ペットたちと一緒に異世界へ転生!?魔法を覚えて、皆とのんびり過ごしたい。

千晶もーこ

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49 得意魔法?

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「お父様!」
「リーナ。どうしたんだ?」
「光魔法とはどのようなものですか?」
「光魔法は使い手が少ないから、よく分かっていない。光の玉を浮かせる程度とか、その当たりだ。」
「なるほど。ちなみに、漫画では怪我を治したりしていましたが、そんな事もできますか?」
「漫画?聞いたことはないな。そのような事ができたら、もはや神だな。」
「そうですよね…。」
「他の魔法は出来ていたようだが、得意な魔法は分かったか?」
「分かりません。」

私は、今していた魔法の練習を話した。

「…というわけで、光魔法と闇魔法は、よく分からないのでしていませんが、風魔法はイメージよりも効果が弱かったです。他は、おなじくらいでしょうか。」
「そうか。もう、そこまでできるのか…。風魔法も聞いた感じだと、十分だと思うぞ。大人でも、それくらいだ。得意不得意は、これからかもしれないな。」
「そうなんですね。」
「光魔法と闇魔法は、少しずつ学んでいけば良い。パールに聞いてもいいしな。」
「その手がありました!」

私は、すぐにパールの元へ。

「パール。闇魔法を教えて。」
「良いわよ~。」
「闇魔法って人形に魂を憑依させるとかできるの?」
「分からないわ。」
「分からないのか…。」
「でも、フェロモン系は教えられるわよ。」
「それも、闇魔法なのね。」
「ええ。惚れ魔法とか、認識阻害とか。」
「認識阻害魔法は覚えたい所ね。うーん…透明になるイメージ?カバーをかけるイメージ?でも、認識阻害と透明人間て違うわよね?」
「そんなに色々考えてると、できる物も出来なくなるわよ?私のは、相手の感覚を鈍くする感じね。」
「なるほど。………どうかな?」

サリーナは、相手(パール)の感覚に蓋をしモヤに包まれるイメージをした。

“目が見えなくなったわ。耳も聞こえない。これじゃ、なにかされたってすぐに分かるわね…。”
“分からないようにしないと認識阻害じゃないわよね。”
“五感を奪うのも、十分すごいけどね。”

サリーナはイメージを消した。
すると、パールの五感も戻る。

「私には向いてないかも…。」
「何言っているの?これから、練習をするんでしょう?」
「は~い。」

そこへ、魔法の練習をしていたザック様、リック兄様、リオン兄様がやってきた。

「リーナ!魔法がスムーズに出せるし、全ての魔法で威力も上がったんだ。リーナのお陰だよ。ありがとう。」

ザック様は、満面の笑みで言う。

魔法が苦手な事、少し気にしていたんだろうな…。

「そんな、お礼なんていりません。」
「リーナ、俺達も見てくれないか?」

そう、リック兄様とリオン兄様にお願いされた。

「調子でも悪いのですか?」
「そう言うことではないんだが…。」
「自分の魔力がどうなっているか、自分でも見てみたいんだよ。」
「なるほど。流れの改善というよりも、可視化して欲しいと言う事ですね。分かりました。」

リック兄様の手を取ろうとすると…

「リーナ。ちょっと待て!」

お父様に止められた。

「?」
「先程からずっと、魔力を使い続けているよな?」

言われて、私は思い返す。

「…そういえば、そうですね。」
「魔力が枯渇すると、体調が悪くなったり、倒れることがある。…体調の変化は?」
「全く。」
「そうか。…念の為、ルーフとアルは呼び戻してくれ。3方向から魔力を放出している事になるのだから、それはやめよう。」

………あ、そうか。
ルーフとアル、パールに私の魔力が流れているから、そういう事になるのか。

「分かりました。」

私は、ルーフとアルを呼び戻した。

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