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1章 女装して屋敷を堕とした(7歳スタート・すでに手遅れっぽいけど)
9話 ジュリオン様ボディのスペックは規格外
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「では、先ずは『全力』で攻撃してくださいませ」
「ああ、『全力』か」
「『全力』でございます」
ほいほい、サボりすぎててろくすっぽ戦えないながらも才能だけで多少はあるだろうスペックの現状確認ってことね。
流石は教育者でもあっただろうベテランだ、話が早い。
いくらボケてても――ああ、そういやボケってのは最近の記憶がないだけで、昔のことは良く覚えてるんだっけ。
なら、指導する立場に回った時期まで覚えててくれたらなんとかなるな。
「あの大岩へ向け、まずはどの程度の魔力を攻撃に乗せられるのかを確認させていただきたく――ご心配なく。あれは何をしても壊れず、全ての攻撃を吸収しますので」
おー、まさにそれっぽいアイテム。
なるほどね、これならたとえしょぼい攻撃でも「魔法攻撃も全て吸われますゆえ」とかなんとか言ってくれるってことね。
セレスティーヌママンの息子だからって期待はしてるけど、ダメダメだった場合にもちゃんとフォローできる。
どう転がっても良いように……かしこい。
……え?
これがさっきまでぼけてたおじいちゃんなの……?
土いじり農夫スタイルから一転、チョッキを着こなしてまるでバトラー――執事スタイルになったイケオジじいさん。
そんなじいさんが、そういや毎日きゅっきゅと磨いてた大岩を指す。
……なんか髪の色まで若返ってない?
気のせい?
「ジュリオン様がセレスティーヌ様のように……?」
「みんな、離れて。……あの御方も、幼いころ……」
「ええ、魔物を一撃で葬るほどに……」
「あれだけそっくりなのだもの。きっとすごいのよ……!」
「でも、あの大岩はセレスティーヌ様でも……だから、派手なものは……」
「なにしろベルトラン様の鍛錬でも傷1つ……」
……うーん、ギャラリーの使用人さんたちからの謎の期待。
でも、今の予想は当たってたらしいね。
うん、セレスティーヌママンでも――今見てもつるっつるの岩だもん、ぺちっとしかならなくても「そういうもんだ」としてメンツは潰れない。
そういう気配りができる……さてはおじいちゃん、脳みそ、生き返ったね?
一時的にでもボケじいさんから騎士団長に戻ってくれるのならありがたいね。
借りた剣(屋敷にあったいちばん小さいやつ)(それでも腕がぷるぷるするほど重い)(でもかっこいい)にプールしてある魔力を込められるだけ込めて、現段階の出力を試すだけ。
だけど、いざ実物の剣を持ってみると……重い。
正直持ってるだけでふらつきそう。
これ、剣を振り下ろすので精いっぱいで、魔力を全然乗せられないどころかすっ転んだら大恥では?
「ジュリオンさまぁ、がんばえー!」
………………………………。
……いや、大恥の方が良いはずだ。
なんか知らないけども盛大にやらかしてたママンのせいでやたらと期待されちゃってる現状は、あまり良くない。
適度に力も抜いて、ここは地道に指導してもらうルートで行こう。
――そもそもとして。
そもそもとして、だ。
繰り返しになるけども、この世界で異性装――特に男の女装っていうのは、確か国教――メインの宗教に反していたはず。
なんか聖書に書いてあるどっかの逸話で女装男がやらかしたらしい。
良く覚えてないけども。
だからこそ、生存ルートのジュリオン様への「これ以上ない罰」としての女装だったわけで、実際そのせいで「周囲から生理的に嫌悪する存在と見られて屈辱に喘いでいた」――ってナレーションがあったはず。
つまりはぼんぼん坊ちゃまの僕が母さんの形見を引っ張り出して女装するって言ったときの周囲の反応は、予想としては嫌悪と失望。
どうせ悪役貴族になるんだから、別に今から嫌われててもこれまでと大差ないし……ってことだったんだけども。
……なのに、その……母さんのキャラがあんまりにも濃すぎて、それらが全部埋め尽くされたのが現状だ。
このベルトランだって、本当はこんな、期待でキラッキラしてる目をして僕を眺めている予定じゃなかった。
なんかみんなバグってない?
違うの、僕の中身はジュリオン様じゃなくてごく普通の平民なの……やめて、そんな目で見ないで。
「ジュリオンさまぁー!」
「エミリー様、今はジュリオン様が初めてとなる本気の魔力を練っておられます。お静かに」
「はぁーい」
ああ、エミリーちゃん。
君だけが僕の救いだ……そのままの君でいてくれ、本当に。
じゃないと、若干7歳にして胃に穴が開きそう。
「………………………………」
けど、魔力ってどうやって使うんだろ。
うーん?
なにしろ僕は魔法なんてなかった世界を前世で過ごしたし、今世も家庭教師さんのことをジュリオン様ってば完全無視して――あ、これかな?
不憫な家庭教師さんの顔を思い浮かべたら、なんか無視しながら使える魔法ぶっ放してたジュリオン様メモリーとともに、そのときの感覚が浮かんできた。
僕は――目をつぶって精神を研ぎ澄ませるようなイメージでそれっぽくしてみていたところ――なにか「普通じゃない」ものを感じる。
……あー、これが魔力か。
うん、確かジュリオン様がエミリーちゃんへの折檻で使ってた弱ーい魔法で使ってたわそういや。
使い過ぎて、もはや無意識でも魔法が発動できるっぽい。
エミリーちゃん……君はなんてエミリーちゃんなんだ。
おかげでスムーズに……あ、これ、さっきの言い訳ダメになるんじゃ?
……まぁいいや、突っ込まれないうちは知らんぷりしとこ。
エミリーちゃんへの魔法は威力とかほとんどなかったっぽいし、ノーカンってことで。
僕はその感覚を思い出し――身体の中からゆっくり引っ張り出し、腕へ、そして剣へ流し込んでいく。
「……!?」
「ひぃっ!?」
「………………………………」
?
かたかたかた。
足元の小石……地震かな?
まぁ魔王ルートでこの屋敷は存在してるのを確認してるし、地震が起きても大事はないはず。
もっと、もっと魔力を引き出して――。
「これは……セレスティーヌ様の……!」
「ジュリオン様の周囲に、黒い魔力が……!」
「……セレスティーヌ様の小さな頃よりも、ずっと……!」
「……いや、それすら……皆、もっと離れ――――」
あ、もう出る。
ずっと溜めていったらある時点を境に、逆に止めようとしても止まらないっていう、前世のどっかで経験したような感覚で魔法の行使を感じ取った僕は――なぜか頭に浮かんだ、「ジュリオン様の必殺技」の名前を、「ゲーム内のジュリオン様の攻撃モーション」通りに模倣する。
「――――エビル――――」
うわ、剣がゲームで何十回も見たように黒と紫の闇魔法エフェクトに包まれてる。
振り上げた剣を、そのまま振り下ろし――――
「――――――――ジャッジメント」
主人公を始め、メインヒロインの何人かが所持する光魔法の奥義、「ホーリージャッジメント」。
それに対応する、ジュリオン様だけの必殺技である「エビルジャッジメント」。
ゲームならとんでもない威力だけど――まぁ今のレベル1とか2とかなジュリオン様ボディならたいしたことはないはず。
そう思い、重いものを持ち上げて前に投げ落とす感覚で振り下ろした剣。
その先から真っ黒で紫な光がほとばしり――――。
◇
………………………………。
………………………………?
「………………………………は?」
しん、と無音になった世界。
そこで、僕は――目の前にあった大岩が消失しているどころか、その奥にあったはずの庭の木々にその奥の屋敷を囲む壁。
それらが――「半径2、3メートルの細長い何か」によってえぐり取られ――はるか先の、森があったはずの空間すら切り取られ。
その先にあったはずの丘の先から見えるはずの、遮るもののない青空が――綺麗に映っていた。
……あの、雲が……さっきまで薄く曇ってたんだけど……?
………………………………。
……僕、なんかやっちゃいました……?
とは、言えない……なにこれ怖い。
ジュリオン様ボディのポテンシャル、ちょっとおかしくない……?
「ああ、『全力』か」
「『全力』でございます」
ほいほい、サボりすぎててろくすっぽ戦えないながらも才能だけで多少はあるだろうスペックの現状確認ってことね。
流石は教育者でもあっただろうベテランだ、話が早い。
いくらボケてても――ああ、そういやボケってのは最近の記憶がないだけで、昔のことは良く覚えてるんだっけ。
なら、指導する立場に回った時期まで覚えててくれたらなんとかなるな。
「あの大岩へ向け、まずはどの程度の魔力を攻撃に乗せられるのかを確認させていただきたく――ご心配なく。あれは何をしても壊れず、全ての攻撃を吸収しますので」
おー、まさにそれっぽいアイテム。
なるほどね、これならたとえしょぼい攻撃でも「魔法攻撃も全て吸われますゆえ」とかなんとか言ってくれるってことね。
セレスティーヌママンの息子だからって期待はしてるけど、ダメダメだった場合にもちゃんとフォローできる。
どう転がっても良いように……かしこい。
……え?
これがさっきまでぼけてたおじいちゃんなの……?
土いじり農夫スタイルから一転、チョッキを着こなしてまるでバトラー――執事スタイルになったイケオジじいさん。
そんなじいさんが、そういや毎日きゅっきゅと磨いてた大岩を指す。
……なんか髪の色まで若返ってない?
気のせい?
「ジュリオン様がセレスティーヌ様のように……?」
「みんな、離れて。……あの御方も、幼いころ……」
「ええ、魔物を一撃で葬るほどに……」
「あれだけそっくりなのだもの。きっとすごいのよ……!」
「でも、あの大岩はセレスティーヌ様でも……だから、派手なものは……」
「なにしろベルトラン様の鍛錬でも傷1つ……」
……うーん、ギャラリーの使用人さんたちからの謎の期待。
でも、今の予想は当たってたらしいね。
うん、セレスティーヌママンでも――今見てもつるっつるの岩だもん、ぺちっとしかならなくても「そういうもんだ」としてメンツは潰れない。
そういう気配りができる……さてはおじいちゃん、脳みそ、生き返ったね?
一時的にでもボケじいさんから騎士団長に戻ってくれるのならありがたいね。
借りた剣(屋敷にあったいちばん小さいやつ)(それでも腕がぷるぷるするほど重い)(でもかっこいい)にプールしてある魔力を込められるだけ込めて、現段階の出力を試すだけ。
だけど、いざ実物の剣を持ってみると……重い。
正直持ってるだけでふらつきそう。
これ、剣を振り下ろすので精いっぱいで、魔力を全然乗せられないどころかすっ転んだら大恥では?
「ジュリオンさまぁ、がんばえー!」
………………………………。
……いや、大恥の方が良いはずだ。
なんか知らないけども盛大にやらかしてたママンのせいでやたらと期待されちゃってる現状は、あまり良くない。
適度に力も抜いて、ここは地道に指導してもらうルートで行こう。
――そもそもとして。
そもそもとして、だ。
繰り返しになるけども、この世界で異性装――特に男の女装っていうのは、確か国教――メインの宗教に反していたはず。
なんか聖書に書いてあるどっかの逸話で女装男がやらかしたらしい。
良く覚えてないけども。
だからこそ、生存ルートのジュリオン様への「これ以上ない罰」としての女装だったわけで、実際そのせいで「周囲から生理的に嫌悪する存在と見られて屈辱に喘いでいた」――ってナレーションがあったはず。
つまりはぼんぼん坊ちゃまの僕が母さんの形見を引っ張り出して女装するって言ったときの周囲の反応は、予想としては嫌悪と失望。
どうせ悪役貴族になるんだから、別に今から嫌われててもこれまでと大差ないし……ってことだったんだけども。
……なのに、その……母さんのキャラがあんまりにも濃すぎて、それらが全部埋め尽くされたのが現状だ。
このベルトランだって、本当はこんな、期待でキラッキラしてる目をして僕を眺めている予定じゃなかった。
なんかみんなバグってない?
違うの、僕の中身はジュリオン様じゃなくてごく普通の平民なの……やめて、そんな目で見ないで。
「ジュリオンさまぁー!」
「エミリー様、今はジュリオン様が初めてとなる本気の魔力を練っておられます。お静かに」
「はぁーい」
ああ、エミリーちゃん。
君だけが僕の救いだ……そのままの君でいてくれ、本当に。
じゃないと、若干7歳にして胃に穴が開きそう。
「………………………………」
けど、魔力ってどうやって使うんだろ。
うーん?
なにしろ僕は魔法なんてなかった世界を前世で過ごしたし、今世も家庭教師さんのことをジュリオン様ってば完全無視して――あ、これかな?
不憫な家庭教師さんの顔を思い浮かべたら、なんか無視しながら使える魔法ぶっ放してたジュリオン様メモリーとともに、そのときの感覚が浮かんできた。
僕は――目をつぶって精神を研ぎ澄ませるようなイメージでそれっぽくしてみていたところ――なにか「普通じゃない」ものを感じる。
……あー、これが魔力か。
うん、確かジュリオン様がエミリーちゃんへの折檻で使ってた弱ーい魔法で使ってたわそういや。
使い過ぎて、もはや無意識でも魔法が発動できるっぽい。
エミリーちゃん……君はなんてエミリーちゃんなんだ。
おかげでスムーズに……あ、これ、さっきの言い訳ダメになるんじゃ?
……まぁいいや、突っ込まれないうちは知らんぷりしとこ。
エミリーちゃんへの魔法は威力とかほとんどなかったっぽいし、ノーカンってことで。
僕はその感覚を思い出し――身体の中からゆっくり引っ張り出し、腕へ、そして剣へ流し込んでいく。
「……!?」
「ひぃっ!?」
「………………………………」
?
かたかたかた。
足元の小石……地震かな?
まぁ魔王ルートでこの屋敷は存在してるのを確認してるし、地震が起きても大事はないはず。
もっと、もっと魔力を引き出して――。
「これは……セレスティーヌ様の……!」
「ジュリオン様の周囲に、黒い魔力が……!」
「……セレスティーヌ様の小さな頃よりも、ずっと……!」
「……いや、それすら……皆、もっと離れ――――」
あ、もう出る。
ずっと溜めていったらある時点を境に、逆に止めようとしても止まらないっていう、前世のどっかで経験したような感覚で魔法の行使を感じ取った僕は――なぜか頭に浮かんだ、「ジュリオン様の必殺技」の名前を、「ゲーム内のジュリオン様の攻撃モーション」通りに模倣する。
「――――エビル――――」
うわ、剣がゲームで何十回も見たように黒と紫の闇魔法エフェクトに包まれてる。
振り上げた剣を、そのまま振り下ろし――――
「――――――――ジャッジメント」
主人公を始め、メインヒロインの何人かが所持する光魔法の奥義、「ホーリージャッジメント」。
それに対応する、ジュリオン様だけの必殺技である「エビルジャッジメント」。
ゲームならとんでもない威力だけど――まぁ今のレベル1とか2とかなジュリオン様ボディならたいしたことはないはず。
そう思い、重いものを持ち上げて前に投げ落とす感覚で振り下ろした剣。
その先から真っ黒で紫な光がほとばしり――――。
◇
………………………………。
………………………………?
「………………………………は?」
しん、と無音になった世界。
そこで、僕は――目の前にあった大岩が消失しているどころか、その奥にあったはずの庭の木々にその奥の屋敷を囲む壁。
それらが――「半径2、3メートルの細長い何か」によってえぐり取られ――はるか先の、森があったはずの空間すら切り取られ。
その先にあったはずの丘の先から見えるはずの、遮るもののない青空が――綺麗に映っていた。
……あの、雲が……さっきまで薄く曇ってたんだけど……?
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……僕、なんかやっちゃいました……?
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