純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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今世の中の人間を恨んでる途中だから、マジで

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文化祭の劇当日の開催前の時、俺はいとを正座させて尋問して、先程聞いた言葉を聞き返す。

「はぁ!?玲央れお今何処だって!!?」

「だから、、、、その、今箱根に、居ます」

「何で!!?確か箱根のロケ、りつさんでしょ!!?」

「ぎ、ギックリ、腰、、、、だそうです」

「、、、、チッ、使えねーな」

「ヒェ、」

糸の言葉に思わず、舌打ちをしてしまった。
それにビビる糸。

さく~、落ち着け。今こっち向かってるんだろ?」

「ぅ、うん。劇の前には来れる、って」

「ほら、朔、ギリギリには来れるんだから、な?」

「ッ~~、、、、ハァ、千尋ちひろにそう言われたら断れないじゃん」

「千尋~、ありがとう~」

「良いっての笑、おい小人AとD」

「「何でしょうか、千尋様」」

「水、椅子」

「「了解しました」」

流れるように、じゅんつかさを召喚して、ストローの刺さったペットボトルと椅子を出す2人。
それを見て思わず笑ってしまう俺と糸。

「ここで、おさむ五十鈴いすずを使わない辺り、流石千尋、だね」

「分かる。扱い方がとっても上手いな。流石千尋」

「って、そろそろ文化祭が始まるじゃん。早く準備しよう、、、、!」

「そうだな、糸。あれ?三都弥みつやは?」

「今、柊月ひづきに電話してるみたいだぞ。さっき電話してたの、見た」

「ぁー、ラブコール」

「朔、言い方言い方」

そんな会話をしながら、俺達の最後の年の文化祭が始まった。
最後の年、頑張ろうと意気込みながら、そして玲央には教えなかった罰に何をするかをするかを今考えている。
廊下を歩きながら劇の準備まで出店を回ろうかなと、思っていた矢先、

「、、、、で、フユさん達何してんの???」

完全にはしゃいでいるフユさん達を見て思わず冷たく言い放ってしまう。

「文化祭の出店を回っているんだが」

「んな事分かったんだよ。はしゃぎ過ぎだろ」

「そうか?」

「そうなんだよ。って、秋人あきとさん、羅人あみひとぐっすり眠ってる」

「あぁでもさっきまで少しグズってたんだがな」

「朔ちゃんに会いたくなって、って感じだからねぇ笑」

楓斗ふうと兄様だって、仕事ほっぽって此処に来てるんだから」

「ウグッ、、、なつ君、言わないでよぉ」

夏人なつとに言われるなんてヤバいからな。それで、朔羅さくら一緒に回れるか?」

「え、まぁ回れるけど。劇が始まったら俺忙しくなるけど良い?」

「寧ろ劇を観たいから、全然良い。その間は、朔羅を堪能したい」

「///////// ば、馬鹿じゃないの。早く行こっ」

「朔ちゃん照れてる~」

「兄様揶揄わない。それにしても、冬人ふゆと兄様ズルイなぁ」

「朔を照れさせているのがか?」

「まぁ、そんな感じかな、秋人兄様」

そんなこんなで旦那と恋人3人と我が子と文化祭を回る事になったのだけれども。
周りの生徒やお客さん達からの視線がエグい。流石イケメン兄弟と言うのか、俺の顔面が薄まるレベルだ。

「まっ、それで付き合っているのは俺なんだけど(ボソッ 」

「ん?朔羅何か言ったか?」

「別に~」

「ぁ、秋人兄さん、見て見て油そば売ってる」

「本当だな、楓斗。食べるか」

「食べよう食べよう!」

「兄様達、さっき焼きそばとたこ焼き食べたばかりでしょ!」

「意外と大食いなんだよなぁぁ、2人は」

「食べ過ぎだとは思うがな、俺は」

「、、、、確かに」

「って、言ってるそばから兄様達何でフランクフルトまで買ってるのさ!」

「「美味しそうだから」」

「殴ろうかな、医者として」

「夏人さん落ち着いて、医者としてなら言葉で立ち向かおう」

「まぁ太らないからな基本的に、俺達は」

「フユさん今の発言は女子を敵に回したからね」

「無意識だったんだ、悪気はない」

なんてくだらないようで、とっても俺にとってはね、楽しい会話をしながら、羅人の機嫌を取ったり、ミルクあげたりオムツしながら文化祭を回りに回ったね。












































楽しく楽しく回っていたら気付いたら、劇の開始時間30分前になっていた。

「そろそろ、体育館に行かないと、準備とかあるから」

「そうか、俺達も行こうか」

「朔ちゃんが脚本の劇楽しみ~」

「そうだな。羅人も楽しみだな」

「あぅ」

「ヤダ、羅人に見られるって考えたら胸の高鳴りが止まらない」

「それは俺医者として診ないといけないやつ???」

「ギリ診なくていいやつ」

「なら、良かった」

何て会話をして体育館に入ると、目の前にいきなり修と五十鈴が現れた。

「「朔!どうしよう!!!!!!」」

「うるさっ」

2人のうるささに耳を抑えてそう言う。2人は焦った表情で既に衣装を着ていた。
お客さんは殆ど居なかったから良かったけど、居たらビックリするだろう。

「で、何が、どうしよう、なんだよ」

「それが、玲央がまだ来たなくて、渋滞にハマってて来れないって!」

「で、三都弥の方は階段から落ちそうになった子供を助ける時に足首捻挫して、劇出れなくなった!」

「、、、、、、、、チッ」

修と五十鈴の言葉に俺は深いため息をついたから、思わず舌打ちをしてしまった。それを聞いてビクッと肩を震わせる2人。

「とりあえず2人の事は分かった」
「、、、、他に代役出来る人は?」

「いや、それが2人で出来るって思ったたから、他の人白雪姫と王子の台詞覚えたないみたいで」

「ど、どうする?カンペを作るってなっても、上手くいくかどうか」

「それなら大丈夫~!朔は台詞全部覚えてるもんねぇ」ガシッ

「糸、、、、!」

急に現れた糸はそう言って俺は瞬時に嫌な顔をする。
確かに俺は台詞を全部覚えている。いつもの台詞覚えみたいな癖でつい、、、、!
それを悟ったのか知っていたのかニヤニヤしながら言う糸にイラっとしてしまう。

「安心しな、白雪姫の衣装は朔にピッタリな改良出来るらしいし」

「そこを不安に思ってねーんだよ。王子はどうするんじゃ、王子は」

「ぁ、それは、「俺がやっても良いだろうか?」村瀬むらせ大先生!?」

「フユさん、台詞分かるの?」

「あぁ、前に見せて貰ったのを全部覚えているからな」

「嘘ぉ」

まさかのフユさんからの立候補に思わずビックリ。
どうしよう、本格的に断れない状況になっちまった。
今、なんか世間の人達を恨みたい気分になってきた。

「朔!お願い!最後の年の文化祭、お願い!上手くいきたい!」

「、、、、ハァァ、分かったよ。ただ報酬はちゃんと貰うからな」

「うん!」

「村瀬さんは俺と来て下さい。衣装の調整するので」

「あぁ、朔は五十鈴とね」

「最終調整するって言ってから、朔行こう」

「りょうかーい」

俺はそう言って五十鈴に、フユさんは修のあとをついていった。
本当にしたくないし、やりたくもない。でもしないと終わらない。

「朔ちゃん大変だね」

「それが朔の運命なんだろうな」

「そんな運命悲しいだけだと思うけどな、」

「だな、とりあえずカメラ準備するか」

「秋人兄さんのそう言う冷静なところ好き」

「言わなくても良い」

「兄様達は兄様達ではしゃいでるんだよなぁぁ」

































「、、、、何と綺麗な人なんだ」

フユさんの言葉にドキドキする。そう、今はクライマックスである。
上手くいった、上手くいき過ぎた。ここでヘマはダメだ。
目を閉じながらそう願い、上手くいけと念じる。
そして、

チュッ

「ッ、、、、、、、、んんっ」
「あれ?、私は、」

「姫、目覚めたのですね」

「、貴方が私を?、ありがとうございます、助けてくれて」

「姫、どうか私と結婚して下さい、一生をかけて貴方を幸せにすると誓います」

「、、、、はい、よろしくお願いします」

キスされてからの目が覚めてから、会話までのシーン、何とか上手くいった。
そして、最後のラストシーンを終えて、色々終わり文化祭が終わってフユさんと2人きりになったのですが。

「フユさん、、、、最後のさ、「一生をかけて貴方を幸せにすると誓います」の所、アドリブ?」

「あぁ、良く気づいな」

「当たり前でしょ。脚本書いたの俺なんだから」

「アレは、本当に伝えたかったから、言っただけだ」

「ッ、、、、/////////馬鹿みたい」

「馬鹿で結構だ、、、、朔羅、こっち、向いてくれ」

「ん?、何s」チュッ

振り向くと、またキスをされた。
それも今度は濃厚なキスだ。唇と唇が触れるのじゃなくて、舌と舌が絡み合って、俺の口内を蹂躙するような、感じだ。

拝啓、天国のママ、パパ、咲夜さきや兄さん、雅陽みやび姉さん夫婦、雅之まさゆき兄さん夫婦。

最後の年の文化祭は上手く行ったし、楽しかったけど、、、、

「んっ、、んぅ、、、ぁ、」

腰が砕けそうなキスを最後にされるのは、勘弁願いたい。







































































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