純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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やはり俺は今世で徳を使い過ぎたと思うんだよな

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秋人あきとさん、お待たせ」

さく、そんなに待ってないから、大丈夫だ」

「そっか、良かっt、、、、」

「ん?どうした?朔」

次の日のデートの日、俺は服を着替えて先に駐車場に向かった秋人さんと合流する。
そこには、普段の秋人とは少し違う雰囲気を纏っていて、それに完全に勝負服みたいな姿で、思わず言葉を失ってしまった。
簡単に、言えばカッコいい、んです。

「その、今日の秋人さんは一段と、カッコいいな、と思って/////」

「、、、、朔に、そう言われると、照れるな/////」

「秋人さん、顔真っ赤」

秋人さんの顔を覗き込んで言ったら、顔をムニっと指で挟まれて一言。

「朔に言われたくない」ムニッ

それだけでもカッコいいな、と思ってしまう俺は末期だろうか。
それから、秋人さんはスマートに車の助手席の扉を開けてくれて、荷物を軽々と後ろの席に置く。何だがフユさんのデートとは違う気分になる。
おっと、今日の俺のデート相手は秋人さんだ。他の相手の名前は出さないように、と!

「今から何処行くの?」

「それは着いてからのお楽しみだ。ヒントを言うのであれば、朔の好きな物がある所だな」

「えぇ~、何それ、俺の好きな物ぉ???」

難しいヒントを出されて少し悩む。俺の好きな物、食べ物?それものゲームとか場所???
と悩みながらも、車は発車される訳で。

「栃木県に行くから、今日は少し遠出になる」

「りょうかーい。栃木かぁ、栃木に俺の好きな物あったっけ」

「考えてみろ。あるかもしれないぞ」

「栃木と言えば、温泉、餃子、動物園、あとは日光とか、うーん」

「そんなに悩むのか?」

「当たり前じゃん。悩むに決まってる」

「案外簡単な物、だから朔なら分かるぞ」

優しく言いながら運転する秋人さんの姿はとてもカッコいい。
だが、今俺が1番やるべき事は今から行く場所を考える事だ。
そう思ってキリッと頭を働かせる。

「わざわざ栃木に行くって事は、栃木名産の物。で、俺の好きな物、、、、ぁ、苺!?」

「正解」

ギリギリで頭の中に出たのが苺だったが、まさか当たっているとは思わず結構嬉しくなった。
それにしても苺か。とちおとめとかとちあいか、とかが有名なんだよなぁ。
おっと、ヨダレが。
苺のことを考えただけでヨダレが出そうになってしまった。

「この時期なら苺狩りが出来るかと思って調べたら、今日は予約の人が少ないらしいから、良いと思って」

「俺の為にありがとう。それにわざわざ予約まで」

「恋人の為ならこれぐらいなんてことない。それに、朔の幸せそうな顔を見る為なら何だって出来るんだよ、俺は」

「、、、、秋人さん///、、、、、、、、ちょっとフユさんチック」

「そりゃあ、兄弟なんだからな」

と、言ってしまったが、照れ隠しだ。その証拠に秋人さんの顔が見れない。
久しぶりのデートだから、いつも以上に意識してしまう。なんか、いつも以上に秋人さんがイケメンに見える!

「朔、眠くなったら言ってくれ。昨日は仕事もあって羅人あみひとの夜泣きであまり寝れてないだろ?」

「え、、でも今日はデートだし、少しでも、その、、、、ぁ、秋人さんをた、堪能?したいから、俺起きておく、!」

「ッ、、、、ハァ///// 本当に、朔は人をノックアウトするのが得意だな」

「そんなつもりないんだけど!」

「だが、俺にとったら、朔の全てが愛おしいんだ」

「///// 秋人さんもノックアウトするのが、上手じゃんか」

「そうだろうか?」

秋人さんの横顔をチラッと見ながら、その優しい雰囲気を感じてドキドキしながら時間が過ぎ去るのを待つ。
2人っきりの空間で、更にドキドキしてしまう。俺の心臓の鼓動が早くなるのが秋人さんに伝わらないと、良いなと思いながら目を瞑る。













































「んんっ、、んぅ、、、、此処、何処、?」

「朔、起きたか」

「ぁ、秋人さん、、俺、寝てた、?」

目が覚めると、俺は寝ていると自覚して少し恥ずかしさを覚える。
寝れないって言ってたのに、、!だけどそれを怒ったりもせずに優しい顔で俺の方を見る秋人さん。

「ごめん、俺」

「良いんだよ。俺は寝て欲しいと言ってたし、、、、それに朔の寝ている姿を見ていると幸せを感じるんだ」

「///////// そ、そっか、良かった」

秋人さんの言葉にホッと安心すると同時に照れてしまった。
なんか、こう言う優しくて大人の余裕を感じる所を好きになったんだな、って実感する。

「それで此処って」

「あぁ、サービスエリアだ。お昼ご飯は此処で食べようと思ってな」

「!、ヤッタ!此処有名な所でしょ、前に番組出演で見た時に行きたかったんだよね」

「それは良かった。好きなだけ、食べてくれ」

「苺を沢山食べたいし、少し温存はするけどね!」

嬉しくなりながら、車から降りてサービスエリアの中に入る。
中には結構人が居て、自然と秋人さんのそばに居てしまう。
すると、俺に帽子を被せてくる秋人さん。思わず見上げる。

「大丈夫か?朔。嫌か?

「ぁ、大丈夫だよ。ちょっと人多くてビックリしちゃっただけ」

「それなら良いが、、、俺のそばにちゃんと居るんだぞ」ギュッ

秋人さんはそう言って俺の手を握ってきた。
それだけで、安心して来て、ちょっと泣きそうになってしまう。

「うん、離れないよ。さっ、餃子食べよう!栃木といったら餃子だし!」

「そうだな、食べようか」

それから一緒に餃子を食べた。美味し過ぎて4皿食べちゃったから、満腹満腹。
美味しく食べている俺を見ながら幸せそうな顔をして見つめる秋人さんを見ると恥ずかしいけど、俺も幸せを感じる。

「じゃあ次は、苺狩りに行こうか」

「はーい」

苺農園までの時間話したり、オススメの曲を聞いたりしてあっと言う間に時間が過ぎ去って、着いた。

「わぁ、沢山、苺ある、!」

「そりゃあ苺農園だからな」

「それは分かってる!さっ、早く食べよ!」

「そうだな」

大好きな苺が沢山あって夢のようだ!
ワクワクしながら歩いて、特に美味しそうな苺を取って、葉を取り口に放り込む。
ひと噛みすると、ジュワッと苺の甘味が口に広がって段々と苺特有の酸味を感じて噛むたびに旨みが広がる。
それだけで、幸せだ。

「美味~」

「朔は本当に美味しそうに食べるな」

「そりゃあ、全部美味しいんだもん!秋人さん」

「そう言って貰えると連れて来て、本当に良かった、と思える顔で嬉しいな」

「俺もそう言って貰えると嬉しい!」

好きな人と大好きな物を食べられるって考えただけで嬉しくて、少しふわふわする。
すると、1番大きな苺を発見してそれを秋人さんに食べさせたいな、って思って手に取って秋人さんに近づく。

「秋人さん、秋人さん」

「ん?何だ、さk ングッ 」

「おっきい苺見つけたから、」

「モグモグッ、うん、美味しいな。良いのか?俺ので」

「、、、、す、好きな人に、美味しいの、食べて欲しい、し/////」

「!、朔はやはり、天使か?」

「天使じゃないし、!本当に、、秋人さんのそう言う所、フユさん、そっくr ングッ」

チュッ

恥ずかしくなって、気を紛らわす為にフユさんの名前を出した瞬間、キスをされた。
それで俺は目を見開く。秋人さんは俺の目を見つめながらキスを続ける。
数秒後、唇が離れて、顔を真っ赤にしてパクパクと口が開閉する。

「俺の前で、俺以外の名前を出さないでくれ。嫉妬、してしまう」

「/////////だ、だからって、キスしないでよ」

「そうでもしないと、まだ言い続けるかもしれないからな」

「秋人さんの意地悪」

「意地悪で、結構」

こう言う所は、フユさん達とは全然違うな。
そう心の中で思う。名前出したらまたキスされそうだし。
でも、嫉妬してる秋人さんはちょっと、と言うかだいぶ可愛い、かも。

「ぁ、こっちの苺も美味しそう、!って、うわっ」ズルッ

「!、」ギュッ

他に美味しそうな苺を見つけて、俺はそれに手を向けようとしたら、土が濡れていたのか、それに滑ってしまった。
秋人さんがギュッと、俺を抱きしめて何とか、大丈夫、だったが、俺は秋人さんの胸に顔を埋めている状況になっている。

「朔、大丈夫か?」

「ぅ、うん。ありがとう、秋人/////」

「良かった。気をつけるんだぞ」

「うん、、、、秋人さんって意外と筋肉が付いてるんだ」

「ん?あぁ、筋トレを最近していてな。朔を守る為だからな」

「そっか、なんか嬉しい、」

「嬉しいか、、、、嬉しそうな顔されると幸せだな」チュッ

秋人さんは笑みを浮かべて、俺のおでこにキスをした。
それだけで、顔を真っ赤にしてしまう。



































「わぁ、綺麗」

「そうだな」

今、俺達はホテルに居る。夜ご飯を食べてから、部屋に入って夜景を見るととても綺麗で、少し感動してしまう。

「それで、朔、1つ良いか?」

「ん?何、秋人さん」

「、、、、久しぶりに、朔を堪能しても良いか?」

「え?、、、、、、、、ボフッ/////////」

俺に近づいて頬を手でスリッとして来た秋さん。
秋人さんの言葉を理解した途端、俺は顔を真っ赤にして、後退るが、後ろは壁だ。
逃げ場がない。

「良いよな?」

「/////、、ぅ、うん」

「沢山、愛してあげるからな」


















「あぁッ、、、、んッ、、ふぁッ、ぁッ」

「朔、気持ち良いか?」

「うんッ、、ふッ、、ぁうッ」

「そうか、、良かった笑」グッ

「ひあッ、、、んぅッ、、ぁあッ」

「俺も、気持ち良い、、、、そして愛おしい」

「ひッ、、ふッ、ぁッ、、、あぅッ」

「大好きだ、愛してる。愛しているよ」

「ひゃあッ、、ぁッ、、んぁッ、、ひッ、、俺も、俺もッ、愛してる、よッ」

「、、、、あぁ」
















「秋人さんって、本当に、ズルい、ズルいよね」

「ズルい、とは?」

「だって、ぇ、エッチの時沢山大好きとか愛してるとか、言って来て俺の心臓が耐えられないよ」

「それぐらい朔の事を愛しているって事だ。嫌か?」

「嫌、、、、じゃないけど」

「なら、良いじゃないか」ナデナデ

「そう言う所もズルい!/////」

俺はそう言って頭から布団を被り、丸くなる。
こう言う大人の余裕を出されると、少し、いや、だいぶ照れるし、カッコいいと思ってしまう。

「困ったなぁ笑」

























































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