純粋な初恋(シリーズあり)

橋本衣

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2度目の初恋編

俺の秘密はバレたくない、コイツだけには、、、、!

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さく~、いと~、飯食べよ~」

「「オッケ~、玲央れお」」

4月下旬、高校に入学して慣れて来た今日この頃。俺は4時間目の授業が終わって、幼馴染であり同じグループのメンバーである高橋朔羅たからしさくら古宮糸ふるみやいとの2人に声をかける。2人も俺も身バレ防止の変装用の見た目と苗字を母方の姓にしている徹底ぷりである。

「ぁ、そう言えば、朔さ、村瀬むらせ大先生どうよ?上手く行ってる?」

「、、、、まぁ、それなりに喧嘩もなく仲は良いとは思う、、よ」

「何で自信なさげに言うのさ、朔、笑。て言うか、いつ見ても思うけど、玲央の変装ってさ、マジで昔の玲央を彷彿とさせるよね」

「そうか?まぁ、茶髪は中1からしてるからな。黒髪にしてるのは母親の言いつけ」

何て言いながら、ウィッグを安定させる。髪型と髪色で結構印象が変わるから、結構上手くいくのだが、だが、今はそれが仇となっているのだ。何故なら、、、、

「ぁ、見て、ひじり

「!、、、、」

「、がまた高等部来てる。好きだね~」

「本当だ、いくら大学から徒歩5分の距離あるからって飽きないねぇ、、ね?、玲央、、、って」

「「顔色悪いよ?玲央」」

朔の言葉に俺は一瞬ビクッとなって朔が指を指した先には、廊下で女子生徒と話している聖、こと時屋聖ときやひじり21歳、大学4年生で、俺達【空色パレット】のライバルグループ【Knights of crown】のメンバーである。芸歴は俺達より10年以上後輩の新人。
俺はその姿を目視した瞬間、顔色を悪くしてしまうのである。何故なら、、、、

「ぁ、!ヤッホ~」

「ビクッ、、、、はぁぁぁぁ」

「玲o、、じゃなくて、れぇ君、大きなため息するなよ、」

「そうだよ、れぇ君、いくら嫌でも、、って近づいて来た」

俺達の教室に顔を向けて俺の事を目視した瞬間、顔色が明るくなって俺に近づいて来た聖。俺はもっと顔色を悪くする。

「朔と糸、ヤッホ、れぇー君もヤッホ」

「「ヤッホ~」」

「、、、、、ヤッホ、」

「うん、!」

何故、俺が聖に君付けをしていて、何で朔と糸がれぇ君と呼んでくるのか、、、、これは、入学して2日後に遡ると分からんだよなぁ、、、、、、、、チッ

























『なぁなぁ、学校終わったら仕事だけどさ、迎えどっちだっけ?成太せいた君?|それとものぞむ君?』

『確か、望君って言ってたよな、糸』

『うん、さっき僕のスマホにそう連絡来てたよ』

授業が終わって、帰り支度を進めていた俺達。すると、廊下が急に騒がしくなっている事に気付いて、廊下から顔を出すと、、、、

『『『!!!』』』

時屋ときや君!また、高等部に来たんですか?!』

『先生、良いじゃないですか、一応在校生兼卒業生なんですから』

『『『聖、、、、』』』

殆ど変装なしの聖がその場に立っていた。周りの女子生徒はキャーキャー言ってたり目がハートになっていたりしている。俺達はその姿を見た瞬間、ビックリしたと同時に俺だけは顔色が悪くなってしまう。
すると、俺達の視線に気づいた聖が俺達の方に視線を向けた。

『、、、、ぁ』

『ッ、、、、バレたッ (ボソッ 』

『『???バレた?』』

『れぇーくーん!!会いたかったよぉ~!』

俺の姿を目視した瞬間目を大きく開かして、俺のそばまで来て俺の事を力強く抱きしめた聖。その光景に驚く朔と糸。俺は色々な感情で抵抗はしなかった。

『嘘ッ、れぇー君、うちの高校入ったの?教えてよ、!それなら!』

『、、ごめんねぇ、聖君、言うの忘れてたぁ~』

『『!!?!?聖君!?』』

『って、朔と糸も居る、ヤッホ~』

『『、ヤッホー』』

2人は何が起こっているのか分かっていない表情で俺が聖に君付けをした事でもっと驚きの表情になっている。そりゃあ、そうだろう。俺は常に呼び捨てだからな。と、思いながら、聖からの抱き付きから解放される。すると、朔が俺の近くに近寄って来た。

『ちょ、ちょっと待って、玲o 『ぁ~、朔、落ち着け、な?、何?お茶でも飲みたいのか?奢るから!、、、今はれぇ君で頼む、糸も!(小声 』、、、、分かった』

『て言うか、何年振りかな、れぇー君と会うの、』

『、、5年振りでしょ、兄さんと別れてからそれっきりなんだからさ』

『ぁ、そっか、そう言えばそうだった』

『『!!?!?』』

『ぁ、、その2人は知ってると思うけど、その聖君は俺の3番目の兄の元カレです」

『『、、、、えぇ~!!?!?』』

『て言うか、玲央は?なんで居ないの?』

俺の言葉に更に驚いた顔をしながら、不思議そうな顔で聖は俺の名前を出して2人は更に混乱の渦に入ってしまった。すると、糸のスマホが鳴った事で、俺達3人はすぐに望君が運転する車に乗り込む。
が、すぐに尋問が開始される。

『、、、、だから、聖は玲央とれぇー君が同一人物だって気付いてないの』

『『マジの話???』』

俺の言葉にズイッと俺に近づいて来た朔と糸。俺は死んだ魚の目をしながら、頷く。

『嘘だったらどれ程嬉しいか、』

『いや、何でそんな事になってんの?明らかに俺達の事は気付いたのに』

『そうだよ、!なら何で?』

『、、、、昔の俺の事知ってるなら分かるだろ、仕事のON・OFFが激しかったの』

俺の言葉に「ぁ~」って顔をして昔の俺を思い浮かべているだろう朔と糸。昔の俺はその、うん、と言うか俺達3人は女装子役とも呼ばれているぐらい女装が多かった。
だから、髪が長かった時期が多いし、今も長いしOFFの時は一つ結びで、前髪を下ろしてマスクをしていた事で同一人物だってバレる事は全然なかった。それに仕事の時は結構明るいキャラでOFFの時はそれなりに大人しかった。まぁ元気ではあったけど、、、、

『それで、聖と瑠璃るり兄が付き合ってたのって言うのは』

『そうそう、瑠璃兄に今の奥さん以外に恋人が居たって言うのは今聞いたんだけど!』

『そりゃあ、当時の俺も聖と兄ちゃんが付き合ってたって言う認識じゃなくて友達って言う認識だったし』

朔と糸の言葉に俺は頬をポリポリと掻きながら説明する。瑠璃兄こと、空尾瑠璃そらおるりは俺の3番目の兄で聖の14歳から17歳までの恋人だった。聖と同じでαであり、現在2歳下の奥さんと俺の家に暮らしている。因みに、俺と瑠璃兄は顔立ちが似ているが身長は14cmも違う。
そして、空尾っていう苗字は俺の母親(Ω男性)の苗字で、俺の本名。芸名は紅野玲央こうのれおで、紅野は父親(α女性)の旧姓で、父は婿入りである。

『じゃあ、名前は?名前でバレるくない?恋人の弟の名前ぐらい知ってるでしょ?』

『、、いや、糸、待て、確か玲央の家って』

『そう、朔気付いたな。俺の家、両親兄弟共に俺の事をれー君、れぇー君と呼ぶんだよ』

『ぁ、、そうじゃん!あの家、子供の事あだ名呼びだった、!』

『慣れてると忘れてるよね、それ』

糸は思い出してビックリ、朔は俺の家族の事を思い出しながら少し引いていた。俺も少し引く。俺の両親が子供達の事をあだ名で呼んでいて、それが兄達3人にも引き継がれて、俺の事をれぇー君と呼んだ事で、聖も俺の事をれぇー君と呼んでいるのだ。だから、知らないんだよね、俺の本名を、、、、

俺は朔と糸に両手を合わせて目を瞑りながらお願いをする。

『だから2人にはこれから学校で聖と会う時は俺をれぇー君って言う程にして、バレたらバレたでめんどくさいから、お願い!』 パンッ

『『、、、、分かった、良いよ』』

『本当!?』

『うん、俺もフユさんとの関係とかで支えて貰ってるし、』

『僕もまさ君との事で助けて貰ったりしてたから』

俺は優しくて頼りになる幼馴染2人に力強く抱きしめる。俺の幼馴染マジ神で天使!!と、、、、


この時の俺は思っていたが、、、、

「ねぇ、ねぇ、やっぱり変わってないね、マスク付けてるの」

「花粉症気味なの、聖君もでしょ」

「ぅ、それはそうなんだけど」

「て言うか、聖君仕事は?」

「今日はなし!」

「芸能人が笑顔で言って良い事じゃないけどね」

「「、、、、」」 ニヤニヤ

俺と聖の会話をニヤニヤと揶揄う様な表情で見つめて来る2人にちょっとイラッてくる。やっぱり、ちょっとだけコイツらは俺の幼馴染なんだなって再確認出来て安心する。

「とりあえず、俺達これから昼ご飯だから、」

「分かった、じゃあね、れぇー君、朔、糸」

「「じゃあねぇ~」」

聖はそう言って、教室から出て行った。俺達は安心してお昼ご飯を続ける。俺は大きなため息を吐いて2人の事を見つめる。

「今日もバレなかった~、、、、!」

「今日も良くバレなかったねぇ、、玲央」

「て言うか、バレないのがおかし過ぎない?、結構分かりやすいと、思うんだけどなぁ、、僕」

2人は何て言いながらお弁当を食べ進める2人。昔の俺ことれぇー君と今の俺であるれぇー君は姿形は似ているけど、性格に関しては玲央自身だしな。
多分、アイツが天然で馬鹿だからだと俺は思う。まぁ、、、、もしかしたら既にバレてて揶揄われている可能性もなくはない。聖は意外な所で勘が鋭い時があるから、、、、

俺はそう思いながら、サンドイッチを口にする。

俺は絶対にバレたくない。アイツにだけは会ってはいけないと思う。
これ以上、聖を、、、、























苦しませる訳にはいかないから、、、、


















































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