異世界で悪役令嬢として生きる事になったけど、前世の記憶を持ったまま、自分らしく過ごして良いらしい

千晶もーこ

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午後の授業が終わり部屋に変えると、ライラから、ジェイクからの言伝を聞いた。
内容は、仕事の休憩の時間に会えるかという事。夕食休憩が学園の門限前に取れる日なのだという。
私は、ライラに夕食をお弁当にできるか食堂に確認してもらうと、2人分なら可能だと言うのでお願いしてきたと報告を受けた。

「ありがとう。ジェイクにもその旨伝えなくては。」
「では、私が行ってきます。」
「ありがとう。助かるわ。」

ネーロがすぐに動いてくれ、了承の返事を持ちすぐに戻ってきた。
ネーロには、そのまま休憩に向かってもらう。
外出には、ライラとノアが付いてきてくれるという。


そして、約束の時間
ガゼボに座っていると、ジェイクがやって来た。

「待たせたか?」
「いいえ。」
「プルメリア様。私達は失礼致します。」

ジェイクが来てすぐに、ライラとノアが帰ろうとした。

「え、戻るの?」
「エメラルド隊長がいれば、安心です。」
「任せろ。無事に帰す。」
「よろしくお願いいたします。」

ライラとノアが頭を下げる。

「分かったわ。それならふたりも休憩を取って。」
「はい。ありがとうございます。それでは、失礼いたします。」

その場には、私とジェイクが残された。

「食べましょうか。」
「そうだな。」

お弁当といっても、深いお皿のワンプレートで、色々盛り付けられている形だった。

これは、お弁当とは言わない気がするけれど…。ま、いいか。

「昼の事だが。」
「ん?昼ですか?」

食事を始めると、ジェイクが言いにくそうに話し始めた。

「イチャつきは必要ないとか、リアと話さないとか、素っ気無い態度をとった。すまん。」
「いいえ、謝ることでは…。私も、話しかけませんでしたし、仕事中なのだから当たり前のことですよね?」
「分かってくれるとは思っていたが、きちんと話しとこうとも思っていたんだ。」

私はジェイクのこういうところが好きだ。

「こういう気遣いが嬉しいです。だから、私はジェイクを信頼できるし、ジェイクからの愛を疑う事もありません。リカルド殿下が言っていました。私達は似た者同士だと。そして、そんな相手に出会えて、羨ましいと。」
「リカルド殿下が?…そうか。俺には何も言ってなかったな。」
「仕事中だからでは?」
「ははっ、そうだな。」

その後は楽しく食事をした。

「そろそろ行くか。」

門限の時間が近づいてきている。

「時間が全然足りませんね。まだ一緒にいたいです。」
「またそんな可愛い事を…。」
「ふふふっ。」
「リア、もうすぐ誕生日だろう?」
「そうですね。」
「誕生会はしないと聞いた。」
「はい。お父様に聞いたら、必ず行わなくてはいけないと言うものでもないみたいなので、跡取りでもないですし断りました。」
「そうか。…それなら、ふたりで出掛けないか?」
「ふたりで?お仕事は良いのですか?」
「休みを取る。街に行こう。」
「ジェイクと街歩き、嬉しいです。何よりの誕生日プレゼントですね。」

喜んでいると、ジェイクに頭を撫でられた。

「そこまで喜んでくれるとは…。楽しみだな。」
「はい!」

私達は口付けを交わしてから、その場を後にした。






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