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86 やっぱり呪いか
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恐る恐る顔を覗かせたのは、普通にーーいや、普通じゃないな。相当にハイレベルな美少女だった。
シルヴィアとはタイプが違うが、この娘を見て可愛くないと言うヤツはいないだろうと素直に思えるレベルだ。シルヴィアを綺麗系とすれば、この娘は可愛い系か。
物問いたげな視線が集まる。
俺は頷いた。
「呪われてるな」
「いよっしゃ!」
王子がガッツポーズをとる。呪われてるのを喜ぶってのも変な話だが、正直な気持ちなんだろう。
「コータロー、ホントに?」
「ああ。皆にどう見えてるかはわからんが、俺には普通に見えるぞ」
「可愛い?」
何だろう…シルヴィアからプレッシャーが……ここはどう答えるのが正解なんだ……?
「…こ、答えにくいじゃんか……」
「ということは、可愛いんだーーよかったね」
「何が!?」
怖いよ。笑顔が笑顔に見えないよ……
「呪いで間違いないのか?」
ブライト王子はこの上なく真剣な顔で訊いてきた。
「と思う」
「解けるのか?」
「わからん。シルヴィアの時と同じやり方が通用するかもわからんからな」
「シルヴィア姫の時は本当にさっき言ってたやり方だったのか?」
「そうだよ。だから上手くいくかどうか心配なんだよ。シルヴィアは最初から嫁にもらうつもりでいたからがつがついけたけど、今回はそういうわけにはいかないからな……」
シルヴィア以外の女の人を褒めちぎるのって、心理的に抵抗があるんだよな……かと言って、上っ面だけの言葉で呪いが解けるとは思えねえし……
そこまで考えたところで、不安そうにこちらを見つめるミネルヴァ姫に気がついた。
いかんいかん。俺がややこしい顔してたら、ミネルヴァ姫を不安にさせるだけじゃんか。
「えーっと、とりあえず安心してください。周りの人にあなたの見た目が悪いのは呪いのせいです。俺の目にはあなたは可愛らしい女の子に見えてます」
「…本当ですか?」
「本当です。ただ、呪いを上手く解けるかどうかはわかりません。そこを約束できないのは非常に心苦しいんですが……」
「いえ、そう仰っていただいただけで、嬉しいです」
ミネルヴァ姫は泣き笑いの表情を見せた。
「少なくとも、あなたの前ではわたしは普通でいられるんですよね。それだけでもわたし……」
そんなミネルヴァ姫にシルヴィアが寄り添った。
「大丈夫ですよ。わたしにとってそうだったように、きっとコータローはあなたのヒーローになってくれるから」
「…すみません。ご迷惑をおかけして……」
「迷惑なんかじゃないわ。同じ境遇だったんだもん。他人とは思えないし。心配事があったら、何でも相談してね」
「…ありがとうございます」
こうして俺は二回目の解呪に挑むことになった。
シルヴィアとはタイプが違うが、この娘を見て可愛くないと言うヤツはいないだろうと素直に思えるレベルだ。シルヴィアを綺麗系とすれば、この娘は可愛い系か。
物問いたげな視線が集まる。
俺は頷いた。
「呪われてるな」
「いよっしゃ!」
王子がガッツポーズをとる。呪われてるのを喜ぶってのも変な話だが、正直な気持ちなんだろう。
「コータロー、ホントに?」
「ああ。皆にどう見えてるかはわからんが、俺には普通に見えるぞ」
「可愛い?」
何だろう…シルヴィアからプレッシャーが……ここはどう答えるのが正解なんだ……?
「…こ、答えにくいじゃんか……」
「ということは、可愛いんだーーよかったね」
「何が!?」
怖いよ。笑顔が笑顔に見えないよ……
「呪いで間違いないのか?」
ブライト王子はこの上なく真剣な顔で訊いてきた。
「と思う」
「解けるのか?」
「わからん。シルヴィアの時と同じやり方が通用するかもわからんからな」
「シルヴィア姫の時は本当にさっき言ってたやり方だったのか?」
「そうだよ。だから上手くいくかどうか心配なんだよ。シルヴィアは最初から嫁にもらうつもりでいたからがつがついけたけど、今回はそういうわけにはいかないからな……」
シルヴィア以外の女の人を褒めちぎるのって、心理的に抵抗があるんだよな……かと言って、上っ面だけの言葉で呪いが解けるとは思えねえし……
そこまで考えたところで、不安そうにこちらを見つめるミネルヴァ姫に気がついた。
いかんいかん。俺がややこしい顔してたら、ミネルヴァ姫を不安にさせるだけじゃんか。
「えーっと、とりあえず安心してください。周りの人にあなたの見た目が悪いのは呪いのせいです。俺の目にはあなたは可愛らしい女の子に見えてます」
「…本当ですか?」
「本当です。ただ、呪いを上手く解けるかどうかはわかりません。そこを約束できないのは非常に心苦しいんですが……」
「いえ、そう仰っていただいただけで、嬉しいです」
ミネルヴァ姫は泣き笑いの表情を見せた。
「少なくとも、あなたの前ではわたしは普通でいられるんですよね。それだけでもわたし……」
そんなミネルヴァ姫にシルヴィアが寄り添った。
「大丈夫ですよ。わたしにとってそうだったように、きっとコータローはあなたのヒーローになってくれるから」
「…すみません。ご迷惑をおかけして……」
「迷惑なんかじゃないわ。同じ境遇だったんだもん。他人とは思えないし。心配事があったら、何でも相談してね」
「…ありがとうございます」
こうして俺は二回目の解呪に挑むことになった。
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