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99 解呪
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「俺と結婚してくれ、ミネルヴァ」
信じられない!
と全身で表現したミネルヴァにはストップモーションがかかってしまったようだ。ピクリとも動かない。
おい、息してるか?
心配になり始めたところで、ようやくミネルヴァは再起動した。
「ぷふっ」
大きく息を吐き出し、何度も荒い息をつく。本当に呼吸を忘れていたようだ。
「…あ、あの…今、なんて……?」
まず最初に自分の耳を疑ったらしい。願望が聞かせた幻聴かと思い、それでいながら希望を捨てきれない、すがるような目で俺を見てくる。
「俺と結婚してくれ」
誤解のないようにきっぱり言った。
「シルヴィアもいるし、世間一般の常識とはかけ離れてるけど、全力でミネルヴァを幸せにするから、嫁に来てくれないか?」
「側室ってことですね」
「形としてはそうなっちまうけど、俺の中では順番とかはないから」
そう言うと、ミネルヴァは首をブンブン振った。
「違います。いいんです、側室で。わたしはそれで十分過ぎるくらい嬉しいです」
ミネルヴァは本当に嬉しそうで、強がったりしているようには見えなかった。
「わたし、普通の結婚なんてあきらめてました。たとえ好きな人ができても、受け入れられることはないと思ってました。だから、好きな人と結婚できるっていうだけで最高に幸せです」
「好きな人、って……」
「はい。毎日褒めていただいているうちに自分の気持ちがどうにもコントロールできなくなってしまいました」
照れくさそうなミネルヴァは最高に可愛らしかった。
「改めて誓うよ。ミネルヴァを絶対に幸せにするーー俺と結婚してください」
「喜んで」
嬉しそうに笑って、ミネルヴァはそっと目を閉じた。
ミネルヴァの肩に手を置き、唇を重ねる。
するとーー
パリンッ
どこかで聞いたことのある、甲高い音が響いた。
あ、これってーー
何が起きたのか、俺にはすぐにわかったが、ミネルヴァはキョトンとしている。
「…今の音は……?」
「ミネルヴァ、鏡ある?」
「鏡ですか、はい」
「俺じゃなくて、自分の顔、見てみな」
「わたしの顔?」
言われるままに鏡を見たミネルヴァはそこでピキッと固まった。
この様子なら、解呪は成功したみたいだな。
俺の目には最初から美少女に見えているので、イマイチ実感がないんだよな。
ちょっとだけ残念な気もするが、そもそも俺の目が皆と一緒の見えかただったらこういう展開にはならないわけで……
シルヴィアの時より楽に解呪できたような気もするが、称号とスキルのおかげなのかな? 検証が必要かもな。
そんなことを考えているうちに、ミネルヴァが現実世界に戻ってきた。
「…こ、これ…わたし、なんですか……?」
「言っただろ。ミネルヴァはメチャクチャ可愛いって」
ミネルヴァの顔がほころぶ。大輪の花が一気に開いた印象だ。
「コータロー様、大好き!」
弾むような肢体が腕の中に飛び込んできた。
「ありがとう、ホントにありがとう!」
「どういたしまして」
こちらも笑顔を返すと、ミネルヴァは急にモジモジし始めた。
「どうした?」
「…あの……その…女の方からこんなお願いするのははしたないと思うんですが……もう一回、キスして欲しいです……」
真っ赤になってうつむいてしまう。
マジ可愛いな、ミネルヴァ。
「下向いてたらできないぞ」
頬に手を当てて、上を向かせる。
恥ずかしい。でも幸せ。
そんな顔をしているミネルヴァと、もう一度唇を重ねた。
信じられない!
と全身で表現したミネルヴァにはストップモーションがかかってしまったようだ。ピクリとも動かない。
おい、息してるか?
心配になり始めたところで、ようやくミネルヴァは再起動した。
「ぷふっ」
大きく息を吐き出し、何度も荒い息をつく。本当に呼吸を忘れていたようだ。
「…あ、あの…今、なんて……?」
まず最初に自分の耳を疑ったらしい。願望が聞かせた幻聴かと思い、それでいながら希望を捨てきれない、すがるような目で俺を見てくる。
「俺と結婚してくれ」
誤解のないようにきっぱり言った。
「シルヴィアもいるし、世間一般の常識とはかけ離れてるけど、全力でミネルヴァを幸せにするから、嫁に来てくれないか?」
「側室ってことですね」
「形としてはそうなっちまうけど、俺の中では順番とかはないから」
そう言うと、ミネルヴァは首をブンブン振った。
「違います。いいんです、側室で。わたしはそれで十分過ぎるくらい嬉しいです」
ミネルヴァは本当に嬉しそうで、強がったりしているようには見えなかった。
「わたし、普通の結婚なんてあきらめてました。たとえ好きな人ができても、受け入れられることはないと思ってました。だから、好きな人と結婚できるっていうだけで最高に幸せです」
「好きな人、って……」
「はい。毎日褒めていただいているうちに自分の気持ちがどうにもコントロールできなくなってしまいました」
照れくさそうなミネルヴァは最高に可愛らしかった。
「改めて誓うよ。ミネルヴァを絶対に幸せにするーー俺と結婚してください」
「喜んで」
嬉しそうに笑って、ミネルヴァはそっと目を閉じた。
ミネルヴァの肩に手を置き、唇を重ねる。
するとーー
パリンッ
どこかで聞いたことのある、甲高い音が響いた。
あ、これってーー
何が起きたのか、俺にはすぐにわかったが、ミネルヴァはキョトンとしている。
「…今の音は……?」
「ミネルヴァ、鏡ある?」
「鏡ですか、はい」
「俺じゃなくて、自分の顔、見てみな」
「わたしの顔?」
言われるままに鏡を見たミネルヴァはそこでピキッと固まった。
この様子なら、解呪は成功したみたいだな。
俺の目には最初から美少女に見えているので、イマイチ実感がないんだよな。
ちょっとだけ残念な気もするが、そもそも俺の目が皆と一緒の見えかただったらこういう展開にはならないわけで……
シルヴィアの時より楽に解呪できたような気もするが、称号とスキルのおかげなのかな? 検証が必要かもな。
そんなことを考えているうちに、ミネルヴァが現実世界に戻ってきた。
「…こ、これ…わたし、なんですか……?」
「言っただろ。ミネルヴァはメチャクチャ可愛いって」
ミネルヴァの顔がほころぶ。大輪の花が一気に開いた印象だ。
「コータロー様、大好き!」
弾むような肢体が腕の中に飛び込んできた。
「ありがとう、ホントにありがとう!」
「どういたしまして」
こちらも笑顔を返すと、ミネルヴァは急にモジモジし始めた。
「どうした?」
「…あの……その…女の方からこんなお願いするのははしたないと思うんですが……もう一回、キスして欲しいです……」
真っ赤になってうつむいてしまう。
マジ可愛いな、ミネルヴァ。
「下向いてたらできないぞ」
頬に手を当てて、上を向かせる。
恥ずかしい。でも幸せ。
そんな顔をしているミネルヴァと、もう一度唇を重ねた。
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