純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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、、、、よし!女装じゃない!助かった、、、、マジで

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さく~」

「何~、玲央れお

「助けて」

「ヤダ」

「鬼!」

「ハッ、自分ではいたんだ。自分の責任じゃ」

「玲央、諦めなって、これは」

「うるせー!魔女!」

「女王と言いな」

いとはノリノリだな」

拝啓、天国のママ、パパ、咲夜さきや兄さん、雅陽みやび姉さん夫婦、雅之まさゆき兄さん夫婦、お元気ですか?俺は元気です、結構。

11月下旬に入り、文化祭の時期になったのだが、今俺達は劇の衣装の最中調整に入ってます。
俺達のクラスがする演目は、【白雪姫】だ。因みに俺は演出兼脚本です!
そして、玲央は、

「何で俺が白雪姫なんだよ、マジふざけんなよ」

「似合ってると思うけどなぁ、僕は」

「似合っているから余計に嫌なんだよ。それと王子が三都弥みつやだし!」

「大丈夫だって本当にキスさせる訳じゃないし」

「そこの心配はしてないんだよ!朔!」

ウチの事務所にあった白雪姫の衣装(改造版)を着ながらキャンキャン吠えている玲央は置いておいて、糸は白雪姫の継母である魔女、女王役。
メイクはまだしてないけど、既に迫力はある。

「将来もし子供が出来て、恋人連れてきた時の練習してたら、自然と出来るように」

「糸の奴馬鹿だろ」

「シッ、玲央思ってても言わないのが優しさ」

「朔だって思ってるんじゃん!」

「つか、何で朔は裏方やってんだよ。女装しろよ。呼び込みの奴らと一緒に」

「そうだよ!朔だけズルい!」

「すまんな。先生から許可は貰ったんだ。今年最後の文化祭、女装せずに済んだ、、、、!」

「「羨ましいぃぃ~」」

劇の呼び込みをする裏方組や服飾組は女装か男装をするんだけど、俺と監督である千尋ちひろは何もしなくて良いと先生から許しを貰っているのだ。

「て言うか、三都弥が王子役引き受けるの僕以外だったんだけど」

「ぁー、それ柊月ひづきがお願いしたとか俺聞いたけど」

「玲央それ何処情報??」

じゅん

「「純だとなぁ」」

「ちょいちょい!信用しろよ!」

「「「出たな、小人A」」」

話に割って入ってくる純。
流石、人の話を良く聞く地獄耳。と、思うが口にはしない。

「三都弥が言ってたっての。本当にキスはしないし、柊月に言われたら断れない、って」

「ふーん、三都弥なら良いそう。でも、俺まだ納得してないんだよ」

「「「何が?」」」

「朔が裏方な事!」

「まだ言ってんのかよ、玲央は」

「俺と糸が表舞台に出るんだったら、朔も出るのが正直な話だろ!!?」

「脚本に選ばれたのは俺なんだ。諦めろ」

「ウググッ」

「僕達はいつまで経っても朔には勝てないと言う事か」

「まぁでも、朔が白雪姫やっているのを見たいとは思う、俺も」

「ほら純も!」

「ただ自分で引いたのは玲央だし」

「もうヤダ(泣)」

「泣いちゃったよ、玲央」

「ほっときな、すぐに回復するから」

「朔れいせーい」

「純はさっき委員長探してたよ」

「マジかよ、、行ってくる」

「「行ってら」」

まぁそんなこんなので、来週に迫った文化祭。無事に開演したら良いな、と思いながら俺は台本を持って他の衣装を見にいく。



































家に帰り夜ご飯を作っていると、フユさんが机に置きっぱなしにしていた台本を見つけた。

「ん?、朔羅さくらこれは何だ?」

「ん~?、ぁ~、それ文化祭の劇でやる白雪姫の台本」

「!、そうか」

「因みに俺は脚本だから舞台には出ないからね」

「、、、、そうか」

「落ち込まないでよ」

明らかに落ち込むし声のトーン変わったんだけど笑
出ると思ってたのかまさか俺が白雪姫だと思ってたのか、どっちだ?

「朔羅の白雪姫姿、見たかったな」

白雪姫の方だったかぁ。

「残念だったな、絶対にしませんっての」

「俺はして欲しいんだがな。それにしても朔羅が脚本を書いたのか」

「まぁね。結構得意な方だったし」

「読んでも良いか?」

「良いけどただの台本だよ?」

「それでも、朔羅が作ったのだったら読みたい」

「そう?それなら良いけど」

普通の台本なんだけどなぁ、と思いながらも少し照れくさいな、と思いながらみたらし達にご飯をあげる。

「ミャア(ご飯ニャ)」

「ミィ、ミィー(みたらし、走らないニャ)」

「ニャア(冷静にですわニャ)」

「普通に読まれるのって恥ずかしいなぁ」

「ミャー、ミャー(俺もママの読みたいニャ)」

「ニャー、ニャー(みたらしは読めないですわよニャ)」

「ミィー、ミィー(アンコ、言い過ぎニャんよ)」

「みたらし達も分かってくれるぅ~?」

何て話が通じているか分かんないけど、3匹に話しかけながら、俺は夜ご飯を作り終えた。
フユさんはまさかの最後まで読むからと借りちゃった。

「書くんじゃなかった」

冬人ふゆと兄様は一度興味持った本は最後まで読むタイプだから」

「脚本なんだけど」

「ほら、脚本も、本、だから」

「極端過ぎるだろ」

「それが冬人兄さんなんだよ!朔ちゃん」

「褒め言葉としては捉えて良いものだろうか?」

秋人あきと兄さん、これは良い方」

楓斗ふうとさんの大雑把な所どうにかした方が良い気がするんだけども、夏人なつとさん」

「俺に言わないで欲しいな、朔君」

「まぁでも、俺は良いと思うがな、アレも」

そんな会話を、フユさんの居ない所でするのは結構ゾクゾクする。
普段言わない事とか話すから特にだと思うけど。

「ニャー(暇ですわねニャ)」

「ミャー(でもママ達楽しそうニャ)」

「ミィー(それは良い事だねニャ)」

「ぁ、羅人あみひと泣いてる」

「俺が見てくる~!」

「楓斗、待てこれはオムツの可能性があるぞ」

「すっかり2人とも泣き声の判別が出来るようになったね」

「未だに俺でも迷う時あるけどね、オムツかミルクかで」

「分かる、それ俺も良くある」





































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