異世界で悪役令嬢として生きる事になったけど、前世の記憶を持ったまま、自分らしく過ごして良いらしい

千晶もーこ

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ジェイクSide12

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リアに手を掴まれる。

「これで、お願いします。」

俺たちは手を繋いで歩いた。

リアの顔は真っ赤だ。
さっきは、リアが可愛い過ぎて、ついやり過ぎてしまった。もう一度したかったが、リアに止められたし、自分から止める自信もない。

早く結婚の日取りを決めよう!

その後も食べ歩きをしながら、街を回った。
その間、俺はリアの唇に視線が言ってしまう。

やばい、困った。
我慢が持ちそうにないのだが…。

卒業してから結婚といったが、俺はもう稼いでいるし、学生結婚もありか。

「…ク!ジェ·イ·ク!」
「お?すまん、何だ?」
「聞いてなかったのですね…。」
「すまん…。」
「もう!…皆にお土産を買おうと思うのですが、ジェイクも買いますか?」
「皆?」
「はい。ライラ、ノア、ネーロ、クレマ、ついでにリカルド殿下?」
「リカルド殿下にもか?」
「何だかんだ一緒にいますし、良い人ですしね。」
「…」

なんか、イライラする。

「ジェイク?」
「リカルド殿下には俺から渡すから考えなくて良い。」
「え?はい。では、よろしくお願いします。隊員の方達にはどうしますか?」
「そうだな。…皆で食べれる菓子でも買っていくか。」
「私もお菓子にしようと思っていたので、見に行きましょう。変わったお菓子とかあるでしょうか?」
「どうだろうな。とりあえず、色々見てみるか?」
「はい!」

そして、いくつかの菓子店を回って、必要な量は揃ったようだ。

「また来ような。」
「はい。」

俺たちは学園に戻るため、馬車に向かい合って乗った。

「リア、結婚の事なんだが…」
「…はい?」
「さっきは、卒業してからといったが、なるべく早くしたい、と、思うのだが、どうだろうか?」

焦っているようで恥ずかしく、顔を見れなかった為、窓の外を見ながら言う。

「…」

リアからの回答はない。

「リア?」

リアを見ると、目を閉じ、首をコクンコクンと揺らしていた。

「寝てしまったな。疲れたか。」

俺はゆっくり立ち上がりリアの横へ移動し、リアの頭を肩に乗せる。

学園に着きリアを起こすと、顔を真っ赤にして焦っていた。

そんなリアも可愛い…。


護衛の宿舎に帰ると、ちょうどグレイが休憩を取っていた。

「これは、うちの隊員みんなで食べてくれ。」
「え?」
「土産だ。」
「ジェイクが?」
「リアが、」
「だよな。ジェイクはこんな気遣いないよな。」
「最後まで聞け。」
「おっ!それ、婚約者からか?」

グレイは俺の胸元にあるネックレスを指した。

「よく分かったな。」
「その色で分からない方がおかしいだろう。」
「そうだな。今日は、リアの誕生日だったのだが、」
「誕生日なのに買わせたのかよ。」
「だから、最後まで聞け。リアにプレゼントしたら、自分もしたいと、俺の誕生日の前祝いをくれたんだ。」
「はいはい。良かったですね。」
「それから、リアが美しくて、可愛くて、」
「惚気はいらん。気持ち悪い。」
「じゃあ、誰に言えばいいんだ。俺はリアの事を話したいんだ。」
「お前誰だよ…。レオン殿下や側近仲間に話せよ。」
「リアの兄にこんな話をしてどうする。いや、…逆に同意を得られそうだから、スターチスに話したほうがいいのか?」
「いや、やっぱりやめておけ。」
「そうか?」

そんな話をしていると、休憩時間が終わったようだ。まだ話足りないが仕方ない。

「着替えたら、リカルド殿下のもとへ行く。伝えておいてくれ。」
「休みなのに?」
「殿下にも土産を預かっている。」
「婚約者殿から?」
「そうだが?」
「よく許したな。」
「なんの事だ?」
「それだけ可愛がっている婚約者から、他の男への土産だろう?嫉妬でもしそうなもんだが…。」
「だから、俺が届けるんだろう?」
「あー、なるほど。」

俺は自室に戻り、騎士服に着替えた後、リカルド殿下の元へ向かった。





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