76 / 147
4章 女装して路地裏から町を堕とした
59話 良いとこのお嬢様に買い食いを教える悪役貴族
しおりを挟む
困った顔で記念硬貨的な――いや、ほんとにそんな見た目なんだ――を見せている彼女へ、聞いてみる。
「それは、お家のお金ですか?」
「……私のおこづかいの中の1枚なんだけど……」
延べ棒をおこづかいにねぇ……ジュリオン様みたいな高位の貴族かな。
それか娘バカなそこそこの貴族、あるいは大商会の娘さん。
「そのお金を使ったことは?」
「え、ええ……あるの……だから、町では使えないだなんて……」
「それはもしかして、屋敷に来る商人の方相手では?」
「で、でも、そのときとか、ちゃんと払えたもん!」
普通の貴族は、町に出たりなんかしない。
必要なものがあればひいきの商人にまとめて買ってきてもらうのが普通で、ジュリオン様な僕もそうしてたはず。
そう思って言ったのが、全部当たっていたらしい。
「恐らく初めて町で買い物をするのだと思いますが……こちらの串焼きは銅貨1枚。白金貨だと……100万本は買えますね。おじさん、たくさん買うとすっごく負けてくれるから」
「えぇ!? ひゃ、ひゃくまん!? 10本とかならまだしも、そ、そんなに私、食べられないわ!? おなかがはじけちゃう!?」
え?
まさかこの子、食べきれるなら食べるつもりだった?
……意外とおもしろい子なのかも。
「……あっはは! 嬢ちゃん、俺も無理だよ! そんなに焼いたら腕がイカれちまう! 町じゅうの肉もなくなっちまうよ!」
「あ……あぅぅ……」
なんかピントのずれた驚き方をされたからか、思わず笑うおじさん。
空気が緩んだおかげで野次馬たちも解散していくみたいだし、誤解も解けたようだ。
けど――そうだよなぁ。
きっと原作のジュリオン様だって、あんな屋敷の中で籠もってないで、こうして外に出てたら。
きっときっと騒ぎとかたくさん起こしただろうけども。
今のこの子みたいなのも、きっとやっただろうけども。
それでも、いろんな人に触れ合えば……もうちょっと幸せな感じになったのかもな。
でも、そんな彼はたぶん死んで、前世の僕が代役を務めている。
なら……この体で、今世の人生を楽しんであげるのもまた、ゲームの中でかわいそうな目にばかり遭っていたジュリオン様への弔いみたいな感じになるのかもね。
もともとことごとくやられ役にされてたもんだから同情もしてたし、実際に転生して養育環境を知ったら……ほんとかわいそうだって思うし。
恵まれた見た目、才能、地位、お金――そのすべてが悪役になるためだけのって知ったらね。
「白金貨以外は?」
「……これを10枚しか……」
ぢゃりんっ。
……延べ棒、あるいはその価値があるプレミアムなコイン×10を、ちょっとかわいい系の袋に入れて、腰にぶら下げて歩いてきたのかぁ……良く無事だったねぇ。
あ、いや。
ちょっと見渡すと……うん、5人くらいか。
きっとこの子の護衛だろう人たちが、ちらちらちらちらと見てきている。
あー、野次馬の中にも2人くらい居たなぁ、って感じの人たちも。
そりゃそうだ、どう見ても明らかにお嬢様だもん。
いざとなったらこの人たちが世話するつもりだったんだろう。
でも、町へのお出かけとかで「お買い物したいわ! 大丈夫、お金は持ってきたもの!」とでも言ってのけた先がここだったのかもね。
上司とか雇い主の娘さんが思いつきとかでわがまま言い出したら……まぁ、ダメ元でとりあえず好きにさせるしかない。
んで、僕とかが来なければそのうちに場を収めるつもりだったんだろう。
串焼きのおじさんには迷惑な話だけども、雇われならしょうがない。
会社勤めだった前世の僕も、深く深くうなずいている。
……良い匂いで僕も小腹が空いたし、ちょうどいいか。
「なら……おじさん、4本お願いします」
「あいよ! 銅貨2枚で良いぜ!」
「……いつも半額くらいにしてくれますけど、それでやってけます?」
「大丈夫だ! 大人からはちゃあんともらってるからな!」
僕も大人――いや、せっかく転生してるんだし、今だけは子供特権ってことで。
熱々の、ちょっと焦げがついた串焼きを4本。
使い古された銅貨2枚と引き換えに受け取り……1本ずつ、その子に手渡す。
塞がった両手には串焼きが湯気を立てて――右のを見て左のを見て、もっかい僕を見てくる彼女。
「………………………………?」
思わず笑っちゃいそうになったけど、我慢我慢。
きょとんと串焼きを見ている彼女へ、僕は言う。
「普段の僕たちは、そのコインの100万分の1くらいの価値しかないお金を使って暮らしているんです。庶民の暮らしは、その程度で普通なんです。ま、僕自身もつい最近知ったので偉そうなことは言えないんですけどね……はふっ」
たぶんこういうのすら食べたことないんだろうなって思って、炭火焼きの串焼きを両手で食べて見せる。
うーん、熱々でおいしい。
「……お皿は」
「こういうのは立ち食いだからおいしいんですよ」
「え、でも、マナーとか……」
「そんなのは貴族しか気にしませんよ」
「嬢ちゃん、そういうの最初から知ってたもんなぁ」
「はい、少しばかり……聞いていましたので」
まぁ僕の中身は庶民だからね。
前世での買い食いの経験とかが活きるだなんて、世の中分からないものだよね。
「……おいしい……」
ぱく、ぱく。
丁寧にひとつずつ、お肉を串から外しながら食べる器用さっていうか几帳面さ。
「んむ、んむ……」
ひとつずつちゃんと味わって、優雅に食べる。
その姿は――たとえ買い食い、立ち食いでも、振る舞いだけで高貴さを演出している。
やっぱ良いとこの子は違うねー。
まぁジュリオン様もそうだから、自然と背筋とか伸びるし指先の動きとかまで無意識でそうなるんだけどさ。
「次からはお家の人に頼んで、もっと小銭を持ってきた方が良いですよ。じゃないと、食べ歩きとか楽しめませんし……少ないおこづかいでどれにしようかって考えるのも、楽しいですから」
「お貴族様がみーんな嬢ちゃんみたいならなぁ……」
「私が変わり者なだけですよ」
女装とかしてるし。
「……あ、あの、お金……」
「良いですよ。おごり――庶民は、友達同士で食べものとかをお互いに分け合ったりするものですから」
「でも……」
両方の串に2個ずつ残ったお肉を見たりしながら、戸惑う彼女。
……結果的に、おせっかい焼いて良かった気がするな。
ほら、この町にも悪徳貴族――悪役貴族ではなく悪徳貴族が出没してるって聞くし。
この子のお父さんがそうとかじゃない――と良いけども、ともかく貴族の1人の彼女が「普通」な感覚を身に付けてくれたら……きっと、この世界はほんのちょっぴりでも良い方向へ傾くはず。
そうしたら僕の死亡フラグも――いや、ないな。
ま、ちょっと良いことするとちょっと良い気持ちになれるってのが報酬ってことで。
「じゃ、次。またどこかで会ったら、何かおごってください。それでいいですよ」
「え、ええ……」
「嬢ちゃん、ありがとな! あとでおまけもつけた分取っとくぜ!」
そうして僕は、たった数分の道草を――串焼き2本を満喫しつつ、みんなと合流すべく道を急ぎだした。
「……そっか、これがあの人の言っていた……」
「?」
振り向くと――初めての買い食いってのを必死に飲み込んでいた彼女が、ぽつと何かをつぶやいていた気がした。
「それは、お家のお金ですか?」
「……私のおこづかいの中の1枚なんだけど……」
延べ棒をおこづかいにねぇ……ジュリオン様みたいな高位の貴族かな。
それか娘バカなそこそこの貴族、あるいは大商会の娘さん。
「そのお金を使ったことは?」
「え、ええ……あるの……だから、町では使えないだなんて……」
「それはもしかして、屋敷に来る商人の方相手では?」
「で、でも、そのときとか、ちゃんと払えたもん!」
普通の貴族は、町に出たりなんかしない。
必要なものがあればひいきの商人にまとめて買ってきてもらうのが普通で、ジュリオン様な僕もそうしてたはず。
そう思って言ったのが、全部当たっていたらしい。
「恐らく初めて町で買い物をするのだと思いますが……こちらの串焼きは銅貨1枚。白金貨だと……100万本は買えますね。おじさん、たくさん買うとすっごく負けてくれるから」
「えぇ!? ひゃ、ひゃくまん!? 10本とかならまだしも、そ、そんなに私、食べられないわ!? おなかがはじけちゃう!?」
え?
まさかこの子、食べきれるなら食べるつもりだった?
……意外とおもしろい子なのかも。
「……あっはは! 嬢ちゃん、俺も無理だよ! そんなに焼いたら腕がイカれちまう! 町じゅうの肉もなくなっちまうよ!」
「あ……あぅぅ……」
なんかピントのずれた驚き方をされたからか、思わず笑うおじさん。
空気が緩んだおかげで野次馬たちも解散していくみたいだし、誤解も解けたようだ。
けど――そうだよなぁ。
きっと原作のジュリオン様だって、あんな屋敷の中で籠もってないで、こうして外に出てたら。
きっときっと騒ぎとかたくさん起こしただろうけども。
今のこの子みたいなのも、きっとやっただろうけども。
それでも、いろんな人に触れ合えば……もうちょっと幸せな感じになったのかもな。
でも、そんな彼はたぶん死んで、前世の僕が代役を務めている。
なら……この体で、今世の人生を楽しんであげるのもまた、ゲームの中でかわいそうな目にばかり遭っていたジュリオン様への弔いみたいな感じになるのかもね。
もともとことごとくやられ役にされてたもんだから同情もしてたし、実際に転生して養育環境を知ったら……ほんとかわいそうだって思うし。
恵まれた見た目、才能、地位、お金――そのすべてが悪役になるためだけのって知ったらね。
「白金貨以外は?」
「……これを10枚しか……」
ぢゃりんっ。
……延べ棒、あるいはその価値があるプレミアムなコイン×10を、ちょっとかわいい系の袋に入れて、腰にぶら下げて歩いてきたのかぁ……良く無事だったねぇ。
あ、いや。
ちょっと見渡すと……うん、5人くらいか。
きっとこの子の護衛だろう人たちが、ちらちらちらちらと見てきている。
あー、野次馬の中にも2人くらい居たなぁ、って感じの人たちも。
そりゃそうだ、どう見ても明らかにお嬢様だもん。
いざとなったらこの人たちが世話するつもりだったんだろう。
でも、町へのお出かけとかで「お買い物したいわ! 大丈夫、お金は持ってきたもの!」とでも言ってのけた先がここだったのかもね。
上司とか雇い主の娘さんが思いつきとかでわがまま言い出したら……まぁ、ダメ元でとりあえず好きにさせるしかない。
んで、僕とかが来なければそのうちに場を収めるつもりだったんだろう。
串焼きのおじさんには迷惑な話だけども、雇われならしょうがない。
会社勤めだった前世の僕も、深く深くうなずいている。
……良い匂いで僕も小腹が空いたし、ちょうどいいか。
「なら……おじさん、4本お願いします」
「あいよ! 銅貨2枚で良いぜ!」
「……いつも半額くらいにしてくれますけど、それでやってけます?」
「大丈夫だ! 大人からはちゃあんともらってるからな!」
僕も大人――いや、せっかく転生してるんだし、今だけは子供特権ってことで。
熱々の、ちょっと焦げがついた串焼きを4本。
使い古された銅貨2枚と引き換えに受け取り……1本ずつ、その子に手渡す。
塞がった両手には串焼きが湯気を立てて――右のを見て左のを見て、もっかい僕を見てくる彼女。
「………………………………?」
思わず笑っちゃいそうになったけど、我慢我慢。
きょとんと串焼きを見ている彼女へ、僕は言う。
「普段の僕たちは、そのコインの100万分の1くらいの価値しかないお金を使って暮らしているんです。庶民の暮らしは、その程度で普通なんです。ま、僕自身もつい最近知ったので偉そうなことは言えないんですけどね……はふっ」
たぶんこういうのすら食べたことないんだろうなって思って、炭火焼きの串焼きを両手で食べて見せる。
うーん、熱々でおいしい。
「……お皿は」
「こういうのは立ち食いだからおいしいんですよ」
「え、でも、マナーとか……」
「そんなのは貴族しか気にしませんよ」
「嬢ちゃん、そういうの最初から知ってたもんなぁ」
「はい、少しばかり……聞いていましたので」
まぁ僕の中身は庶民だからね。
前世での買い食いの経験とかが活きるだなんて、世の中分からないものだよね。
「……おいしい……」
ぱく、ぱく。
丁寧にひとつずつ、お肉を串から外しながら食べる器用さっていうか几帳面さ。
「んむ、んむ……」
ひとつずつちゃんと味わって、優雅に食べる。
その姿は――たとえ買い食い、立ち食いでも、振る舞いだけで高貴さを演出している。
やっぱ良いとこの子は違うねー。
まぁジュリオン様もそうだから、自然と背筋とか伸びるし指先の動きとかまで無意識でそうなるんだけどさ。
「次からはお家の人に頼んで、もっと小銭を持ってきた方が良いですよ。じゃないと、食べ歩きとか楽しめませんし……少ないおこづかいでどれにしようかって考えるのも、楽しいですから」
「お貴族様がみーんな嬢ちゃんみたいならなぁ……」
「私が変わり者なだけですよ」
女装とかしてるし。
「……あ、あの、お金……」
「良いですよ。おごり――庶民は、友達同士で食べものとかをお互いに分け合ったりするものですから」
「でも……」
両方の串に2個ずつ残ったお肉を見たりしながら、戸惑う彼女。
……結果的に、おせっかい焼いて良かった気がするな。
ほら、この町にも悪徳貴族――悪役貴族ではなく悪徳貴族が出没してるって聞くし。
この子のお父さんがそうとかじゃない――と良いけども、ともかく貴族の1人の彼女が「普通」な感覚を身に付けてくれたら……きっと、この世界はほんのちょっぴりでも良い方向へ傾くはず。
そうしたら僕の死亡フラグも――いや、ないな。
ま、ちょっと良いことするとちょっと良い気持ちになれるってのが報酬ってことで。
「じゃ、次。またどこかで会ったら、何かおごってください。それでいいですよ」
「え、ええ……」
「嬢ちゃん、ありがとな! あとでおまけもつけた分取っとくぜ!」
そうして僕は、たった数分の道草を――串焼き2本を満喫しつつ、みんなと合流すべく道を急ぎだした。
「……そっか、これがあの人の言っていた……」
「?」
振り向くと――初めての買い食いってのを必死に飲み込んでいた彼女が、ぽつと何かをつぶやいていた気がした。
5
あなたにおすすめの小説
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
男女比がおかしい世界の貴族に転生してしまった件
美鈴
ファンタジー
転生したのは男性が少ない世界!?貴族に生まれたのはいいけど、どういう風に生きていこう…?
最新章の第五章も夕方18時に更新予定です!
☆の話は苦手な人は飛ばしても問題無い様に物語を紡いでおります。
※ホットランキング1位、ファンタジーランキング3位ありがとうございます!
※カクヨム様にも投稿しております。内容が大幅に異なり改稿しております。
※各種ランキング1位を頂いた事がある作品です!
貞操逆転世界に転生したのに…男女比一対一って…
美鈴
ファンタジー
俺は隼 豊和(はやぶさ とよかず)。年齢は15歳。今年から高校生になるんだけど、何を隠そう俺には前世の記憶があるんだ。前世の記憶があるということは亡くなって生まれ変わったという事なんだろうけど、生まれ変わった世界はなんと貞操逆転世界だった。これはモテると喜んだのも束の間…その世界の男女比の差は全く無く、男性が優遇される世界ではなかった…寧ろ…。とにかく他にも色々とおかしい、そんな世界で俺にどうしろと!?また誰とも付き合えないのかっ!?そんなお話です…。
※カクヨム様にも投稿しております。内容は異なります。
※イラストはAI生成です
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
最低のEランクと追放されたけど、実はEXランクの無限増殖で最強でした。
MP
ファンタジー
高校2年の夏。
高木華音【男】は夏休みに入る前日のホームルーム中にクラスメイトと共に異世界にある帝国【ゼロムス】に魔王討伐の為に集団転移させれた。
地球人が異世界転移すると必ずDランクからAランクの固有スキルという世界に1人しか持てないレアスキルを授かるのだが、華音だけはEランク・【ムゲン】という存在しない最低ランクの固有スキルを授かったと、帝国により死の森へ捨てられる。
しかし、華音の授かった固有スキルはEXランクの無限増殖という最強のスキルだったが、本人は弱いと思い込み、死の森を生き抜く為に無双する。
戦場帰りの俺が隠居しようとしたら、最強の美少女たちに囲まれて逃げ場がなくなった件
さん
ファンタジー
戦場で命を削り、帝国最強部隊を率いた男――ラル。
数々の激戦を生き抜き、任務を終えた彼は、
今は辺境の地に建てられた静かな屋敷で、
わずかな安寧を求めて暮らしている……はずだった。
彼のそばには、かつて命を懸けて彼を支えた、最強の少女たち。
それぞれの立場で戦い、支え、尽くしてきた――ただ、すべてはラルのために。
今では彼の屋敷に集い、仕え、そして溺愛している。
「ラルさまさえいれば、わたくしは他に何もいりませんわ!」
「ラル様…私だけを見ていてください。誰よりも、ずっとずっと……」
「ねぇラル君、その人の名前……まだ覚えてるの?」
「ラル、そんなに気にしなくていいよ!ミアがいるから大丈夫だよねっ!」
命がけの戦場より、ヒロインたちの“甘くて圧が強い愛情”のほうが数倍キケン!?
順番待ちの寝床争奪戦、過去の恋の追及、圧バトル修羅場――
ラルの平穏な日常は、最強で一途な彼女たちに包囲されて崩壊寸前。
これは――
【過去の傷を背負い静かに生きようとする男】と
【彼を神のように慕う最強少女たち】が織りなす、
“甘くて逃げ場のない生活”の物語。
――戦場よりも生き延びるのが難しいのは、愛されすぎる日常だった。
※表紙のキャラはエリスのイメージ画です。
借金まみれで高級娼館で働くことになった子爵令嬢、密かに好きだった幼馴染に買われる
しおの
恋愛
乙女ゲームの世界に転生した主人公。しかしゲームにはほぼ登場しないモブだった。
いつの間にか父がこさえた借金を返すため、高級娼館で働くことに……
しかしそこに現れたのは幼馴染で……?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる