3,043 / 3,215
《ニルヴァーナ》との戦い Ⅴ
しおりを挟む
UFOは巨大なマザーシップに収容され、「虎星」へ向かった。
と、僕は言われただけで、何も状況は分からなかった。
広いラウンジのような場所で寛いだ。
僕の他には石神さん、蓮花さん、ジェシカさん、ロボさん、それにデュールゲリエのルーさんとハーさんだ。
その途上でジェシカさんが僕に「虎星」のことを説明してくれる。
「そう言えば、稔は「虎星」は初めてだったよね?」
「助かります。全然何も分からないまま連れて来られたんで」
「アハハハハハハハ!」
驚いたことに、石神さんのために作られた惑星とのことだ。
テラフォーミングと言うらしい。
地球と同じような環境に整えられているそうで、大気組成も調整されているから、宇宙服などは必要ないのだと。
ただし、地球とは生態系が大きく異なり、巨大なドラゴンのようなものまでいるらしい。
知的生命体もいて、人間と同じ種もいるけど、エルフ族や獣人族もいるとのことで驚いた、
それは石神さんが「神素」をばらまいたからであり、一層分からない。
しかも「魔法」まであるらしい。
それは非常に興味があるけど、今はワクチンが優先だ。
「現地の知的生命体とは既に翻訳機で会話も出来るのよ」
「え、そうなんですか!」
「うん、それも持って来ているし、デュールゲリエにも備わっているの」
「すごいですね!」
まったくスゴイことだ。
「ドラゴンともね。ああ、ドラゴン族は石神さんの舎弟というか下僕になってるから」
「……」
なんですか?
20分ほどで「虎星」に到着したので、短い間に要点をジェシカさんが上手く説明してくれた。
降下艇で地表まで降りた。
「うわぁ……」
言葉にならなかった。
地球とは異なる惑星だが、それが感覚的に分かる。
大陸の形が地球とは全然違った。
それに森林や草原、砂漠地帯まであるが、当然ビルなどは一つもない。
降下艇は森林の脇に降りた。
「蓮花、獣人族の村の辺りだったよな?」
「はい、そう思います。虎人族の方々とお会いした時かと」
「よし、行くぞ!」
その時大きなドラゴンが飛んで来て僕はびっくりした。
《主様!》
テレパシーか!
「よう! 今は急いでいるんだが、お前たちにも協力してもらうからな!」
《なんでも仰って下さい!》
石神さんが『ヴォイニッチ手稿』の写真を地面に拡げられた。
「こういう植物を探してるんだ」
《はい》
白い巨大ドラゴンが写真を見ている。
「どうだ?」
《すいません、小さくて見えません》
「使えねぇな!」
《すいません、殺さないで下さい》
巨大ドラゴンが頭を下げた。
なんか凄く脅えている。
「まあいい、行け」
《はい!》
白い巨大ドラゴンが飛び立って、その風圧で地面の写真が飛び散った。
石神さんが怒って巨大ドラゴンに「槍雷」を何発も撃った。
《ころさないでぇぇぇぇぇぇーーーー!》
なんだろ?
写真を集め、みんなで「虎人族」の村へ向かった。
《朧》を着ているので、僕たちにも「飛行」が出来る。
ただ蓮花さんは石神さんに抱えられていた。
「お前、それ着てる意味ねぇよな?」
「申し訳ございません……」
蓮花さんの《朧》はネコ耳がついていて可愛らしい。
《朧》の設計には蓮花さんも参加しているはずだが、運用は出来ないらしい。
自動反応の制御なのだが、そのちょっとした動きが苦手なようだ。
歩くことや多少走ることは出来るけど。
まあ、蓮花さんらしい。
石神さんが僕たちに合わせて飛んでくれ、数分で「虎人族」の村に着いた。
素朴な木造の集落で、100人くらいいるらしい。
『トラぁーー!』
飛んで来た僕たちは大歓迎された。
初めて見るが、顔がちょっと虎っぽい感じだ。
頭の上に虎の耳があり、肩から背中にも虎縞の体毛がある。
他は人間と同じだ。
「よう! 今日はちょっと頼みごとがあって来たんだ」
「なんだ?」
デュールゲリエのルーさんとハーさんが通訳している。
「これを探してる。ちょっと見てくれ」
石神さんが木のテーブルに写真を広げた。
村中の人間が集まって写真を見ている。
みんなが石神さんを尊敬して慕っているのが分かった。
「見覚えがあるのはねぇかな?」
「ああ、これは知ってる。この近くでよく見かけるな」
「そうか!」
他の人間も幾つか知っていると教えてくれた。
「すぐに探してこようか?」
「ああ、頼む。俺たちも一緒に探すから」
みんなで森に入って行った。
ロボさんはどこかへ飛んで行った。
ロボさんは自由な方だ。
僕たちも一緒に森に入って、『ヴォイニッチ手稿』の植物を探した。
1時間もすると、12種類が見つかった。
すぐにコンテナボックスに収納された。
ロボさんが見たことも無い巨大な魚を運んで来た。
「にゃー」
「おお、マッグロかぁ! ロボ、ありがとうな!」
「マッグロだぁ!」
村人がみんな喜んだ、
すぐに石神さんが「花岡」の技で切り分け、蓮花さんが更に食べられる大きさに切って行った。
虎人族の人たちは火を起こし、枝に突き刺して焼いたりしていく。
蓮花さんは刺身盛を作っていく。
「みんな食べてくれ」
「トラ、レンカぁ!」
40メートルもあるのでどんどん食べて行った。
ロボさんは一番美味しいところを貰って喜んでいる。
石神さんは幾つかの塊を持ってどこかへ飛んで行った。
デュールゲリエのルーさんとハーさんも同行する。
「エルフ族や人族の村に行くのよ。情報を集めるためでしょう」
「そうなんですか」
ジェシカさんが説明してくれた。
僕たちは食事を終えるとまた周辺を探し回った。
なんとしてもここでワクチンの原料となる植物を見つけるのだ。
虎人族の方々も協力してくれた。
また幾つか新たな種や同じ植物も増えて行った。
本当に気の良い人たちで、一緒に探しながら僕も嬉しくなった。
ここは優しい場所だと思った。
と、僕は言われただけで、何も状況は分からなかった。
広いラウンジのような場所で寛いだ。
僕の他には石神さん、蓮花さん、ジェシカさん、ロボさん、それにデュールゲリエのルーさんとハーさんだ。
その途上でジェシカさんが僕に「虎星」のことを説明してくれる。
「そう言えば、稔は「虎星」は初めてだったよね?」
「助かります。全然何も分からないまま連れて来られたんで」
「アハハハハハハハ!」
驚いたことに、石神さんのために作られた惑星とのことだ。
テラフォーミングと言うらしい。
地球と同じような環境に整えられているそうで、大気組成も調整されているから、宇宙服などは必要ないのだと。
ただし、地球とは生態系が大きく異なり、巨大なドラゴンのようなものまでいるらしい。
知的生命体もいて、人間と同じ種もいるけど、エルフ族や獣人族もいるとのことで驚いた、
それは石神さんが「神素」をばらまいたからであり、一層分からない。
しかも「魔法」まであるらしい。
それは非常に興味があるけど、今はワクチンが優先だ。
「現地の知的生命体とは既に翻訳機で会話も出来るのよ」
「え、そうなんですか!」
「うん、それも持って来ているし、デュールゲリエにも備わっているの」
「すごいですね!」
まったくスゴイことだ。
「ドラゴンともね。ああ、ドラゴン族は石神さんの舎弟というか下僕になってるから」
「……」
なんですか?
20分ほどで「虎星」に到着したので、短い間に要点をジェシカさんが上手く説明してくれた。
降下艇で地表まで降りた。
「うわぁ……」
言葉にならなかった。
地球とは異なる惑星だが、それが感覚的に分かる。
大陸の形が地球とは全然違った。
それに森林や草原、砂漠地帯まであるが、当然ビルなどは一つもない。
降下艇は森林の脇に降りた。
「蓮花、獣人族の村の辺りだったよな?」
「はい、そう思います。虎人族の方々とお会いした時かと」
「よし、行くぞ!」
その時大きなドラゴンが飛んで来て僕はびっくりした。
《主様!》
テレパシーか!
「よう! 今は急いでいるんだが、お前たちにも協力してもらうからな!」
《なんでも仰って下さい!》
石神さんが『ヴォイニッチ手稿』の写真を地面に拡げられた。
「こういう植物を探してるんだ」
《はい》
白い巨大ドラゴンが写真を見ている。
「どうだ?」
《すいません、小さくて見えません》
「使えねぇな!」
《すいません、殺さないで下さい》
巨大ドラゴンが頭を下げた。
なんか凄く脅えている。
「まあいい、行け」
《はい!》
白い巨大ドラゴンが飛び立って、その風圧で地面の写真が飛び散った。
石神さんが怒って巨大ドラゴンに「槍雷」を何発も撃った。
《ころさないでぇぇぇぇぇぇーーーー!》
なんだろ?
写真を集め、みんなで「虎人族」の村へ向かった。
《朧》を着ているので、僕たちにも「飛行」が出来る。
ただ蓮花さんは石神さんに抱えられていた。
「お前、それ着てる意味ねぇよな?」
「申し訳ございません……」
蓮花さんの《朧》はネコ耳がついていて可愛らしい。
《朧》の設計には蓮花さんも参加しているはずだが、運用は出来ないらしい。
自動反応の制御なのだが、そのちょっとした動きが苦手なようだ。
歩くことや多少走ることは出来るけど。
まあ、蓮花さんらしい。
石神さんが僕たちに合わせて飛んでくれ、数分で「虎人族」の村に着いた。
素朴な木造の集落で、100人くらいいるらしい。
『トラぁーー!』
飛んで来た僕たちは大歓迎された。
初めて見るが、顔がちょっと虎っぽい感じだ。
頭の上に虎の耳があり、肩から背中にも虎縞の体毛がある。
他は人間と同じだ。
「よう! 今日はちょっと頼みごとがあって来たんだ」
「なんだ?」
デュールゲリエのルーさんとハーさんが通訳している。
「これを探してる。ちょっと見てくれ」
石神さんが木のテーブルに写真を広げた。
村中の人間が集まって写真を見ている。
みんなが石神さんを尊敬して慕っているのが分かった。
「見覚えがあるのはねぇかな?」
「ああ、これは知ってる。この近くでよく見かけるな」
「そうか!」
他の人間も幾つか知っていると教えてくれた。
「すぐに探してこようか?」
「ああ、頼む。俺たちも一緒に探すから」
みんなで森に入って行った。
ロボさんはどこかへ飛んで行った。
ロボさんは自由な方だ。
僕たちも一緒に森に入って、『ヴォイニッチ手稿』の植物を探した。
1時間もすると、12種類が見つかった。
すぐにコンテナボックスに収納された。
ロボさんが見たことも無い巨大な魚を運んで来た。
「にゃー」
「おお、マッグロかぁ! ロボ、ありがとうな!」
「マッグロだぁ!」
村人がみんな喜んだ、
すぐに石神さんが「花岡」の技で切り分け、蓮花さんが更に食べられる大きさに切って行った。
虎人族の人たちは火を起こし、枝に突き刺して焼いたりしていく。
蓮花さんは刺身盛を作っていく。
「みんな食べてくれ」
「トラ、レンカぁ!」
40メートルもあるのでどんどん食べて行った。
ロボさんは一番美味しいところを貰って喜んでいる。
石神さんは幾つかの塊を持ってどこかへ飛んで行った。
デュールゲリエのルーさんとハーさんも同行する。
「エルフ族や人族の村に行くのよ。情報を集めるためでしょう」
「そうなんですか」
ジェシカさんが説明してくれた。
僕たちは食事を終えるとまた周辺を探し回った。
なんとしてもここでワクチンの原料となる植物を見つけるのだ。
虎人族の方々も協力してくれた。
また幾つか新たな種や同じ植物も増えて行った。
本当に気の良い人たちで、一緒に探しながら僕も嬉しくなった。
ここは優しい場所だと思った。
2
あなたにおすすめの小説
付喪神狩
やまだごんた
キャラ文芸
古い道具には年月と共に人の情念が蓄積され、それが意思を持ったものが付喪神と呼ばれる。
容姿端麗だが口も性格も女癖も悪い大和御門は日本で唯一の付喪神狩として、付喪神を祓う能力者。
自分に取り憑いた大口真神を引き連れ、同居中の相方・棚橋亨と繰り広げる現代異能バトル
百合ランジェリーカフェにようこそ!
楠富 つかさ
青春
主人公、下条藍はバイトを探すちょっと胸が大きい普通の女子大生。ある日、同じサークルの先輩からバイト先を紹介してもらうのだが、そこは男子禁制のカフェ併設ランジェリーショップで!?
ちょっとハレンチなお仕事カフェライフ、始まります!!
※この物語はフィクションであり実在の人物・団体・法律とは一切関係ありません。
表紙画像はAIイラストです。下着が生成できないのでビキニで代用しています。
JKメイドはご主人様のオモチャ 命令ひとつで脱がされて、触られて、好きにされて――
のぞみ
恋愛
「今日から、お前は俺のメイドだ。ベッドの上でもな」
高校二年生の蒼井ひなたは、借金に追われた家族の代わりに、ある大富豪の家で住み込みメイドとして働くことに。
そこは、まるでおとぎ話に出てきそうな大きな洋館。
でも、そこで待っていたのは、同じ高校に通うちょっと有名な男の子――完璧だけど性格が超ドSな御曹司、天城 蓮だった。
昼間は生徒会長、夜は…ご主人様?
しかも、彼の命令はちょっと普通じゃない。
「掃除だけじゃダメだろ? ご主人様の癒しも、メイドの大事な仕事だろ?」
手を握られるたび、耳元で囁かれるたび、心臓がバクバクする。
なのに、ひなたの体はどんどん反応してしまって…。
怒ったり照れたりしながらも、次第に蓮に惹かれていくひなた。
だけど、彼にはまだ知られていない秘密があって――
「…ほんとは、ずっと前から、私…」
ただのメイドなんかじゃ終わりたくない。
恋と欲望が交差する、ちょっぴり危険な主従ラブストーリー。
あまりさんののっぴきならない事情
菱沼あゆ
キャラ文芸
強引に見合い結婚させられそうになって家出し、憧れのカフェでバイトを始めた、あまり。
充実した日々を送っていた彼女の前に、驚くような美形の客、犬塚海里《いぬづか かいり》が現れた。
「何故、こんなところに居る? 南条あまり」
「……嫌な人と結婚させられそうになって、家を出たからです」
「それ、俺だろ」
そーですね……。
カフェ店員となったお嬢様、あまりと常連客となった元見合い相手、海里の日常。
美味しいコーヒーの愉しみ方 Acidity and Bitterness
碧井夢夏
ライト文芸
<第五回ライト文芸大賞 最終選考・奨励賞>
住宅街とオフィスビルが共存するとある下町にある定食屋「まなべ」。
看板娘の利津(りつ)は毎日忙しくお店を手伝っている。
最近隣にできたコーヒーショップ「The Coffee Stand Natsu」。
どうやら、店長は有名なクリエイティブ・ディレクターで、脱サラして始めたお店らしく……?
神の舌を持つ定食屋の娘×クリエイティブ界の神と呼ばれた男 2人の出会いはやがて下町を変えていく――?
定食屋とコーヒーショップ、時々美容室、を中心に繰り広げられる出会いと挫折の物語。
過激表現はありませんが、重めの過去が出ることがあります。
あるフィギュアスケーターの性事情
蔵屋
恋愛
この小説はフィクションです。
しかし、そのようなことが現実にあったかもしれません。
何故ならどんな人間も、悪魔や邪神や悪神に憑依された偽善者なのですから。
この物語は浅岡結衣(16才)とそのコーチ(25才)の恋の物語。
そのコーチの名前は高木文哉(25才)という。
この物語はフィクションです。
実在の人物、団体等とは、一切関係がありません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる