異世界召喚 ~依頼されたのは魔王討伐ではなく……~

オフィス景

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177 再潜行

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「一度戻ろう。他の連中の様子も確認したい」

 カズサさんの提案で俺たちは一度ダンジョンから出た。

 入口から少し離れたところにいくつかのパーティーが見えたので、そこに近づいていく。

「よう、オルタナの。どうだい、調子は」

 先に休憩をとっていたパーティーのメンバーが声をかけてきた。パッと見大きな怪我などはないようだが、疲労の色は隠しきれていない。

「ぼちぼちといったところか」

「さすがだな。こっちは、魔人に出てこられると分が悪い。何とか総掛かりで一体は倒したが、継戦は無理だ」

 他のパーティーも似たかよったからしい。そのへんを鑑みると、うちらのパーティーってかなり規格外なんだな。

 となると、やっぱり俺たちが最前線に出なきゃならないんだろうな。

 気は進まないが、そうも言っていられない。最低限の休息の後、俺たちは立ち上がった。

「誰かレジーナ王国の部隊見た人はいる?」

 ふと気になって訊いてみた。連中が最初にダンジョンに潜った時からまったく顔を合わせていなかったのだ。顔を見て楽しい相手ではないが、なんとなく嫌な予感がした。

「そう言えば見てないな」

「潜りっぱなしじゃないかな」

「え?   それってヤバいんじゃないか?」

 通常の狩りと比べて、ダンジョンは消耗が激しい。ましてや相手は魔人である。潜りっぱなしで戦えるほど甘い相手ではない。

「何か意地になってそうだよな」

「それならいいけど、消耗して動けなくなったりしてたら……」

 あのブロディに限ってそんなことはないと思うが、あまり楽観できるような状況じゃないのも確かだ。

「とりあえずレジーナの部隊を探しましょう」

 俺たちの他にも何組かがダンジョンに潜る。手分けしての捜索だ。

 やつらのことだ。猪突猛進してかなり深くまで進んでるんじゃなかろうか。俺たちは極力戦闘を避け、奥へと進む。

 先ほどは八階層まで進んだのだが、そこまで潜ってもレジーナ部隊の手がかりは見つからなかった。

「やつらどこまで行ったんだ?」

「ここにもいないとなると、事態は相当深刻だぞ」

 リョウさんが重々しい口調で言った。

「どういうこと?」

「俺たちがどうだったか考えてみろ。この先無補給で進めると思うか?」

「「「あ……」」」 

 これだけ食いしん坊が揃っていながら誰もそこに思い至らなかったというのはどうかと思うが、一度わかってしまえばその深刻さは理解できた。

 主に胃袋で。

「急ごう。ブロディの野郎はどうでもいいけど、あのバカにつきあわされてる兵たちがかわいそうだ」

 俺たちは進行速度を可能な限り上げた。

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