ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ

文字の大きさ
43 / 142

41 帰りのやり取り

しおりを挟む
「そうですか!婚約されたんですね。おめでとうございます。」
「正式な手続は、これからだけれどね。」

休憩中、ナンシー様に婚約のことを話した。

「いや~、朝の光景しかり、アイザック殿下の発言が耳に入ってきた時の驚きったら。」
「朝の光景?」
「仲睦まじく、ヒョウ様を撫でられて…。皆、どういう事かと噂していました。」
「そ、そうなんだ…。」

確かに注目されていた。
パールに駆け寄ってからは、気にならなかったけど…。

「ヒョウ様は、随分リーナ様に慣れているのですね。」
「あの子は私の契約獣だから。」
「まぁ!失礼いたしました。てっきりアイザック殿下のペットかと思いましたわ。」
「婚約を期に、お預けしているのよ。」
「それって、婚約の印ということですか?」
「そうなるわね。」
「それは、それは…。」
「噂…流さなくていいからね。私達の秘密ね。」

ナンシー様は、私の言葉でバッと口を抑え、すごい勢いで首を縦に振っている。

首、大丈夫かしら。

そして、あっという間に帰りの時間になった。

「リーナ、おまたせ。」
「全然待っていませんよ。今、終わったばかりです。」

そう、今終わったばかりなのだ。

「ザック様。授業を早めに抜けたりなんて…。」
「してないから、安心して。」
「それならいいのですが。」

…帰ったら、リオン兄様に聞いてみよう。

私とザック様は、馬車乗り場に移動した。

「パール。」

名前を呼ぶと、馬車からパールが降りてくる。まずは私の所に来て、その後にザック様の元へ。そして、またこちらへ戻ってきた。パールは足元にすり寄ってくる。

可愛い…。

パールを思いっきり撫でると、

“ちょっと、リーナ。やりすぎよ。毛が乱れるわ!”

「ごめん…。」
「パール、なんだって?」
「毛が乱れるって…。」
「はははっ。そうか。帰ったら、ブラッシングをしよう。」

“お願い。”

「お願いします。」
「任せて。」

ザック様は、笑顔で答えてくれた。

優しい、いい笑顔…。

「リーナ、帰ろうか。」
「リオン兄様?」

リオン兄様の声が聞こえて振り返ると、リオン兄様とリック兄様がいた。

「ザック様。…また明日。」
「うん。また。」
「パールもまた明日ね。」

私達はそれぞれの馬車に乗り、帰路についた。

「リオン兄様。昨日も今日もザック様が、私のクラスの授業が終わってすぐに迎えにいらしたのですが、そちらの授業は早く終わるのですか?」
「いや、全学年同じ時間だよ。」
「それにしては…。」
「早すぎる?そりゃあ、終わりの合図の鳴り始めと同時に、教室を出ていくからね。」
「そうなのですか?」
「そうそう。…まぁ、大丈夫だから、リーナは気にしなくて良いよ。」
「…分かりました。」
「リーナ。新しい手紙魔法陣は、もう作り始めているのか?」
「はい。帰ってから続きをしようと思います。」









しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

余命半年のはずが?異世界生活始めます

ゆぃ♫
ファンタジー
静波杏花、本日病院で健康診断の結果を聞きに行き半年の余命と判明… 不運が重なり、途方に暮れていると… 確認はしていますが、拙い文章で誤字脱字もありますが読んでいただけると嬉しいです。

僕だけレベル1~レベルが上がらず無能扱いされた僕はパーティーを追放された。実は神様の不手際だったらしく、お詫びに最強スキルをもらいました~

いとうヒンジ
ファンタジー
 ある日、イチカ・シリルはパーティーを追放された。  理由は、彼のレベルがいつまでたっても「1」のままだったから。  パーティーメンバーで幼馴染でもあるキリスとエレナは、ここぞとばかりにイチカを罵倒し、邪魔者扱いする。  友人だと思っていた幼馴染たちに無能扱いされたイチカは、失意のまま家路についた。  その夜、彼は「カミサマ」を名乗る少女と出会い、自分のレベルが上がらないのはカミサマの所為だったと知る。  カミサマは、自身の不手際のお詫びとしてイチカに最強のスキルを与え、これからは好きに生きるようにと助言した。  キリスたちは力を得たイチカに仲間に戻ってほしいと懇願する。だが、自分の気持ちに従うと決めたイチカは彼らを見捨てて歩き出した。  最強のスキルを手に入れたイチカ・シリルの新しい冒険者人生が、今幕を開ける。

転生チート薬師は巻き込まれやすいのか? ~スローライフと時々騒動~ 

志位斗 茂家波
ファンタジー
異世界転生という話は聞いたことがあるが、まさかそのような事を実際に経験するとは思わなかった。 けれども、よくあるチートとかで暴れるような事よりも、自由にかつのんびりと適当に過ごしたい。 そう思っていたけれども、そうはいかないのが現実である。 ‥‥‥才能はあるのに、無駄遣いが多い、苦労人が増えやすいお話です。 「小説家になろう」でも公開中。興味があればそちらの方でもどうぞ。誤字は出来るだけ無いようにしたいですが、発見次第伝えていただければ幸いです。あと、案があればそれもある程度受け付けたいと思います。

荷物持ちだけど最強です、空間魔法でラクラク発明

まったりー
ファンタジー
主人公はダンジョンに向かう冒険者の荷物を持つポーターと言う職業、その職業に必須の収納魔法を持っていないことで悲惨な毎日を過ごしていました。 そんなある時仕事中に前世の記憶がよみがえり、ステータスを確認するとユニークスキルを持っていました。 その中に前世で好きだったゲームに似た空間魔法があり街づくりを始めます、そしてそこから人生が思わぬ方向に変わります。

S級冒険者の子どもが進む道

干支猫
ファンタジー
【12/26完結】 とある小さな村、元冒険者の両親の下に生まれた子、ヨハン。 父親譲りの剣の才能に母親譲りの魔法の才能は両親の想定の遥か上をいく。 そうして王都の冒険者学校に入学を決め、出会った仲間と様々な学生生活を送っていった。 その中で魔族の存在にエルフの歴史を知る。そして魔王の復活を聞いた。 魔王とはいったい? ※感想に盛大なネタバレがあるので閲覧の際はご注意ください。

知識スキルで異世界らいふ

菻莅❝りんり❞
ファンタジー
他の異世界の神様のやらかしで死んだ俺は、その神様の紹介で別の異世界に転生する事になった。地球の神様からもらった知識スキルを駆使して、異世界ライフ

攻略. 解析. 分離. 制作. が出来る鑑定って何ですか?

mabu
ファンタジー
平民レベルの鑑定持ちと婚約破棄されたらスキルがチート化しました。 乙ゲー攻略?製産チートの成り上がり?いくらチートでもソレは無理なんじゃないでしょうか? 前世の記憶とかまで分かるって神スキルですか?

ようこそ異世界へ!うっかりから始まる異世界転生物語

Eunoi
ファンタジー
本来12人が異世界転生だったはずが、神様のうっかりで異世界転生に巻き込まれた主人公。 チート能力をもらえるかと思いきや、予定外だったため、チート能力なし。 その代わりに公爵家子息として異世界転生するも、まさかの没落→島流し。 さぁ、どん底から這い上がろうか そして、少年は流刑地より、王政が当たり前の国家の中で、民主主義国家を樹立することとなる。 少年は英雄への道を歩き始めるのだった。 ※第4章に入る前に、各話の改定作業に入りますので、ご了承ください。

処理中です...