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12 デキる女
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「オランドさん、この人、大丈夫。馬より早い!」
テンションの上がったルミさんがとんでもないことを言い出した。
「いや、さすがにそれは……」
「いいから! 頼むの、頼まないの!?」
「た、頼みます!」
テンションに圧倒されたオランドさんは反射的に答えていた。
「よろしい。ただ、この依頼、難易度が高いのでCランク相当になります。そうすると、Eランクのコータローさんでは受注できないので、ギルドからの指名依頼という形を取ります。いいですね!?」
いいも悪いも、この勢いに逆らえるわけがない。俺もオランドさんもただただ頷くだけだった。
「では、すぐにギルマスの許可を取ってきます。オランドさんは荷をコータローさんに。コータローさんはすぐに発てるように準備してください!」
「「はいっ!!」」
ルミさんが奥へ消えて、俺たちは大きく息をついた。ルミさんの消えた方から怒鳴り声が聞こえてきたような気がしたが、二人ともに全力で聞こえないふりをする。
「…相変わらす仕事モードのルミちゃんはすごい迫力だなあ」
「仕事できそうですよね」
「できるなんてもんじゃないさ。秘書に欲しいくらいだーー引き抜いたりしたらギルドから酷い目に遭わされそうだからやらないけどね」
オランドさんは苦笑いした。
「ところで君は? ルミちゃん、君のこと、えらくかってたようだけど」
「召喚勇者ってやつです。食い扶持稼ぐために冒険者になりました」
「シルヴィア姫のお名前が出ていたようだけど」
「そこは勘弁してください。いろいろあるので」
「わかった。いずれ機会があれば、ということにしておこう」
ニヤリ、という笑いが様になるイケメン。ちょっと悔しい。
「それにしても、王家に縁を持つ召喚勇者か。君はおもしろい存在になりそうだな」
「買い被りですよ。召喚勇者としての能力は低いですからね、俺」
「それが謙遜かどうかはすぐにわかるだろう。こちらとしては、この出逢いが良縁であることを願うばかりだ」
そう言って、オランドさんは俺に右手を差し出した。
「改めて。オランド商会代表のジャック・オランドです。今回の依頼、どうかよろしくお願いいたします」
オランドさんの手を握る。
「高杉孝太郎です。全力を尽くします。よろしくお願いします」
そこへルミさんが戻って来た。
「許可が取れました。今回の依頼はギルドからの指名依頼となります。ですから、コータローさんはこの依頼を達成すれば、Dランクへ昇格することになります。頑張ってくださいね」
「了解です」
「行動食など、最低限必要と思われる物を用意しました。お使いください」
中身の詰まった背嚢を渡された。
「おお、ありがとうございます」
ルミさん、マジデキる。
「道中のご無事を祈ります」
「ありがとうーーじゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「頼んだぞ」
見送りの声を背に、軽い屈伸運動の後、初めての仕事へと走り出した。
テンションの上がったルミさんがとんでもないことを言い出した。
「いや、さすがにそれは……」
「いいから! 頼むの、頼まないの!?」
「た、頼みます!」
テンションに圧倒されたオランドさんは反射的に答えていた。
「よろしい。ただ、この依頼、難易度が高いのでCランク相当になります。そうすると、Eランクのコータローさんでは受注できないので、ギルドからの指名依頼という形を取ります。いいですね!?」
いいも悪いも、この勢いに逆らえるわけがない。俺もオランドさんもただただ頷くだけだった。
「では、すぐにギルマスの許可を取ってきます。オランドさんは荷をコータローさんに。コータローさんはすぐに発てるように準備してください!」
「「はいっ!!」」
ルミさんが奥へ消えて、俺たちは大きく息をついた。ルミさんの消えた方から怒鳴り声が聞こえてきたような気がしたが、二人ともに全力で聞こえないふりをする。
「…相変わらす仕事モードのルミちゃんはすごい迫力だなあ」
「仕事できそうですよね」
「できるなんてもんじゃないさ。秘書に欲しいくらいだーー引き抜いたりしたらギルドから酷い目に遭わされそうだからやらないけどね」
オランドさんは苦笑いした。
「ところで君は? ルミちゃん、君のこと、えらくかってたようだけど」
「召喚勇者ってやつです。食い扶持稼ぐために冒険者になりました」
「シルヴィア姫のお名前が出ていたようだけど」
「そこは勘弁してください。いろいろあるので」
「わかった。いずれ機会があれば、ということにしておこう」
ニヤリ、という笑いが様になるイケメン。ちょっと悔しい。
「それにしても、王家に縁を持つ召喚勇者か。君はおもしろい存在になりそうだな」
「買い被りですよ。召喚勇者としての能力は低いですからね、俺」
「それが謙遜かどうかはすぐにわかるだろう。こちらとしては、この出逢いが良縁であることを願うばかりだ」
そう言って、オランドさんは俺に右手を差し出した。
「改めて。オランド商会代表のジャック・オランドです。今回の依頼、どうかよろしくお願いいたします」
オランドさんの手を握る。
「高杉孝太郎です。全力を尽くします。よろしくお願いします」
そこへルミさんが戻って来た。
「許可が取れました。今回の依頼はギルドからの指名依頼となります。ですから、コータローさんはこの依頼を達成すれば、Dランクへ昇格することになります。頑張ってくださいね」
「了解です」
「行動食など、最低限必要と思われる物を用意しました。お使いください」
中身の詰まった背嚢を渡された。
「おお、ありがとうございます」
ルミさん、マジデキる。
「道中のご無事を祈ります」
「ありがとうーーじゃあ、行ってきます」
「行ってらっしゃい」
「頼んだぞ」
見送りの声を背に、軽い屈伸運動の後、初めての仕事へと走り出した。
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