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40 朝の挨拶
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学校へ着くと、すでにザック様とパールが到着しており、周りに注目されていた。
「あ~、すごいね。」
「ただでさえ目立つのに、パールを連れていればそりゃあな。」
「ザック様。パール!」
私はふたりに駆け寄る。
その後ろから兄様達が叫んだ。
「リーナ、俺達は先に行くぞ!」
「はい。」
「ザック、リーナをよろしくぅ!」
「分かった。リオン、また後で。」
兄様達は手を振り、行ってしまった。
「ザック様、おはようございます。パール。元気だった?」
私は、パールを撫でる。
ふわふわで滑らかな肌触り。
「ブラッシングも、してもらったの?」
“ええ。きれいな毛並みでしょ?”
“とても良いわ。”
パールを撫で続ける。
「ザック様、ありがとうございます。」
「リーナの契約獣だ。そりゃあ大切にするよ。」
「は、はい…。」
“リーナ、顔が赤いわよ。”
“そ、そう?”
「リーナ、今朝の事だけど。」
「はい?」
私はパールを撫でながら顔をあげた。
「好きな物…。」
「剣、ですよね?」
「まぁ…うん、そうなんだけど。」
「?」
「ごめん、なんでもない。」
「そうですか?」
私は、時間までパールを撫でた。
「リーナ。そろそろ、時間だよ。」
「あ、はい。パール、また帰りね。」
パールは、尻尾をゆっくり振って、横にとめられていた馬車へ乗っていった。
「昼間は、王城や馬車で過ごすそうだ。」
「大丈夫かしら。アルみたいに何かされたら…。」
「パールは大丈夫だと言っていた。アルは無傷で捕まえようとして苦戦しただけで、私は強いからと。」
「強い?」
「戦う所を、見たことは?」
「そんな機会はありませんでしたから。」
「それもそうか。」
ザック様は、私を教室まで送ってくれた。
「ありがとうございました。」
「婚約者なら当たり前だよ。また帰りに迎えに来るから。」
「え?そんな。待ち合わせとかでも…。」
「迎えに来たいんだ。」
「…待ってます。」
そう答えると、ザック様はにこやかに手を振り、自分の教室に向かった。
「スウィンティー様、おはようございます。」
「おはようございます。…コーセット様、私の事はリーナで良いですよ。」
「リーナ様…。で、では、私の事もナンシーとお呼びください!」
「ナンシー様。」
「は、はい!」
「ふふふっ。元気ですね。」
「お陰様で!…で、リーナ様。お聞きしたいのですが…。」
「何?」
「アイザック殿下と婚約されたのですか?」
ナンシー様は、目をキラキラさせ、大声で質問してくる。
「ちょ、ナンシー様、声が大きいですわ。」
「申し訳ございません。つい…。」
「もうすぐ、授業が始まります。その話は後ほど。」
「はい。」
「あ~、すごいね。」
「ただでさえ目立つのに、パールを連れていればそりゃあな。」
「ザック様。パール!」
私はふたりに駆け寄る。
その後ろから兄様達が叫んだ。
「リーナ、俺達は先に行くぞ!」
「はい。」
「ザック、リーナをよろしくぅ!」
「分かった。リオン、また後で。」
兄様達は手を振り、行ってしまった。
「ザック様、おはようございます。パール。元気だった?」
私は、パールを撫でる。
ふわふわで滑らかな肌触り。
「ブラッシングも、してもらったの?」
“ええ。きれいな毛並みでしょ?”
“とても良いわ。”
パールを撫で続ける。
「ザック様、ありがとうございます。」
「リーナの契約獣だ。そりゃあ大切にするよ。」
「は、はい…。」
“リーナ、顔が赤いわよ。”
“そ、そう?”
「リーナ、今朝の事だけど。」
「はい?」
私はパールを撫でながら顔をあげた。
「好きな物…。」
「剣、ですよね?」
「まぁ…うん、そうなんだけど。」
「?」
「ごめん、なんでもない。」
「そうですか?」
私は、時間までパールを撫でた。
「リーナ。そろそろ、時間だよ。」
「あ、はい。パール、また帰りね。」
パールは、尻尾をゆっくり振って、横にとめられていた馬車へ乗っていった。
「昼間は、王城や馬車で過ごすそうだ。」
「大丈夫かしら。アルみたいに何かされたら…。」
「パールは大丈夫だと言っていた。アルは無傷で捕まえようとして苦戦しただけで、私は強いからと。」
「強い?」
「戦う所を、見たことは?」
「そんな機会はありませんでしたから。」
「それもそうか。」
ザック様は、私を教室まで送ってくれた。
「ありがとうございました。」
「婚約者なら当たり前だよ。また帰りに迎えに来るから。」
「え?そんな。待ち合わせとかでも…。」
「迎えに来たいんだ。」
「…待ってます。」
そう答えると、ザック様はにこやかに手を振り、自分の教室に向かった。
「スウィンティー様、おはようございます。」
「おはようございます。…コーセット様、私の事はリーナで良いですよ。」
「リーナ様…。で、では、私の事もナンシーとお呼びください!」
「ナンシー様。」
「は、はい!」
「ふふふっ。元気ですね。」
「お陰様で!…で、リーナ様。お聞きしたいのですが…。」
「何?」
「アイザック殿下と婚約されたのですか?」
ナンシー様は、目をキラキラさせ、大声で質問してくる。
「ちょ、ナンシー様、声が大きいですわ。」
「申し訳ございません。つい…。」
「もうすぐ、授業が始まります。その話は後ほど。」
「はい。」
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