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78 オルタナへ
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「「「それ、本気で言ってる?」」」
「え?」
まさか三人にハモられるとは思わなかった。なぜか悪いことをしたような気になってしまう。
「命に関わるって言われても、今更なんだけど」
カズサさんが呆れたように言う。
「そうそう。わたしたちって、最終的には魔王と戦うわけでしょ。それに比べたら、あんまり怖いものってないと思うわ」
ユキノさんはあっけらかんと言った。
「そういうこと。それにおまえ、俺たちを退かせて、自分は行くつもりなんだろ」
リョウさんには軽く睨まれた。
「う……」
完全に見透かされてる。
「いや、でも、ヤバい予感は本当ですよ」
「だから、そこは問題じゃないって言ってるでしょ」
「っとに水くせえよな、おまえは」
「…すんません」
頭を下げるしかなかった。確かに、ここまで共に死線をくぐり抜けてきた仲間を相手にこの遠慮は水くさいと言われても仕方ないかもしれない。
「じゃあ、この話を受けるってことでいいのね?」
ユキノさんの言葉に、残念姉さんが喜色を浮かべた。
「ただ、これだけは言っとくぞ。呪いにかかってるかどうかは多分スキルでわかるけど、解呪できるかどうかはわかんねえぞ。なんせシルヴィアの時のやり方は通用しないだろうからな」
「無理かな?」
シルヴィアにそんなことを言われたら、脱力してしまう。
「試すだけ試してもいいけど、それって俺がそのお姫様に可愛い綺麗だ愛してるって言いまくることになるってのは理解できるか?」
「…う……」
シルヴィアは目に見えて怯んだ。
「…それはちょっとイヤかも……」
「多分上手くいかないよ。おまえの時ほど心がこもるはずないからな」
「コータロー……」
「あーあ、始まったよ」
「ワールド出現」
「これ間近でやられたら、お姫様あてられちゃうぞ」
「悪影響及ぼさない程度にね」
「悪影響って……」
ひどい言われようだ。
「そういうわけで、結果についての約束はできないけど、それでもいいか?」
残念姉さんはキッパリ頷いた。
「それで構いません。お力を貸してください」
「わかった。やれるだけのことはやってみるよ」
「ありがとうございます!」
話が決まれば、グズグズしていてもしょうがない。早速オルタナ王国へ向かうことにした。
「え?」
まさか三人にハモられるとは思わなかった。なぜか悪いことをしたような気になってしまう。
「命に関わるって言われても、今更なんだけど」
カズサさんが呆れたように言う。
「そうそう。わたしたちって、最終的には魔王と戦うわけでしょ。それに比べたら、あんまり怖いものってないと思うわ」
ユキノさんはあっけらかんと言った。
「そういうこと。それにおまえ、俺たちを退かせて、自分は行くつもりなんだろ」
リョウさんには軽く睨まれた。
「う……」
完全に見透かされてる。
「いや、でも、ヤバい予感は本当ですよ」
「だから、そこは問題じゃないって言ってるでしょ」
「っとに水くせえよな、おまえは」
「…すんません」
頭を下げるしかなかった。確かに、ここまで共に死線をくぐり抜けてきた仲間を相手にこの遠慮は水くさいと言われても仕方ないかもしれない。
「じゃあ、この話を受けるってことでいいのね?」
ユキノさんの言葉に、残念姉さんが喜色を浮かべた。
「ただ、これだけは言っとくぞ。呪いにかかってるかどうかは多分スキルでわかるけど、解呪できるかどうかはわかんねえぞ。なんせシルヴィアの時のやり方は通用しないだろうからな」
「無理かな?」
シルヴィアにそんなことを言われたら、脱力してしまう。
「試すだけ試してもいいけど、それって俺がそのお姫様に可愛い綺麗だ愛してるって言いまくることになるってのは理解できるか?」
「…う……」
シルヴィアは目に見えて怯んだ。
「…それはちょっとイヤかも……」
「多分上手くいかないよ。おまえの時ほど心がこもるはずないからな」
「コータロー……」
「あーあ、始まったよ」
「ワールド出現」
「これ間近でやられたら、お姫様あてられちゃうぞ」
「悪影響及ぼさない程度にね」
「悪影響って……」
ひどい言われようだ。
「そういうわけで、結果についての約束はできないけど、それでもいいか?」
残念姉さんはキッパリ頷いた。
「それで構いません。お力を貸してください」
「わかった。やれるだけのことはやってみるよ」
「ありがとうございます!」
話が決まれば、グズグズしていてもしょうがない。早速オルタナ王国へ向かうことにした。
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