もう我慢しなくて良いですか? 【連載中】

青緑 ネトロア

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第一部

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その日は突如、訪れた。

始めは地鳴りから始まり、それぞれが急いで起き出して天幕の外へと飛び出す。

次第に大きく鳴り響く音に身構えて武装していく。

緊張する中、身軽に装った騎士が木に登って、遠くを見渡す。

遠見によって確認された音の正体は、魔物の群れだった。


急いで作戦が練られ、それぞれ役割を分担して取り掛かる。

天幕全体を結界で何重にも覆い、飛び道具で数を減らす。
その間、側面を少数精鋭の聖騎士で斬りつける。

遠見から報告を聞きながら穿たれていく。

次々と魔物が倒されていく中、一向に魔物の数は減らず、足音と思われる音は近付いてくる。

神官が協力して地面を変貌させて進行を妨げ、魔法で消し去っていく。

「聖女様、治療をお願いします!」

「はいっ!今、行きます。」

簡易かんい天幕でメリシャは疲弊した聖騎士や神官を労い、治療と介抱に専念していた。

ルーとネリはそんな忙しいメリシャに合間を縫って少しずつ休憩を挟ませ、無理に取り組まないよう注意を促す。

魔物が結界を壊すことが少なく、滅多に起きることがないと知識では知っていても不安をぬぐいきれないメリシャ。

ルーは心配するメリシャの腕に寄りかかって甘えるように喉を鳴らす。

ネリは肩に留まり、ほおりで緊張を和らげていった。

時々、ルーとネリの仕草を見ることで癒されながら、訪れた聖騎士と神官の看病を行う。

治療を受け終わった聖騎士や神官はその光景を目の保養に留めて、再び戦場へ駆け込む。

倒し続けて尚、数が減らされたように感じられず、遠見からも良い報告がされない。

魔法で治療を行うにしても途絶えない状況で、ネリが戦場へ向けて飛び立つ。

その姿を見つめながら、メリシャは無事を祈る。


ネリは立ち向かってくる魔物の集団を空から眺めつつ、おびただしい数を確認する。

先頭の魔物を範囲の広い遠距離魔法で倒し、足止めにった魔物を聖騎士が倒していく。

倒し次第、聖騎士が後退して遠距離魔法を神官が放ち続ける、そのローテーションにより魔物の進退しんたいを遅らせることに成功していた。

魔物の群れの奥へ近付くに連れて身体を肥大化させ、より大きな鳥と化したネリは元凶と思われる一点に向かって、嘴から炎を放った。

それは領境の砦からも、遠見を担っていた聖騎士からも視認できるほど、神々しい光が辺りを包み込んだ。

光が収束すると、ネリの眼下では全て燃えて無くなり、数が減らされて尚も進軍する魔物の集団のみが残されていたのだった。


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※お知らせ※

次回更新日程:2024年12月25日 17:00・予定

ひと言:もう少しでクリスマスですね(^ ^)

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