「飛行:鷹閃花」を習得しているので自分で飛んでいる。
俺は蓮花を抱えて飛んだ。
蓮花が初めての「飛行」に興奮していた。
大事そうに端末を握りしめ、何度も俺に顔を向け、嬉しそうに微笑んでいる。
まあ、カワイイ。
防衛線の端に降り、「エクスタームドタイプ」はそのまままだ空中にいて、ライカンスロープや妖魔の掃討を始めた。
内蔵の「霊素観測レーダー」で敵を捕捉し、一撃で砲棘によって斃して行く。
「アサルトタイプ」はまだ俺たちの傍にいる。
敵がどう出るかと思っていたが、俺たちが新型を投入したことは分かったはずだ。
それに少人数で来たことも。
だから俺の予想通りに、数での制圧を決めたようだ。
《ハイヴ》から無数の妖魔が出て来る。
これまでは《ハイヴ》攻略の最初に「シャンゴ」を使っていたので、内部の妖魔ごと破砕してきた。
今回も二体の《マルドゥック》で同様のことは出来るのだが、敢えて妖魔の出撃を待った。
20体のデュールゲリエが空中へ上がり、記録データを取っていく。
そのデュールゲリエたちが時々移動していた。
端末を見ている蓮花が《マルドゥック》からの指示を受けていると言った。
《マルドゥック》はデュールゲリエと連携し、最適解で行動させているのが分かる。
デュールゲリエたちの安全を考慮しながら、記録データに必要な内容を指示しているのだ。
俺と蓮花が「仲間を護って欲しい」と言ったことが実現していた。
上空の哨戒機「ウラール」から霊素観測レーダーの情報が来た。
「妖魔の数はおよそ4億です」
「多いな」
「「シャンゴ」が今までやっつけてくれてたんだな」
「まあ、穴に閉じこもってるうちに全部死んじゃうもんな」
俺と聖が暢気に話しているので、スージーが笑った。
蓮花は持って来た端末を熱心に見ている。
「エクスタームドタイプ」が出て来た妖魔を破砕していく。
撃破速度が恐ろしく速い。
膨大な数の敵に対し、砲棘の攻撃は全く撃ち漏らしが無い。
砲棘の一撃で妖魔が確実に粉砕される。
それを連射で同時に数千の砲撃で行なっている。
途轍もない正確な攻撃だった。
亜紀ちゃんであれば強力な技の一撃で多くの妖魔を斃せる。
しかし破壊力がでかいために、攻撃された場所は破壊される。
「エクスタームドタイプ」の攻撃は、妖魔一体ずつを狙うために、仲間が混戦状態でも使えるメリットが大きいことが証明された。
「凄いですね!」
スージーが驚いている。
数百万の妖魔が数秒で続々と駆逐されていく様は、壮観だった。
強い個体もいるのだろうが、一様に斃されて行く。
「エクスタームドタイプ」の対妖魔兵器は実に有効であることが分かった。
蓮花と同じく端末を見ている皇紀が目を輝かせて見ている。
「タカさん! これで数の問題は解決しそうですね!」
「まだ安心するな。今は数億だから楽勝だけどな。その千倍も来たらどうなるか分からん」
「あ、はい!」
まあ、千倍は無理でもある程度の規模までは対応出来ると考えてはいるが。
でも、「業」が今後戦場に投入して来る妖魔は、もっと桁が違う可能性もある。
あいつもまた強くなって行くのだ。
「エクスタームドタイプ」は俺たちの近くの妖魔から駆逐しているので、俺たちは安全に観測していた。
4億の妖魔は空中に上がり、密集して黒い山のようになっている。
それに対して「エクスタームドタイプ」は身体の前面の砲棘だけを使って攻撃している。
一撃で数十万だが、連射していくので、どんどん削り取って行く。
妖魔の数が半減した頃。
「《地獄の悪魔》4体が出現」
「ウラール」からまた連絡が来た。
直後に《地獄の悪魔》たちが出現する。
その前に「アサルトタイプ」が空中に上がっていた。
「トラ、いよいよか」
「ああ」
何度か見ている腕が4対のタイプが2体。
それにドームタイプと鹿角タイプ。
「アサルトタイプ」の攻撃が始まった。
「アサルトタイプ」は全身をプラズマのような輝くエネルギーで覆い、「アサルトタイプ」の周囲に8個の光の珠が浮かぶ。
「百目鬼家の「聖光輪」みたいだな」
「そうなのか」
聖はまだ百目鬼家の技を見ていない。
俺はマンロー千鶴の技を見たことがある。
それらから光が発され、3体の《地獄の悪魔》に当たった瞬間、3体が爆散した。
「「「「おぉー!」」」」
一撃だった。
「魔法陣」を使わずに、また俺の「虎王」や聖の「華山」の武器ではなく《地獄の悪魔》を圧倒出来る攻撃は殆ど無い。
「アサルトタイプ」が背中の《ズル=カルナイン》を抜いて、残ったドームタイプを斬り下ろした。
ドームタイプから激しい電撃が飛んだが、「アサルトタイプ」は一切影響を受けなかった。
ドームタイプが激しく切断面を燃やしながら、更に高熱が拡がりながら全身を焼失させた。
「アサルトタイプ」は最初の攻撃で4体を同時に殲滅出来ただろうが、俺たちに《ズル=カルナイン》の威力と自身の防御性能を見せるためにドームタイプを残したのだろう。
「エクスタームドタイプ」も殲滅を終えていた。
どちらの《マルドゥック》も一切のダメージが無いことを、蓮花と皇紀が報告した。
聖が笑いながら言った。
「おい、もう終わりかよ!」
「そうだなー」
「とんでもねぇな!」
「そうだなー」
実際にこの目で確認し、《マルドゥック》の凄まじさを実感した。
蓮花が頬を紅潮させて立っていた。
「蓮花、大丈夫か?」
「はい、皆様はいつもこのような凄まじい戦場にいらっしゃるのですね」
「まあな。でも今日は楽勝だったぞ」
「いえ、わたくしにも分かります。あのような怪物たちに満ちた瞬間は、恐ろしゅうございました」
「そうだな、俺たちだって恐ろしいよ。敵は本気で俺たちを殺そうと来るんだからよ。でもな、お前や護りたい人間がいると思えば、どうにかしようとも思うぜ」
「はい、有難いことでございます」
聖とスージーが話し合っていた。
戦場で自分たちと共闘する場合のことを話しているようだ。
「トラ、こいつらは単独で運用するのか?」
「そういう場合もあるだろうけどな。一応最初は拠点防衛に配備するつもりだ。でも作戦行動で一緒になる場合もあると思うぞ。未知の戦場ではなるべく連れて行きたい。「業」の反撃は膨大な妖魔と《地獄の悪魔》だ。それに対抗出来るだろうからな」
「俺たちは必要ないんじゃないのか?」
「それはない。《ハイヴ》の調査が必要な場合もあるし、単なる殲滅作戦だけではなく、救出作戦もある。それは《マルドゥック》には担えない。俺たちはぶっ殺しぶっ壊すだけじゃないんだ。それにお前も知っているように、戦場は千変万化だ。人間は必要だよ」
「そうだな」
聖は納得したようだ。
「皇紀はどう見た?」
「はい、戦力的には十二分だと思います。でも、「業」の方もいつまでもやられるばかりではないでしょう。きっと対抗手段を嵩じて来ると思います」
「その通りだな。「業」は絶対に舐めて掛かってはいけない。俺たちは今後も進んで行かなければならん」
「はい!」
その後、アラスカから調査団を呼び、《ハイヴ》の調査をさせた。
内部構造を解析出来る機会はあまりないので、今回はその意味でも有用な作戦となった。
俺たちは後を任せて「タイガーファング」に乗って、アラスカへ飛んだ。
1
あなたにおすすめの小説
付喪神狩
やまだごんた
キャラ文芸
古い道具には年月と共に人の情念が蓄積され、それが意思を持ったものが付喪神と呼ばれる。
容姿端麗だが口も性格も女癖も悪い大和御門は日本で唯一の付喪神狩として、付喪神を祓う能力者。
自分に取り憑いた大口真神を引き連れ、同居中の相方・棚橋亨と繰り広げる現代異能バトル
裏切りの代償
中岡 始
キャラ文芸
かつて夫と共に立ち上げたベンチャー企業「ネクサスラボ」。奏は結婚を機に経営の第一線を退き、専業主婦として家庭を支えてきた。しかし、平穏だった生活は夫・尚紀の裏切りによって一変する。彼の部下であり不倫相手の優美が、会社を混乱に陥れつつあったのだ。
尚紀の冷たい態度と優美の挑発に苦しむ中、奏は再び経営者としての力を取り戻す決意をする。裏切りの証拠を集め、かつての仲間や信頼できる協力者たちと連携しながら、会社を立て直すための計画を進める奏。だが、それは尚紀と優美の野望を徹底的に打ち砕く覚悟でもあった。
取締役会での対決、揺れる社内外の信頼、そして壊れた夫婦の絆の果てに待つのは――。
自分の誇りと未来を取り戻すため、すべてを賭けて挑む奏の闘い。復讐の果てに見える新たな希望と、繊細な人間ドラマが交錯する物語がここに。
あやかし家族 〜五人の兄と愛され末妹〜
南 鈴紀
キャラ文芸
妖狩りにより両親を奪われ、囚われの身となった半妖の少女・鈴音は浄化の狐火を利用するだけの道具のように扱われていた。呪いにより成長は止まり、容姿も思考も幼いまま、感情が消え失せてもなおただ生かされるままに生きていた。
しかし妖保護部隊本部第一部隊との出会いにより、鈴音の止まっていた時間が動き出す。
掴みどころはないが頼れる氏神・雅仁、兄には厳しいが弟妹には優しい狼の妖・千里、人間嫌いだが人当たりの良い振りが得意な人間・遥杜、可愛いもの好きで元気いっぱいの猫又・鴇羽、大人しいが思いやりに溢れる猫又・瑠璃。
五人の兄と過ごす時間の中で、無いものだらけだった鈴音にもやがて大切なものが増えていく。
妖×家族の心温まる和風ファンタジー。
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
診察室の午後<菜の花の丘編>その1
スピカナ
恋愛
神的イケメン医師・北原春樹と、病弱で天才的なアーティストである妻・莉子。
そして二人を愛してしまったイケメン御曹司・浅田夏輝。
「菜の花クリニック」と「サテライトセンター」を舞台に、三人の愛と日常が描かれます。
時に泣けて、時に笑える――溺愛とBL要素を含む、ほのぼの愛の物語。
多くのスタッフの人生がここで楽しく花開いていきます。
この小説は「医師の兄が溺愛する病弱な義妹を毎日診察する甘~い愛の物語」の1000話以降の続編です。
※医学描写はすべて架空です。
Lucia(ルシア)変容者たち
おまつり
恋愛
人は、ときに自分の中に「もう一人の自分」を抱えて生きている。
それがもし、感情の揺らぎや、誰かとの触れ合いによって、男女の姿を入れ替える存在だったとしたら――。
カフェ『リベラ』を営むリアと、雑誌編集者の蓮。
二人は、特定の感情を抱くと性別が変わる「性別変容者」だった。
誰にも明かせない秘密を抱えながら生きてきた彼らは、互いの存在に出会い、初めて“同類”として心を通わせていく。
愛が深まるほど、境界は曖昧になる。
身体と心の輪郭は揺らぎ、「自分とは何者なのか」という問いが、静かに迫ってくる。
一方、過去に囚われ、自分自身を強く否定し続けてきたウェディングプランナー・景子と、まっすぐすぎるほど不器用な看護学生・ユウ。
彼らもまた、変容者として「変わること」と「失うこと」の狭間で、避けられない選択を迫られていく。
これは、誰の記憶にも残らないかもしれない“もう一人の自分”と共に生きながら、
それでも確かに残る愛を探し続けた人々の、静かなヒューマンドラマ。
※毎日20時に1章ずつ更新していく予定です。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる