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107 幸せすぎる男
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「治癒魔法と身体強化魔法のコンビ、最強だな」
心身共に大満足。今鏡を見たら、かなりツヤツヤしてそうだ。
「…最強だなじゃないわよ、まったく……」
精も根も尽き果てた風情でシルヴィアは四肢を投げ出している。事を終えた直後のせいか、色気が駄々漏れで、もう一ラウンドお願いしたくなってしまう。
「ミネルヴァなんかまだ慣れてないのに…かわいそうに……」
「悪い……」
それについては反省してる。
意識を飛ばしたままミネルヴァはまだ帰ってきていない。ちょっと激しくし過ぎたか…さっきまでびくんびくんと痙攣してたけど、今は呼吸も落ち着いてるし、大丈夫そうだな。
とは言え、事の最中狂ったように髪を振り乱して甘い声をあげ続けていたミネルヴァの姿は、思い出しただけで……
「でも、すごかった……」
ここでのシルヴィアのエロくない笑顔はすごいと思う。このシチュエーションで汚れを知らない無垢な少女の顔ができるのは、ある意味才能と言ってもいいのではなかろうか。
ああ、もう、なんて佳い女なんだ。
我ながら呆れるくらい底なし化している俺の臨戦態勢は一瞬で整った。
じり、と近づいた俺に不穏なものを感じたか、シルヴィアの笑顔が引き攣った。
「コ、コータロー?」
「この魔法の持続力、結構長いな」
「今日はもう無理だよ。壊れちゃうよ」
「さっきは『壊してっ!』って叫んでたけど?」
「!? ーー知らないっ!」
真っ赤になって顔を背ける姿が可愛い。
あんまりからかいすぎてへそを曲げられると困るので、このへんにしておこう。
「とりあえず休憩」
逃げたくても動けなかったシルヴィアを右手に、気を失ったままのミネルヴァを左手に抱いて、両手に花状態で横になる。
これぞこの世の極楽。
唇を啄んでみたり、先っぽを軽く摘まんでみたり、シルヴィアといちゃいちゃ戯れている内に、ミネルヴァが目を覚ました。
「…え? あ、あれ……わたし……?」
混乱しているようだ。最中に気を失うなんて初めてだろうしな。無理もない。
「よかったよ、ミネルヴァ」
「大丈夫? どこか痛いところとかない?」
「あーー」
そこでようやく気を失う前のことを思い出したらしい。ミネルヴァは真っ赤になって俺の胸に顔を埋めた。
「…ご、ごめんなさい……」
「何で謝るんだ?」
「…だって…あんなになっちゃうなんて……お願いですから、嫌いにならないでください」
「へ?」
嫌いになるって…何を言い出すんだ?
「あんまりすごくて、自分でも訳がわからなくなっちゃったんです。もうしないように気をつけるから……」
「やだ」
「!?」
「次も今日くらい乱れてくれなきゃやだ」
「え?」
「普段はエロさをまったく感じさせない女が乱れてくれる、そのギャップが嬉しいんだからな」
力説したら、シルヴィアにつねられた。
「ギャップがなくてごめんなさいね」
「バーー何言ってんだ。俺をギャップ萌えに目覚めさせたのはおまえだっつーの」
言うと、シルヴィアはきょとんとした。
「そうなの?」
「自分をわかってないヤツはこれだから……」
「何よお」
「普段とベッドの上では別人じゃんか」
「そうかな?」
「そうさ。『昼は淑女、夜は娼婦のように』って男の理想そのまんまだぞ。最高じゃんか」
「あ、ありがと」
照れるシルヴィアがまた可愛い。
「ミネルヴァもその素養はしっかりありそうだから、変に遠慮するなよ。俺は乱れてくれた方が嬉しいから」
「そうは言われても…恥ずかしい……」
そのはにかみ方がツボにはまった。このはにかみに関しては、ミネルヴァはシルヴィアを超えた。
「可愛いなぁ、ミネルヴァ」
思わず抱きしめてしまった。
シルヴィアだけでも果報者なのに、この可愛いミネルヴァまで俺の嫁なんてーー
「俺、どんだけ幸せなんだ……」
心身共に大満足。今鏡を見たら、かなりツヤツヤしてそうだ。
「…最強だなじゃないわよ、まったく……」
精も根も尽き果てた風情でシルヴィアは四肢を投げ出している。事を終えた直後のせいか、色気が駄々漏れで、もう一ラウンドお願いしたくなってしまう。
「ミネルヴァなんかまだ慣れてないのに…かわいそうに……」
「悪い……」
それについては反省してる。
意識を飛ばしたままミネルヴァはまだ帰ってきていない。ちょっと激しくし過ぎたか…さっきまでびくんびくんと痙攣してたけど、今は呼吸も落ち着いてるし、大丈夫そうだな。
とは言え、事の最中狂ったように髪を振り乱して甘い声をあげ続けていたミネルヴァの姿は、思い出しただけで……
「でも、すごかった……」
ここでのシルヴィアのエロくない笑顔はすごいと思う。このシチュエーションで汚れを知らない無垢な少女の顔ができるのは、ある意味才能と言ってもいいのではなかろうか。
ああ、もう、なんて佳い女なんだ。
我ながら呆れるくらい底なし化している俺の臨戦態勢は一瞬で整った。
じり、と近づいた俺に不穏なものを感じたか、シルヴィアの笑顔が引き攣った。
「コ、コータロー?」
「この魔法の持続力、結構長いな」
「今日はもう無理だよ。壊れちゃうよ」
「さっきは『壊してっ!』って叫んでたけど?」
「!? ーー知らないっ!」
真っ赤になって顔を背ける姿が可愛い。
あんまりからかいすぎてへそを曲げられると困るので、このへんにしておこう。
「とりあえず休憩」
逃げたくても動けなかったシルヴィアを右手に、気を失ったままのミネルヴァを左手に抱いて、両手に花状態で横になる。
これぞこの世の極楽。
唇を啄んでみたり、先っぽを軽く摘まんでみたり、シルヴィアといちゃいちゃ戯れている内に、ミネルヴァが目を覚ました。
「…え? あ、あれ……わたし……?」
混乱しているようだ。最中に気を失うなんて初めてだろうしな。無理もない。
「よかったよ、ミネルヴァ」
「大丈夫? どこか痛いところとかない?」
「あーー」
そこでようやく気を失う前のことを思い出したらしい。ミネルヴァは真っ赤になって俺の胸に顔を埋めた。
「…ご、ごめんなさい……」
「何で謝るんだ?」
「…だって…あんなになっちゃうなんて……お願いですから、嫌いにならないでください」
「へ?」
嫌いになるって…何を言い出すんだ?
「あんまりすごくて、自分でも訳がわからなくなっちゃったんです。もうしないように気をつけるから……」
「やだ」
「!?」
「次も今日くらい乱れてくれなきゃやだ」
「え?」
「普段はエロさをまったく感じさせない女が乱れてくれる、そのギャップが嬉しいんだからな」
力説したら、シルヴィアにつねられた。
「ギャップがなくてごめんなさいね」
「バーー何言ってんだ。俺をギャップ萌えに目覚めさせたのはおまえだっつーの」
言うと、シルヴィアはきょとんとした。
「そうなの?」
「自分をわかってないヤツはこれだから……」
「何よお」
「普段とベッドの上では別人じゃんか」
「そうかな?」
「そうさ。『昼は淑女、夜は娼婦のように』って男の理想そのまんまだぞ。最高じゃんか」
「あ、ありがと」
照れるシルヴィアがまた可愛い。
「ミネルヴァもその素養はしっかりありそうだから、変に遠慮するなよ。俺は乱れてくれた方が嬉しいから」
「そうは言われても…恥ずかしい……」
そのはにかみ方がツボにはまった。このはにかみに関しては、ミネルヴァはシルヴィアを超えた。
「可愛いなぁ、ミネルヴァ」
思わず抱きしめてしまった。
シルヴィアだけでも果報者なのに、この可愛いミネルヴァまで俺の嫁なんてーー
「俺、どんだけ幸せなんだ……」
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