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第11話「スコップを剣に持ち替えて」
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アロンが提唱した作戦は、シンプルかつ大胆なものだった。
その名も、「周辺領地抱き込み型・逆兵糧攻め作戦」。
『……ネーミングセンスは、まあ、置いといて』
アロンは心の中で一人ツッコミを入れつつ、家臣たちの前で作戦の詳細を説明した。
「まず、王都から派遣されてくるであろう王国軍を、僕たちは正面から迎え撃ちません」
アロンの言葉に、騎士団長が眉をひそめる。
「戦わぬと申すか、アロン殿! 我らの誇りが許さん!」
「ええ、戦いません。なぜなら、彼らは遠からず、自滅するからです。王国軍は、食糧難の王都から、十分な補給もなしに出撃してくるはず。彼らの頼みの綱は、フェルメル領で食料を現地調達すること。僕たちは、それをさせません」
アロンは、地図上のフェルメル領の村々を指でなぞった。
「領内の食料は、王国軍が到着する前に、すべて、山の奥深くにある洞窟などに隠します。畑の作物も、収穫できるものはすべて収穫し、隠す。王国軍がフェルメル領に入っても、そこには、ペンペン草一本生えていない、不毛の地が広がっているだけ、という状況を作り出します」
家臣たちが、ゴクリと息をのむ。
自分たちの手で、豊穣の土地を、偽りの不毛地帯に変える。それは、断腸の思いだろう。
だが、アロンの話は、まだ序の口だった。
「そして、ここからが本番です。僕たちは、隠した食料を、王国軍にではなく、『干ばつに苦しむ周辺の領地』に、無償で提供します」
「なっ……!?」
その場にいた全員が、耳を疑った。
自分たちも、いつ食料が尽きるかわからないというのに、敵になるかもしれない他の領地に、貴重な食料を分け与えるというのだ。
「正気か、アロン君!」
「それは、あまりに危険な賭けだ!」
家臣たちの反対の声に、アロンは静かに首を横に振った。
「いいえ、危険な賭けではありません。最も確実な投資です。考えてみてください。飢えに苦しむ彼らにとって、僕たちが差し出すパンと水は、何よりも雄弁な『外交官』になります。王都が、民を見捨てて、我々から食料を奪おうとしている。一方で、フェルメル領は、自分たちの食料を削ってでも、隣人を助けようとしている。どちらに、正義があるか。どちらに、味方すべきか。答えは、火を見るより明らかです」
アロンの言葉に、誰も反論できなかった。
彼の作戦は、単なる軍事作戦ではなかった。
食料を媒介とした、巧みな情報戦であり、心理戦だったのだ。
「周辺領地が、我々の味方につけば、王国軍は完全に孤立します。補給路は断たれ、味方もいない敵地の真ん中で、飢えと渇きに苦しむことになる。そうなれば、戦う前に、彼らの士気は尽きるでしょう」
剣を交えずして、敵を屈服させる。
アロンの語る未来は、あまりに鮮やかで、説得力に満ちていた。
フェルメル公爵は、長い沈黙の後、玉座から立ち上がった。
「……面白い。実に、面白い策だ」
公爵の目に、迷いはなかった。
「アロン君、その作戦、君に全権を委ねる。このフェルメル領の、いや、我々の未来のすべてを、君に託そう」
それは、一領主が、10歳の少年に、自らの運命の全てを預けるという、歴史上、前代未聞の決断だった。
この瞬間、カペル村の農家の少年アロンは、フェルメル領の実質的な最高司令官となった。
計画は、迅速に実行された。
フェルメル領の民は、アロンと公爵の指示に、一丸となって従った。
彼らは、自分たちの手で育てた作物を、涙をこらえながら収穫し、馬車に積んで、山奥へと運んでいった。
それは、未来への希望を、土の下に埋めるような、切ない作業だった。
一方で、アロンは密使を放った。
フェルメル領に隣接する、四つの領地の領主たちへ。
手紙には、こう書かれていた。
『貴殿の領民は、飢えに苦しんでいると聞く。我ら、フェルメル領は、隣人として、その苦しみを座して見過ごすことはできない。ついては、我らが蓄えた食料の一部を、無償にて提供したい。見返りは求めぬ。ただ、我らが王国と事を構えることになったとしても、中立を守っていただきたい』
この手紙を受け取った領主たちの驚きと混乱は、いかばかりだっただろうか。
ある者は、これを罠だと疑った。
ある者は、フェルメル公の正気を疑った。
だが、彼らの元に、実際にフェルメル領から、小麦やジャガイモを山と積んだ荷馬車が、次々と到着するに及んで、彼らの疑念は、驚愕と感謝へと変わった。
「フェルメル公は、聖人か……」
「それに引き換え、王都の連中の、なんと浅ましいことか」
領主たちの心は、急速にフェルメル領へと傾いていった。
彼らは、アロンの要求通り、中立を宣言した。いや、もはや心の中では、フェルメル領の明確な同盟者となっていた。
そうこうしているうちに、王国軍が、国境の向こうに姿を現した。
その数、五千。
甲冑をきらめかせ、王国最強を謳われる騎士団だ。
彼らは、フェルメル領を赤子の手をひねるように制圧し、豊かな食料を「接収」する、楽な仕事だと信じて疑っていなかった。
だが、彼らがフェルメル領に足を踏み入れた瞬間、その甘い幻想は、打ち砕かれることになる。
彼らを待っていたのは、人の気配が消えた、ゴーストタウンのような村々と、作物一つ残っていない、赤茶けた大地だけだった。
「な、なんだと……!? 食料はどこだ! 村人はどこへ消えた!」
王国軍の司令官は、愕然として叫んだ。
彼らの悪夢は、まだ始まったばかりだった。
その名も、「周辺領地抱き込み型・逆兵糧攻め作戦」。
『……ネーミングセンスは、まあ、置いといて』
アロンは心の中で一人ツッコミを入れつつ、家臣たちの前で作戦の詳細を説明した。
「まず、王都から派遣されてくるであろう王国軍を、僕たちは正面から迎え撃ちません」
アロンの言葉に、騎士団長が眉をひそめる。
「戦わぬと申すか、アロン殿! 我らの誇りが許さん!」
「ええ、戦いません。なぜなら、彼らは遠からず、自滅するからです。王国軍は、食糧難の王都から、十分な補給もなしに出撃してくるはず。彼らの頼みの綱は、フェルメル領で食料を現地調達すること。僕たちは、それをさせません」
アロンは、地図上のフェルメル領の村々を指でなぞった。
「領内の食料は、王国軍が到着する前に、すべて、山の奥深くにある洞窟などに隠します。畑の作物も、収穫できるものはすべて収穫し、隠す。王国軍がフェルメル領に入っても、そこには、ペンペン草一本生えていない、不毛の地が広がっているだけ、という状況を作り出します」
家臣たちが、ゴクリと息をのむ。
自分たちの手で、豊穣の土地を、偽りの不毛地帯に変える。それは、断腸の思いだろう。
だが、アロンの話は、まだ序の口だった。
「そして、ここからが本番です。僕たちは、隠した食料を、王国軍にではなく、『干ばつに苦しむ周辺の領地』に、無償で提供します」
「なっ……!?」
その場にいた全員が、耳を疑った。
自分たちも、いつ食料が尽きるかわからないというのに、敵になるかもしれない他の領地に、貴重な食料を分け与えるというのだ。
「正気か、アロン君!」
「それは、あまりに危険な賭けだ!」
家臣たちの反対の声に、アロンは静かに首を横に振った。
「いいえ、危険な賭けではありません。最も確実な投資です。考えてみてください。飢えに苦しむ彼らにとって、僕たちが差し出すパンと水は、何よりも雄弁な『外交官』になります。王都が、民を見捨てて、我々から食料を奪おうとしている。一方で、フェルメル領は、自分たちの食料を削ってでも、隣人を助けようとしている。どちらに、正義があるか。どちらに、味方すべきか。答えは、火を見るより明らかです」
アロンの言葉に、誰も反論できなかった。
彼の作戦は、単なる軍事作戦ではなかった。
食料を媒介とした、巧みな情報戦であり、心理戦だったのだ。
「周辺領地が、我々の味方につけば、王国軍は完全に孤立します。補給路は断たれ、味方もいない敵地の真ん中で、飢えと渇きに苦しむことになる。そうなれば、戦う前に、彼らの士気は尽きるでしょう」
剣を交えずして、敵を屈服させる。
アロンの語る未来は、あまりに鮮やかで、説得力に満ちていた。
フェルメル公爵は、長い沈黙の後、玉座から立ち上がった。
「……面白い。実に、面白い策だ」
公爵の目に、迷いはなかった。
「アロン君、その作戦、君に全権を委ねる。このフェルメル領の、いや、我々の未来のすべてを、君に託そう」
それは、一領主が、10歳の少年に、自らの運命の全てを預けるという、歴史上、前代未聞の決断だった。
この瞬間、カペル村の農家の少年アロンは、フェルメル領の実質的な最高司令官となった。
計画は、迅速に実行された。
フェルメル領の民は、アロンと公爵の指示に、一丸となって従った。
彼らは、自分たちの手で育てた作物を、涙をこらえながら収穫し、馬車に積んで、山奥へと運んでいった。
それは、未来への希望を、土の下に埋めるような、切ない作業だった。
一方で、アロンは密使を放った。
フェルメル領に隣接する、四つの領地の領主たちへ。
手紙には、こう書かれていた。
『貴殿の領民は、飢えに苦しんでいると聞く。我ら、フェルメル領は、隣人として、その苦しみを座して見過ごすことはできない。ついては、我らが蓄えた食料の一部を、無償にて提供したい。見返りは求めぬ。ただ、我らが王国と事を構えることになったとしても、中立を守っていただきたい』
この手紙を受け取った領主たちの驚きと混乱は、いかばかりだっただろうか。
ある者は、これを罠だと疑った。
ある者は、フェルメル公の正気を疑った。
だが、彼らの元に、実際にフェルメル領から、小麦やジャガイモを山と積んだ荷馬車が、次々と到着するに及んで、彼らの疑念は、驚愕と感謝へと変わった。
「フェルメル公は、聖人か……」
「それに引き換え、王都の連中の、なんと浅ましいことか」
領主たちの心は、急速にフェルメル領へと傾いていった。
彼らは、アロンの要求通り、中立を宣言した。いや、もはや心の中では、フェルメル領の明確な同盟者となっていた。
そうこうしているうちに、王国軍が、国境の向こうに姿を現した。
その数、五千。
甲冑をきらめかせ、王国最強を謳われる騎士団だ。
彼らは、フェルメル領を赤子の手をひねるように制圧し、豊かな食料を「接収」する、楽な仕事だと信じて疑っていなかった。
だが、彼らがフェルメル領に足を踏み入れた瞬間、その甘い幻想は、打ち砕かれることになる。
彼らを待っていたのは、人の気配が消えた、ゴーストタウンのような村々と、作物一つ残っていない、赤茶けた大地だけだった。
「な、なんだと……!? 食料はどこだ! 村人はどこへ消えた!」
王国軍の司令官は、愕然として叫んだ。
彼らの悪夢は、まだ始まったばかりだった。
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