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60 最強の防具
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「ひとつ訊いてもいいですか?」
ついて来てくれと言われて後に続きながら、どうしても聞いておきたかったことを尋ねることにした。
『何なりと』
「神獣の召喚者って言ったら、結構大変なものだよね。俺なんかでよかったの?」
『コータローがよかったのです』
「そこが謎なんだけど……」
『自覚がないようですが、コータローは相当すごいんですよ』
「どこが?」
『睨み合った時、わたし結構本気で圧かけたんですよ。それこそ気の弱い人なら死んじゃうくらい。あの圧かけられた後に反撃しようとした人なんて、わたし知らないです』
「そうなの?」
『はい。だから、この人なら大丈夫って思ったんです』
「んー……」
そう言われても、それが本当にすごいことなのかどうか、よくわからない。
『試させてもらって、その上で決めたことだから、責任取れなんて言いませんよ』
「責任って……」
『もちろん取ってくれてもいいですけど』
どんな責任だよ、とツッコミを入れたくなったが、絶対に想像を超える答えが来ると思ったので自重した。
『つまらないです』
どうやら正解だったようだ。
拗ねた雰囲気を漂わせるツブラに続くことしばし、やっと目的地に到着した。
『わたし、ここで眠ってたんです』
そこはそれなりに大きな、それでもツブラが入ればいっぱいになってしまうような洞穴だった。
『その奥にあるもの持っていって欲しいの。だいぶたまっちゃったから』
「何、これ?」
布? 革? 結構量あるな。
『それねー、わたしの脱け殻』
「ぬーー」
思わず言葉を失った。
『それで防具作ったら、すごいことになるよ。生半可な攻撃なんて一個も通さないんだから』
それは確かにすごそうだ。
「でもいいの? そんなすごいものもらっちゃって」
『コータローに使ってもらえるなら嬉しいよ』
「うん。大事に使わせてもらうよ。それと、仲間には使わせてもらっていいかな?」
『もちろん』
「じゃあ一度戻って皆に紹介するよ」
そう言うと、ツブラは申し訳なさそうにうなだれた。
『ごめんなさい。久しぶりに起きたので、そろそろ限界っぽいです。またの機会にお願いしてもいいですか?』
「そっか。じゃあ残念だけど、ゆっくり休んでくれ」
『何かあったら喚んでください。ツブラ召喚で喚べますから』
「わかった。これからよろしくな、ツブラ」
『こちらこそ、よろしくお願いいたします』
こうして俺は思わぬお土産をもらって、戻ることになった。
ついて来てくれと言われて後に続きながら、どうしても聞いておきたかったことを尋ねることにした。
『何なりと』
「神獣の召喚者って言ったら、結構大変なものだよね。俺なんかでよかったの?」
『コータローがよかったのです』
「そこが謎なんだけど……」
『自覚がないようですが、コータローは相当すごいんですよ』
「どこが?」
『睨み合った時、わたし結構本気で圧かけたんですよ。それこそ気の弱い人なら死んじゃうくらい。あの圧かけられた後に反撃しようとした人なんて、わたし知らないです』
「そうなの?」
『はい。だから、この人なら大丈夫って思ったんです』
「んー……」
そう言われても、それが本当にすごいことなのかどうか、よくわからない。
『試させてもらって、その上で決めたことだから、責任取れなんて言いませんよ』
「責任って……」
『もちろん取ってくれてもいいですけど』
どんな責任だよ、とツッコミを入れたくなったが、絶対に想像を超える答えが来ると思ったので自重した。
『つまらないです』
どうやら正解だったようだ。
拗ねた雰囲気を漂わせるツブラに続くことしばし、やっと目的地に到着した。
『わたし、ここで眠ってたんです』
そこはそれなりに大きな、それでもツブラが入ればいっぱいになってしまうような洞穴だった。
『その奥にあるもの持っていって欲しいの。だいぶたまっちゃったから』
「何、これ?」
布? 革? 結構量あるな。
『それねー、わたしの脱け殻』
「ぬーー」
思わず言葉を失った。
『それで防具作ったら、すごいことになるよ。生半可な攻撃なんて一個も通さないんだから』
それは確かにすごそうだ。
「でもいいの? そんなすごいものもらっちゃって」
『コータローに使ってもらえるなら嬉しいよ』
「うん。大事に使わせてもらうよ。それと、仲間には使わせてもらっていいかな?」
『もちろん』
「じゃあ一度戻って皆に紹介するよ」
そう言うと、ツブラは申し訳なさそうにうなだれた。
『ごめんなさい。久しぶりに起きたので、そろそろ限界っぽいです。またの機会にお願いしてもいいですか?』
「そっか。じゃあ残念だけど、ゆっくり休んでくれ」
『何かあったら喚んでください。ツブラ召喚で喚べますから』
「わかった。これからよろしくな、ツブラ」
『こちらこそ、よろしくお願いいたします』
こうして俺は思わぬお土産をもらって、戻ることになった。
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