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道間家 緊急防衛戦 Ⅷ
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奈々は《鎧》が送って来る情報を凝視していた。
タブレットには、敵の位置が記されている。
もうすぐ目の前の廊下を《デモノイド》たちが走って来る。
「1番から10番を起爆!」
奈々が一斉に「クレイモア」を爆発された。
敵が高速移動をしているために、起爆のタイミングは《鎧》が微調整していく。
一基から700発もの鋼鉄のベアリングが撃ち出され、仕掛けた廊下は合計数千もの鉄球の嵐になる。
至近距離での爆発は《デモノイド》であってもかわせるものではなく、肉体が千切れ飛ぶのが分かった。
奈々の大戦果だ。
5体がそのまま来れば、かなり危うかった。
《《デモノイド》4撃破。残り1体は重傷》
すぐ傍にいる《デモノイド》は残り1体だ。
だが別な場所を探っていた残りの《デモノイド》やロシア兵たちが、爆発音を聞いてこちらへ向かって来るだろう。
敵も仲間が殺されたことが分かるに違いない。
今のうちにまだ生きている《デモノイド》を始末しなければと思っていると、奈々がバリケードの前に飛び出た。
慌てて奈々を呼び止めた。
「奈々!」
しかし奈々は止まらず、幾つものM67グレネードを抱えていて、走りながらワイヤーで結んでおいたピンを一気に引き抜く。
廊下の角から一斉に放り投げ、1秒後に爆発。
奈々は見事な動作で床に伏せて耳を覆っていた。
また物凄い爆発音がして、煙が立ち込める。
慌てて後を追いかけた蓑原が奈々を抱えてすぐに走って戻って来た。
「お前、危ないだろう!」
「兄上、すぐに残りの《デモノイド》とロシア兵たちが来ます!」:
「あ、ああ」
この子は戦況を先読みしていて、あの行動を咄嗟に摂ったのだ。
小さな自分が持てる最大のM67グレネードをワイヤーで本隊とお員を結んでいた。
もう今は奈々はM82を鹿島と共に構え、他の人間は「黒笛」やXM250を全員構えた。
「《デモノイド》は速い。照準はいいからとにかく撃ちまくって!」
『はい!』
奈々が本気で自分が私たちを護るつもりなのが分かった。
小さな身体で、精一杯の闘志を燃やしている。
奈々が私や夜羽、そして蓑原たちを見渡した。
奈々の本気が伝わり、指示に全員が従う。
しかし、本当に《デモノイド》の反射速度は速い。
銃弾をかい潜りながら来るだろう。
《《デモノイド》来ます》
奈々が再び映像を見ている。
《デモノイド》たちが廊下に入るタイミングを見ている。
「あいつら、一辺に来ない!」
奈々が叫んだ。
どうやら先の《デモノイド》たちがどうやってやられたのを察知したのだろう。
廊下に1体ずつしか入って来なかった。
奈々が「クレイモア」の残りを起爆させる。
「全員斉射!」
最初に入って来た《デモノイド》は斃したが、もう「クレイモア」はない。
そしてlpちらの「クレイモア」が尽きたことを悟り、《デモノイド》たちが廊下に入って来る。
一体が最後の「ジャベリン」を発射した。
私が立ち上がり両手を広げた。
《外陰(げいん)》
ミサイルが消失し、廊下から姿を見せた《デモノイド》3体も四散する。
《外陰》は道間家の秘儀だ。
情けないが、それで私は力尽きた。
《デモノイド》を全て斃すつもりだったのだが、様子を窺っていた一体を残してしまった。
分かっていたことではあったが、まだ私のこの身体では道間家の秘儀は負担が大きかった。
胸に激痛があり、口から鮮血が零れる。
何とかもう一度技を撃とうと立ち続けた。
「兄上様!」
奈々が目を丸くしながら私に駆け寄って来る。
蓑原も飛び出して、私を後ろへ運んで横たえた。
胸の痛みが激しい。
「兄上! どうしてご無理を!」
「お前たちを……守るためだ」
「兄上!」
奈々は泣き叫びながら、またバリケードへ戻った。
そうだ、今はそんな場合じゃない。
奈々はM82を連射している。
轟音の中で、奈々の叫び声が聞こえた。
私は胸の痛みを堪え、横に寝ている夜羽に覆い被さった。
今の私に出来ることだ。
夜羽が私の顔に抱き着いて来た。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「コッノヤロォォォーーウ!」
私が最初に道間家に着いたようだった。
「道間城」は麗星さんや石神家の剣聖たちがいるので、私は道間家に先に来た。
この中に天狼たちがいる!
すぐに多重結界に穴を空けようと「魔法陣」で「ブリューナク」を連発する。
硬い!
「亜紀、どけぇ!」
「虎白さん!」
虎白さんや石神家の剣聖の方々が来た。
私が削った「ゲート」の部分に、一発で大穴を開けた。
すぐに全員で結界内部に入る。
《ディアブロ、すぐに武器庫へ》
《鎧》からすぐに通信が入る。
「分かったぁぁー!」
武器庫の位置は分かっている。
今まさに武器庫に立て籠った天狼たちに《デモノイド》たちが襲い掛かる所らしい。
私は躊躇わずに「龍槍」をその直線状にぶち込んだ。
「てっめぇっらぁ! ぶっ飛べぇぇぇーーー!」
屋敷を吹っ飛ばしながら、一挙に敵を消し去った。
虎白さんたちは残ったロシア兵たちを瞬殺し、すぐに「道間城」へ向かった。
多分、《鎧》からここに残存戦力が無いことを聞いたのだろう。
私は天狼たちを確認していく。
「天狼!」
咳き込んだ声だけしか聞こえない。
しまった、爆風にやられたか。
確かに、もうもうと噴煙と埃が立ち込めている。
「天狼! 奈々! 夜羽!」
武器庫に駆け寄った。
バリケードを築いていたようで、みんなが咳き込み、涙を流しながら私に近づいて来る。
「みんな無事か!」
「は、はい、亜紀姉様」
小さな胸でまだ激しく咳き込みながら、奈々が私の顔を見て笑った。
天狼と夜羽の姿が無い!
「天狼と夜羽は!」
奈々が私の手を引いて武器庫の奥に連れて行った。
咳き込んでいてうまく喋れないためだろう。
天狼が夜羽に覆い被さっている。
「あ、亜紀姉様……」
良かった、生きている。
蓑原さんたちも無事のようだ。
蓑原さんが夜羽を抱いて私に見せてくれた。
夜羽は笑っている。
こんな状況の中で、強い子だ!
「夜羽! お前も無事か!」
夜羽を抱き上げて顔を寄せて頬にキスをした。
タブレットには、敵の位置が記されている。
もうすぐ目の前の廊下を《デモノイド》たちが走って来る。
「1番から10番を起爆!」
奈々が一斉に「クレイモア」を爆発された。
敵が高速移動をしているために、起爆のタイミングは《鎧》が微調整していく。
一基から700発もの鋼鉄のベアリングが撃ち出され、仕掛けた廊下は合計数千もの鉄球の嵐になる。
至近距離での爆発は《デモノイド》であってもかわせるものではなく、肉体が千切れ飛ぶのが分かった。
奈々の大戦果だ。
5体がそのまま来れば、かなり危うかった。
《《デモノイド》4撃破。残り1体は重傷》
すぐ傍にいる《デモノイド》は残り1体だ。
だが別な場所を探っていた残りの《デモノイド》やロシア兵たちが、爆発音を聞いてこちらへ向かって来るだろう。
敵も仲間が殺されたことが分かるに違いない。
今のうちにまだ生きている《デモノイド》を始末しなければと思っていると、奈々がバリケードの前に飛び出た。
慌てて奈々を呼び止めた。
「奈々!」
しかし奈々は止まらず、幾つものM67グレネードを抱えていて、走りながらワイヤーで結んでおいたピンを一気に引き抜く。
廊下の角から一斉に放り投げ、1秒後に爆発。
奈々は見事な動作で床に伏せて耳を覆っていた。
また物凄い爆発音がして、煙が立ち込める。
慌てて後を追いかけた蓑原が奈々を抱えてすぐに走って戻って来た。
「お前、危ないだろう!」
「兄上、すぐに残りの《デモノイド》とロシア兵たちが来ます!」:
「あ、ああ」
この子は戦況を先読みしていて、あの行動を咄嗟に摂ったのだ。
小さな自分が持てる最大のM67グレネードをワイヤーで本隊とお員を結んでいた。
もう今は奈々はM82を鹿島と共に構え、他の人間は「黒笛」やXM250を全員構えた。
「《デモノイド》は速い。照準はいいからとにかく撃ちまくって!」
『はい!』
奈々が本気で自分が私たちを護るつもりなのが分かった。
小さな身体で、精一杯の闘志を燃やしている。
奈々が私や夜羽、そして蓑原たちを見渡した。
奈々の本気が伝わり、指示に全員が従う。
しかし、本当に《デモノイド》の反射速度は速い。
銃弾をかい潜りながら来るだろう。
《《デモノイド》来ます》
奈々が再び映像を見ている。
《デモノイド》たちが廊下に入るタイミングを見ている。
「あいつら、一辺に来ない!」
奈々が叫んだ。
どうやら先の《デモノイド》たちがどうやってやられたのを察知したのだろう。
廊下に1体ずつしか入って来なかった。
奈々が「クレイモア」の残りを起爆させる。
「全員斉射!」
最初に入って来た《デモノイド》は斃したが、もう「クレイモア」はない。
そしてlpちらの「クレイモア」が尽きたことを悟り、《デモノイド》たちが廊下に入って来る。
一体が最後の「ジャベリン」を発射した。
私が立ち上がり両手を広げた。
《外陰(げいん)》
ミサイルが消失し、廊下から姿を見せた《デモノイド》3体も四散する。
《外陰》は道間家の秘儀だ。
情けないが、それで私は力尽きた。
《デモノイド》を全て斃すつもりだったのだが、様子を窺っていた一体を残してしまった。
分かっていたことではあったが、まだ私のこの身体では道間家の秘儀は負担が大きかった。
胸に激痛があり、口から鮮血が零れる。
何とかもう一度技を撃とうと立ち続けた。
「兄上様!」
奈々が目を丸くしながら私に駆け寄って来る。
蓑原も飛び出して、私を後ろへ運んで横たえた。
胸の痛みが激しい。
「兄上! どうしてご無理を!」
「お前たちを……守るためだ」
「兄上!」
奈々は泣き叫びながら、またバリケードへ戻った。
そうだ、今はそんな場合じゃない。
奈々はM82を連射している。
轟音の中で、奈々の叫び声が聞こえた。
私は胸の痛みを堪え、横に寝ている夜羽に覆い被さった。
今の私に出来ることだ。
夜羽が私の顔に抱き着いて来た。
■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■ ■
「コッノヤロォォォーーウ!」
私が最初に道間家に着いたようだった。
「道間城」は麗星さんや石神家の剣聖たちがいるので、私は道間家に先に来た。
この中に天狼たちがいる!
すぐに多重結界に穴を空けようと「魔法陣」で「ブリューナク」を連発する。
硬い!
「亜紀、どけぇ!」
「虎白さん!」
虎白さんや石神家の剣聖の方々が来た。
私が削った「ゲート」の部分に、一発で大穴を開けた。
すぐに全員で結界内部に入る。
《ディアブロ、すぐに武器庫へ》
《鎧》からすぐに通信が入る。
「分かったぁぁー!」
武器庫の位置は分かっている。
今まさに武器庫に立て籠った天狼たちに《デモノイド》たちが襲い掛かる所らしい。
私は躊躇わずに「龍槍」をその直線状にぶち込んだ。
「てっめぇっらぁ! ぶっ飛べぇぇぇーーー!」
屋敷を吹っ飛ばしながら、一挙に敵を消し去った。
虎白さんたちは残ったロシア兵たちを瞬殺し、すぐに「道間城」へ向かった。
多分、《鎧》からここに残存戦力が無いことを聞いたのだろう。
私は天狼たちを確認していく。
「天狼!」
咳き込んだ声だけしか聞こえない。
しまった、爆風にやられたか。
確かに、もうもうと噴煙と埃が立ち込めている。
「天狼! 奈々! 夜羽!」
武器庫に駆け寄った。
バリケードを築いていたようで、みんなが咳き込み、涙を流しながら私に近づいて来る。
「みんな無事か!」
「は、はい、亜紀姉様」
小さな胸でまだ激しく咳き込みながら、奈々が私の顔を見て笑った。
天狼と夜羽の姿が無い!
「天狼と夜羽は!」
奈々が私の手を引いて武器庫の奥に連れて行った。
咳き込んでいてうまく喋れないためだろう。
天狼が夜羽に覆い被さっている。
「あ、亜紀姉様……」
良かった、生きている。
蓑原さんたちも無事のようだ。
蓑原さんが夜羽を抱いて私に見せてくれた。
夜羽は笑っている。
こんな状況の中で、強い子だ!
「夜羽! お前も無事か!」
夜羽を抱き上げて顔を寄せて頬にキスをした。
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