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141 おまえら、ふざけんな
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駆け込んできたローザさんは、王子の身体を奪うようにかき抱いた。
「王子っ、王子、しっかりして!」
「揺すっちゃダメだ。頭打ってる」
「いやああああーっ」
まずローザさんを止めなきゃヤバい。俺の制止は聞こえていない。
「ローザさん!」
押さえようとしたらはねのけられた。火事場の馬鹿力ってやつか、すげえ力だ。
「王子ぃーっ!」
悲痛な叫びが胸を打つ。
「やだよ、死なないで。死んじゃやだよ! 結婚でも何でもしてあげるから死なないで!!」
と、その瞬間ーー
「シルヴィアっ!」
「うんっ!」
ブライト王子の身体が淡い光に包まれ、瀕死の状態だったのがあっという間に全快した。
「え?」
ぱちっと目を開けた王子に、ローザさんはビックリして固まってしまう。
「ロ、ローザ、今……」
ローザさんに膝枕されるような格好で、王子は目をぱちくりさせている。どうやら言われたことは聞こえていたらしい。
「…え……?」
ローザさんも目をぱちくりさせている。何が起こったか、まだよくわかっていない顔だ。
「け、結婚って……」
「あ……」
身を起こしたブライト王子とローザさんが至近距離で見つめ合う。
これ以上ここにいるのはまずいな。
そう思って振り返った視線の先に、小躍りするシルヴィアとミネルヴァがいた。
こいつら……
そこで初めて気がついた。
この二人が仕組んだのか。
頭に血が昇った。
仕組むのはいい。でも、このやり方はダメだ。やっていいことと悪いことがある。今のは明らかに越えちゃいけない一線を越えてた。
「…おまえら、ちょっとこい」
俺は相当ヤバい顔をしていたらしい。二人の顔色が一瞬で変わった。
「本当に申し訳ございませんでした」
俺は額を床にこすりつけた。
人生初の土下座。ブライト王子とローザさんに心の底からの謝罪をした。
両隣ではシルヴィアとミネルヴァが泣き腫らした顔で同じように頭を下げている。
小一時間ほど説教した結果である。
どうしても二人に結ばれて欲しかったという気持ちが暴走したようだが、一歩間違えたら打ち所が悪くて即死していた可能性だってある。そうなっていたら、シルヴィアの回復魔法だって意味がない。
それに何よりもローザさんにあの悲痛な叫びを上げさせたことが許せなかった。
「ごめんなさい、ローザさん。どうしてもローザさんにお義姉さんになって欲しかったんですう」
ミネルヴァの顔はもうグシャグシャだ。涙と鼻水でえらいことになっている。
「本来謝って済む話でないのは承知しています。どんな処罰でも従います」
王族を殺しかけたのだ。この場で首をはねられても文句は言えない。
「何でコータローが謝ってるんだ? おまえ何にもしてないよな?」
「俺はこの二人の夫だから、こいつらの罪は俺の罪です」
「シルヴィアさんだって何もしてないだろ。治してくれただけで」
「共犯です」
「わかったわかった。三人とも一回顔をあげてくれ」
言われて、顔をあげる。ブライト王子とローザさんは揃って苦笑いをしていた。
「じゃあここで判決を言い渡すから、絶対逆らうなよ」
「はい」
ブライト王子の言葉を待った。
「王子っ、王子、しっかりして!」
「揺すっちゃダメだ。頭打ってる」
「いやああああーっ」
まずローザさんを止めなきゃヤバい。俺の制止は聞こえていない。
「ローザさん!」
押さえようとしたらはねのけられた。火事場の馬鹿力ってやつか、すげえ力だ。
「王子ぃーっ!」
悲痛な叫びが胸を打つ。
「やだよ、死なないで。死んじゃやだよ! 結婚でも何でもしてあげるから死なないで!!」
と、その瞬間ーー
「シルヴィアっ!」
「うんっ!」
ブライト王子の身体が淡い光に包まれ、瀕死の状態だったのがあっという間に全快した。
「え?」
ぱちっと目を開けた王子に、ローザさんはビックリして固まってしまう。
「ロ、ローザ、今……」
ローザさんに膝枕されるような格好で、王子は目をぱちくりさせている。どうやら言われたことは聞こえていたらしい。
「…え……?」
ローザさんも目をぱちくりさせている。何が起こったか、まだよくわかっていない顔だ。
「け、結婚って……」
「あ……」
身を起こしたブライト王子とローザさんが至近距離で見つめ合う。
これ以上ここにいるのはまずいな。
そう思って振り返った視線の先に、小躍りするシルヴィアとミネルヴァがいた。
こいつら……
そこで初めて気がついた。
この二人が仕組んだのか。
頭に血が昇った。
仕組むのはいい。でも、このやり方はダメだ。やっていいことと悪いことがある。今のは明らかに越えちゃいけない一線を越えてた。
「…おまえら、ちょっとこい」
俺は相当ヤバい顔をしていたらしい。二人の顔色が一瞬で変わった。
「本当に申し訳ございませんでした」
俺は額を床にこすりつけた。
人生初の土下座。ブライト王子とローザさんに心の底からの謝罪をした。
両隣ではシルヴィアとミネルヴァが泣き腫らした顔で同じように頭を下げている。
小一時間ほど説教した結果である。
どうしても二人に結ばれて欲しかったという気持ちが暴走したようだが、一歩間違えたら打ち所が悪くて即死していた可能性だってある。そうなっていたら、シルヴィアの回復魔法だって意味がない。
それに何よりもローザさんにあの悲痛な叫びを上げさせたことが許せなかった。
「ごめんなさい、ローザさん。どうしてもローザさんにお義姉さんになって欲しかったんですう」
ミネルヴァの顔はもうグシャグシャだ。涙と鼻水でえらいことになっている。
「本来謝って済む話でないのは承知しています。どんな処罰でも従います」
王族を殺しかけたのだ。この場で首をはねられても文句は言えない。
「何でコータローが謝ってるんだ? おまえ何にもしてないよな?」
「俺はこの二人の夫だから、こいつらの罪は俺の罪です」
「シルヴィアさんだって何もしてないだろ。治してくれただけで」
「共犯です」
「わかったわかった。三人とも一回顔をあげてくれ」
言われて、顔をあげる。ブライト王子とローザさんは揃って苦笑いをしていた。
「じゃあここで判決を言い渡すから、絶対逆らうなよ」
「はい」
ブライト王子の言葉を待った。
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