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35 契約獣の主
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「アイザック様、リーナ、話はまとまりましたか?」
「公爵。その事だが、婚約は嫌ではないと言ってもらえた。」
「…。」
お父様、微妙な顔…。
分かってるわよ。はっきりしない答えだもんね。そんな顔にもなるわよ。
「今日の事を説明していいか?」
「その必要はないかと…。」
「お父様は、今日のアルの事を説明する気は無かったと言う事ですか?」
「「「…」」」
お父様だけでなく、お兄様達も何も言わない。きっと、私がアイザック様と話している間に、あらましを聞いたのだろう。
そうでなければ、『なんの事?』『どうかした?』などの言葉が出る筈だ。
「私のアルの事ですよ?」
「…。」
「私はお父様からきちんと話をしてくださると思って、先程はアイザック様へついていく事をやめました。それなのに、少しの説明もなく、その日の内に婚約の話…。」
「リーナ。知ったら危険が及ぶ可能性が高い。」
「知らない方が危険なのではないですか?」
「…まだ、小さい。」
「兄様たちだって大人とは言えません。」
「リーナ、分かってくれ。」
「分かりました。」
「そうか。それなら、」
「アル。今日あった事教えて。」
「リーナ!?」
「は~い。僕が襲われた時、『こいつを捕まえればサリーナ嬢に近づける。』とか、『少数派を血に交えられる。』とか言ってたんだ。それが、複数人いたんだよ。」
これが、初めからお父様達が懸念されていた事なのね。だから、私を守ろうとした。
複数人か…。
私に契約獣がいる事は、きっと情報で流れているんだろう。それは、そのうち分かってしまう事だったから、良いとして…。
入学式で、アルがお父様といたのを見たのね。そして、行動に移す者が現れたということかしら。
「アル。リーナを守る為に内緒にしてくれと言っただろう?何故言ってしまうんだ。」
「何故って、主はリーナだもん。」
「そうなのだが…。」
「ねぇ…。貴方達、何か間違っていない?」
談話室に入ってから、静かにしていたパールが口を開く。
「私達はリーナの契約獣。何故、貴方達の言う事を聞かねばならないの?アルが今までリーナへ事情を話さず、貴方達に付き合っていたのは、リーナがそれを望んだからよ。」
ルーフもパールの言葉に続く。
「リーナが、知らなくていいと言うなら知らせないし、知りたいと言うなら知らせるし、何をしても調べて報告する。」
「言っとくけど、知らせておいた方が安全だと思うわよ。知っていた方が対処できるという事もあるんだから。」
「…分かった。リーナ、隠そうとしてすまなかった。」
お父様は謝ってくれた。
「いいえ。私の為にしてくれたのは分かっています。でも、何も知らずに守られるだけなのは嫌だったのです。…私のわがままです。」
「では、きちんと話そうか。」
「公爵。その事だが、婚約は嫌ではないと言ってもらえた。」
「…。」
お父様、微妙な顔…。
分かってるわよ。はっきりしない答えだもんね。そんな顔にもなるわよ。
「今日の事を説明していいか?」
「その必要はないかと…。」
「お父様は、今日のアルの事を説明する気は無かったと言う事ですか?」
「「「…」」」
お父様だけでなく、お兄様達も何も言わない。きっと、私がアイザック様と話している間に、あらましを聞いたのだろう。
そうでなければ、『なんの事?』『どうかした?』などの言葉が出る筈だ。
「私のアルの事ですよ?」
「…。」
「私はお父様からきちんと話をしてくださると思って、先程はアイザック様へついていく事をやめました。それなのに、少しの説明もなく、その日の内に婚約の話…。」
「リーナ。知ったら危険が及ぶ可能性が高い。」
「知らない方が危険なのではないですか?」
「…まだ、小さい。」
「兄様たちだって大人とは言えません。」
「リーナ、分かってくれ。」
「分かりました。」
「そうか。それなら、」
「アル。今日あった事教えて。」
「リーナ!?」
「は~い。僕が襲われた時、『こいつを捕まえればサリーナ嬢に近づける。』とか、『少数派を血に交えられる。』とか言ってたんだ。それが、複数人いたんだよ。」
これが、初めからお父様達が懸念されていた事なのね。だから、私を守ろうとした。
複数人か…。
私に契約獣がいる事は、きっと情報で流れているんだろう。それは、そのうち分かってしまう事だったから、良いとして…。
入学式で、アルがお父様といたのを見たのね。そして、行動に移す者が現れたということかしら。
「アル。リーナを守る為に内緒にしてくれと言っただろう?何故言ってしまうんだ。」
「何故って、主はリーナだもん。」
「そうなのだが…。」
「ねぇ…。貴方達、何か間違っていない?」
談話室に入ってから、静かにしていたパールが口を開く。
「私達はリーナの契約獣。何故、貴方達の言う事を聞かねばならないの?アルが今までリーナへ事情を話さず、貴方達に付き合っていたのは、リーナがそれを望んだからよ。」
ルーフもパールの言葉に続く。
「リーナが、知らなくていいと言うなら知らせないし、知りたいと言うなら知らせるし、何をしても調べて報告する。」
「言っとくけど、知らせておいた方が安全だと思うわよ。知っていた方が対処できるという事もあるんだから。」
「…分かった。リーナ、隠そうとしてすまなかった。」
お父様は謝ってくれた。
「いいえ。私の為にしてくれたのは分かっています。でも、何も知らずに守られるだけなのは嫌だったのです。…私のわがままです。」
「では、きちんと話そうか。」
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