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108 クイーン誕生
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冒険者としてデビューするため、ミネルヴァの特訓が始まった。
教育方針はシルヴィアの時と同じで、まずは自分の身を守れるようになること。次に魔法を習熟すること。この二点だ。
ここでミネルヴァは、意外な武器に才能を見せた。
鞭、である。
正直イロモノ的な武器だと甘く見ていたのだが、実際に相対してみたら、すぐにその認識を改めさせられることになった。
まず、あんなに見切りの難しい武器はない。スピードそのものも脅威だが、その柔軟性から生まれる変幻自在の軌道を見切るのは不可能だ。
そして、間合いの取り方を極めれば、鞭の届く範囲が絶対圏内と化す。はっきり言って、一対一で勝てる気がしない。
実際に模擬戦をしてみたら、近寄ることさえできなかった。間合いを取られて一方的に打たれる姿は「猛獣を調教してるようにしか見えなかった」とのことであり、自分でも「そうだろうな」としか思えなかった。
「すげえな、おい」
「確かにすごい。でも、これだと『王女様』じゃなくて『女王様』だね」
こういうくだらないことを言うのは一人しかいない。
いつもならツッコミが入るところなのだが、今回は皆微妙な表情を見交わすばかりで、ツッコむ者はいなかった。皆同じように感じていたということだろう。
かく言う俺もフォローの言葉が見つからなかった。
ごめん、ミネルヴァ。
ひとつ問題になりそうだった鞭自体の強度も、ツブラの皮革を利用することであっさり解決した。解決して、むしろストロングポイントになった。
あれはマジでヤバい。
試しに手加減して打った鎧が真っ二つに割られるのを見たときはチビりそうだった。
「強すぎるだろ……」
「正に女王様」
「それはあんまりだから、せめて『クイーン』にしないか?」
「同じ意味じゃない」
「響きが違うじゃん。『戦場を統べる無双のクイーン』ならカッコよくない?」
「どことなく厨二臭が漂ってる気がするけど、まあいいか」
そんなやりとりを経て、ミネルヴァの呼び名はクイーンに決定した。
教育方針はシルヴィアの時と同じで、まずは自分の身を守れるようになること。次に魔法を習熟すること。この二点だ。
ここでミネルヴァは、意外な武器に才能を見せた。
鞭、である。
正直イロモノ的な武器だと甘く見ていたのだが、実際に相対してみたら、すぐにその認識を改めさせられることになった。
まず、あんなに見切りの難しい武器はない。スピードそのものも脅威だが、その柔軟性から生まれる変幻自在の軌道を見切るのは不可能だ。
そして、間合いの取り方を極めれば、鞭の届く範囲が絶対圏内と化す。はっきり言って、一対一で勝てる気がしない。
実際に模擬戦をしてみたら、近寄ることさえできなかった。間合いを取られて一方的に打たれる姿は「猛獣を調教してるようにしか見えなかった」とのことであり、自分でも「そうだろうな」としか思えなかった。
「すげえな、おい」
「確かにすごい。でも、これだと『王女様』じゃなくて『女王様』だね」
こういうくだらないことを言うのは一人しかいない。
いつもならツッコミが入るところなのだが、今回は皆微妙な表情を見交わすばかりで、ツッコむ者はいなかった。皆同じように感じていたということだろう。
かく言う俺もフォローの言葉が見つからなかった。
ごめん、ミネルヴァ。
ひとつ問題になりそうだった鞭自体の強度も、ツブラの皮革を利用することであっさり解決した。解決して、むしろストロングポイントになった。
あれはマジでヤバい。
試しに手加減して打った鎧が真っ二つに割られるのを見たときはチビりそうだった。
「強すぎるだろ……」
「正に女王様」
「それはあんまりだから、せめて『クイーン』にしないか?」
「同じ意味じゃない」
「響きが違うじゃん。『戦場を統べる無双のクイーン』ならカッコよくない?」
「どことなく厨二臭が漂ってる気がするけど、まあいいか」
そんなやりとりを経て、ミネルヴァの呼び名はクイーンに決定した。
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