異世界召喚 ~依頼されたのは魔王討伐ではなく……~

オフィス景

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「みんな、この結婚の証人になってもらえるだろうか?」

「「もちろん!!」」

 真っ先に声をあげたのは、やはりと言うかシルヴィアとミネルヴァだった。

 続けて列席者が賛同の声をあげていく。最終的には全員が証人になってくれた。

「ありがとう。それじゃあここで誓いの儀式をさせてもらうな」

 向かい合ったレイナの左手薬指に指輪をはめる。

「一生大事にする。これからの人生、一緒に歩いてくれ」

「喜んで」

 とてもいい笑顔で頷いてくれたレイナに、改めて愛しさが募る。

 自然な流れで唇を重ねる。



 パリンッ。



 お馴染みになった音が響き、無事にレイナの呪いは解除された。

 そして皆にレイナの本当の姿が披露される。

「え……?」

 凍結の魔法をかけられたように、全員揃って動きが止まった。

「あれ?   どうした?」

「…どうしたじゃないわよ、まったく……」

 深いため息とともにミネルヴァが言った。

「それなりに見れる容姿になってきてたから、呪いは解けかかっているものだとばっかり思ってたんだけど……全然そんなことなかったわけね……」

「どういうこと?」

 ミネルヴァの反応が理解不能だ。

「こんなに綺麗な人だなんて聞いてないわよ!?」

「ああ、綺麗だろ」

 何だ、そんなことか。

 やらかしてしまったわけじゃないとわかって、ちょっとほっとした。このめでたい日に変なミソはつけたくない。

「ミネルヴァだって負けてないぞ。もちろんシルヴィアもな」

「いやいやいや!」

 ミネルヴァは大仰に嘆き、俺の言葉を否定した。

「わたし、このレイナと張り合えるなんて思うほど自惚れてないわよ!?」

「わたしも自信ないなあ……」

 シルヴィアまでそんなことを言い出した。

「何でだよ。二人ともレイナと差なんてないぞ」

「そう言ってくれるのはコータローだけだよ」

 むう…本気なんだがなあ……

「それ以上の話は自分たちだけの時にやりなさい」

 あ、ヤバい。カズサさんが物騒な顔してる。

「三人とも飛び抜けたルックスしてるんだから、これ以上ごちゃごちゃ言ったら、世界中を敵に回すわよ」

「「「す、すみません」」」

 カズサさんの迫力の前に、ごちゃごちゃ言ってないレイナまで揃って謝った。

「わかればよろしいーーよかったわね、レイナ。無事に呪いが解けて」

「ありがとうございます」

「ちゃんと自分の顔、確認しときなさい」

 ユキノさんがレイナに鏡を手渡した。

「…これがわたしなんですか……?」

「そうよ。誰もが羨む美人さんよ」

「…嬉しい……」

 レイナの目から涙がこぼれる。

「これだけの器量良しだからね。望めば玉の輿だって狙えると思うけど、本当にコータローでいいの?」

「コータローさんがいいのーーううん、コータローさんじゃなきゃだめです」

 きっぱりと言い切ってもらえると、めちゃくちゃ嬉しい。レイナを大切にしようという思いが新たになる。

「ーーじゃあ、改めて乾杯しよう」

 カズサさんの音頭で、改めてグラスを重ねた。

「結婚おめでとう!」

「ありがとうございます!」



 この後は夜を徹しての宴会になった。

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