異世界で悪役令嬢として生きる事になったけど、前世の記憶を持ったまま、自分らしく過ごして良いらしい

千晶もーこ

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12 招待状

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ある日、お父様から執務室に呼ばれた。

「王宮から招待状が来ている。第2王子の婚約者を決めるものだ。行くか?」
「行かなくて良いなら、行きたくないです。でも、」
「そうか、分かった。断ろう!」

答えを最後まで聞かないうちに、お父様が話し始める。

「え?良いのですか?」

だって、王命は断れないのでは?

「良いぞ!早速、返事を出そう!」
「旦那様、駄目ですよ。王命です。」
「…………はぁ、分かっているよ。」

返事を書こうと便箋を取り出したお父様を、控えていたロバートがとめた。

「ですよね。…びっくりしました。」
「でも、表向きはただのお茶会なのだから、断ってもいいと思わないか?」
「思いません。暗黙のルールと言うものがあります。それに、子どもたちの顔合わせの場でもあるのです。」
「分かってるよ。リア、そういう事だ。すぐに帰ってきていいから、行ってくれるか?」
「もちろんです。婚約者云々は嫌ですが、お茶会は楽しみます。」

その後、色々話を聞くに第1王子レオン殿下(17)にはすでに婚約者が居るため、今回は第2王子ライアン殿下(11)の婚約者候補が集められるそうだ。しかし、表向きは殿下たちとのお茶会。レオン殿下が来ないわけではなく、婚約者を連れて出席するとの事。その他にも殿下たちの側近もちらほら。なんと、お兄様もレオン殿下の側近として参加するそうだ。

お兄様は長期休暇にしか帰ってこない。そして、帰ってくる度、私の奇行(ドレスとハイヒールで走る·戦う)に驚いていた。
お兄様は、驚いて心配してくれるが、止めさせようとはしなかった。

本当に理解のある家族。他の家なら叩き出されていたかもしれないのに…。

実は、何度か命を狙われていて、裏で護衛騎士が未然に防いでくれているのだが、それをプルメリアは知らない。
それを知る家族は、護身術を習うプルメリアを止めることはない。
愛しい子を守れるなら、変わり者と言われようとなんだろうと良いのだ。

「変わり者と思われていては、結婚もできるか分からないが、うちに永く居てくれると思えばありだよな。」
「そうね。可愛いリアがそばにいてくれるのは嬉しいわ。」
「そうです。うちの宝は、どこにもやりません!」

家族3人でそういい、頷きあっている。





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