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ある意味で俺ってやっぱり最強なんだって認識だよね
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「みたらし~、しらたま~、アンコ~、ご飯だよ~」
「ミャア!(ご飯!ご飯!)」
「ミィ!(ヤッタ)」
「ニャン(お腹空きましたわ)」
「昼ご飯、1人で食べるの久しぶりだなぁ、それにしても」
フユさんと楓斗さんが出版社に行っているから1人と3匹での食事が久しぶりだな、と思いながらうどんを食べる。
「うーん、、暇だなぁ」
何の用事もないから暇だなぁ、と思いながらテーブルの方に視線を向けると、、、、
「アレ???」
見覚えのある分厚い封筒が2つ重なり合って置いてあったのが視界に入った。
「まーさか」
俺は冷や汗を垂らしながら立ち上がって封筒に記載されている所を見つめる。そこには、、、、
「、、、、星川、書店」
その文字を見て、俺は目を逸らしたかった。
「2人とも忘れるってどう言う事!!?!?」
今日の打ち合わせに使う原稿を何故忘れるんだ。わざとなのか?わざとであって欲しい、違う方が怖い。
その場にしゃがみ込んで、両手で顔を覆う。
「ミャー?(ママ、大丈夫ニャ?)」
「ニャー(ママ、体調悪いのですニャ?)」
「ミィー(ママ、気を確かにニャ)」
「しらたま達ありがとうねぇ、、、、ハァ、とりあえず届けますか)」
俺に近づいて、鳴いてスリスリしてくる3匹を撫でながら覚悟を決める。
お皿を洗って、窓を閉めたりして鞄に封筒2つを入れて、俺は玄関に向かう。
「ちょっとフユさんと楓斗さんの所に行ってくるね」
「ニャン(行ってらしゃいですわニャ)」
「ミャア!(行ってらっしゃいニャ!)」
「ミィ(お気をつけてねニャ)」
3匹に見送られる形として玄関を出て、俺は2人の居る出版社に向かうのであった。
タクシーでも乗って、移動して、出版社について、俺はフユさんと楓斗さんの2人に連絡をしたらすぐに返信が来て、エントランスで待っていると、
「朔羅、!」
「朔ちゃん!!」
「フユさん、楓斗さん、、、、同時に来たの?」
「会議室出るのが同時だったんだよ、俺と冬人兄さん」
「俺の方が1秒早かったがな」
「そんな競わないでよ、」
2人とも急いで来てくれたのが分かるから少し嬉しいな。そう思いながら、鞄から封筒を取り出す。
「はい、封筒」
「ありがとうな、朔羅。まさか忘れるとは思わなかった」
「ないって分かった時、俺絶望しちゃったもんね!」
「楓斗は良く忘れていると聞くがな」
「、、、、まだ2桁だから良いでしょ」
「「2桁も大概なんだよ」」
俺とフユさんはそうツッコむ。そして、俺のこの時点で気付いている。俺に向ける視線が他に2つある事に。
「朔ちゃーん、このまま待っててくれても良いよぉ」
「えぇ~、俺は家で楽チンしたいし、俺居たらちゃんと出来ないでしょ」
「朔羅が居たら結構やる気は出来るんだがな」
「それで、雑になりそうな気がするから却下」
「んもぉ、分かったよ。頑張って帰るから夜ご飯楽しみにしておくね!」
「だが無理はしなくても良いからな、、体調崩されるのは嫌だからな」
「分かってるよ、2人もちゃんとお仕事頑張ってね」
「了解しました!」
「任せてくれ」
2人はそう言ってそれぞれの会議室に戻って行った。
そして俺は帰ろうと、背を向けると、予想通りに、、、、
「「ぁ、あの、、、、!」」
「(はい、来た)」
俺は振り返って、俺に声をかけて来た人を見つめる。そこには、顔がどことなく似ている男性と女性の2人組。
「何ですか?」
2人は緊張しながらも俺に近づいて来る。
「その、えっと、こ、これ以上村瀬先生を弄ばないでもらって良いですか?」
「それと小倉先生もです!だから、その、、、、」
「「2人と別れて下さい!!」」
「無理です、お引き取りお願いします」
俺は即答する。いやぁ、フユさん派の男性と楓斗さん派の女性ねぇ、、、、面白いな。
真逆の方が面白いかもしれないけどこっちの方がさらに面白い。
俺に真正面で言う勇気は称するが、それで良いよ、何て言う訳なかろう。
「、何故ダメ何ですか!」
「いや、何で旦那の子身籠ってるってる身で旦那と番と別れないといけないのか意味不明」
「だ、だって、貴方浮気してるの私知ってるんですから!」
「、、、、は?」
「村瀬先生達以外と隠れて付き合っているの知っているんですよ」
「だから、貴方よりも私達の方が幸せにするんです!」
「、、、、マジで何言ってるのか分かんない」
思わず俺は2人に向かってそう言う。だって何でそんな考えに至ったのかさえ分かんないからだ。
浮気って何処の誰としてる訳だよ、、ハァ。俺は心の中でため息をついてしまう。
「いつ何処で誰と浮気したんですか。証拠もなしに言われるの結構失礼ですよ」
「あるに決まってるでしょ、、、、ほら」
「、、、、は?」
スマホの画面を見せられて見ると、そこには、氷織の姿があった。
「まさかアイドル同士での浮気とは思わなかった」
「いくらアイドルだからと言ってこんな暴挙、俺らは到底許せませんね」
「、、、、、、、、」
「「どうにか言ったらどうですか」」
「アハハハハハハッ」
「「!!?!?」」
「俺が、ひ、氷織と、浮気笑、ナイナイ、そんな事ない笑」
「だ、だったら、キスやハグの写真はどう説明するんですか!」
「、、、、その説明は教えてあげる、だけど此処だと目立つだけだし、最悪村瀬&小倉にバレるけど?」
「、、、、、、、、分かりました、今回は引き下がります。そうしよう、姉さん」
「!、でも」
「良いから」
「、、、、分かりました。これ、私の連絡先です」
「どうも、」
2人は俺に連絡先を渡したら静かにその場を立ち去った。
それにしても、「姉さん」ねぇ、、、、姉弟って事かな、、、、でも、少し俺に突っかかって来たあの2人にも雰囲気が似てたような。
俺はまためんどくさい事に巻き込まれたな、と思いながら家へと帰って行くのであった。
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「それで、みんな的には恋人を好きな人から急に別れてくれませんか?って言われたらどうする?」
「「「「「「突然の質問過ぎる」」」」」
数日後、俺は仕事終わりであるメンバー&マネージャー2人をとある焼肉屋の個室に呼び出して聞く。
此処は何回も来た事あるし、みんなも常連である。
「良いじゃん、聞かせて」
「、、、、まぁ僕の場合は正君は魅力的だし好きになる人は多いからいつ別れたいって切り出された時のように監禁の用意は済ませてる」
「糸、待って糸以外は愛さないから、お願い犯罪に行こうとするのは辞めて、お願いだから。俺の為にも」
「正久、必ず糸と結婚しないとダメになっちまったじゃねーか」
「哀れと言うかしょうがないと言うか」
「まー君の将来が心配になって来たよ。で、玲央は?」
「俺ェ?うーん、アイツ顔は良いしモテるのは分かるし、人当たりも良いから密かに恋してる人は多いと思う、、、、まぁもし言われたら結構、来るかも」
「分かる~、碧も沢山モテるから俺心配だし、もし言われたりでもしたら悲しい~」
「、、、、そう言う律だってモテるの俺は知ってるよ。それに悲しむよりも怒ったりしそうだし、律は」
「俺はコトさんが他の人にモテていて別れて欲しい、何て言われれば、まずはコトさんの事を何処まで好きかを聞き、幸せに出来るその覚悟を試しますね」
「本当、尋夢さんのそう言う所色んな意味で頼りになるし色んな意味で琴世叔父さんが、可哀想に思えてくる」
思わずそう言ってしまうぐらいには、愛が重いなと思ってしまった俺。
それにしてもやっぱり、言われたりするのは嫌なものなのね、みんな。
「でも、朔も大変だな。そんな事言われて言われない事と言うか浮気なんて言われてさ」
「ん~、何でそうなったのかって言う知りたい気持ちもあるし、、、、それに俺フユさんの事を好きだった人居るの知ってるし暇なのがなくなるから結構楽しみ」
「朔のそう言う1つの事にとことん楽しむ性格嫌いじゃねーけど、辞めとけ」
「トラブルに発展したら僕達に言うんだよ、すぐに対処するから」
「でもそいつ勇気あるな。好きな相手の番に別れろ、なんて言える努力、感心するわ」
「「律さん、感心しないで」」
「まぁでもそうなのは確かなんだよね。基本番の居る相手、それもΩに何かストレスを与えるような発言をする人が居るって分かるとαはその人を急激に嫌いになるから」
「ぇ、、そうなんですか?」
「そうだぞ、正久~。簡単に言えば番を害する人だって認識になるんだってさ」
「ぁ~、、、、だからか」
「尋夢、今何を納得した?何に納得したんだ?」
「いや、こっちの話なので碧さん」
「無視するんじゃない」
「じゃあとことんバレないようにしないとじゃん、バレたらめんどくさいの確実」
「「「「「「めんどくさくてもバレた方が良いと思う」」」」」」
「みんな酷い」
「まっ、とりあえず朔は何かあったら俺らに連絡。何がなくても俺らに連絡な」
「僕達は常に朔の心配をしていると思ってよね」
「因みに、連絡をしなかった場合は玲央と糸が暴れます」
「そしたら、哀れな被害者の誕生です」
「それが分かったら連絡する事だね」
「ねぇ、今俺の事被害者って言わなかった???ねぇ」
「分かった、ちゃんと連絡する」
そんな会話をしてその後食事をして解散した。やっぱり有識者に話を聞くと言うのは良いことだな、と同時に過保護だな~、と思ってしまう。
まぁ、、、、過保護になるようなことを何回か起こしていると言う自覚がある分何も言えないのであるがな、、、、ハハッ!!
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「こんにちは」
「「「「、、、、こんにちは」」」」
「、、、、朔、今日俺とデートじゃなかったの???」
「ごめんね、氷織、氷織だけ居なかったから呼んじゃなった」
「俺だけ居なかったってどう言う事!!?」
週末、俺はあの4人と氷織を呼び出した。4人は緊張した面持ちをしている。それにしてもやっぱり顔立ちが似てる、、、、と言う事は。
「今回呼び出したのは俺が恋人、そして伴侶と別れて欲しい、と言う理由を聞くためですが、、、、その前に1つよろしいですか?」
「、何でしょうか」
「みなさんは、ご兄弟ですよね?」
「「「「!!」」」」
「え、そうなの??」
「、、、、、、、、良く分かりましたね」
「今思い返せば、みなさんの名札が同じ苗字、そして姉さん、と呼んでいる事からの推測ですが」
本当に当たっているとは思わなくて少しびっくりしてしまう俺。
そして何なのか分からない氷織。
「では、本題に入りますが、出版社に働くお2人が言うには俺と氷織が浮気をしていると言う事ですよね?」
「「、、、、はい」」
「証拠写真もあります、仲良く手を繋いでいたりキスをしている写真が」
「他に番もおり、その上妊娠しているのにこんな暴挙、、、、本当にお腹の子も村瀬先生の子か怪しいですよ」
「!、おい、失礼にも程があるだろ、それは」
「氷織、落ち着いて、、、、ではご説明しますが氷織とは番です」
「「「「!!」」」」
「それは村瀬達もご存知である以前に氷織は村瀬達とは従兄弟関係に当たります」
「公表はしてないけど、名字で察するだろ、普通に」
「「「「!!」」」」
「因みに子供の父親を疑うのであればDNA鑑定もしても良いですよ」
俺と氷織の言葉に4人は黙ってしまった。まぁ、まさか従兄弟だった事や番だった事を知ったから驚くのは当然か。
すると、秋人さんの会社の方の女性が口を開く。
「本当に別れるつもりはないの、ですか?」
「ないに決まってる。そもそも番ったら簡単に番解消が出来ない事ぐらい知っているでしょう」
「そんな事承知の上です、、、、でも俺らは何年も片想いしているのに貴方はポッとでに奪われる気持ちが分からないでしょう」
「好きなのに気付いたら恋人が出来て結婚までしたなんて聞いたら気が狂いそうになった」
「貴方みたいに何人も番が居て幸せな人には分からないでしょ!」
「、、、、あのさ、君達何年ぐらい片想いしてたわけ??」
「ぇ、、、、4年、ですけど」
「俺は3年」
「俺は5年」
「私も4年、、、、」
「ハァ、、、、全然短い。こちとら、9年だぞ?9年、、、、ずっとずっと好きだったのに横から従兄弟に奪われた気持ち分かるか?それも他の従兄弟とも熱愛が出た時なんて三途の川渡りそうになったわ」
「何かごめん、氷織」
「「「「、、、、」」」」
氷織の言葉に俺は思わず謝ってしまった。他の4名は気まずそうな顔をする。
俺はため息をしてから、補足として長い片思いをしている身近な奴の名を言う。
「それに、村瀬先生、ぁ、小説家の方ね。その人も、10年以上片想いしてた人だからね。それも叶ってない」
「!、、、、」
「それも俺の兄な訳で」
「!、、、、そんな」
「確かにさ、複数の人と付き合ってる、番ってる、何て知ったら気が狂ってるとか縛ってるなんて思ってるけどさ、、、、ちゃんと俺達は愛してあってる訳で、、、、何も知ろうとしてないのに憶測だけで判断しないで。それに、本当に別れてそれで貴方達の好きな人はそれが幸せになると本気で言ってるの???」
「「「「ッ、、、、」」」」
「「「「、、、、ならないと、思う」」」」
「別に貴方達の気持ちを無碍にしたいとか思わないけど、、、、他の恋も良いと思うよ」
「朔にまた何か言ったら容赦しないからな!」
「、、、、はい、今回は我々兄弟がすみませんでした」
「姉ちゃん」
「勝手な憶測で動いてしまい不快な思いをさせました」
「私もすみませんでした。それと安心しました。貴方なら大丈夫だと」
「、、、、俺もすみませんでした。勝手な事を言って」
「いえいえ、分かって貰えたらそれで良いんですよ」
「俺は少し許さないけどな!」
それから4人を見送り氷織に家まで送って貰った。
拝啓、天国のママ、パパ、咲夜兄さん、雅陽姉さん夫婦、雅之兄さん夫婦。
今回のミニ騒動は簡単と終わりを告げました。まぁちょっと大変だったけどね。
「4人ともさぁ、、、、人からの好意はちゃんと気付かなよね」
「?、朔羅からの好意は見逃さないようにはしているが?」
「朔ちゃんと兄さん達、夏君からの好意以外は興味ないからな」
「他に俺達に興味を持つ人間が居ると言うのか???」
「分かった、気を付けるよ、朔君」
「夏人さん以外不合格だよ、本当に」
「「「何故???」」」
「ミャア!(ご飯!ご飯!)」
「ミィ!(ヤッタ)」
「ニャン(お腹空きましたわ)」
「昼ご飯、1人で食べるの久しぶりだなぁ、それにしても」
フユさんと楓斗さんが出版社に行っているから1人と3匹での食事が久しぶりだな、と思いながらうどんを食べる。
「うーん、、暇だなぁ」
何の用事もないから暇だなぁ、と思いながらテーブルの方に視線を向けると、、、、
「アレ???」
見覚えのある分厚い封筒が2つ重なり合って置いてあったのが視界に入った。
「まーさか」
俺は冷や汗を垂らしながら立ち上がって封筒に記載されている所を見つめる。そこには、、、、
「、、、、星川、書店」
その文字を見て、俺は目を逸らしたかった。
「2人とも忘れるってどう言う事!!?!?」
今日の打ち合わせに使う原稿を何故忘れるんだ。わざとなのか?わざとであって欲しい、違う方が怖い。
その場にしゃがみ込んで、両手で顔を覆う。
「ミャー?(ママ、大丈夫ニャ?)」
「ニャー(ママ、体調悪いのですニャ?)」
「ミィー(ママ、気を確かにニャ)」
「しらたま達ありがとうねぇ、、、、ハァ、とりあえず届けますか)」
俺に近づいて、鳴いてスリスリしてくる3匹を撫でながら覚悟を決める。
お皿を洗って、窓を閉めたりして鞄に封筒2つを入れて、俺は玄関に向かう。
「ちょっとフユさんと楓斗さんの所に行ってくるね」
「ニャン(行ってらしゃいですわニャ)」
「ミャア!(行ってらっしゃいニャ!)」
「ミィ(お気をつけてねニャ)」
3匹に見送られる形として玄関を出て、俺は2人の居る出版社に向かうのであった。
タクシーでも乗って、移動して、出版社について、俺はフユさんと楓斗さんの2人に連絡をしたらすぐに返信が来て、エントランスで待っていると、
「朔羅、!」
「朔ちゃん!!」
「フユさん、楓斗さん、、、、同時に来たの?」
「会議室出るのが同時だったんだよ、俺と冬人兄さん」
「俺の方が1秒早かったがな」
「そんな競わないでよ、」
2人とも急いで来てくれたのが分かるから少し嬉しいな。そう思いながら、鞄から封筒を取り出す。
「はい、封筒」
「ありがとうな、朔羅。まさか忘れるとは思わなかった」
「ないって分かった時、俺絶望しちゃったもんね!」
「楓斗は良く忘れていると聞くがな」
「、、、、まだ2桁だから良いでしょ」
「「2桁も大概なんだよ」」
俺とフユさんはそうツッコむ。そして、俺のこの時点で気付いている。俺に向ける視線が他に2つある事に。
「朔ちゃーん、このまま待っててくれても良いよぉ」
「えぇ~、俺は家で楽チンしたいし、俺居たらちゃんと出来ないでしょ」
「朔羅が居たら結構やる気は出来るんだがな」
「それで、雑になりそうな気がするから却下」
「んもぉ、分かったよ。頑張って帰るから夜ご飯楽しみにしておくね!」
「だが無理はしなくても良いからな、、体調崩されるのは嫌だからな」
「分かってるよ、2人もちゃんとお仕事頑張ってね」
「了解しました!」
「任せてくれ」
2人はそう言ってそれぞれの会議室に戻って行った。
そして俺は帰ろうと、背を向けると、予想通りに、、、、
「「ぁ、あの、、、、!」」
「(はい、来た)」
俺は振り返って、俺に声をかけて来た人を見つめる。そこには、顔がどことなく似ている男性と女性の2人組。
「何ですか?」
2人は緊張しながらも俺に近づいて来る。
「その、えっと、こ、これ以上村瀬先生を弄ばないでもらって良いですか?」
「それと小倉先生もです!だから、その、、、、」
「「2人と別れて下さい!!」」
「無理です、お引き取りお願いします」
俺は即答する。いやぁ、フユさん派の男性と楓斗さん派の女性ねぇ、、、、面白いな。
真逆の方が面白いかもしれないけどこっちの方がさらに面白い。
俺に真正面で言う勇気は称するが、それで良いよ、何て言う訳なかろう。
「、何故ダメ何ですか!」
「いや、何で旦那の子身籠ってるってる身で旦那と番と別れないといけないのか意味不明」
「だ、だって、貴方浮気してるの私知ってるんですから!」
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「村瀬先生達以外と隠れて付き合っているの知っているんですよ」
「だから、貴方よりも私達の方が幸せにするんです!」
「、、、、マジで何言ってるのか分かんない」
思わず俺は2人に向かってそう言う。だって何でそんな考えに至ったのかさえ分かんないからだ。
浮気って何処の誰としてる訳だよ、、ハァ。俺は心の中でため息をついてしまう。
「いつ何処で誰と浮気したんですか。証拠もなしに言われるの結構失礼ですよ」
「あるに決まってるでしょ、、、、ほら」
「、、、、は?」
スマホの画面を見せられて見ると、そこには、氷織の姿があった。
「まさかアイドル同士での浮気とは思わなかった」
「いくらアイドルだからと言ってこんな暴挙、俺らは到底許せませんね」
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「「どうにか言ったらどうですか」」
「アハハハハハハッ」
「「!!?!?」」
「俺が、ひ、氷織と、浮気笑、ナイナイ、そんな事ない笑」
「だ、だったら、キスやハグの写真はどう説明するんですか!」
「、、、、その説明は教えてあげる、だけど此処だと目立つだけだし、最悪村瀬&小倉にバレるけど?」
「、、、、、、、、分かりました、今回は引き下がります。そうしよう、姉さん」
「!、でも」
「良いから」
「、、、、分かりました。これ、私の連絡先です」
「どうも、」
2人は俺に連絡先を渡したら静かにその場を立ち去った。
それにしても、「姉さん」ねぇ、、、、姉弟って事かな、、、、でも、少し俺に突っかかって来たあの2人にも雰囲気が似てたような。
俺はまためんどくさい事に巻き込まれたな、と思いながら家へと帰って行くのであった。
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「「「「「「突然の質問過ぎる」」」」」
数日後、俺は仕事終わりであるメンバー&マネージャー2人をとある焼肉屋の個室に呼び出して聞く。
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「良いじゃん、聞かせて」
「、、、、まぁ僕の場合は正君は魅力的だし好きになる人は多いからいつ別れたいって切り出された時のように監禁の用意は済ませてる」
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「でも、朔も大変だな。そんな事言われて言われない事と言うか浮気なんて言われてさ」
「ん~、何でそうなったのかって言う知りたい気持ちもあるし、、、、それに俺フユさんの事を好きだった人居るの知ってるし暇なのがなくなるから結構楽しみ」
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「ぇ、、そうなんですか?」
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「ぁ~、、、、だからか」
「尋夢、今何を納得した?何に納得したんだ?」
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「無視するんじゃない」
「じゃあとことんバレないようにしないとじゃん、バレたらめんどくさいの確実」
「「「「「「めんどくさくてもバレた方が良いと思う」」」」」」
「みんな酷い」
「まっ、とりあえず朔は何かあったら俺らに連絡。何がなくても俺らに連絡な」
「僕達は常に朔の心配をしていると思ってよね」
「因みに、連絡をしなかった場合は玲央と糸が暴れます」
「そしたら、哀れな被害者の誕生です」
「それが分かったら連絡する事だね」
「ねぇ、今俺の事被害者って言わなかった???ねぇ」
「分かった、ちゃんと連絡する」
そんな会話をしてその後食事をして解散した。やっぱり有識者に話を聞くと言うのは良いことだな、と同時に過保護だな~、と思ってしまう。
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「俺だけ居なかったってどう言う事!!?」
週末、俺はあの4人と氷織を呼び出した。4人は緊張した面持ちをしている。それにしてもやっぱり顔立ちが似てる、、、、と言う事は。
「今回呼び出したのは俺が恋人、そして伴侶と別れて欲しい、と言う理由を聞くためですが、、、、その前に1つよろしいですか?」
「、何でしょうか」
「みなさんは、ご兄弟ですよね?」
「「「「!!」」」」
「え、そうなの??」
「、、、、、、、、良く分かりましたね」
「今思い返せば、みなさんの名札が同じ苗字、そして姉さん、と呼んでいる事からの推測ですが」
本当に当たっているとは思わなくて少しびっくりしてしまう俺。
そして何なのか分からない氷織。
「では、本題に入りますが、出版社に働くお2人が言うには俺と氷織が浮気をしていると言う事ですよね?」
「「、、、、はい」」
「証拠写真もあります、仲良く手を繋いでいたりキスをしている写真が」
「他に番もおり、その上妊娠しているのにこんな暴挙、、、、本当にお腹の子も村瀬先生の子か怪しいですよ」
「!、おい、失礼にも程があるだろ、それは」
「氷織、落ち着いて、、、、ではご説明しますが氷織とは番です」
「「「「!!」」」」
「それは村瀬達もご存知である以前に氷織は村瀬達とは従兄弟関係に当たります」
「公表はしてないけど、名字で察するだろ、普通に」
「「「「!!」」」」
「因みに子供の父親を疑うのであればDNA鑑定もしても良いですよ」
俺と氷織の言葉に4人は黙ってしまった。まぁ、まさか従兄弟だった事や番だった事を知ったから驚くのは当然か。
すると、秋人さんの会社の方の女性が口を開く。
「本当に別れるつもりはないの、ですか?」
「ないに決まってる。そもそも番ったら簡単に番解消が出来ない事ぐらい知っているでしょう」
「そんな事承知の上です、、、、でも俺らは何年も片想いしているのに貴方はポッとでに奪われる気持ちが分からないでしょう」
「好きなのに気付いたら恋人が出来て結婚までしたなんて聞いたら気が狂いそうになった」
「貴方みたいに何人も番が居て幸せな人には分からないでしょ!」
「、、、、あのさ、君達何年ぐらい片想いしてたわけ??」
「ぇ、、、、4年、ですけど」
「俺は3年」
「俺は5年」
「私も4年、、、、」
「ハァ、、、、全然短い。こちとら、9年だぞ?9年、、、、ずっとずっと好きだったのに横から従兄弟に奪われた気持ち分かるか?それも他の従兄弟とも熱愛が出た時なんて三途の川渡りそうになったわ」
「何かごめん、氷織」
「「「「、、、、」」」」
氷織の言葉に俺は思わず謝ってしまった。他の4名は気まずそうな顔をする。
俺はため息をしてから、補足として長い片思いをしている身近な奴の名を言う。
「それに、村瀬先生、ぁ、小説家の方ね。その人も、10年以上片想いしてた人だからね。それも叶ってない」
「!、、、、」
「それも俺の兄な訳で」
「!、、、、そんな」
「確かにさ、複数の人と付き合ってる、番ってる、何て知ったら気が狂ってるとか縛ってるなんて思ってるけどさ、、、、ちゃんと俺達は愛してあってる訳で、、、、何も知ろうとしてないのに憶測だけで判断しないで。それに、本当に別れてそれで貴方達の好きな人はそれが幸せになると本気で言ってるの???」
「「「「ッ、、、、」」」」
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「別に貴方達の気持ちを無碍にしたいとか思わないけど、、、、他の恋も良いと思うよ」
「朔にまた何か言ったら容赦しないからな!」
「、、、、はい、今回は我々兄弟がすみませんでした」
「姉ちゃん」
「勝手な憶測で動いてしまい不快な思いをさせました」
「私もすみませんでした。それと安心しました。貴方なら大丈夫だと」
「、、、、俺もすみませんでした。勝手な事を言って」
「いえいえ、分かって貰えたらそれで良いんですよ」
「俺は少し許さないけどな!」
それから4人を見送り氷織に家まで送って貰った。
拝啓、天国のママ、パパ、咲夜兄さん、雅陽姉さん夫婦、雅之兄さん夫婦。
今回のミニ騒動は簡単と終わりを告げました。まぁちょっと大変だったけどね。
「4人ともさぁ、、、、人からの好意はちゃんと気付かなよね」
「?、朔羅からの好意は見逃さないようにはしているが?」
「朔ちゃんと兄さん達、夏君からの好意以外は興味ないからな」
「他に俺達に興味を持つ人間が居ると言うのか???」
「分かった、気を付けるよ、朔君」
「夏人さん以外不合格だよ、本当に」
「「「何故???」」」
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周囲の過度な期待に耐えられなくなったアルファーー暁月凛(あかつき りん)は、知らない電車に乗り込み、逃避行を計った。
見知らぬ風景。
見知らぬ土地。
見知らぬ海で出会ったのは、宵月蜜希(よいつき みつき)――番持ちの、オメガだった。
「あははは、暁月くんは面白いなぁ」
「ありがとうね、暁月くん」
「生意気だなぁ」
オメガとは思えないほど真っすぐ立つ蜜希。
大人としての余裕を持つ彼に、凛は自分がアルファであることを忘れるほど、穏やかな気持ちで日々を過ごしていく。
しかし、蜜希の初めての発情期を見た凛は、全身を駆け巡る欲に自分がアルファであることを思い出す。
蜜希と自分が”運命の番”だと知った凛は、恋を自覚した瞬間失恋していたことを知る。
「あの人の番は、どんな人なんだろう」
愛された蜜希は、きっと甘くて可愛らしい。
凛は蜜希への秘めた想いを抱えながら、蜜希を支えることを決意する。
しかし、蜜希の番が訳ありだと知った凛は、怒り、震え――同時に、自分がアルファである事を現実は無情にも突き付けて来る。
「凛さん。遊びは終わりです。帰りますよ」
強引に蜜希と引き剥がされる凛。
その凛の姿と、彼の想いを聞いていた蜜希の心は揺れ――。
オメガバースの世界で生きる、運命の二人の逃避行。
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たしかなこと
大波小波
BL
白洲 沙穂(しらす さほ)は、カフェでアルバイトをする平凡なオメガだ。
ある日カフェに現れたアルファ男性・源 真輝(みなもと まさき)が体調不良を訴えた。
彼を介抱し見送った沙穂だったが、再び現れた真輝が大富豪だと知る。
そんな彼が言うことには。
「すでに私たちは、恋人同士なのだから」
僕なんかすぐに飽きるよね、と考えていた沙穂だったが、やがて二人は深い愛情で結ばれてゆく……。
恵方巻を食べてオメガになるはずが、氷の騎士団長様に胃袋を掴まれ溺愛されています
水凪しおん
BL
「俺はベータだ。けれど、クラウス様の隣に立ちたい」
王城の厨房で働く地味な料理人ルエンは、近衛騎士団長のクラウスに叶わぬ恋をしていた。身分も属性も違う自分には、彼との未来などない。そう諦めかけていたある日、ルエンは「伝説の恵方巻を食べればオメガになれる」という噂を耳にする。
一縷の望みをかけ、ルエンは危険な食材探しの旅へ! しかし、なぜかその旅先にはいつもクラウスの姿があって……?
勘違いから始まる、ベータ料理人×氷の騎士団長の胃袋攻略ラブファンタジー!
運命の番ってそんなに溺愛するもんなのぉーーー
白井由紀
BL
【BL作品】(20時30分毎日投稿)
金持ち社長・溺愛&執着 α × 貧乏・平凡&不細工だと思い込んでいる、美形Ω
幼い頃から運命の番に憧れてきたΩのゆき。自覚はしていないが小柄で美形。
ある日、ゆきは夜の街を歩いていたら、ヤンキーに絡まれてしまう。だが、偶然通りかかった運命の番、怜央が助ける。
発情期中の怜央の優しさと溺愛で恋に落ちてしまうが、自己肯定感の低いゆきには、例え、運命の番でも身分差が大きすぎると離れてしまう
離れたあと、ゆきも怜央もお互いを思う気持ちは止められない……。
すれ違っていく2人は結ばれることができるのか……
思い込みが激しいΩとΩを自分に依存させたいαの溺愛、身分差ストーリー
★ハッピーエンド作品です
※この作品は、BL作品です。苦手な方はそっと回れ右してください🙏
※これは創作物です、都合がいいように解釈させていただくことがありますのでご了承くださいm(_ _)m
※フィクション作品です
※誤字脱字は見つけ次第訂正しますが、脳内変換、受け流してくれると幸いです
奇跡に祝福を
善奈美
BL
家族に爪弾きにされていた僕。高等部三学年に進級してすぐ、四神の一つ、西條家の後継者である彼が記憶喪失になった。運命であると僕は知っていたけど、ずっと避けていた。でも、記憶がなくなったことで僕は彼と過ごすことになった。でも、記憶が戻ったら終わり、そんな関係だった。
※不定期更新になります。
副会長の青春は、恋とポンコツで出来ている。
さんから
BL
この高校の生徒会副会長を務める僕・東山 優真は、普段の仕事ぶりから次期生徒会長の最有力候補と言われている。……んだけど、実際は詰めの甘さやうっかりミスを根性論でカバーしてきたポンコツだ。
こんなに頑張れているのは、密かに思いを寄せている安西生徒会長のため。
ある日、なんの奇跡か会長に告白され晴れて恋人同士となった僕は、大好きな人に幻滅されないためにポンコツを隠し通すと決めたけど……!?(内容は他サイト版と同じですが、こちらの方がちょっと読みやすいはずです)
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