もう我慢しなくて良いですか? 【連載中】

青緑 ネトロア

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第一部

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メリシャは指定された教室へ入ると、同じ年頃の男子や女子が座っていた。時間的に余裕があることから遅刻でないことに安堵して、席へと向かった。席は自由席だと事前に説明を受けていたため、一番後ろから二つ目の席へ座ることにした。
その後も少しずつ入室していき、座席が埋まっていく。定刻にはほぼ全ての席に生徒が座った状況となった。少し間を置いて、教師となる担当講師が入室してきた途端、メリシャは少しだけ驚いていた。担当講師として来た人が受付で会った女性だったからだ。

「皆さん、初めまして。リーティと呼んでください。私はこれから皆さんいるこのクラスを担当する講師です。本校では貴族の地位に基づいた上下関係での接し方は推奨されておりません。」

リーティ講師の言葉にクラス内で安堵する生徒の数人から安堵する溜息が聞こえてくる。

「このクラスは子爵家以下の者が大半です。仮に他クラスにいる地位が上の生徒に命令されたとしても、本校内かつ在籍中は貴族間の命令権の行使は許可されていません。これは学園長が推奨されていることです。ただし命令された上での回避が難しく、問題が起こりそうな場合、多少怪我を負ったとしても逃げてください。少なくとも学園内での私闘や決闘を行なった際、命令した相手を罰する権利が学園にあります。注意事項はこれくらいでしょうか。」

リーティ講師は一礼して退出していった。説明中、クラス内では想像して恐怖する者、周囲をチラチラと見回す者、真剣に耳を傾ける者、と様々な者がそれぞれの反応を示す。
メリシャは抱き抱えたルーに癒され、ネリと接することで学園生活での不安が霧散していた。小さな範囲だけを限定して癒しているため、他の周囲の生徒に影響を与えていない。更に後ろの席だったこともあり、他の生徒に違和感を与えることがなかった事も騒がれなかった要因だろう。

リーティ講師が退出してから数分間はほとんどの生徒が放心していたり、今後の生活を考える者がいたりしていた。静かな教室でメリシャはルーとネリに癒されつつ、少しだけ淀んだ空気を浄化しながら退出した教室ではそれぞれが集まってグループ化が始まったことをメリシャは一人知らなかった。
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