純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

文字の大きさ
172 / 247

まぁ金持ちの考える事って個々で違うから、ほらね?

しおりを挟む
拝啓、天国のママ、パパ、咲夜さきや兄さん、雅陽みやび姉さん夫婦、雅之まさゆき兄さん夫婦、お元気ですか?俺は今元気ではありますが起こってます。

「で、朝早くから呼び出したその了見はなんじゃ???つかさ

さく急に呼び出して本当にごめん!!だからその威圧辞めて下さい!!」

土下座をしながらそう言う司を見下ろす俺。3月中旬のある日の朝、急に呼び出されて寝不足の俺は少しイラついている。
周りには他のみんなも揃っているし、しま君までいる。因みに、じゅんの家に居ます。

「、、、、で、俺達を呼び島君まだ居るって事は、、、、十中八九千尋ちひろ?」

「そ、そう、、、、実はその、、、、」

「何?とうとう、別れたとか?」

「朔突破な考えだから!」

「、、、、」

「「「「「「「え、マジ???」」」」」」」

「実は、3日前急に別れてって言われて、連絡先も消されて、」

「なんかした訳??千尋と喧嘩とか」

「そんな事してない!」

「あの、此処からは俺から説明しても良いですか?橋本はしもと先輩」

「島君、じゃあお願い」

「実はその、千尋先輩は明日お見合いするんです」

「「「「「「「「お見合い!!?!?」」」」」」」」

島君の言葉に俺達は声を揃えて驚く。まさかのお見合い、だからこんなに司が戸惑ってる訳ね。

「そのお見合い相手が俺の兄で、、、、千尋先輩の両親って言うより父親の方がβよりもαと結婚した方が幸せになる。それにお金もある地位もある男と結婚させる、と言い出したらしくて、、、、それで」

「千尋から別れを切り出した?」

「はい、千尋先輩色々考えてこれ以上司に何か被害があって欲しくない、我慢すれば良いからって言って、、、、」

「俺、何も言えず仕舞いに連絡取れなくなって、、、、ちゃんとアイツの気持ちを聞こうって約束したのに、、ちゃんとアイツを幸せにするって決めたのに、アイツに馬鹿な嘘なんてつかせないってて約束したはずなのに、、、、!(泣)」

とうとう泣き出してしまった司。俺達は顔を見合わせる。
これは相当考えた上で俺達には助けを求めた感じだな、、、、うん。

「ハァ、でも千尋の父親の考えは少し前の世間一般的だろうね。Ωはαと幸せになるのが自然と摂理みたいに考える人が多い傾向があるから」

三都弥みつや君が難しい話してるけど、分かるけど、、、、とりあえず千尋君は今幸せになれない道を渡ろうとしてるって事だね!」

柊月ひづき、概ね正解、、、、で、玲央れおいとは苦虫を噛み砕いた顔しないでよ」

「だって、、そう言う昔の考え嫌だけどそれが千尋の為って考えると、難しい」

「僕達ももしそう言う家に生まれたらそうなる可能性はあるって考えると、、、、」

五十鈴いすずは五十鈴で泣きそうだな。何、どっちの気持ちを考えてるの??」

「どっちも、、、、司の気持ちも千尋の気持ちも考えると悲しい」

「五十鈴は感情が豊かだな~、、、、よーしよし」ナデナデ

「俺の家のせいで、本当にすみません。今回は俺の家がお見合いを進めたんです」

島君はそう頭を下げる。俺達はびっくりしてしまう。

「ちょッ、島君が謝らないでよ!でも、うん、、、、、、、、司はどうしたい?このまま別れるなんて選択肢はないでしょ」

「当たり前だ。俺は、、、、βとかαとか関係なくてアイツを千尋を幸せにするって決めた。Ωだからαと幸せとかアイツが1番嫌だと思ってる事だ。だから、、、、どうにかしてアイツを取り戻したい」

「良く言った。じゃ、みんな明日のお見合いに乗り込むぞ~!」

「「「「「「「了解!!」」」」」」」

「俺も手伝います!!」

「どうするんだよ、、いくら朔でもむずいだろ!」

「、司、俺と三都弥を何だと思ってんだ?日本を代表する企業の息子と甥だよ?」

「まぁ俺が出来る事は限られてるけどな。せっかく付き合わせるまで頑張ったんだ、、、、復縁させるのも俺達の役目だろう」

「ヤダ、三都弥カッコいい、、、、!」

「純、揶揄わない。それで朔は何か方法とかあるのか?」

「千尋の父親が言うには、お金も地位のないのに、って事でしょ?それでαじゃないなら、、、、金持ちになって地位もあってそれでαなら、、、、ねぇ、、、、ふふっ」

思わず悪い笑みを浮かべてしまう。やる事をやってみんなを驚かせるのがとても楽しみに思うのであった。

「玲央君、糸君、、朔君が悪い顔してるんだけど!!!!!!」

「あの顔は本気でやろうとしてる顔だな。楽しみだ」

「あの悪い顔している朔は可愛いと思うなぁ、僕」

「俺、千尋の為に頑張る。おさむも頑張ろうね」

「そうだな、五十鈴。朔に案があるのであれば俺達がやれる事をやろう」

「司~、頑張ろうな~。絶対に千尋と復縁しような」

「あぁ、そうだな、純。絶対に、、、、千尋を取り戻す」

「先輩、頑張ってください」

「じゃ、今から言うものを用意してくれる?俺も必要な許可を取りに行ってくる。喧嘩になってでも勝ち取って来るから、玲央達もよろしく」

「凄い、朔から後光が指してる」

さぁ、千尋覚悟しろよ。俺達の努力と願いはちゃんと最後まで達成させるからな。まぁ、、、、逃げれると思うなよ。

「もしもし、、、、おじいちゃん、、、、俺のお願い叶えてくれる?」

「凄い、目の前で詐欺している人を見るような感覚になる」

「まぁあながち間違ってはいないからな、柊月」

「大丈夫だと思うよ、朔のおじいちゃん、こう言うの喜んで受け入れるから」

「朔のおじいちゃん過保護度、ちょっと怖いところあるしな笑」































「千尋様、明日はお見合いですので、そろそろ就寝して下さい」

「、、、、うん、分かった」

部屋の扉を閉めて俺はその場に座り込んだ。

「ハァ、、、、司」

スマホの画面に映る司と撮ったツーショット写真を見ながら俺はため息をする。

「司、ごめん、、、、幸せになって」

3日前、急に父親に呼び出された。








『は?お見合い?!どう言う事だよ、俺付き合ってる人居るって言ったよな!?』

『その相手はβだろ。お前はΩなんだから、αと結婚しなさい』

『今そんな古臭い事言ってんの父さんだけだからな!』

『だがお前はΩなんだ。お前の幸せを願っているんだ、それに相手は一般企業の部長の息子だろ、お前が幸せになんてならない。これはお前の為なんだ』

『ッ、なんだよそれ』

『4日後、お見合いが決まった。今すぐに別れてこい、分かったな』

『父さん!、』

『千尋、これはお父さんが千尋の為に考えたの、お願い』

『、、、、母さん』

『別れなければ俺が直接下す』

『ッ、、、、意味分かんねー』

『千尋、お願い、、、、お母さんとお父さんは千尋を幸せにしたいの』

『あぁもう、、、、マジ最悪』



結局、Ωはαとくっつくのが自然の摂理なのかよ。

「俺から、、、、別れたのに泣きそうになるとか、馬鹿みてー(涙目)」

強くスマホを握り締めて、そう呟く。

「司、、、、お前は幸せになってくれよな」

見合いなんてしたくもない、出来る事なら司と復縁だってしたい、司の隣で笑いたい。
そんな事が許されないような家になんて、、、、生まれたくなかったなぁ。

「ポロポロッ ポロポロッ(泣)、、、、司、大好きだよ」

俺は涙を流しながらそう言う。

もし、叶うのであれば此処から助けて欲しい、司と一緒になりたい、、、、もう無理だろうけどね。




































































しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

優等生αは不良Ωに恋をする

雪兎
BL
学年トップの優等生α・如月理央は、真面目で冷静、誰からも一目置かれる完璧な存在。 そんな彼が、ある日ふとしたきっかけで出会ったのは、喧嘩っ早くて素行不良、クラスでも浮いた存在のΩ・真柴隼人だった。 「うっせーよ。俺に構うな」 冷たくあしらわれても、理央の心はなぜか揺れ続ける。 自分とは正反対の不良Ω——その目の奥に潜む孤独と痛みに、気づいてしまったから。 番なんて信じない。誰かに縛られるつもりもない。 それでも、君が苦しんでいるなら、助けたいと思った。 王道オメガバース×すれ違い×甘酸っぱさ全開! 優等生αと不良Ωが織りなす、じれじれピュアな恋物語。

逃げた先に、運命

夢鴉
BL
周囲の過度な期待に耐えられなくなったアルファーー暁月凛(あかつき りん)は、知らない電車に乗り込み、逃避行を計った。 見知らぬ風景。 見知らぬ土地。 見知らぬ海で出会ったのは、宵月蜜希(よいつき みつき)――番持ちの、オメガだった。 「あははは、暁月くんは面白いなぁ」 「ありがとうね、暁月くん」 「生意気だなぁ」 オメガとは思えないほど真っすぐ立つ蜜希。 大人としての余裕を持つ彼に、凛は自分がアルファであることを忘れるほど、穏やかな気持ちで日々を過ごしていく。 しかし、蜜希の初めての発情期を見た凛は、全身を駆け巡る欲に自分がアルファであることを思い出す。 蜜希と自分が”運命の番”だと知った凛は、恋を自覚した瞬間失恋していたことを知る。 「あの人の番は、どんな人なんだろう」 愛された蜜希は、きっと甘くて可愛らしい。 凛は蜜希への秘めた想いを抱えながら、蜜希を支えることを決意する。 しかし、蜜希の番が訳ありだと知った凛は、怒り、震え――同時に、自分がアルファである事を現実は無情にも突き付けて来る。 「凛さん。遊びは終わりです。帰りますよ」 強引に蜜希と引き剥がされる凛。 その凛の姿と、彼の想いを聞いていた蜜希の心は揺れ――。 オメガバースの世界で生きる、運命の二人の逃避行。 ※お気に入り10突破、ありがとうございます!すごく励みになります…!!

たしかなこと

大波小波
BL
 白洲 沙穂(しらす さほ)は、カフェでアルバイトをする平凡なオメガだ。  ある日カフェに現れたアルファ男性・源 真輝(みなもと まさき)が体調不良を訴えた。  彼を介抱し見送った沙穂だったが、再び現れた真輝が大富豪だと知る。  そんな彼が言うことには。 「すでに私たちは、恋人同士なのだから」  僕なんかすぐに飽きるよね、と考えていた沙穂だったが、やがて二人は深い愛情で結ばれてゆく……。

恵方巻を食べてオメガになるはずが、氷の騎士団長様に胃袋を掴まれ溺愛されています

水凪しおん
BL
「俺はベータだ。けれど、クラウス様の隣に立ちたい」 王城の厨房で働く地味な料理人ルエンは、近衛騎士団長のクラウスに叶わぬ恋をしていた。身分も属性も違う自分には、彼との未来などない。そう諦めかけていたある日、ルエンは「伝説の恵方巻を食べればオメガになれる」という噂を耳にする。 一縷の望みをかけ、ルエンは危険な食材探しの旅へ! しかし、なぜかその旅先にはいつもクラウスの姿があって……? 勘違いから始まる、ベータ料理人×氷の騎士団長の胃袋攻略ラブファンタジー!

運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー

白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿) 金持ち‪社長・溺愛&執着 α‬ × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω 幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。 ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。 発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう 離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。 すれ違っていく2人は結ばれることができるのか…… 思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいα‬の溺愛、身分差ストーリー ★ハッピーエンド作品です ※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏 ※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m ※フィクション作品です ※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです

ただ愛されたいと願う

藤雪たすく
BL
自分の居場所を求めながら、劣等感に苛まれているオメガの清末 海里。 やっと側にいたいと思える人を見つけたけれど、その人は……

奇跡に祝福を

善奈美
BL
 家族に爪弾きにされていた僕。高等部三学年に進級してすぐ、四神の一つ、西條家の後継者である彼が記憶喪失になった。運命であると僕は知っていたけど、ずっと避けていた。でも、記憶がなくなったことで僕は彼と過ごすことになった。でも、記憶が戻ったら終わり、そんな関係だった。 ※不定期更新になります。

副会長の青春は、恋とポンコツで出来ている。

さんから
BL
この高校の生徒会副会長を務める僕・東山 優真は、普段の仕事ぶりから次期生徒会長の最有力候補と言われている。……んだけど、実際は詰めの甘さやうっかりミスを根性論でカバーしてきたポンコツだ。 こんなに頑張れているのは、密かに思いを寄せている安西生徒会長のため。 ある日、なんの奇跡か会長に告白され晴れて恋人同士となった僕は、大好きな人に幻滅されないためにポンコツを隠し通すと決めたけど……!?(内容は他サイト版と同じですが、こちらの方がちょっと読みやすいはずです)

処理中です...