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31話
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「……おい。レオ、その格好は何だ」
ある日の午前。リビングでルカと遊んでいたレオを見て、ガウルが眉間に深い皺を刻んだ。
レオは、ルカが引っ張ったせいでシャツの襟元が大きくはだけ、白い肩と、そこに乗る数日前の「愛の痕」が露わになっていた。
「あ、ごめん。ルカが元気すぎて……。すぐ直すね」
レオが慌てて服を整えようとするが、それよりも早くシリウスがレオの背後に音もなく立ち、はだけた肩に冷たい唇を押し当てた。
「……ふむ。僕がつけた痕が消えかかっているね。上書きが必要かな」
「ひゃっ、シリウスさん!? ルカが見てるから……っ」
「パパ、レオにちゅーした!」
無邪気なルカの言葉に、レオは顔を真っ赤にして俯く。
精霊の落とし子であるルカは、三人の男たちがレオに向ける情愛を、ごく自然なものとして受け入れていた。
それが、さらに三人の欲望に拍車をかけていることにも気づかずに。
「自分もするっす! ルカ、パパたちがレオさんをどれだけ愛してるか、見せてあげるっすよ!」
カイトがレオを正面から抱きかかえ、その膝の上に自分を座らせるようにしてレオを固定した。
逞しい脚でレオを挟み込み、逃げ場を塞ぐ。
カイトの熱い唇が、レオの頬から首筋にかけて、何度も何度も跡を残すように吸い付いた。
「……待て。ルカの前だと言っているだろう。……教育に悪い」
ガウルが言いながらも、自らレオの細い手首を掴み、その掌に深く、跡を残すようなキスを刻んだ。
ガウルの瞳は、ルカへの配慮など微塵もなく、ただ目の前のレオを食らい尽くしたいという渇望に染まっている。
「みんな、もう……。ルカが困っちゃうよ」
レオがおろおろと視線を泳がせると、ルカはケラケラと笑ってシリウスの杖で遊び始めた。
「……レオ、あんたがそんなに無防備なのが悪いんだ。……ルカ、パパたちは少しレオと『お話し』をしてくる。お前はあっちで魔法の練習をしていろ」
ガウルがレオを横抱きにし、そのまま寝室へと歩き出した。
「えっ、待って! お昼寝の時間じゃ……っ」
「そうだよ、レオ。僕たちと一緒に、最高に熱いお昼寝をしよう。……君のその可愛い声で、僕たちを満足させてくれるまで、離してあげないからね」
シリウスが寝室の扉に強力な遮音魔法をかける。
カイトがレオのシャツのボタンを、若さゆえの強引さですべて弾き飛ばした。
「レオさん……自分、ルカに嫉妬するくらい、レオさんのことが欲しくてたまらないっす……!」
三人の男たちの執着は、ルカという家族が増えたことで、より「絶対的な独占」へと変貌していた。
レオは、子供の前で見せる「優しいパパ」の顔から、一瞬で「飢えた獣」へと変わる彼らの熱に浮かされ、深い愛の海へと沈んでいく。
数時間後、満足げな顔で部屋から出てきた三人の男たちの背後で、レオは腰を押さえながら、ルカに向かって「ごめんね」と心の中で謝るしかなかった。
ある日の午前。リビングでルカと遊んでいたレオを見て、ガウルが眉間に深い皺を刻んだ。
レオは、ルカが引っ張ったせいでシャツの襟元が大きくはだけ、白い肩と、そこに乗る数日前の「愛の痕」が露わになっていた。
「あ、ごめん。ルカが元気すぎて……。すぐ直すね」
レオが慌てて服を整えようとするが、それよりも早くシリウスがレオの背後に音もなく立ち、はだけた肩に冷たい唇を押し当てた。
「……ふむ。僕がつけた痕が消えかかっているね。上書きが必要かな」
「ひゃっ、シリウスさん!? ルカが見てるから……っ」
「パパ、レオにちゅーした!」
無邪気なルカの言葉に、レオは顔を真っ赤にして俯く。
精霊の落とし子であるルカは、三人の男たちがレオに向ける情愛を、ごく自然なものとして受け入れていた。
それが、さらに三人の欲望に拍車をかけていることにも気づかずに。
「自分もするっす! ルカ、パパたちがレオさんをどれだけ愛してるか、見せてあげるっすよ!」
カイトがレオを正面から抱きかかえ、その膝の上に自分を座らせるようにしてレオを固定した。
逞しい脚でレオを挟み込み、逃げ場を塞ぐ。
カイトの熱い唇が、レオの頬から首筋にかけて、何度も何度も跡を残すように吸い付いた。
「……待て。ルカの前だと言っているだろう。……教育に悪い」
ガウルが言いながらも、自らレオの細い手首を掴み、その掌に深く、跡を残すようなキスを刻んだ。
ガウルの瞳は、ルカへの配慮など微塵もなく、ただ目の前のレオを食らい尽くしたいという渇望に染まっている。
「みんな、もう……。ルカが困っちゃうよ」
レオがおろおろと視線を泳がせると、ルカはケラケラと笑ってシリウスの杖で遊び始めた。
「……レオ、あんたがそんなに無防備なのが悪いんだ。……ルカ、パパたちは少しレオと『お話し』をしてくる。お前はあっちで魔法の練習をしていろ」
ガウルがレオを横抱きにし、そのまま寝室へと歩き出した。
「えっ、待って! お昼寝の時間じゃ……っ」
「そうだよ、レオ。僕たちと一緒に、最高に熱いお昼寝をしよう。……君のその可愛い声で、僕たちを満足させてくれるまで、離してあげないからね」
シリウスが寝室の扉に強力な遮音魔法をかける。
カイトがレオのシャツのボタンを、若さゆえの強引さですべて弾き飛ばした。
「レオさん……自分、ルカに嫉妬するくらい、レオさんのことが欲しくてたまらないっす……!」
三人の男たちの執着は、ルカという家族が増えたことで、より「絶対的な独占」へと変貌していた。
レオは、子供の前で見せる「優しいパパ」の顔から、一瞬で「飢えた獣」へと変わる彼らの熱に浮かされ、深い愛の海へと沈んでいく。
数時間後、満足げな顔で部屋から出てきた三人の男たちの背後で、レオは腰を押さえながら、ルカに向かって「ごめんね」と心の中で謝るしかなかった。
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