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50 魔力の巡らせ方の違い
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「では、いきます。」
私はみんなが見ている中、兄様達の魔力操作を順に可視化した。
結果、リック兄様もリオン兄様も滞りはなし。
ついでに、お父様とロンド、メルにも行なった。…滞りなし。
「リーナ。体調は本当に大丈夫なのか?」
「はい。」
「そうか。…魔力量が計り知れないな。」
その時、リオン兄様がおずおずと手を挙げた。
「もうひとつ、気になるんだけど良いかな?」
「どうした?」
「父上ではなく、リーナになんだけど…。」
「はい。何でしょうか?」
「リーナの魔力操作の可視化?って出来るの?僕、見てみたいんだけど…。」
「私の、ですか?」
「うん。」
自分でもみたいかも…。
「お父様、やってみても?」
「ああ。」
私は魔力を可視化しながら、身体中に巡らせる。
「これは…。」
「俺達とは段違いだな。」
「隅々まで行き渡り、リーナの身体の中から溢れ出して来るのが分かるね。」
お父様と兄様達の声で、自分の腕を見てみると、腕自体はモヤで覆われていてみえない。
何か、怖っ…。
「…やめます。」
そう言って、モヤを消した。
私の小さな声に、お父様達は焦ったようだ。
「どうした!?体調が悪いか!?」
「すぐ休める準備をいたします!」
「頼んだ!」
メルが馬車に走る。
「ちょっ、ちょっ!違います!…心配かけてすみません。自分が見えなくて、怖くなっただけです。」
メルはその言葉を聞いて、止まって振り返った。
「本当に大丈夫なのか?」
「はい。」
お父様は私の顔をじっと見つめる。
「メル、休む準備はしなくて良い。リーナの顔色もいいし、大丈夫な様だ。」
「畏まりました。」
「しかし…、魔力操作の可視化も初めてだが、全身を包む操作方法はどうやって…。魔力量の差か?」
ん?今、引っかかったぞ?
「お父様は魔力が見えていましたよね?」
「見えてないぞ?」
「え?だって、魔力操作の練習のときに…。」
「魔力の気配を感じとる事はできるが、目では見えない。」
「うそ…。」
「嘘を言ってどうする。」
「えーと、私、てっきり…。」
「驚いていた理由が分かったか?」
「はい…。」
「まぁ、今更だな。他で使うときは、注意するんだよ。」
「はい…。」
私が肩を落としていると、ザック様が横に来た。
「リーナ。少し気になった事があるんだけど。」
「今度はザック様ですか…。何でしょうか?」
「凄いことなのに、なぜ落ち込んでいるか分からないが、それは置いておいて。」
「置いておかれるのですね…。」
「リーナの魔力操作が、僕達と違う様に感じたんだけど?」
「え?」
「あ、確かに。僕達は一定方向に回って、ユラユラ~だけど、リーナのは全体に染み渡って、身体の中からドバッって感じ。」
リオン兄様が説明をしてくれる。
「どうやってるの?」
私は、魔力操作の時に考えているイメージを伝えた。
「身体の中を血が巡り、そこから栄養や酸素を吸収する様に…。」
「「「「「「?」」」」」」
「えーと…。こういうふうに血管が繋がっていまして…。」
地面に人形を書き、心臓と静脈、動脈を付け足していく。
「この血管が、栄養や酸素を身体に運ぶのです。…ここから、身体に滲み出るイメージを考えました。」
「…やってみよう。」
お父様も兄様達もロンドもメルも、目を閉じ集中する。それを見たザック様も続く。
私は可視化しないと、魔力の流れが分からないので、終わるのを待つ。
「リーナ。」
「何、ルーフ?」
「また、ここに来れるか?」
「来れるとは思うけど、遠いからすぐには難しいと思うわ。」
「それなら、もう少し練習したいんだが…。」
「うーん…この後、私が可視化するのかどうか。…もう少し待ってくれる?」
「分かった。」
私達は、その場で5分ほど雑談しながら過ごした。
私はみんなが見ている中、兄様達の魔力操作を順に可視化した。
結果、リック兄様もリオン兄様も滞りはなし。
ついでに、お父様とロンド、メルにも行なった。…滞りなし。
「リーナ。体調は本当に大丈夫なのか?」
「はい。」
「そうか。…魔力量が計り知れないな。」
その時、リオン兄様がおずおずと手を挙げた。
「もうひとつ、気になるんだけど良いかな?」
「どうした?」
「父上ではなく、リーナになんだけど…。」
「はい。何でしょうか?」
「リーナの魔力操作の可視化?って出来るの?僕、見てみたいんだけど…。」
「私の、ですか?」
「うん。」
自分でもみたいかも…。
「お父様、やってみても?」
「ああ。」
私は魔力を可視化しながら、身体中に巡らせる。
「これは…。」
「俺達とは段違いだな。」
「隅々まで行き渡り、リーナの身体の中から溢れ出して来るのが分かるね。」
お父様と兄様達の声で、自分の腕を見てみると、腕自体はモヤで覆われていてみえない。
何か、怖っ…。
「…やめます。」
そう言って、モヤを消した。
私の小さな声に、お父様達は焦ったようだ。
「どうした!?体調が悪いか!?」
「すぐ休める準備をいたします!」
「頼んだ!」
メルが馬車に走る。
「ちょっ、ちょっ!違います!…心配かけてすみません。自分が見えなくて、怖くなっただけです。」
メルはその言葉を聞いて、止まって振り返った。
「本当に大丈夫なのか?」
「はい。」
お父様は私の顔をじっと見つめる。
「メル、休む準備はしなくて良い。リーナの顔色もいいし、大丈夫な様だ。」
「畏まりました。」
「しかし…、魔力操作の可視化も初めてだが、全身を包む操作方法はどうやって…。魔力量の差か?」
ん?今、引っかかったぞ?
「お父様は魔力が見えていましたよね?」
「見えてないぞ?」
「え?だって、魔力操作の練習のときに…。」
「魔力の気配を感じとる事はできるが、目では見えない。」
「うそ…。」
「嘘を言ってどうする。」
「えーと、私、てっきり…。」
「驚いていた理由が分かったか?」
「はい…。」
「まぁ、今更だな。他で使うときは、注意するんだよ。」
「はい…。」
私が肩を落としていると、ザック様が横に来た。
「リーナ。少し気になった事があるんだけど。」
「今度はザック様ですか…。何でしょうか?」
「凄いことなのに、なぜ落ち込んでいるか分からないが、それは置いておいて。」
「置いておかれるのですね…。」
「リーナの魔力操作が、僕達と違う様に感じたんだけど?」
「え?」
「あ、確かに。僕達は一定方向に回って、ユラユラ~だけど、リーナのは全体に染み渡って、身体の中からドバッって感じ。」
リオン兄様が説明をしてくれる。
「どうやってるの?」
私は、魔力操作の時に考えているイメージを伝えた。
「身体の中を血が巡り、そこから栄養や酸素を吸収する様に…。」
「「「「「「?」」」」」」
「えーと…。こういうふうに血管が繋がっていまして…。」
地面に人形を書き、心臓と静脈、動脈を付け足していく。
「この血管が、栄養や酸素を身体に運ぶのです。…ここから、身体に滲み出るイメージを考えました。」
「…やってみよう。」
お父様も兄様達もロンドもメルも、目を閉じ集中する。それを見たザック様も続く。
私は可視化しないと、魔力の流れが分からないので、終わるのを待つ。
「リーナ。」
「何、ルーフ?」
「また、ここに来れるか?」
「来れるとは思うけど、遠いからすぐには難しいと思うわ。」
「それなら、もう少し練習したいんだが…。」
「うーん…この後、私が可視化するのかどうか。…もう少し待ってくれる?」
「分かった。」
私達は、その場で5分ほど雑談しながら過ごした。
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