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31 付き合ってるふり②
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「……寧々がこの話を俺に持って来たのは偶然じゃなくて、俺も澪のこと気になってたんだ。それで近づけるチャンスだと思って受けた。でも、あいつのことまだ好きなのかわからないと今思っているなら俺のことも候補に入れて欲しい」
それは多分少しの時間だったと思うけれど、私の頭は回転を止めて行高の情報が上書きされた。
自分自身、思いもしなかったアップデートだ。
昨日、可愛いと思ってたって言われたけれど、それが好きっていう感情だとは思わなかった。数日前からの怒涛の恋愛関係の展開に、もう私の平凡な脳がついていけない。
「あの……」
「うん」
「全然、そんなことなんだと思ってなくて」
そうだよ。紹介してくれた寧々ちゃんだって、こういう情報を言ってくれていない。ううん。それは言えないよね。普通は本人からでないと言ってはいけないことだと思うし……。
「うん」
行高は緊張した様子も動揺した様子は見られなくて、本当に? と思ってしまうけれど、こんな嘘をついて何になるんだろうと思い返す。
「混乱してる」
それは正直な気持ちだった。だって、私のこと好きになってくれる男の子が居るなんて想像もしなかったし。
「そうだよな」
もう一度納得するように頷くと、にやっと可愛い笑顔を見せる。
「あの鷹羽に告白されて即オーケーしないってことは、澪は簡単な女の子じゃないって分かった」
「何それ。なんだか、失礼じゃない?」
むっとした顔をすると、行高はははっと声を出して笑った。
「誉め言葉だよ。あいつみたいな奴に告白されて……断るとか、普通は思わないって」
「好きでもないのに、そうして付き合っても彼に失礼じゃない?」
「とりあえず告白されたからで、そうして付き合う奴も多いんでない? けど……俺も、好きじゃないと付き合いたくないけど」
「私と同じだ」
「そう。気が合うね。だから、付き合おう?」
「無理」
それは無理。行高は良い人だ。優しくて顔も可愛くて、付き合ったらきっと自慢出来るだろう。
けど、好きになれるかというとわからないもの。
「それは残念。でも、この先は分からないだろう?」
本当にこの先どうなってしまうのかわからなくて、何も言えなくて、私はもう一回青空を見上げた。
それは多分少しの時間だったと思うけれど、私の頭は回転を止めて行高の情報が上書きされた。
自分自身、思いもしなかったアップデートだ。
昨日、可愛いと思ってたって言われたけれど、それが好きっていう感情だとは思わなかった。数日前からの怒涛の恋愛関係の展開に、もう私の平凡な脳がついていけない。
「あの……」
「うん」
「全然、そんなことなんだと思ってなくて」
そうだよ。紹介してくれた寧々ちゃんだって、こういう情報を言ってくれていない。ううん。それは言えないよね。普通は本人からでないと言ってはいけないことだと思うし……。
「うん」
行高は緊張した様子も動揺した様子は見られなくて、本当に? と思ってしまうけれど、こんな嘘をついて何になるんだろうと思い返す。
「混乱してる」
それは正直な気持ちだった。だって、私のこと好きになってくれる男の子が居るなんて想像もしなかったし。
「そうだよな」
もう一度納得するように頷くと、にやっと可愛い笑顔を見せる。
「あの鷹羽に告白されて即オーケーしないってことは、澪は簡単な女の子じゃないって分かった」
「何それ。なんだか、失礼じゃない?」
むっとした顔をすると、行高はははっと声を出して笑った。
「誉め言葉だよ。あいつみたいな奴に告白されて……断るとか、普通は思わないって」
「好きでもないのに、そうして付き合っても彼に失礼じゃない?」
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「そう。気が合うね。だから、付き合おう?」
「無理」
それは無理。行高は良い人だ。優しくて顔も可愛くて、付き合ったらきっと自慢出来るだろう。
けど、好きになれるかというとわからないもの。
「それは残念。でも、この先は分からないだろう?」
本当にこの先どうなってしまうのかわからなくて、何も言えなくて、私はもう一回青空を見上げた。
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